はじめる、梅生活。


初めまして。私たちはBLインターン内「梅生活研究会」です。所属数は3名、企業での学生インターンをしています。私たち学生が、この「くろ梅ちゃん」を制作しようと思ったのは、企業でのインターンの中で梅干しに関わり、その健康作用に大変な驚きがあったことと、そんな梅干しを作る過程でできる梅酢がたくさん余っているというお話を伺ったからです。梅酢は梅のいい成分がしっかり溶け込んでいるので余らせているのが本当にもったいなく、どうせなら是非みんなに知ってもらい、健康に役立てて欲しくて、今回このような形で発表することに決めました。



「梅干し」


その歴史は深く、紀元前の中国ではもうすでに食べられていたとか。その後飛鳥時代には日本に渡り、定着し始めた平安時代には第62代村上天皇が梅干しと昆布茶で病を治したという言い伝えが残っています。こんなに昔からお薬として食されてきた梅干しには、やはり様々な有効成分が含まれているのです。クエン酸やコハク酸、リンゴ酸、酒石酸などの有機酸を多く含み、ミネラルも豊かで、この様々な栄養成分が私たちの身体に健康をもたらすと考えられています。クエン酸の殺菌効果による食中毒予防、梅ポリフェノールによる整腸作用やインフルエンザ予防など、効能は多岐に渡ります。

しかし私たちの生きる現代では梅干しを食べる機会も減りつつあります。実際、私は小さい頃はおばあちゃんが家で漬けた酸っぱい梅干しを当たり前のように見ていたのに、一人暮らしを始めてからはほとんど口にしていませんでした。こんなにも身体にいいのに、そうとは知っていてもわざわざ買うのもなかなか億劫になってしまいがち。

梅酢は梅干しを作る過程で生まれます。梅を干した後の梅酢には、梅の皮や果肉が含まれています。それらを濾したものが「くろ梅ちゃん」の原料となる梅酢です。梅の成分がしっかり滲み出たこの梅酢を使用して、手軽に梅が楽しめる「くろ梅ちゃん」を作りました。



「酵素」

そこに加えたのが野菜酵素エキスです。  酵素は、体の中で起こるほぼすべての反応に関わっています。食べたものを消化吸収するためにはたくさんのエネルギーが必要で、食べすぎたりよく噛まなかったりすると、胃や腸などの消化器官に負担をかけてしまいます。動物は食事をすると、食べ物は消化器官と酵素によって最小単位まで分解されます。この最小単位の栄養素にまで分解されて初めて、血液に乗って全身を巡るのです。発酵食品は酵素が豊富で身体にいいと言いますが、このような食物酵素はすでに最小単位のアミノ酸となっているため素早く吸収でき、体内でまた消化酵素や代謝酵素として合成され、使われるのです。



「梅農家」

梅収穫 休憩中のひと時

梅酢を提供してくださったのは久留馬梅次郎本舗の久留馬梅次郎さんです。本名は鈴木篤さんですが、ここでは梅次郎さんとお呼びします。梅次郎さんは昭和37年に群馬県の農家の次男として生まれました。

ご両親は様々な農業生産活動をされており、意欲的な自作農業事業者でありました。なた豆を植え、乳牛を飼い、見識を広げ、当時から様々な農作物栽培の研究をしていたと聞きます。梅の栽培を始めたのは梅次郎さんが生まれる少し前からで、一番古い梅の木はもう60歳を超えたそうです。

高度経済成長期を過ぎると、梅次郎さんのお父さんは梅の栽培に没頭するようになりました。当時その地域での第一人者であった梅の師匠の清水梅太郎氏の指導を仰ぎ、梅農家として現代農業という雑誌に自らが考案した梅の剪定理論が掲載されるまでに至りました。

しかし当時は梅を生梅として出荷するだけでした。その後本格的に梅漬けに着手しようとしていた矢先、お父さんはくも膜下出血で亡くなってしまいます。お酒が好きだったお父さんは生前、酔うと人生論を語ることが多かったそう。口癖は「人生は歴史のランナーである」でした。


「父は祖父母からどんなバトンを受け取ったのか、そしてどこへ走ろうとしていたのか、さっさとバトンだけ置いて行ってしまいました。」


梅栽培のバトンを継承したのは食品会社に勤めていたお兄さんでした。会社を辞め、梅の栽培とお父さんが出来なかった梅干しの製造を引き継ぎました。

梅の栽培は天候との戦いの連続です。梅の花の咲く時期は2月の真冬で、群馬では降雪もあるというのに、梅は蜂の助けを借りなければ実をつけません。また、雹が降ることも多く、雹害で収穫が出来ない年が何度もありました。梅干し加工は気候の影響で左右される農業経営の安定化のためにも必然であったのかもしれません。

梅漬けの加工も苦労の連続であったことでしょう。塩分濃度の高い梅漬けは消費者に受け入れられないし、かといって脱塩した梅干しは食品添加物で保存期間を担保するしかない。試行錯誤の末、確立した製法は「何も引かない、何も足さない」無添加低塩製法でした。


収穫された梅 もうすぐ漬けられる

いいあんべえ、いいだんべえ。


「丁度良い塩加減で健康に良い梅でしょう」を上州の言葉で表現するなら「いいあんべえ、いいだんべえ」ということになります。

梅の良いところを長く保つのために昔の人は20%の塩を使ってきました。しかし今日では塩分の過剰摂取は健康に良くないと言われています。保存食として、健康食として、良いところを両立させるために選んだ製法は、9%の塩で漬けることでした。そしてまた、ケミカルな保存料を使用することなく長期保存が可能な梅干しを完成させました。

梅次郎さんは、通信販売業界に身を置きながらも、梅を次世代に継承する人のマーケティングをサポートしようと決めました。梅のバトンを誰かが継ぎたくなる梅のレガシーをつくりたかったのです。

そうして創業した久留馬梅次郎本舗。その名前の由来ですが、久留馬(くるま)は梅の栽培地でもあり梅を始めたお父さんが生まれた頃の旧村名です。そして梅次郎は梅を次代に継承するものという意味で命名しました。


「梅の仕事の流れ」

さてさて、あなたは梅がどのように育てられているかをご存知ですか?
梅の木が実をつけ、梅干しになるまでには、どのような作業があるのでしょうか。


梅収穫 休憩終わりごろ

梅農家の1年はお天道さまとの戦いです。

これは久留馬梅次郎本舗での1年のお仕事の流れです。小梅の織姫、大粒の白加賀の2種類を育てています。

こうみると一年中屋外で仕事があります。毎日が天気との戦いである、というのにも納得ですね。収穫したら漬ける、漬けたら干す。干すのだって放っておけばいいわけではなく、天地がえをしたり雨から守ったりと、梅から目が離せません。葉が落ちて冬になれば、花が咲くまでに枝の剪定。上州の北風に震えながら落ちた枝を拾います。次の年に向けてまた実をつけてもらうためには、交配だってお世話してあげなくてはいけません。梅の花が咲くのは早春2月。極寒の中、蜂の手を借りて交配させるのです。



また、一般に「梅仕事」と呼ばれるのは、梅を家庭で塩や砂糖で漬けたり干したりする仕事のことを言います。つまり梅を加工する作業のことです。梅は熟すにしたがって果肉が柔らかくなり、酸味が抜けて糖度が上がります。それぞれの時期に最適な加工を手早く済ませる必要があります。



梅仕事は早ければ5月の中旬から始められます。このときに出回るのは小梅品種。まだかたいのでカリカリ梅に最適です。6月の中旬には、大粒品種もだんだん梅の価格が下がっていく旬の時期を迎え、梅仕事もピークの忙しさを迎えます。梅は収穫後も熟すのが早いですから、青梅が青梅であるうちに、完熟梅が痛まぬうちに、手早くそれぞれの加工を施してあげなくてはいけません。


久留馬梅次郎本舗の梅干しは、完熟した梅と塩、この2つだけを使って作ります。塩はオーストラリア産のシャークベイソルトを使用されています。梅漬けすると、完熟梅の果汁分がじわじわと染み出てきます。



しっかり漬かったら9月には土用干しを迎えます。土用干しとは、梅を3日3晩天日干しにする作業です。太陽の日差しで塩味がまろやかになったり、夜露のおかげで皮や果肉が柔らかくなったりします。



こうして手間ひまかけられて、梅干しは何年でももつ最強の保存食になります。



商品について
  • くろ梅ちゃん

2種類の梅干しからとれた梅酢をベースに、黒蜜と生姜をブレンドして飲みやすく。さらに酵素を配合し、もっと体にやさしさをプラスしました。内容量は200mlとちょうどよく飲み切れます。パッケージはシンプルに、空き瓶はハーバリウムなどに再利用が可能です。


梅仕事に長く携わっている延楽梅花堂の乗松祥子さんは著書の上でこう語ります。

「梅の製品は、どれでもそうですが、単独のときにはとても強烈な個性をもっているにもかかわらず、脇役にまわれば、同化してなお個性を失わず、主役が本来もっている味を引き立てる役目をきちっと果たします。」(2004,『宿福の梅ばなし』,乗松祥子, 3p, 4行〜)


梅酢とはそもそも、梅の実を塩漬けにした際に梅からじわじわと滲み出た水分です。

それを飲みやすく加工したものである「くろ梅ちゃん」も、同じように主役も脇役もきちんと果たせるように制作しました。



古梅セット

上州久留馬梅次郎本舗では梅づくり50年、梅干しづくりは30年を優に超えました。

「梅干し」は元来保存食です。

しかし、保存食であってもその賞味期限はどう説明すればいいのか悩んだ時期もあったそう。


美味しく食べられる期間とは…?1年、10年、はたまた100年…?

もし、はてしなく月日が経過したら、梅干しの味はどうなるのだろう!


そんな興味から梅干しの長期保存が始まりました。


そして30年経った今、「梅干し」はいったいどんな味になったのか。

ワインも焼酎も、古いものに評価がつけられることもあるでしょう。

梅干しはどうだろう?



上州久留馬梅次郎本舗の、30年保存した古梅である「熟蔵」。


30年前、あなたは何をしていましたか?

中には30年前、この世に生まれていなかった人もいるでしょう。

古梅の味を味わうだけじゃない何かがあると思います。


そんな「熟蔵」を「くろ梅ちゃん」と一緒に楽しんでいただけるように、セットのリターンをご用意しました。

「熟蔵」はあなたにとっての30年前に思いを巡らせるきっかけになるのかもしれません。



☆くろ梅ちゃん活用レシピ
  1. 炭酸割り

  2. くろ梅ちゃんと炭酸水を3:7ぐらいの割合で混ぜます。
    お好みでレモンを切るのもおすすめ!


  1. ミルク割り

炭酸水の代わりにミルクで割るのもおすすめです。
黒糖で甘く、梅や生姜ですっきりした後味に。


  1. スパイスを足してチャイに

シナモンやクローブ、カルダモンなど、お好みのスパイスを加えてミルクを手鍋で一煮立ち。
梅の風味も加わった一癖ある自家製チャイに。


梅甘酒

市販の甘酒に加えるだけでも冬のほっとするひとときに梅の優しさが加わります。



  1. ヨーグルトシロップとして

朝のヨーグルトにスプーン一杯分。発酵食品であるヨーグルトと酵素を一緒に摂ることで、その働きを助けます。


  1. 料理の隠し味

煮物やスープに加えるもよし、トーストにかけたり、ケチャップやお酢を混ぜてチリソースの下地としても◎



終わりに


梅のやさしさを、あなたにも。


「くろ梅ちゃん」が皆さんの健康的な生活にお力添えできればいいなと願っています。



本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。



リスクについて

・開発中の製品につきまして、デザインや仕様が一部変更になる可能性がございます。
・ご注文状況、使用部材の供給状況、製造工程上の都合等により、出荷時期が遅れる場合がございます。


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