はじめに・ご挨拶

 はじめまして。大津高サッカー部OB会会長の稲田将吾と申します。
大津高校サッカー部は現在、県立高校で唯一、「高円宮杯JFA U−18プレミアリーグ」に参戦しています。そこで全国の強豪校やJリーグのユースチームとの戦いを繰り返しながら「全国制覇」という目標に向かって日々練習に励んでいます。「高円宮杯JFA U−18プレミアリーグ」で戦ううえで必要な遠征費が足りず、試合当日の移動や高い個人負担という問題を抱えています。
 そこで今回、選手の負担やコンディションの問題を少しでも緩和したくクラウドファンティングに挑戦します。
 また、高校の真の日本一を決めるこの「高円宮杯JFA U−18プレミアリーグ」についてや、県立高校ながら全国の強豪と戦っている大津高校についても広く皆さまに知っていただきたいと強く思っています。

 熊本県立大津高等学校は、熊本県の誇る「阿蘇山の麓」に位置する大津町にある創設97年を迎える伝統ある学校です。

 サッカー部は過去、全国高等学校総合体育大会(インターハイ)に19回、全国高校サッカー選手権大会に17回出場しており、これまでに輩出したJリーガーは50名を超えます。主なOBとしては2006年ドイツW杯メンバーの土肥洋一、巻誠一郎をはじめ、近年では現日本代表の植田直通(セルクル・ブルージュ)や川崎フロンターレの谷口彰悟、車屋紳太郎(ともに日本代表経験あり)などが現在も活躍しています。

 現在は部員約160名で、大津高校第一グラウンドと平日は大津町運動公園多目的広場(人工芝)で日々トレーニングに励んでいます。

2019年度 サッカー部員の集合写真

大津町運動公園多目的広場で練習する選手たち

大津高校第一グランドでの練習風景

 高校サッカー選手権に比べると認知度は低いですが、高校部活動とJリーグを中心とするクラブのユースチームの両方が一年間を通して高校年代のチャンピオンを目指す「真の日本一」を決める大会です。

 このリーグは2011年よりスタートし、現在日本代表で活躍している南野拓実選手や堂安律選手、久保建英選手など多くの選手がかつてこの舞台で活躍していました。また、このリーグからこれまで100名を超える選手がJリーガーになっています。
 全国の強豪と毎回対戦できるこのリーグが、育成年代の選手にとってとても価値があることがわかります。そのようなリーグに大津高校は現在県立高校で唯一参戦しています。


 プレミアリーグに参入するためには,熊本県のチームで例えると、まず、県の1部リーグで優勝して九州プリンスリーグの参入戦に出場する必要があります。そこで、九州各県リーグを優勝した8チームとトーナメント戦を行い、2チームが九州プリンスリーグに昇格することができます。そして、その次の年に九州プリンスリーグの2位以内(年によって変動あり)に入ればプレミアリーグの参入戦に出場できます。九州や関東、関西など各地域のプリンスリーグで上位に入った16チームの中からトーナメントを勝ち抜いた4チームがプレミアリーグに参入できます。

 このように、プレミアリーグに参入するためには年間を通して結果を出し続けるだけでなく、毎年戦力を整えなければ昇格することができません。チームの総合力がなければプレミアリーグに昇格したり、残留し続けることが難しいユース年トップレベルのリーグです。

プレミアリーグ2020 チーム一覧


2012年 日本代表植田直通、豊川雄太(現セレッソ大阪)が中心となりプレミアリーグに初の参入を決めました。
2013年 野口航(現ギラヴァンツ北九州)主将を中心に初めてのプレミアリーグに挑みましたが、残念ながら"2勝10敗6分"の最下位で1年で降格してしましました。
2015年 一美和成(現横浜FC)らを擁し2度目のプレミアリーグ参入(当時は全国初)を果たしました。
2016年 アウェイで1勝しかできなかったものの、ホームで4勝をあげ、初めて残留することができました。この年に熊本地震があリましたが、多くの方々に支えられて戦い続けることができました。
2017年 ホーム・アウェイともに2勝ずつにとどまり再び九州プリンスリーグに降格となりました。

2度の降格を経験している

2018年 福島隼人(現福島ユナイテッド)を主将とし、1年での復帰を決め3度目の参入全国初)を果たしました。
2019年 アウェイで5勝、ホームで4勝あげ、"9勝6敗3分"の4位で終えることができました。

全国初となる3度目のプレミアリーグ参入を果たした

ですが、全国初の3度のプレミアリーグ参入をする力がありながら2度の降格をしてしまう要因として、もちろんチーム力の差が1番だと思いますが、移動面における差もないとは言えないです。
県立高校である大津高校がプレミアリーグを戦うにおいて、大きな問題となっている現状があります。

 プレミアリーグに所属することは選手の育成やチーム力の向上だけでなく、熊本に全国の強豪チームが来て試合をしてくれるため、熊本県のサッカーにとっても大変大きな影響を与えてくれています。しかし、県立高校である大津高校にとって年間でかかる遠征費(特に宿泊費)の問題が大きくのしかかってしまいます。

試合までの時間で移動による疲労を少しでも取り除こうとする選手の様子

 リーグ戦はJリーグと同様のホーム&アウェイ方式のため、ホーム(熊本)で9試合、各チームの本拠地で1試合ずつの18試合を年間で戦います。そのため、西日本地域のリーグといっても年間で数百万円規模の移動・宿泊費がかかります。
 本来は、他のJユースチームや私立高校のように試合前日に会場近くまで移動し、ホテルに宿泊をしてコンディションを整えて試合に臨むことが理想です。

 しかし、大津高校の場合は、少しでも地方への宿泊費を減らすべく、試合当日に熊本を出発し、関西・中部へ移動、試合後すぐ帰路につくという強行スケジュールでアウェイの試合に臨んでいます。

バス移動中の選手達

 上の図を見ていただいたらわかるように、名古屋開催のアウェイでの試合では、飛行機やバスでの移動と待機時間も含め、集合から試合のキックオフまでに約10時間もの時間がかかっています。
 本来であれば、試合前日到着し、ホテルでゆっくり休んでから試合に臨むことができれば理想ですが、年間予算が限られており、遠征費を少しでも削減する必要があるため、前泊ができない現状があります。

試合当日に朝から飛行機で試合会場のある愛知県に移動する選手達

できれば、九州以外のアウェイゲームは他のチーム同様、前日に移動し試合会場の近くで宿泊して試合に臨ませてあげたいと考えています。


Q .高校時代を振り返って思うことは?
 毎朝始発に乗って登校し、朝練、勉強、夕練と今では考えられないくらい大変でした。そのなかでもただこなすのではなく、自分の課題と向き合い何事にも全力で取り組み続けた結果が今の自分の土台になっていると思っています。大津高校ではサッカーだけでなく心身ともに大きく成長することができ、とても充実した時間を過ごすことができましたが、一つ心残りなのは、平岡先生を日本一にできなかったことです。インターハイでは2年連続でベスト4に終わってしまい、あと一歩で達成できませんでした。その悔しさは今でも忘れていません。 

高校時代の谷口彰悟選手(画面右下)

Q.プレミアリーグを戦う後輩に一言
  私たちの高校時代は九州プリンスリーグまでしかなかったので、その環境で戦えることを羨ましく思います。また、今回クラウドファンティングというかたちで自分達が支援していただいているという自覚と感謝の気持ちを忘れず、大津高校らしく、強豪チームにもチャレンジし上へ上へと突き進んでください。そして、私たちが達成できなかった「全国制覇」を成し遂げてください!応援しています。


 昨年まではJFAからの補助金と部費からの強化費、参加選手(保護者)の個人負担によって遠征費を賄っていました。しかし、それは遠征費を抑えるため宿泊を減らし当日移動で計画していたものです。九州外でのゲームを試合前日に宿泊をして臨もうとすると、現在よりさらに約200万ほど多くかかってしまいます。クラブや私立学校はクラブ(学校)予算に加え、企業がスポンサーについていますが、大津高校のような県立学校にはそれが難しい状況にあります。それでも私たちは選手に少しでもコンディションを整えて試合に臨んでもらいたくてこのプロジェクトを始めるに至りました。

 2020年のチームは県内三冠(新人戦、県高校総体、高校サッカー選手権)、全国高校サッカー選手権の優勝(全国制覇)を目標に活動しています。そのためには、最大の強化の場であるプレミアリーグで強豪チームと戦い続けることが必要です。

 なるべく少ない個人負担で、移動に時間がかかる試合会場には前日に移動し、近隣施設へ宿泊して試合に臨ませてあげたいと考えています。そして、今年こそ悲願である全国制覇を成し遂げ、熊本県民に元気を与えてもらいたいです。
また、このプロジェクトで育った選手が、将来日本代表として海外で活躍して欲しいものです。大津高校サッカー部にはその可能性が大いにあると私たちは信じています。

試合に勝利し喜びを分かち合う選手たち

Q1.プレミアリーグを戦っての感想を教えてください。

 熊本県内や九州内では味わうことのできないレベルの試合を繰り返すことでチームとしても個人としても大きく成長することができました。対戦相手には年代別日本代表の選手やJリーグチームへ内定している選手が各チームにいて、私たちの力を試す最高の環境でした。開幕当初は「残留」だった目標が「優勝」へと変化していったように、高いレベルに身を置くことでさらに高みを目指す貪欲さも培われました。

Q2.移動面で大変だった事は何ですか。

 私たちは、「高体連」とか「県立高校」の”意地”ということで難しい環境で戦うことを楽しさに変えて臨んでいました。その環境で戦うことで精神力を育めた一方で、身体が思うように動かなかったり試合前から疲労感を感じたりすることがありました。昨年は上位に食い込めることができましたが、今後もプレミアリーグで戦い続けるためには移動面を改善する事は大事だと思います。

Q3.最後に、2020年チームにメッセージをお願いします。

 チームでともに戦ってくれた後輩達には本当に感謝しています。私たちは全国制覇をする事は出来ませんでしたが、先輩からの置き土産であるプレミアリーグという舞台は後輩に引き継ぐことができました。後輩のみんなには今年の経験を生かし、大津高校をさらに大きくしてくれることを期待しています。そして今年こそ全国制覇を達成してください。応援しています。頑張ってください。



 大津高校サッカー部を語るうえで欠かせない存在が「平岡和徳総監督」です。これまでプロサッカー選手になったOBのほとんどが平岡総監督の教えを受けています。平岡総監督は自身も高校時代に帝京高校で日本一を経験しており、現在は宇城市教育長として宇城市の教育に携わる傍ら大津高校サッカー部を支援しています。

 平岡総監督はサッカーだけでなく「書道」でも日本一になった実績があり、今回、ご支援いただいた方へのリターンとして額「今日の汗は明日輝く」、平岡総監督に関する本「年中夢求」、「凡事徹底」に「人生我以外皆師」のメッセージを書いて送らせていただきます。

 県立高校としての"壁"を幾度となく越えてきた平岡総監督にはぜひ「選手としても指導者としても日本一」に輝いてもらいたいと思っています。選手たちも宇城市役所まで片道1時間かかるにもかかわらず、毎朝の朝練や夕方の練習にも顔を出される平岡総監督の姿を見てその思いを強くしています。

 今回ご支援いただいた支援金は、JFA高円宮杯プレミアリーグU-18における遠征費、試合及びトレーニングの備品購入費、リターン品の購入費及び制作費に充てさせていただきます。
 備品の購入についてですが、他の高校部活動でも同様の状況であるとは思いますが、下の写真のようにボールやゴールネットなどボロボロになるまで使いこんでいるという現状です。
 ものの大切さなどを伝えられる反面、やはりトレーニングの効率が落ちていることも事実です。目標である全国制覇の為に、選手たちのトレーニング環境をより良いものにしてあげたいと考えています。

長年使い古されたボールたち



Q.高校時代の振り返って思うことは?
高校三年間を振り返り、本当に素晴らしい仲間と助け合い互いを高め合いとても充実した三年間でした。
自分の目標でもあったプロサッカー選手になる事、日本代表に入る事を叶えてくれたのも大津高校に入ったからだと思います。
サッカーだけではなく一人の人間として成長が出来る環境が大津にはあり、今も大津高校で学んだ事が大事な事だったと思っています。

Q.プレミアリーグを戦う後輩に一言
僕の時にはプレミアリーグを戦う事が出来ませんでした。
あと一歩のところで届かない悔しい思いをしましたが、高校時代に全国のトップレベルを経験する事はとても大事な事でこれから先の自分の人生が変わると思います。
僕も全国のトップレベルの選手、世界の選手を高校時代に経験した事でたくさん学ぶ事がありました。
今経験出来ることをただ過ごすのではなく自分の目標、自分の夢に繋がることを意識して頑張って欲しいです。
いつでも大津高校を応援しています。


〈大津高校サッカー部応援タオル〉 
 大津高校サッカー部のオリジナルロゴの入った応援タオルです。  
 大津高校では試合前や試合中に選手や在校生、保護者などがこのタオルを掲げて応援します。ぜひ一緒にスタンドでタオルを掲げ、スタンドを青色に染めましょう!

試合前にブルータオルを掲げている様子

〈「GRACA」大津高校サッカー部記念シャツ〉
 大津高校サッカー部のOBが作っているオリジナルブランド「GRACA(グラッサ)」の記念Tシャツです。本プロジェクトのためにデザインしていただいた”ここでしか手に入らない”ユニフォームとなっています。スポーツ生地なので、トレーニングやフットサルでもご利用いただけます。

〈大津高校サッカー部OBJリガーのサイン入りマスコットボール〉
 平岡和徳(総監督、宇城市教育長)、巻誠一郎(元ロアッソ熊本)、谷口彰悟(川崎フロンターレ)、藤嶋栄介(川崎フロンターレ)、車屋紳太郎(川崎フロンターレ)、野田裕喜(モンテディオ山形)、一美和成(横浜FC)、眞鍋旭輝(レノファ山口)、河原創(ロアッソ熊本)、福島隼斗(湘南ベルマーレ) 

〈平岡和徳総監督の関連本〉
 「凡事徹底」・・・平岡総監督の生い立ちや教育観、大津高サッカー部の歴史等について記してあり、何度も重版されている人気の本です。
 「年中夢求」・・・「夢」というテーマを中心に、家庭・学校・地域における教育について記してあり、サッカーだけでなく、教員・スポーツ指導者・保護者など全ての方に読んでいただける本です。

〈大津待ち特産サツマイモから作った本格芋焼酎「人生いもいも」〉
 平岡総監督の造字シール及び箱に直筆メッセージ付き 
※箱のメッセージは後ほど掲載


〈平岡和徳総監督・直筆の額 〉
「今日の汗あす輝く」の直筆の額。サイズもあるのでオフィス内などにオススメ。
限定10個 サイズ:「たて500×よこ600」

 私たちのプロジェクトについて興味を持っていただきありがとうございました。私たちはこのプロジェクトを通して、プロジェクトの成功だけでなく、公立高校でもまだまだ可能性があることを示し、公立高校の活動の幅を広げるきっかけにできればと思っています。
 大津高校2020チームは2月1日(土)、熊本県下高校サッカー大会(新人戦)で優勝しまずは一冠をとることができました。また、4月から開幕する高円宮杯JFAUー18プレミアリーグWESTでは厳しい戦いが待っていますが、そこに向けて選手・スタッフともに全力で日々のトレーニングに励んでいます。今回初めて大津高校サッカー部をお知りになられた方々も、ぜひ今後の大津高校の活躍を気にしていただけると幸いです。
大津高校サッカー部にどうか物心両面のご支援よろしくお願いいたします。

プロで活躍する多くの卒業生も本プロジェクトを応援してくれています

2020年度大津高校初蹴り会より
左から眞鍋旭輝(現レノファ山口)、河原創(現ロアッソ熊本)、野田裕喜(現モンテディオ山形)、藤嶋栄介(現川崎フロンターレ)、巻誠一郎(元ロアッソ熊本)、谷口彰悟(現川崎フロンターレ)、車屋紳太郎(現川崎フロンターレ)、福島隼斗(現湘南ベルマーレ)



Q.高校時代の振り返って思うことは?
 高校時代は全国制覇というチームの目標とプロサッカー選手になるという個人の目標に向かって仲間と朝から晩までボールを蹴っていました。自主練の時間では誰よりもシュート練習を繰り返しましたし、選手のアイディアを大事にする大津のスタイルは現在のプレーにつながっていると思います。しかし、大津高校ではサッカー以上に人間性の部分を成長させてもらうことができました。平岡先生から教わった「24時間をデザインする」という言葉は今でも意識しながら私生活を整えています。

Q.プレミアリーグを戦う後輩に一言
 自分達が2年生の時にプレミアリーグ参入戦で負けてしまい、プレミアリーグに自分の年代で挑戦することができず、大変悔しい思いをしました。それでも3年生の時に参入戦を勝ち抜き初めてプレミアリーグの参入を達成しました。その後、プレミアリーグで厳しい結果が続いていることは結果で確認していましたし、遠征で苦労している話も聞いていました。選手達には、素晴らしい環境でサッカーでできることに感謝し、高校サッカーは今しかできないので、今やれることを全力で頑張って欲しいと思います。


<All-in方式の場合>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2020/10/27 22:11

    「高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2020」の開催中止に伴い、「高円宮杯 JFA U-18サッカースーパープリンスリーグ2020 九州」が9/5〜10/3で開催され,大津高校はAパートに所属し計5試合を行いました。以下に試合結果をご報告いたします。--------------...

  • 2020/06/24 09:45

    6月19日付で日本サッカー協会から今年度の「高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ」の中止が発表されましたのでご報告いたします。( https://www.jfa.jp/news/00025019/ )皆様方からご協力いただいた支援金につきましては、今年度の生徒たちに還元するためにグ...

  • 2020/04/02 17:36

    324人(527万3280円)にのぼるご支援ありがとうございました。ネクストゴールの達成には至りませんでしたが、開始3日目で目標金額を突破することができたのは皆さんのご協力のおかげだと思います。大津高校サッカー部OB会一同より改めて感謝申し上げます。今後の大津高校サッカー部の活動におきましては...

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