はじめに

こんにちは。カリーノ代表の本間京子です。
昨年は多くの方のご支援をいただきまして、本当にありがとうございました!

大好評にお応えして、今冬もモンゴル産獣毛のオーガニック・ニット製品を再びお届けします。
モンゴルの平原で、遊牧民族が伝統的な有機栽培で育てた大切なヤクとラクダ(キャメル)、そしてカシミアの、希少な毛を使った高品質のニット製品です。
これらをより多くの方々に手に取っていただきたいと思い、継続して行っているプロジェクトです。

私が設立したカリーノは、インドなどを中心に社会的弱者や貧困層を支援するフェアトレードの自社企画商品を生産・販売しています。昨年からは新たな生産地として、フェアトレード認証を受けていない製品を作っている国や地域で、新製品の開拓を始めました。オーガニックや素材本来の特質を活かした素朴なハンドメイド商材や、できるだけゴミを出さず、環境に負荷をかけない生産方法が注目されています。

生産地モンゴルはこの時期、極寒の真っただ中。カシミアはいいけど、高い。ヤクやキャメルも、着てみたいけど高い。
そう思っていらっしゃいませんか。
今回企画の商品は、環境に配慮し大切に作られた高級素材ですが、
多くの方にモンゴル遊牧民ニットの良さを体験していただきたくて、
昨年よりもさらにリーズナブルな価格でお届けできるよう頑張りました!


「遊牧民のストーリーを反映した製品作りは、私たちの歓びです」

(※この画像は、現地モンゴルから送ってもらいました)
何世紀にもわたる遊牧民の生活様式を通じて、モンゴルでは厳しい気候に適応したヤク、キャメルの柔らかく暖かいニット製品を生み出しました。家畜たちはすべてオーガニックの牧草で大切に育てられます。生産を委託するモンゴルの工場は、ある一人のモンゴル人女性が仲間たちと一緒に設立しました。女性の雇用に重点を置き、家畜から得た原毛が主な収入源となる牧畜業者に対し、適正な価格設定を行い遊牧民たちの生計の安定を支援しています。その製造プロセスでは、糸を1ビットごとにリサイクルして1%の無駄も出さないそうです。暖かく、軽く、素晴らしい肌触りのニット製品を日本の皆様にもぜひ広く知っていただき、適正な価格でお手元にお届けしたいと考えています。

リターンについて

現地でのフィニッシュワーク(ボタン付け)の様子
(※この画像は、この企画のために現地モンゴルから送ってもらいました)

今回のプロジェクトは、モンゴルの草原で遊牧民族の人たちがオーガニックで育てた、ヤクとキャメル(ラクダ)、カシミアで作ったニット製品のすばらしさを、多くの方にお届けしたくて、昨年に引き続き立ち上げました。リターンとして、自主企画で製作した高品質のニット製品をお手元にお届けいたします。
しなやかで滑らかなヤク、キャメルはカシミアやパシュミナと並ぶ高級素材です。
極寒の環境下で寒さから身を守れるよう、柔らかく暖かいその毛は保温性や防水性に優れています。また丈夫で弾力性が強いのでシワになりにくい、摩擦に強く毛玉になりにくい、など多くの優れた特徴を持っています。
ご支援いただける金額に応じて、リターン製品をお選びいただけます。
本プロジェクト限定の金額となります。送料も当方の負担とさせていただきます。
(海外や離島など、一部地域は送料が発生する場合がございます。お問い合わせください。)


※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


プロジェクトをやろうと思った理由

ヤクに興味を持ったのは、実は小学生の時です。
モンゴルの人たちはヤクとともに暮らし、ヤクの全てを利用している、と、何かの本で読んだのがきっかけでした。ヤクの全てを利用する。その毛も、乳も、肉や糞までも。
動物が大好きだった子供の私はヤクってすごい、そしてそれからモンゴルの平原に住む人たちの暮らしを勝手にあれこれ想像するようになりました。
そして彼らが営む動物と一体となったその素朴な暮らしはまさに自然との共存で、ヤクの生態やこころを理解しないとできないものだと思っていました。

彼らはヤクが居ないと生活出来ない。
私たちはペットの犬や猫が居なくても生活に困るということはないでしょう。

牧場を経営している人には羊を追う牧羊犬が必要なように、イヌイットには犬ぞりが必要なように、動物と仕事を分け合って生活するというのは私の憧れで、理想で、奇跡的な事のように思えます。

私の家にもペットがいるけれど、彼らを使役動物として利用していないということに対して、何か物足りないというか、一種の申し訳なさ、動物を人間の心を癒すだけの存在にしていてもいいのかというような曖昧な疑問が、今も心のなかにあり続けます。以来、ヤクに対する密かな想いは心のなかから消えること無く、長い月日が経ちました。
そうしてある日ふと、足を運んだ展示会で出会ったヤクのニットが、私の密かな想いを掘り起こし、これを使って商品をつくってみようと思わせるきっかけになったのです。
ヤクの手触りはウールともカシミアともキャメルとも違います。
非常にふんわりとした柔らかな手触りのなかに、光沢感と、(軽量ですが)どこかしっかりとした重厚な感触があり、極寒のなかを生き抜く動物の力強さも兼ね備えています。
今回使用した糸はオーガニックで育てたヤクの手を丁寧に手作業で刈り取り、スピニングからニッティングは高度な技術(島精機)で仕上げ、商品自体は大変ラグジュアリーなものになっています。

キャメルもまた、ウールともヤクとも違う感触で、ヤクよりもややドライで軽い風合いがあります。砂漠に居るらくだとは相当の違いがあり、柔らかくふんわり暖かいニットに仕上がっています。色はまさにキャメル(ラクダ色)だけの一色展開ですので、本当のキャメルを楽しんでいただけると思います。
素材はヤクもキャメルももちろん100%。染色するとどうしても自然の風合いを損なってしまう感じがするので、染色はせず、動物が身にまとうそのままの色合いです。どちらもとても美しく、また豪華な雰囲気に仕上がりました。
モンゴルは日本から近い事もあり、比較的送料などが安いため、高品質なものもリーズナブルな価格で提供することができました。


これまでの活動

※この写真は、私が撮影したインドの生産者団体です。

私(本間)が始めたカリーノでは、商品の企画やデザインを私自身が行っています。これまでの主な生産地はインドです。現地には毎年赴き、直接打ち合わせをして、オリジナルの商品を開発しています。

2005(平成17)年に有限会社としてカリーノを設立、2008年からフェアトレード商品の自社企画生産を開始しました。設立当初は卸販売やOEM請負、都内百貨店・ファッションビル等への催事出店を事業の柱としていました。
それらを経た2013年11月に東京都中央区銀座のショッピングセンター「銀座ファイブ」1Fに、直営ショップをオープン、7年目を迎えます。

フェアトレードについてはその言葉自体、いささか先走りの感があり、生産のノウハウについてはこれがそうである、といった規定というものは無く、曖昧な部分が見えますし、人によっても捉え方が違うと思います。
弊社の主なフェアトレード商品はインドで生産しているものが多く、販売時に説明出来るようにFTF-I(フェアトレードフォーラムインディア)に加盟している団体と取引をしています。基本的には労働に対して適正な賃金体制をとっていて、日本の消費者が納得出来る程度の技術をもっているところ、という基準を設けています。(技術的な事に関しては様々な論調があり、また基準も人によって差があると思いますが、弊社は伝統を継承している技術ということに重点を置いています。)
私自身がハンドメイドに魅力を感じていることから、手織りや手刺繍、草木染め、そして天然の生成りの色など素材の特性を活かした商材を使って商品を企画しています。



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