最近本屋に行ってますか?街に本屋はあった方がいい、という意見はよく聞くけど実際は行かない人が多い。いろんな理由があるでしょうが、要は『自分の店』だと思えてないんですよね。せっかくなら『自分の店』にしてしまってその店を使い倒してはいかが?『本屋』ほど隙間だらけで入り込みやすい店はないのだから。

プロジェクト本文


【中川和彦 プロフィール】
スタンダードブックストア代表
1961 年大阪生まれ
大阪市立大学生活科学部住居学科卒業
1987 年父の経営する(株)鉢の木入社(店舗は髙島屋大阪店書籍売場)
父の死去に伴い代表取締役就任
2006年『本屋ですが、ベストセラーはおいてません。』をキャッチフレーズに、カフェを併設する本と雑貨の店・スタンダードブックストア心斎橋オープン
2019年4月に入居するビルとの契約満了により閉店。

【スタンダードブックストア】
1989年に髙島屋大阪店書籍売場が地下へ移動。世の中はバブルの香りがぷんぷんしてました。
その後1990年代初めに月商1億円に達するも顧客との関係性が感じられず、その後しばらく悶々とした日々を過ごしていました。
髙島屋内で売場の移動、縮小があったりして、本当に自分たちのやりたいことはなんなのか?と考えた時に浮かんだのは『自分たちが行きたくなるような店をつくろう!』ということでした。
自由を重視し、人が自分らしく振る舞える場を目指したのです。
スタンダードブックストアは自分たちで選んだ本を独自の視点で棚編集し、さらに本と親和性のある雑貨も一緒に置く。
カフェではコーヒー片手に自由に試し読みでき、自分たちが食べたくないものは提供しない。
それは紛れもなく自分たちのスタイルであり、これに賛同して下さるお客様が店を維持できるくらいはいてくださればいいのにと祈りながらスタートしました。
そうこうするうちにカフェでは著者を中心としたイベントを開催するようになりました。
本屋ほど気楽に入れて、たっぷりと時間を過ごして何も買わずに店を後にしても全く罪の意識を持たなくていい店はありません。
本屋はあらゆる垣根を低くしてくれます。
だから例えば他の場所で開催すると参加するのに躊躇するような生け花のイベントなんかもスタンダードブックストアで開催すると気楽に参加できます。
本屋は街の余白であり、街に隙間を与えてくれます。
スタンドブックストアという実験を繰り返していくうちに、本屋は街になくてはならない存在だと実感しました。
本屋がない街は息苦しく感じます。

【新店舗クラウドファンディングへの想い】
スタンダードブックストア心斎橋を閉店して早いもので10ヶ月近く経ちました。
スタンダードブックストアは本と雑貨を同じ売場に融合し、併設のカフェではコーヒーを飲みながら購入前の本も試読でき、さらに頻繁にイベントも開催するという新しいモデルを構築できたのではないかと自負しております。

 しかしながら、あれが本当に正解だったのか?
と時が経過した今も自問自答する自分がいます。
心の中に満たされない何かが沈殿しているような、、、。
誰もが街に本屋が必要だと感じているのに本屋は消えていく。
本という類稀なる商材を地域に、社会にもっと活かすことはできないのだろうか?
従来よりももっと踏み込んでお客様を巻き込んだプロジェクトができるのではないか?
と考え続けてきました。

とにかく唯一無二の場をつくり、ネット上ではなくそこに直接行かなければ味わえない空気感をつくること。
それにはスタンダードブックストアというプロジェクトに関わる全ての方々、スタッフはもちろん、お客様、そしてお取引先とあらゆる方々に参加していただき『この店はおらが店だ』と感じていただくことが大切です。
例えばお客様にも実際の運営をお手伝いいたたく仕組みをつくれないか?
そうすることによって、スタンダードブックストアが他人事ではなくなり、私や弟がなんらかの理由でこの店の運営から離れなければならなくなっても『あの店は街になくてはならない』『あの店がなければ居場所がなくなるじゃないか』という声がどこからともなく聞こえてきて、皆さんの力で継続していただける場づくりができるはずです。
それだけの価値あるものを創造しなければ意味がありません。
本屋はパブリック。
本屋ほど入りやすくて、何も買わずに店を出ても全く罪の意識を感じない商売はありません。
特に目的がなくてもふらっと入れる場。公園や広場同様、パブリックなのです。
街中が目的がなければ過ごせない空間ばかりだと息が詰まります。
ふらっとここに来れば誰もが自分を取り戻し自分らしく振る舞える。
ここに集まる人と接すると前向きな気持ちになって帰路につける。
そんな場を目指しています。

先日カフェスタンダードブックストア新店舗用物件として大阪市天王寺区のビルの1、2階を賃借することにし、契約いたしました。
1階はカフェとスタンディングバー。
スタンディングバーはイギリスではパブ、パブリックハウスと呼ばれ正にパブリックです。
2階は物販(セレクトされた本と雑貨)とギャラリー(展示販売とポップアップショップ等)となりますが、将来的には出版することも考えております。
出版は英語でパブリッシュ。
パブリッシュの語源はパブリックだそうです。
これを聞いた時に自分の考えていることは間違っていないと確信しました。

14年前父親から引き継いだ一般的な本屋からスタンダードブックストアにギアチェンジしてみると出会う方々の質が変わりました。
広がる風景が変わりました。
その変化があったからこそ同期の連中が定年を迎えようかという時期に新しいチャレンジをしてみようと思えました。
これまで培った経験と私たち世代とは全く違うOSで動いている若い世代の力も合わせてスタンダードブックストアというプロジェクトをプログラムし、そのプログラムをムーブメントにし、さらにムーブメントをカルチャーに昇華させた時に、本屋或いは本のある場の価値が新たに認められるはずです。

長々と書いてまいりましたが、皆さまにも共犯者になって欲しいのです。
そして、皆さまと一緒に多種多様な実験を繰り返していきたいのです。

【資金の使い道】
新店舗にかかる店舗改装費用
CAMPFIRE手数料

【スタンダードブックストア新店舗情報】
住所 大阪府大阪市天王寺区堀越町8−16

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