⚫︎ご挨拶

はじめまして。私は沖縄県竹富町竹富島で生まれ育った上勢頭 輝(うえせど あきら)と申します。

島の海を愛し、多くの方に竹富の海や自然、島の歴史を知っていただけたらと思い計画を立ち上げました。

よろしくお願いします。

 

⚫︎竹富島ってどんなとこ?

沖縄県八重山群竹富町竹富島は、北緯24度、東経124度に位置し、八重山の中心地から高速船で約10分ほどの距離にある一周が約9キロの平坦な島です。

人口は360人程ですが、年間約50万人の観光客の方がきます。

島の集落は、重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、木造赤瓦の民家と白砂の道、色とりどりの花が咲き誇り、どこか懐かしい沖縄の原風景が残る島です。

多くの祭り等も残り、伝統文化や自然、文化的景観を観光資源としています。

 

 

⚫︎なぜこの企画を立ち上げたか

それは少しでも先人達の感覚に追いつきたくてです。

島の先人達は、海や空、風や星から多くの情報を受け取り、進むべき方向へ進路をとる羅針盤を体や心の中に持っていました。

それは、竹富島は他の島に比べ小さく平坦であるうえに、隆起サンゴ礁で出来ているため農耕には不向きな土地の上に川はありません。

そのため、先人達は稲作をするためにサバニを漕ぎ、15キロ近く離れた西表島まで行き、収穫しては島まで漕いで通っていたという歴史があります。

昔は、漁師はもちろんですが、島から島への移動のため。大きな学校へ進学するためや、病院のためと、島人の移動手段としてサバニは活躍しました。

そんな島の歴史を感じ、後世へ伝えいきたいと考えたからです。

今なら当時、サバニで島々を往き来していたおじぃらが生きており、そんな世代と僕ら若手と、未来を担う子ども達との全ての世代で1つのことをしたいと考えたからです。


⚫︎サバニとは

サバニとは、沖縄の伝統的木造船です。

時には帆をかけ、時には漕いで近場の漁場から遠くは海外まで行ったそうです。

帆を上げ、風を受け波のあれ外洋を走るサバニのポテンシャルの高さは、沖縄が琉球と呼ばれていた遥か以前から海上の道を開いてきました。

沖縄では、古くからサメを「サバ」と呼び、サメを獲る船のサバフニから由来し、サバニと呼ばれているといった説もあります。


サバニを造っていただく吉田サバニ造船さんは、石垣の白保に住む船大工の新城氏に伝統木造漁船のサバニの本ハギ技法を学び、鉄釘を使わず、木と木を繋ぐのもフンドウや竹釘を使います。

サバニの作り手が減っていく中、海のように深い先人の知恵を未来永劫伝わるよう願って造船してくれます。

 

 

⚫︎サバニを作る理由

サバニを通して、海での経験、仲間、繋がり、共同作業。未来を担っていく子ども達には、自然を通して多くの発見や喜怒哀楽を全身で感じて欲しいと考えます。

また、島で育った以上、15歳からは進学のため島を離れなければなりません。自分を育ててくれた島の海くらいは自分の庭の様に感じ、誇りを持って巣立ってもらいたいと思います。

先人達からの知恵、向い風や追い風の時、周りとの協力の仕方など、たくさんの事を遊びを通して学んでいってもらいたいです。
また、それは島の子どもらだけでなく、竹富島へ訪れるお客さんにも感じてもらいたいと思います。

海原に胸高鳴り、島に魅せられる。そんな最高の瞬間を共有して頂きたいです。 

 


⚫︎やりたいこと

集まった資金の使い道としまして、サバニの造船の一部費用、子ども達への海洋教育(サンゴの勉強会など)、自然保護(ビーチクリーン)、先人達の暮らし体験(魚垣作り、島の海水からの塩つくり、島から島への航海)など。

海を通して、遊びは学びであり、学びは遊びであることを伝え、過去や今を知り、未来へ繋がるものへと使います。

 

⚫︎リターン

Tシャツ、ステッカー、体験、ツアー券


⚫︎最後に

出資をして下さった皆様といつの日か直接お会いして、お礼がお伝え出来たら光栄です。

島の海で、島の子ども達に自然や未来を考えてもらうきっかけや、他の地に住む方々と竹富の素晴らしさをサバニを通して知ってもらえたらと思います。
竹富の海に対しての想いや情熱を絶やさずに、尽力してまいります。

先人達の想いを帆に受け、時代の波に流されることなく未来へ漕いでいけるサバニ『竹富丸』へ皆様のご支援をどうぞ宜しくお願い申し上げます。

※資金が目標額に到達しなくても、竹富丸プロジェクトはスタートしていきます。

  • 2017/03/05 08:52

    横の板の曲げがおわり、船底が乗りました。 ここから、成形していくために削っていきます。 足していくことだけが、何かを生み出すわけじゃなく削りだすことによってサバニにいのちを吹き込んでいきます。

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