──────────────────
はじめに・ご挨拶
はじめまして。小瀬古智之と申します。書籍やWebのデザインに携わる傍ら、擬態デザイン家として活動をしています。
「生き物ではなく『もの』が擬態したらどうなるだろう?」をテーマにデザイン活動をしています。私達の身の回りに溢れる「もの」に、私たちの眼を驚かせるような擬態のユーモアを仕掛ける活動をしています。そして、アートブック出版や展示を行い、国内外のアートブックフェアなどに出展しています。
──────────────────
どんな作品を作っているの?
代表作としては地図が別の何かに擬態するデザイン絵本「擬態地図」シリーズがあります。下の「肉する擬態地図」はフィンランドやキューバ、台湾といった国々の地図を赤く塗り、ラベル・トレーを描き加えることで、お肉に見立てた作品です。表紙のデザイン、内容の構成、イラストレーション作成まで一貫して自分一人で行っています。
「肉する擬態地図」
https://www.kosekobooks.com/dlog/gitai-1
フィンランドは多くの湖沼があるため、霜降りのサーロインのように見立てられます。この、色によって変化する表情の変化が、擬態地図シリーズの特徴です。さらにスーパーで売られているように並べた絵を作ることで、読む人の想像力を掻き立てるような紙面づくりを心がけています。
第二作は「年輪する擬態地図」。富士山の地形図に色を重ねると、年輪のような表情が表れる。等高線や地図記号が、年輪や節に擬態する。そんな発想から作ったデザインブック。2018年にタモリ倶楽部で取り上げられました。
「年輪する擬態地図」
https://www.kosekobooks.com/dlog/gitai-3
──────────────────
このプロジェクトで実現したいこと
「デザインの擬態によって、読む人の想像力を掻き立てる」をテーマにしたアートブックマガジン「Gitai」を創刊し、新たなスタートを切りたいと考えています。
2016年からアートブック制作を始めてそろそろ4年、一つのマガジンにしたいという思いが強くなってきました。作ってきたものを振り返ると、共通点として「擬態」というキーワードが浮かびました。そこで、擬態というキーワードをより前面に押し出すべく、gitaiという名前のマガジンとして改めて刊行しようと思いました。
表紙はハムやスーパーマーケットのポップな世界観を表現するべく、ピンクと紫のカラーリングと細い線で構成しています。
──────────────────
アートブックマガジン「gitai」の内容
第1号|惑星がハムに擬態する「ハムの惑星」
gitaiは雑誌のような「読む」ではなく、絵本のように「見る」ヴィジュアルマガジンです。第1号では「惑星がハムに擬態する」がテーマです。
地球をピンク色にしてトレーとラベルを描き加えると、地表の地質が、ハムの肉質となって見えてくる。この表情の変化がこの作品の特徴です。
予定の内容一覧
・カバー
・表紙
1)the Earth(宇宙からみた地球の写真)
2)Packages(惑星をハムに見立てて写実的に描く)
・地球 earth
・火星 mars
・月 moon
・太陽 sun
3)Planet Ham Store(惑星をハム売り場に見立てて写実的に描く)
4)Hampedia(それぞれのハムを図鑑化する)
5)cooking(切る、焼くといったハムを調理するプロセスを描く)
6)オードブル(オードブルに見立てた惑星を描く)
7)illustrations(リソグラフで描くハムのイラストレーション)
・奥付
ハムに使用する写真については、アメリカ航空宇宙局(NASA)によって作成されたものを使用しています(パブリックドメイン)。宇宙の惑星の姿をスーパーマーケットの世界観で眺めてみませんか?
──────────────────
プロジェクトのきっかけ
幼少時はひたすら架空の道路地図を描いているような子供でした。その後、風景画にのめりこみ、絵を描くことに興味が湧き、美術大学へと進学しました。しかし、卒業して持続して創作活動をするのは容易ではありません。私はデジタルポスターや、インスタレーション作品を作っていましたが、収入に結びつけられず、続けていく難しさを感じました。しかしながら、クリエイターにとって作ることは生きることであり、服や娯楽よりも作ることにお金を費やします。
そう思い悩んでいたときに、東京アートブックフェアというイベントを知りました。アートブックを展示販売するイベントで、国内外から個性ある作品を求めて多くの人々で賑わいます。ちょうどその時に構想していた作品が上の「肉する擬態地図」でした。これであれば、続けられると思い、肉する擬態地図を出版し、2016年秋の東京アートブックフェアに臨みました。
東京アートブックフェアををきっかけに、新たな本屋さんで扱ってもらったり、海外メディアにも取り上げられたりするようになりました。その後台湾や韓国、上海のアートブックフェアにも出展しました。
(spoon&tamagoで取り上げられた時の記事)
アートブックを始めた当初は、何を作りたいか手探りな部分もありましたが、作り続けているうちに作品の中に「仕掛け」を施すことの面白さを実感するようになりました。
アートブックフェアに来られたお客様が、作品を立ち読みしている時。最初は気がつかないけれど、はっとそれが地図が擬態している事に気づく。そのハッとした表情を見たくて、作品を作っているのだと感じました。
デザインを通じて「日常を違う視点で見る方法」を発明し、それをシェアすることが自分の「好き」であり、これからも続けていきたいと思います。
──────────────────
資金の使い道
皆様の力をお借りし、「gitai」の印刷費とCAMPFIREさんの手数料、書籍の発送、アートブックフェアへの渡航費に充てます。
──────────────────
リターンについて
1)ヴィジュアルマガジン「gitai|ハムの惑星」(初回盤)
今回製作するマガジンです。初回盤の仕様になっています。印刷は京都の印刷会社グラフィックさんによる印刷で、少部数ながら印刷が細部まできれいに鮮やかなのが特徴。本の紙にはヴァンヌーボという紙を使用します。普通は風合いの良い紙ほど、印刷は鮮やかではなくなってしまうのですが、それを両立するべく、建築家によって作られた紙です。
予定仕様
サイズ A4(W210xH297mm)/ページ数:28ページ/製本:中綴じ製本/定価:2,000円
──────────────────────────────────
2)リソグラフポスター「ハムの惑星」
リソグラフという手法で印刷されたポスターです。主に海外のアーティストに愛される印刷手法で、その鮮やかな発色と塗りムラといった独特の風合いが特徴です。今回のハムの惑星の製作にあたり、いくつかリソグラフのポスターを制作しました。壁にピンでとめたり、市販のフレームに入れたりと、インテリアとして活躍します。
※写真のフレームは付きません
ハムの惑星リソグラフポスター寸法一覧
#01 A3サイズ 横 H297xW420mm
#02 A4サイズ 縦 H297xW210mm
#03 A4サイズ 縦 H297xW210mm
#04A4サイズ 縦 H297xW210mm
──────────────────────────────────
3)擬態地図シリーズ「肉する擬態地図」
上で紹介した、擬態地図シリーズ3作のアートブック詰め合わせセットです。それぞれ肉、年輪、雪の結晶に擬態する地図の旅をお楽しみください。
肉する擬態地図:国々の地図がお肉に擬態するアートブック
サイズ A4(W210xH297mm)/ページ数:28ページ/製本:中綴じ製本/定価:2,000円
https://www.kosekobooks.com/dlog/gitai-1
年輪する擬態地図:山々の地形図が年輪に擬態するアートブック
サイズ A4(W210xH297mm)/ページ数:28ページ/製本:中綴じ製本/定価:2,000円
https://www.kosekobooks.com/dlog/gitai-3
雪華する擬態地図:世界各地の地図から架空の雪の結晶を作るアートブック
サイズ A4(W210xH297mm)/ページ数:32ページ(16ページx2冊)/製本:中綴じ製本/定価:2,000円
https://www.kosekobooks.com/dlog/gitai-5
──────────────────
実施スケジュール
現時点で本の制作は7割ほど完了しており、
残るページの制作を進めています。
※コロナウィルスの感染状況により、遅れが生じる場合があります。
4月〜 デザイン
5月〜 デザイン / クラウドファンディング終了
6月〜 印刷・リターン発送
──────────────────
最後に
制作を進めていくにつれ、コロナウィルスの感染拡大が進行し、この時期にクラウドファンディングをするべきか迷いもありましたが、ギャラリーやアートブックフェアでの展示ができない今、クラウドファンディングを通して、本という形で作品をお届けしようと思っています。食べ物や日用品のような必需品ではありませんが、人の生活を豊かにする文化の一翼を担うことを信じています。
是非、応援どうぞよろしくお願いいたします!
──────────────────────────────────
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
コメント
もっと見る