株式会社ジャパンブルー


近年、日本デニムの聖地として海外からの認知度が高まる、岡山県倉敷市【児島】に本社を構える株式会社ジャパンブルー。

デニムを主とした綿織物の製造・開発、販売からスタートし、今では複数の自社ブランドを抱える会社です。

その中でも特に生地のバリエーションに特化し,海外向けにスタートしたブランド JAPAN BLUE JEANSより、“環境”に焦点を当てた新たな取り組みをスタートさせました。



JAPAN BLUE JEANS 

生地屋としての出発点を持つ会社の強みを生かした、JAPAN BLUE JEANS

ブランド創設から早9年。今では、日本に留まらず世界27か国で取り扱い頂くブランドとなりました。


生地屋という背景を活かし、欧米各国のバイヤーたちを満足させるモノづくりを真摯に行っています。


老若男女、世界中に向けて発信しているからこそ、たくさんのシルエットのバリエーションをご用意しています。また、シルエット1つとっても生地のバリエーションを豊富に取り揃えているので、自分にぴったりな1本をセミオーダー感覚で選んで頂けます。


ジーンズ作り = 生地作り という信念の基、素材からジーンズを選ぶ喜びを提供していきたい。それが生地メーカーからスタートしたJAPAN BLUE JEANSです。


~アパレル業界の課題~

ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、ファッション業界は環境負荷が高い産業と言われています。

ジーンズ作りも例外ではありません。


生地の原料となる綿花の栽培に、

・大量の水

・農薬

・殺虫剤

・綿の品種改良


製品生産時における廃棄(ロス) や、特にファストファッションでは、

シーズンが過ぎた在庫(デッドストック)の廃棄、焼却処分などが問題視されています。

*弊社では、在庫の廃棄、焼却処分は一切行っておりません。


日本ではまだまだ環境に対する意識が高いとは言えません。また実際、技術的に難しいという側面もあります。

しかし、資源が乏しいと言われる日本において、そう遠くない将来、環境問題に本気で取り組まざるを得ない時代が来るのも間違いないでしょう。


JAPAN BLUE JEANSでは、同じ街にある、協力工場の協力を得ながら、これらの問題に正面から向き合い、自分たちができることから少しずつ取り組んでいます。


~コートジボワール綿とJAPAN BLUE JEANS~


7年前に遡ります。

JAPAN BLUE JEANSは、「今一度、原点に立ち返ってジーンズ作りをしたい」という思いから、コートジボワール共和国の綿に辿り着きました。


一般的な綿花は、より上質な生地を仕立てるため、繊維長が長くなるよう品種改良をされています。

一方、コートジボワール綿は品種改良が行われておらず、「原種に最も近い綿」と呼ばれています。


また、コートジボワールの綿畑は機械化をされておらず、栽培から収穫までほとんど手作業で行われています。


農薬を使わないで栽培されている為、綿や自然環境だけでなく、農場で働く人の労働環境にも優しい綿と言えます。


100年以上前、ジーンズが誕生した頃のデニムはきっと、

無農薬の環境下で、

品種改良のされていない綿花を、

手作業で収穫して

生地に仕立てていたに違いない。そんなことをイメージさせてくれるコートジボワール綿に、私たちは魅了されました。


コートジボワール綿の魅力を知ったと同時に、暗い歴史を知ることになりました。

日本人には馴染みのない国なので、ご存知ない方がほとんどかと思いますが、

2006年、 内戦の影響を受け、綿産業が一度破綻しています。


私たちに何かできることはないかという想いから、

綿産業復活を支援する取り組みの一環として、

「コートジボワール綿を使用したジーンズ作り」

「その売上の一部を、在日コートジボワール大使館を通じて寄付」

することを決めました。


今ではジーンズだけでなく、ジャケット、シャツ、Tシャツにも

コートジボワール綿を使用し、同国の発展に協力しています。

弊社社長真鍋と在日コートジボワール大使


~バナナとの出会い~

それは、JAPAN BLUE JEANSのディレクター岸本が、タイ、バンコクに行った際のエピソードです。


**エピソード**

2018年某日、

現地のジーンズメーカーの友人が郊外にお店をオープンしたのでお祝いに訪問した時に、庭にバナナの木が生っていることに気が付きました。

「バナナ食べ放題じゃん!」

しかし、バナナの木は1回収穫したらもう実はならないから、ただの木だよとのこと。バナナ農家は毎年木を伐採し焼却処分し、また育て、を繰り返しているそうです。経済成長が激しく大気汚染も大きな問題となっており、廃棄物処理も課題との話を聞きました。その時は「大変だね」で終わりました。 

日本に戻って紡績の方とこの話をしていたら、「バナナの茎を繊維にできる」という話になり、再利用を増やせば課題の解決に少しでも役に立つのではと思い、糸を作ることにしました。

*********


実は、バナナ繊維は10年以上前から存在していましたが、

伸度(繊維の伸び率) の無さ、硬いなど使用しにくいため、あまり利用されていないとのことでした。


ほっておけば廃棄物、利用すれば資源


バナナ繊維の特徴として、水分の吸収や発散性は綿よりも優れており、

高温多湿の日本の環境には持ってこいの素材です。


実は、バナナの栽培には、綿花ほど水を必要としません。

綿の使用量を下げることで、結果的に水の使用量を削減することになります。

これもバナナを使う決め手になりました。

利用する可能性を探り研究し実用化に向けて動き出しました。


**エピソード**

製織時には糸にある程度の伸度(繊維の伸び率)が必要なのですが、バナナ繊維は全く伸度がありません。そこで綿と混紡し伸度を出します。そこの混合比をどうするか、で何パターンか糸を試作し、織りの試験をしました。

今回はジーンズ用、シャツ用として太い糸、細い糸を作りましたが、細い糸ほど切れやすくなるので慎重に。。。

織る段階では、織るスピードやテンションを調整しました。糸が切れては、混合比や織り方を調整の繰り返し。ようやく出来上がった最初のサンプルは、硬い糸のためチクチクする肌触りでした。

「生地でダメなら、、、」ということで、仕上げ、洗い加工の工夫で解消させ、無事に完成にこぎつけました。

*********


バナナの繊維だけでは耐久性、穿き心地に支障が出るため、

綿とバナナの繊維を混ぜたデニムの開発に着手。


25年以上もの会社のノウハウを生かし、何度も試行錯誤を重ね、、、


ついに!!!

バナナ繊維混デニムが誕生しました。

綿は、JAPAN BLUE JEANSが長年支援しているコートジボワール綿を採用しています。




この生地を使って完成したのが、こちらです!

シャツ用の生地として、シャンブレー生地の生産も実現しました!!


着用イメージがこちら!

20代・男性 178cm 65kg / ジーンズ 34インチ  


20代・男性 174cm 62kg / 着用サイズ シャツ L, ジーンズ 32インチ


30代・男性 173cm 56kg / 着用サイズ ジャケット M, ジーンズ 30インチ

 

40代・男性 178cm, 72kg / 着用サイズ ジャケット L  


商品詳細情報

J205741 / color ID / バナナセルビッチデニム テーパード

cotton 82 %, Other 18% (Banana) /¥26,000- +税


J205741 / color FID / バナナセルビッチ テーパード エコ加工

cotton 82 %, Other 18% (Banana) / ¥30,000- +税


J395741 / color ID / バナナセルビッチ デニムジャケット

cotton 82 %, Other 18% (Banana)  / ¥38,000- +税 


J358241 / color ID / バナナセルビッチシャンブレーシャツ /

cotton 82 %, Other 18% (Banana)  / ¥20,000- +税 



*通常のジーンズ生産に必要な水の使用量80%削減を実現!

*通常、革を使うパッチ部分には、デニムの廃材を再利用したリサイクルデニムを採用!

*余分な資材を極力省略 → ポケット口の補強のためのリベット(鋲)を廃止 !

*e-flowという極限まで薬品使用を削減した手法で、エイジング加工!

などなど、可能な限りエコな手法での生産にこだわりました。


リターンについて


こちらのバナナアイテム、先行予約販売といたしまして、特別価格またはプレゼント付きでお届けします。


本来なら捨ててしまう残布で作った直営店限定シャンブレートートバッグ(¥3,300-)

*残布の再利用の為、柄はお選びいただけません。


〇本プロジェクトのアイテムに関しての注意

*生産上の都合により、仕様、デザインの一部が変更になる可能性がございます。

*デニム(シャンブレー)という素材の性質上、サイズに多少の誤差が出ることがございます。

*また洗濯、着用を繰り返すことで、サイズが変わる可能性がございます。


サイズに関して

〇ジーンズサイズの採寸方法

①ウエスト / パンツのボタン、ファスナーをすべて閉じ、ウエストベルト内側上端をぐるりで計測します。 

②股上 / ベルト上端から前ぐりに沿って内股の縫い合わせまで 

③ヒップ/ 腰回りの一番大きい部分の長さを2倍にした長さ 

④わたり / 内股の縫い合わせから地の目に直角に脇まで直線に 

⑤内股 / 内股の縫い合わせから内股縫い目に沿って裾まで 

⑥裾幅 / 裾先部分の両脇間を直線で 


〇ジャケット、シャツのサイズの採寸方法

①肩幅 / 肩先から肩先

②胸囲(バスト)/ 脇の下の両端を直線で測り2倍にする 

③袖丈 / 肩先から袖口の端まで直線で 

④着丈 / 首後ろの中心から裾までを直線で




実施スケジュール

5月 オーダー締め切り、生産スタート

8月 順次発送(予定)

9月 一般発売(予定)


最後に


カッコよさ、流行、生地、シルエットなど、自分の個性を大事にして洋服を選んでいると思います。

とても素敵なことだと思います。でも、それ以外の視点で服を選んでみるのはいかがですか。


最後まで拝読頂きまして、誠にありがとうございます。

このプロジェクトは、「私たちの街をハッピーにしたい」というところからスタートしました。

私たちにできることは、地球規模で考えるとほんのちっぽけなことかもしれません。

少しずつ、できることを増やしていき、賛同頂ける仲間を増やしていければと思っています。


<これを書いた人>

Yudai (27)
JAPAN BLUE JEANS 海外営業部
普段、年間120日以上海外で活動しているが、新型コロナウイルスの影響を受け日本で活動中。
10歳の時に穿いた初めて穿いたヴィンテージジーンズが、人生1本目のジーンズ。
中学2年生のときに出会ったレプリカジーンズをきっかけにジーンズに没頭。
趣味だったはずのジーンズが、気づけば仕事になっていたラッキーな男。


<All-in方式>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


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