▼はじめに ご挨拶

老若を問わずどうしても暮らしに欠かすことの出来ないのがPIN/暗証番号の管理です。しかし、PIN/暗証番号は覚えられると破られやすく、破られにくいものはと覚えられない、やっと覚えたとしても使い回しはやってはいけないと言われ、メモ持ち歩きも避けなさいと言われる。なんとかならないものか、というところからこのプロジェクトを考えました。

▼このプロジェクトで実現したいこと

ビデオでご覧いただいた『絵でPIN』ソフトのプロトタイプを 主要なスマートフォンのモデル2種(iOSとAndroid)で手軽に使えるようなソフトウェアに完成させ、日本語版と英語版で全世界の人々に無償で使ってもらうことです。

▼プロジェクトをやろうと思った理由

大きくは安全なサイバー社会を次の世代に残したいとの志から、小さくは自分でも使えるような「絵でPIN」カードを作れれば随分便利だろうとの思いからです。

▼これまでの活動

アルゴリズムを開発したニーモニックセキュリティ社から、本プロジェクトでの使用について無償での使用許諾を受けました。

▼資金の使い道

iOSとAndroidで動くソフトウェアの作成に使います。

▼リターンについて

完成したソフトウェアの取扱説明書に「本ソフトウェアは 以下の方々のご支援により制作しました」 と明記し支援者の方々のお名前を掲載します。お名前は本名でもニックネームでもOKです。

▼プロジェクトの意義

PIN/暗証番号やパスワードを多くは覚えていられないのには理由があります。「記憶の干渉」という現象によるものです。Wikipediaには「パスワードと記憶の干渉」という項目があり、その説明によると「それ単独としては覚えていられるようなパスワードであっても、いくつかを一度に記憶しようとすると混同や記憶違いが起こりやすくなってくる。銀行カードのわずか4桁の暗証番号でさえ複数個の暗証番号をたやすく使いわけることができないのは、数字4桁という同じ形式のものの数が増えれば増えるほど類似性による干渉が起こり、記憶が抑制されるためである。類似性の薄いものからは干渉を受けにくいので、暗証番号やパスワードを画像情報に変える画像認証が登場した。」と解説されています。(Wikipedia:パスワードと記憶の干渉

Wikipediaの「画像認証」には「人間の脳は画像や音声等のパターン情報処理の方が、単純計算や記号等のシンボル処理よりも得意であると言われている。そこで、文字列パスワードに使われるような無意味な文字列の代わりに画像を使用することにより、人間の画像記憶能力を活用して、より安全な本人認証を目指すのが画像活用型本人認証である。」「認知心理学の知見では、意味のある画像は文字列に比べて記憶の優位性があり(画像優位性効果)、提示された画像群から記憶すべき画像を選ぶこと(記憶対象の再認)は、記憶している文字列を思い出すこと(記憶の再生)に比べて容易であり、しかも高齢者では再生よりも再認の方が、若年者と比較した場合の記憶成績の低下が小さいことが知られている。パスワードに画像を使うことは人間の記憶の特性にあった方法である。」との解説があります。( Wikipedia:画像認証

パスワードやPIN/暗証番号の扱い難さに業を煮やした人達のなかから「パスワード不要の社会を実現しよう」との声も出ていますが、パスワード入力なしでログインが完了出来るというのは、よく考えてみると本人の意思確認無しで(本人ないし第三者による)認証が完了してしまえる、ということになり、個人の意思確認が行動の前提という民主主義の根幹を揺るがすことになってしまいます。

サイバー社会の基礎となる「本人の意思に基づく本人認証」の原則を逸脱しないPIN/暗証番号の安全な運用に本プロジェクトは大きく寄与するものと信じます。

▼最後に

発案者の春増知は、1970年~2009年日本IBMでマーケティング等に従事しておりました。協力者の赤星憲克は、1971年~2009年住都公団(現都市再生機構)で住宅管理業務に従事。協力者の田尻和夫は、1970年~2009年までユニチカで物流業務および周辺システム開発等に従事。3名は京都大学経済学部の同期生グループです。安全なサイバー社会を次の世代に残したいとの志から、本プロジェクトの取り組んでおります。



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