一般財団法人あしなが育英会は、親を亡くした子どもたちや親が障がいを持っていて働けない家庭の子どもたちのため経済的・精神的な支援をしている非営利団体です。

プロジェクト本文

私たち一般財団法人あしなが育英会は、病気や災害、自死(自殺)などで親を亡くした子どもたちや、親に障がいがあり働けない家庭の子どもたちを経済的・精神的に支援している非営利の財団法人です。国などからの補助金・助成金は受けず、全事業をご寄付によって運営しています。半世紀に及ぶあしなが運動により、これまでに11万人以上の遺児たちが高校・大学への進学を果たしてきました。現在、日本国内では約6,500名(高校・短大・専門学校・大学・大学院)に奨学金支援と心のケア、リーダーシップ育成プログラムを提供しています。また、アフリカの遺児に対しても寺子屋教育と心のケア、高等教育支援を行っています。

大学奨学生が地元から離れた学校にも通えるよう作られた月額1万円(朝・夕食付)で住める学生寮「あしなが心塾」(東京都日野市、兵庫県神戸市)

昨今の新型コロナ蔓延の影響により、この4月に記念すべき100回目を迎えるはずだった「あしなが学生募金」の街頭募金活動が全面中止となり、遺児学生を支えるための奨学金の原資確保に甚大な影響が出ています。さらに、もともと厳しい生活を強いられていた遺児家庭にとって経済悪化の打撃は大きく、失業や収入の激減により経済的困窮が加速しています。

「明日の暮らしさえどうすればいいかわからない」

そんな遺児家庭の声を受けて本会は4月16日、約6,500人の全奨学生を対象に一律15万円の緊急支援金を支給することを決定し、2年生以上の約5,000人には4月中に送金を完了しました。

この緊急対応に対して遺児家庭から寄せられた喜びの声を紹介します。


1. 「あしなが育英会を支援していただいているすべてのみなさま、あしながに関わっているすべてのスタッフのみなさま、本当に感謝致します。寝ずに試験勉強、バイトと、頑張ってる娘の姿を無駄にしたくなく、どうしようと悩んでいました。そこへあしなが育英会から給付があるとニュースで見た時の安堵感、そのうえ玉井会長からのメッセージ『奨学金のことは心配しなくていい、お母さんと君らが元気でいることが、あしながの願いですから』この言葉で涙が止まりませんでした」


2. 「ただ誰のせいでもなくウィルスのせいで、この様な状況下で我慢を強いられている上に、満足に学校の備品を買ってあげられない事が悔しくてなりませんでしたが、あしながさんの今回のコロナの給付金について拝見した時、涙が出るほど嬉しかったです。これから受験の時期に、命を危険に晒すこと無く勉強できる環境が整えられる事、給付金のおかげで安心してステイホーム出来ること。本当に本当に有難く思います。1日も早く収束し、あしながのつどい*に参加させて頂く事、娘達も心より待ち望んでおります」
(*本会が毎年実施している奨学生のためのサマーキャンプ。今年度はコロナ禍により中止。)


3.「この度は15万円の給付をありがとうございます。生活が苦しく食費から削るしかない今、食べ盛りの子どもに我慢ばかりさせていて、親として本当に苦しく思っています。自分が病気になっていなければ……もっと働ければ……という思いばかりです。いっそのこと感染して死んでしまえば息子は楽になれるかも(生命保険のお金で)と思ってしまったり……。一日一日がそんな毎日です。給付をいただいてほんの少し気持ちが和らぎました。息子が楽に思ってくれるとうれしいです。いつもありがとうございます」

遺児家庭の状況は本当に切迫しています。コロナ禍に負けず、これからも当会が一人でも多くの子どもたち、遺児家庭を支えていくために、みなさまに現状をご理解いただきたい、長期的な支援をお願いしたいという想いで本プロジェクトを立ち上げました。

より一層のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。


例年の街頭募金活動のようす

国内事業(奨学金制度、奨学生のつどい(今年度は中止)、海外留学研修(今年度は中止)、あしなが学生募金支援、遺児の心のケア「レインボーハウス」、学生寮「心塾」、災害時等の緊急対応、調査・出版・政策提言)

海外事業(アフリカ遺児高等教育支援100年構想、賢人達人会、ウガンダ心塾・レインボーハウス、海外遺児日本留学支援)

事務所(東京[本部]、兵庫:神戸、宮城:仙台/石巻、岩手:陸前高田、アメリカ、イギリス、フランス、ブラジル、ウガンダ、セネガル)


あしなが育英会は遺児を支援する団体です。そのミッションは「すべての遺児への物心両面での支援と教育をとおして、人類社会に貢献できるボランティア精神に富んだ人材を育成する 」ことです。

それを達成するためには複数の分野にまたがる課題解決に取り組んでいく必要があります。

その一つが遺児家庭の経済的な問題です。本会が支援する遺児家庭を対象に行った調査によると、遺児家庭の7割が母子家庭でその多くが非正規雇用で生計を立てています。平均月収は14万6,380円(*1)となっており、生活保護受給率は12.8%(*1)と全国平均の1.6%(*2)を大きく超えています。

(*1)2018年奨学生家庭の生活と教育にかんする実態調査(主査・副田 義也=筑波大学名誉教授・社会学)
(*2)生活保護の被保護者調査(平成30年7月分概数厚生労働省)


こうした世帯にとって、子どもたちに十分な教育機会を提供することは容易ではありません。特に高校以降の高等教育のための学費捻出のハードルは非常に高く、奨学金と学生本人のアルバイト無しでは進学を考えること自体が困難な状況にあります。子どもたちにとって進学は、夢に一歩近づくための大事なプロセスであると同時に、自分と家族が経済的困窮から脱却するための重要な武器にもなります。そこで本会は、高校生以上の遺児学生を対象とした貸与+給付による奨学金制度を設けています。2020年3月現在、約6,500名の国内奨学生がいます。


二つ目は親との死別という喪失体験による心理的、身体的、社会的な影響です。親を亡くすという体験は誰にとっても訪れるものですが、親との早すぎる別れは大人にとっても容易なことではなく、それ以上に、成長期の子どもたちの心に大きな傷を残します。一人では自らの感情のゆらぎなどに対応することが難しく、周囲の友人や先生、家族など誰にも自分の気持ちを上手く伝えられぬまま抱えてこんでしまいます。親を失った後に起こる家庭内のさまざまな変化(経済的変化、関係性の変化)からのストレスやグリーフ(愛惜や悲嘆など様々な感情)の影響で、それまで描いてきた夢や希望などを諦めがちになってしまうケースも多々あります。
そうした子どもたちを受け止め、子どもたちが自分らしくいられる居場所を提供し、子どもたちの明日を応援するために、本会は1995年の阪神淡路大震災をきっかけにレインボーハウスと呼ばれるグリーフサポート(心のケア)のための環境(同じような死別体験をした仲間が交流するための「時間」と「空間」)をつくりました。現在では神戸をはじめとして、2006年に東京(全国の小中学生対象)、2011年の東日本大震災後には宮城県仙台市、石巻市、岩手県陸前高田市に開設しました。また2003年にはウガンダにもエイズ遺児のための施設を開設。各地で遺児のための心のケアプログラムを定期的に行っています。


小中学生のための心のケアプログラムでの交流会のようす

つどいでは様々な国から来た多くの仲間たちに出会える


また、家庭の経済事情やともに頑張る家族を少しでも支えたいという想いの強さ、あるいは身近に目指すべきモデルケースが少ないという状況などから、自分の進路や人生設計に対する視野が狭くなりがちな遺児学生に対し、多角的な視点で生きていくための感覚を身につけられるよう様々なチャレンジの機会も提供しています。その一つが、国内大学奨学生対象の海外留学研修プログラムです。勉強やインターンシップ、ボランティアに取り組みながら今までの生活環境とはまったく異なる文化・社会・価値観の中で1年間生活することで、自分自身を制限していた固定観念から脱却し、人生への向き合い方が変わっていきます。留学先はウガンダ、セネガル、トルコ、台湾、インドネシア、ベトナムなどです。


新しい人・文化・価値観との出会いは、自分の殻を破って大きく成長するチャンス


また、本会は2003年以降、アフリカ遺児支援にも尽力してきました。ウガンダ・セネガルに事務所を置き、寺子屋教育や心のケアプログラムを行っています。2014年からはサブサハラ・アフリカの遺児を対象に「アフリカ遺児高等教育支援100年構想(Ashinaga Africa Initiative: AAI)」事業を開始し、高校卒業資格のある志高い優秀な遺児を選出し、海外大学留学とあしながの志教育を通して将来のリーダー人材を育成するプログラムに取り組んでいます。


あしながウガンダ・レインボーハウスで授業を受けるテラコヤキッズたち


海外留学の夢を実現し社会課題に取り組むリーダーを目指して(AAI生)


本プロジェクトをとおして私たちが目指すのは、遺児支援には長期的なサポートが必要不可欠であることをひとりでも多くの方々にご理解いただくことです。

親を失い、経済的に厳しい環境でたくさんの我慢をし、同世代の友人たちのように多くの選択肢を手にできなかった遺児たちは、そのつらさや悲しみを打ち明けられず内に抱えたまま生きてきました。しかし彼らは、あしなが育英会の奨学金制度をとおして似たような境遇にいる仲間たちに出会い、まだ会ったこともないご支援者のみなさまからのやさしさに触れ、悲しみの外に出る勇気を持てたとき、自らの人生を丁寧に生きようと思えるようになります。 

ひとりではない応援してくれている人たちがいる、という事実を子どもたちが理解することによって、人生が変わるほどポジティブな影響がもたらされます。そして、自分自身も誰かに手を差し伸べられるような人間になりたいという意識がめばえ、勉強やさまざまな活動に前向きに取り組めるようになるのです。

みなさまのご支援が遺児たちに届き、彼らが成長して次の世代を支える側になることで、社会全体にやさしさの連鎖が広がり、誰も取り残さない社会を作ることに繋がっていくと信じています。

人間が変わっていくプロセスには時間がかかります。社会の変化にも時間がかかります。

だからこそ私たちはこのプロジェクトをとおして、ひとりでも多くのみなさまに、遺児支援には長期的なサポートが必要だということを知っていただきたいと思っています。


◇遺児たちを長期的にご支援くださるマンスリーサポーター「あしながさん」も募集しています。
 詳しくは文末をご覧ください。


つらいことも嬉しいことも分かち合える仲間たちは一生の友人に


本キャンペーンでいただいたご寄付は、一般財団法人あしなが育英会の事業一般に使われます。
※今回の取り組みはAshinaga Global 100 Challengeの一環です。

<All-in方式で実施します。>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


一般財団法人あしなが育英会より、年間活動報告書受領証明書を発送いたします。(どちらも2021年2~3月頃に郵送にてお送りします)

◇本会公式サイトより継続寄付者になってくださる方には活動報告書のほか、寄付種別に合わせて、奨学生から手書きのハガキ(年1~2回)、ウガンダキッズからのカード(年1回)、本会機関紙などをお送りしております。


コロナ禍によって経済的困窮に直面しているのは遺児家庭だけではありません。
本キャンペーンを見ていただいているみなさまもきっと、多かれ少なかれコロナ禍による打撃を受けていらっしゃると思います。

しかし、経済が悪化したり社会の状況が変わったりしたとき、そのしわ寄せは常に社会的に弱い立場にいる者に向かいます。今、この瞬間にも、明日を生きていく希望が持てずに苦しんでいる学生や保護者がいます。

もしみなさまの中で、日々の生活に余裕がある、コロナ給付金の一部を困窮している遺児家庭に託してもよい、という方がいらっしゃれば、本プロジェクトを応援してくださいませんか。

そして本会がこれからも、親を亡くした子どもたちとそのご家庭を長期的に支援していけるよう、今後ともあたたかいご支援、ご協力をお願い申し上げます。


病気・災害・自死などが原因で、親を亡くした子どもたち。
親が障害をもっているために、働き手が足りない家庭の子どもたち。
精神的にも経済的にも大きな痛手を負った彼らのために、遠くからそっと支援を続けてくださる方を
「あしながさん」とお呼びしています。

呼び名の由来は、アメリカの児童文学『あしながおじさん』。
孤児院で育った少女が、匿名の支援者の愛と善意によって大学を卒業する物語です。

「もう一人の孫だと思って」
「同世代の若者が頑張っているから」
「昔の自分みたいだから」

きっかけや理由はさまざまですが、多くの方々が支えてくださっています。
みなさまのおかげで1964年に始まった「あしなが運動」は半世紀を超え、数えきれないほどの「あしながさん」に支えられて11万人以上の子どもたちが進学の夢を叶えてきました。
でも、「あしなが運動」はまだまだ続いていきます。

今日からあなたも「あしながさん」になってくださいませんか?


一般財団法人あしなが育英会についての詳細はこちらから
「あしながさん」へのお申込みはこちらから

ー Ashinaga Global 100 Challenge ー

『すべての遺児に教育の機会と心のケアを』というスローガンのもと、世界中から私たちの活動に賛同・支援してくれる100名のファンドレイザーを募集し、2021年3月までのキャンペーン期間中に100億円の寄付を達成することを目指す、グローバル・ファンドレイジング・キャンペーンです。このキャンペーンのもと、日本だけでなく海外でも、大小さまざまなキャンペーンを実施していきます!個人でもグループでもご参加いただけます。

  • 2020/06/25 20:00

    奨学生からメッセージが届いています!先日の目標金額達成とみなさまからのあたたかい応援メッセージのことを学生募金活動に取り組む学生たちに伝えましたところ、神奈川県の大学奨学生から、ご支援者のみなさまに宛てた感謝のメッセージが届きました!活動報告としてこちらでご紹介させていただきます。「今回、クラ...

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