▼はじめに

 永年オーディオの再生音に不満を持っていました。具体的な不満は、ピアノの高音キーの生音は”キンキン”と聞こえるのに”キンキン”という乾いた音が再生できない。また、バスドラの生音の”ドスドス”いう音が”ボコボコ”と言った感じになる。バイオリンの弓を弦に誤ってあてた時の”ギャー”という音が出ない。又、全体的に音の輪郭がはっきりしない、といったことでした。当初原因は、安価な装置で聞いているからだと考えていましたが、一台500万円もするスピーカを使用し全体で数千万円もする装置のデモを聞きに行くなどしても元々から感じていた不満を払しょくできる装置はありませんでした。BTS規格(放送局規格)の装置についても同様でした。ある時、今から二十数年前になりますが音の再生システム全体を定量的に値を与えて検証していたところ今の方法では、理想的なスピーカを使用して理想的な反射のない空間で理想的なマイクロホンを使用して収音した音の信号を再度増幅して同じスピーカを駆動しても同じ音が出ないことを発見しました。

このことを、オーディオマニアの知人や諸先輩と議論していましたが結局”その理論が正しいのであれば、今のシステムよりいい音が出る装置を作って証明せよ!”という結論になってしまっていました。このため、その後少しづつ研究を続けて理論を検証していましたが、S/Nが非常に悪かったり周波数特性が十分でなかったりと紆余曲折を繰り返していました。ようやく昨年2016年に新たなアーキテクチャ(PAT.P)を組み込んだところ圧倒的に明確な違いがわかる装置を完成させることができました。

この試作機で音に非常に厳格な方々にデモンストレーションを行ったところ”早く売れるものを作ってほしい!”とか”上手なデモンストレーションを考えてほしい!”また、”早く普及するように手だてを立ててほしいい!”という要望をいただいています。

▼このプロジェクトで実現したいこと

今のオーディオで再生している音は、空気の振動振幅の信号をそのまま増幅して再生しています。本来は、空気の振動振幅の信号から力の変化の信号を計算して求めて、求めた信号を使用して再生しなければなりませんでした。

良い音を聞きたいと願う人々のために、また、ストレスなくできるだけミュージシャンの思いのままを聞きたいと思う人々のために新しい優れた方式を一日も早く普及させたいと考えます。

そのための最初のアクションである量産品の製造に必要な量産試作を二種類作成したいと考えています。一つは、24bitで192KHzサンプリングの装置。もう一つは、16bitで96KHzサンプリングの装置です。この二種類の装置の回路の設計、基板の作成、ケースデザインと必要に応じてケースの型の作成を行います。

量産試作が完了しましたら、あくまで予定ですが、ご賛同の皆様にデモンストレーションのご案内をし2,3日の予定で展示試聴会を開催したいと考えています。場所は、日比谷図書館の大ホールか中ホールで行いたいと思います。ご参加の人数によってホールや場所を決めさせていただきたいと考えます。

▼プロジェクトをやろうと思った理由

新しい音の再生装置を普及させるためには、多くのよき理解者の賛同を得て行っていかないと進まないことからこのプロジェクトを立ち上げてご賛同いただける方々に広く知っていただき普及促進にご助力いただきたいと考えました。

▼これまでの活動

研究した内容の一部に関しては、情報処理学会の第109回音楽情報科学研究会(金沢大学)や第79回情報処理学会全国大会(名古屋大学)で論文とともに発表しています。論文については、情報処理学会の電子図書館で”音の再生信号に関する研究”と”音の再生信号の情報処理に関する研究”で検索してください。

2017年1月にオーディオメーカのFAL(古山オーディオラボラトリ)様でデモンストレーションを行いました。今時点でFAL様の平面フルレンジユニットスピーカS60との相性が非常に良好です。

▼使い方と注意事項

この新しい方式は、いくつかの制限事項があるります。

(1)ネットワークを使用するマルチウェイのスピーカは使用できません。

音の信号から力の変化の信号を計算するため、立ち上がりに鋭い信号が生成されます。このためウーハーを駆動するのに必要となった立ち上がりの鋭い信号は、高周波成分を持っておりこの高周波成分は、ネットワークがあるとウーハーに届かず上の周波数を再生する装置に流れていってしまいます。このため、ネットワークを使用するマルチウェイのスピーカは効果がないか場合によっては、ユニットが破損することが考えられます。

(2)新しい方式は、マルチアンプで使用します。

上記(1)のようにマルチウェイのスピーカを使用する場合は、マルチアンプ方式で駆動しないとなりません。このため、新しい方式の装置は、入力でフィルターをかけねばならなくなります。この対応は、当面複雑なため行いません。対応時期は改めてご案内いたします。

(3)使用するイメージと接続について

使用するイメージとしては、プリアンプとパワーアンプの間に新しい装置を入れて使用します。パワーアンプの性能は、96KHzサンプリングのものは、4Hz(低域は色々ですが)から100KHz程度の帯域があれば十分ですが192KHzのサンプリングのものは4Hz(低域は色々ですが)から200KHz程度以上の帯域が必要になります。使用するスピーカは、フルレンジユニットになります。

(4)推奨できるユニットについて

フルレンジユニットとしては、FALのS60、フォステクスのFX120、オーディエンスA3(確認中)、エクリプス(確認中)といったところです。ヘッドホンは、オーディオテクニカのATH-MSR7に関して確認済です。推奨のスピーカユニット、ヘッドホンは順次確認していきますがあまり多く推奨はできないと考えていますのであしからずご了承ください。 

▼資金の使い道

資金は、返礼品の作成に必要な資金以外のものを上記2種類の量産試作機の回路設計、基板作成、ケース設計及び必要に応じて型代、又、量産試作機完成の暁にはデモンストレーションの会場費運営費などに充当させていただきます。

▼リターンについて

kotasoundのロゴ入りのTシャツとポロシャツの2種類とさせていただきます。

Tシャツ並びにポロシャツは両方とも白にグレーのkotasoundのロゴ入りのものとします。

価格は、Tシャツが4000円(税別)。ポロシャツは8000円(税別)とさせていただきます。発送は、日本国内に限らせていただきます。

▼最後に

従来より不満に思っていた音の歪が大幅に改善出来る方法がやっと見つかりました。kotasoundのロゴ入りTシャツやポロシャツを着て是非量産試作展示試聴会に多数お集まり頂くことを夢見て頑張りたいと思います。何卒よろしくお願いいたします。

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