陶芸家・青木良太が美濃の産地で革命を起こすやきものプロジェクト、「RYOTA AOKI POTTERY」第4弾はカップ&ソーサーをたくさん作りました!

プロジェクト本文

陶芸家・青木良太さんがCAMP FIREでローンチした「RYOTA AOKI POTTERY」プロジェクトは、過去3回のクラウドファンディングで、日本最大焼き物産地、美濃の工場の職人さんたちと協力しながら新作を発表し、すべて目標を達成することができました。
改めて感謝申し上げます。ありがとうございます!

第4弾は貴族のカップ&ソーサーです。プロジェクトの定番色である「ミルク」と「桜」の釉薬2色に加え、どこか懐かしさを感じる表情の新色をつくりました。青木さんの工房で手がけている王様シリーズももちろんご紹介します。
新色に協力してくださった絵付け屋さんが開発のプロセスに加わり、今回も青木さんと地元の工場の職人さんたちは、ワクワクするような挑戦をしています。


カップ&ソーサー 【ミルク】カップΦ9cm×H6.5cm、ソーサーΦ15.5cm×H1.5cm、¥3900。桜【ミルク】カップΦ9cm×H6.5cm、ソーサーΦ15.5cm×H1.5cm、¥4400。



約1万個から生まれた、カップ&ソーサーの集大成の形

昨年12月にローンチしてから、多くの方のご支援とご注目をいただいている陶芸家・青木良太さんが立ち上げたプロジェクト、「RYOTA AOKI POTTERY」。日本最大の窯業産地である美濃の若手生産者とともに、中学生でも気軽に手に取れる器を、そして未来の食卓の風景を作りたい、との思いが込められています。
今回は青木さんが最も得意とする器のひとつ、カップ&ソーサーを発表します。形はこのクラウドファンディングのためにデザインしたもの、釉薬と絵付けで23のバリエーションを作りました。
「現在、僕の作品と工房のカップ&ソーサーとして、コーヒーと紅茶用それぞれ5つ、合計10種類の形をつくっています。今回のクラウドファンディングではコーヒーと紅茶、どちらにも向いているオールマイティーな形を発表しました。僕が自分の手で感じた最も使いやすい形の集大成といえるかもしれません」。
作家としてなんと約10,000個以上ものカップ&ソーサーをロクロでひいてきた、という青木さん。確かな“手の記憶”があるからこの形をつくることができた、と言います。

王子様のカップ&ソーサーのハンドル部分。老若男女、指の太さも長さもさまざまですが、カップに飲み物を注いだ時も指先に負担がかからず持ちやすい。ハンドルの形状も手がけてきた作品制作のリサーチの賜物です。


すっと片手で持ち上げることのできる同ソーサー。中心から縁にかけて薄く仕上げられていて、高台はしっかりと安定した形状。


青木さんが10年間つくってきた、カップとハンドルのバリエーション。


別々で使ってもOK! エレガントさを感じるシンプルなカップ&ソーサー

図面やパソコン画面上のデザインではなく、実際にろくろでひいた3次元での試行錯誤から選ばれた、誰もが使いやすいたったひとつの形。紅茶とコーヒー、どちらにもバランスが良いカップの深さ。そしてたっぷり飲み物を入れても、重みで指先が痛くならないハンドル。パーツのバランスと、カップとソーサーを合わせた時の姿の美しさは秀逸です。
気軽に手にすることのできるマグカップも良いものですが、きちんと淹れた紅茶やコーヒーをちょっと改まってカップ&ソーサーでいただくと、生活の中に背筋が伸びる瞬間が生まれますね。エレガントさを感じる形の背景には、青木さんが英国で垣間見たシーンが影響しているようです。

「ロンドンに行った時のこと。背広姿の“貴族”の男性が紅茶をカップ&ソーサーで飲んでいたのですが、ソファに座りながら片手でソーサーを、もう片方の手でカップを持つ姿が映画のようにカッコよくて! ソーサーをテーブルに置いたままではなく、手にして使う本場のシーンを初めて目撃しました。日本であんなスタイルで紅茶やコーヒーを嗜むことはないかもしれませんが、カップ&ソーサーをデザインする時の原風景になりました」。
また、青木さんはカップとソーサーを別々で使ってもよいように、ソーサーの中央にくぼみを作らず、カップの高台が収まる程度の緩やかな傾斜のみに仕上げています。ソーサーに小さな焼き菓子やショコラを載せて使っても良いでしょう。


今回のカップ&ソーサーのためにカラーをセレクトした青木良太のオリジナル釉薬シリーズ。カップ内は紅茶などの水色が見えるように白いままです。口縁に金彩を施しています。紫瓷(左上)、公爵(右上)、真珠瓷(右下)、お姫様(左下)など計9色展開。サイズは「ミルク」「桜」と同じ。\¥35,000~¥45,000



新作、マーブルシリーズです。こちらもカップ内は白いまま、口縁とハンドルに金彩を施しました。ラビスラズリ(左上)、ローヤルアーゼル(右上)、タイガーズアイ(左下)、オパール(右下)。ほかクリアパール、ジャスパー、カーネリアン、オブシティアン、ルビーの合計9色展開、サイズ同上。¥55,000。

こちらも隆徳さんの工場の技術を復活させたシリーズです。キングダム ジャスパー サイズ同 ¥70,000。

 

クラシカルさが新鮮! 伝統的な絵付け技術を残そう!

クラウドファンディング第1弾から第3弾まで、美濃の産地分業を支える土屋さん、型屋さん、そして窯屋さんについて触れてきましたが、新たに「絵付け屋さん」をご紹介します。青木さんによると、美濃では型屋さんや窯屋さんはだいたい山の中腹に工場を持っているのに対して、麓で仕事をしているのが絵付け屋さんとか。ものづくりが山の上から麓へ、そして市場である町へと器が流れるように自然に立地していたのですね。
今回新色で発表した染付と絵付けのシリーズは、ご飯茶碗でもご協力いただいた圭士郎さんの工場で本焼きした器に、隆徳さんの絵付け工場で染付と絵付けを施しました。
プロジェクトをきっかけに、産地の同世代の作り手を訪ねてきた青木さんは、隆徳さんの工場で棚の中に昔の絵付けのカップ&ソーサーを発見します。40年前に大量に生産していた当時の主力商品で、縁に金彩が施されたどこか懐かしい、クラシカルな雰囲気。隆徳さんの工場ではお父さんしかこの仕事ができない、という話を聞いた青木さんは、このプロジェクトで絵付けの技術を伝えるためのプロダクトをつくろう、と決めました。
「誰かが今手を動かして、隆徳くんのお父さんから技術を学ばないと、この仕事を継承できなくなってしまうから残そう。そんな思いでした」。

このプロジェクトではおなじみになった圭士郎さんの工場。実は100年間カップ&ソーサーを作り続けてきた、この道のベテランです!

カップやソーサーは金型を作って機械ろくろでスピーディーに製造できますが、ハンドルをつける作業だけは、未だにひとつ一つ職人さんによる手作業です!

マーブルシリーズの絵付けの魅力は、1点1点職人さんの手で滲ませているので、ひとつとして同じものがないことです。

こんな風に絵付けを滲ませる、産地に伝わって技術を残せるのがこのプロジェクトの醍醐味。ぜひ手にとってほしいです! 


隆徳さんの工場にあった絵付けのプロダクト。ヨーロッパの優雅な磁器製のカップ&ソーサーに憧れた、当時の食卓の風景を彷彿とさせます。



山の中腹から麓まで。人の感覚の生きる焼き物という仕事。


隆徳さんの工場で受け継がれる筆で釉薬を滲ませるように置く技術や、金彩や絵を転写する作業は、どれも繊細な手作業です。
このカップ&ソーサーは、機械ろくろで整形する以外はほとんどが人の手の感覚や、目でバランスを確かめながら進める仕事ばかり。普段作家として作品をつくることと、工場で大量につくること。仕事の性質はもちろん異なりますが、人の感覚が最も大切だということに変わらないんです、と青木さんは力を込めます。
さまざまな製造現場でも機械化だけでなく、AI化が進みつつある中で、人が不要になる部署や分野ももちろん出てくるでしょう。でもアートや美への感覚がものづくりに求められる限り、人の存在はかけがえのないもの。青木さんは「人間が必要とされるのは発想力。それが大切にされる、クリエイティブな現場が生き残ると思う」とも表現しました。
今回、世界を代表するクリスタルガラスのメーカー「スワロフスキー」の協力で、スワロフスキーの技術が込められた、カットクリスタルの粒を一面に散りばめた、スペシャルエディションのカップ&ソーサーを、地元の工場の協力を得て制作しました。陶磁器にこのカットクリスタルを焼き付ける特殊な技術は世界でここ美濃にしかない、と青木さん。奇抜とも思える取り組みは、夢や発想を現実のものにする、アートとテクノロジーの出会いを起こしたいという「産業」ならではの思いの結晶でもあるのです。


全面スワロフスキーで覆われた同じ型の特注カップ&ソーサー。製法は企業秘密だが、接着剤ではなく、ひと粒ずつ器に焼き付けています。


神様のカップ&ソーサー。金彩を施した器の上で輝くクリスタルガラス。世界にひとつのアートピースが誕生しました。

 

青木良太より。
クラウドファンディングでサポートいただいている僕の産業プロジェクト「RYOTA AOKI POTTERY」も第4弾となりました。みなさんから受け取った応援は、この活動の財産でもある「型代」や「開発費」として使わせていただきます。
日本最大の窯業産地・美濃の工場の職人さんたちと一緒に、このプロジェクトを進めながら、技術の掘り起こしや新しい素材に挑戦することで、僕も職人さんも現場で多くのことを学んでいます。そして、みなさんからの応援メッセージが何よりの励みです! 
実はみなさんの注目のおかげで、この産業プロジェクトにさまざまな企画でお声がけをいただくようになりました。またこの場でご報告ができたら嬉しいです!

いい風が吹き始めた美濃から、第5弾に向けて、みなさんの食卓が豊かになる、そして家で料理するのが楽しくなる情報を発信していきます。
応援という形でぜひ参加していただけたらうれしいです。よろしくお願いします!

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