●氷室冴子青春文学賞について
北海道岩見沢市出身の作家、故氷室冴子さん。集英社コバルト文庫の最盛期の中心となり、他の作家を牽引することで一つの時代を築きました。彼女に影響を受けて作家や漫画家を目指し、プロとして活躍する人も多くいます。そこで、時代を切り拓いた氷室冴子さんの功績を讃え、第二の氷室冴子を生み出したいと、岩見沢市有志が中心となり地元の実行委員会「氷室冴子青春文学賞」を創設しました。
●氷室冴子とは?
1957年、北海道生まれ。藤女子大学国文学科卒業。『さようならアルルカン』で集英社の青春小説新人賞に佳作入選。累計800万部のヒットとなった「なんて素敵にジャパネスク」シリーズ、スタジオジブリによってアニメ化された『海がきこえる』などを執筆した少女小説家。集英社の少女小説レーベル「コバルト文庫」の看板作家として人気を博しましたが、2008年6月、51歳の若さで亡くなりました。
●氷室冴子をシビックプライドに、そして第二の氷室冴子を輩出したい
氷室冴子さんが亡くなって10年以上が経ち、彼女の地元、北海道岩見沢市では、彼女の功績が賞賛されることもないばかりか、彼女の名前すら忘れ去られつつある状況でした。が、文学賞創設をきっかけに、地元の高校生たちが氷室小説の朗読会を開催したり、ゆかりの地を紹介するマップを作成したり、コバルト文庫世代の母親と一緒に氷室小説を再読しているという声もありました。市立図書館がイベントごとに展示も実施しています。
氷室冴子という作家が、岩見沢、北海道住民の誇りとなり、彼女が切り拓いた新しい世界のように、自分たちの未来を力強く描けるよう願っています。そして、次の氷室冴子を生み出し文芸文化の世界に貢献できるよう、文学賞を成功させたいと考えています。
岩見沢緑陵高校情報コミュニケーション課の生徒さんたちによる氷室マップ
岩見沢市立図書館での展示の様子
●文学賞授賞式について
昨年開催の第一回目の文学賞は、作家の久美沙織さん、同じく作家の辻村深月さん、そして北海道文化のトップリーダー、クリエイティブオフィスキューの伊藤亜由美代表取締役を審査員に迎え、応募総数800という想像を超える数の作品が集まりました。大賞1作品、準大賞2作品が決定し、岩見沢で授賞式と記念のトークショーを開催しました。今年、第二回目の文学賞5月から7月までの募集期間にまたかなり質の高い作品が集まりました。今年の審査員は、作家の久美沙織さん、朝倉かすみさん、柚木麻子さんの3名。いずれもご多忙の中、氷室冴子さんのためなら、ということでお力を貸してくださっています。
●今後、継続させていくために
運営費用に関しては、創設当初から一つの課題でした。
第一回目の文学賞を開催してみて、もっとたくさんの方に喜んでいただける
よう、さらに告知を広げ、氷室冴子と文学賞について世の中に知っていただければと思っています。
そしてより多くのみなさんに第三回目以降の文学賞にご参加いただくため、
今回、まずは第二回目の授賞式を成功させるためにご支援をお願いいたしたく
エントリーしました。
● 支援金の使いみち
◎第二回氷室冴子青春文学賞の運営費
◎リターン品準備費用
◎FAAVO手数料
●第二回氷室冴子青春文学賞授賞式
第二回氷室冴子青春文学賞授賞式が開催されます。その授賞式を成功させ盛り上げていきたいと考えています。
第二回氷室冴子青春文学賞
応募期間:7月末にて終了
審査員:久美沙織・朝倉かすみ・柚木麻子
授賞式
日程:2019年12月1日 日曜日 12時〜
会場:ホテルサンプラザ
〒068-0004 北海道岩見沢市 岩見沢市4条東1丁目6番1号
0120-22-8686
内容:
12:00~13:00 授賞式
13:30~15:00 記念トークショー(朝倉かすみさん)
どちらも一般観覧あり
●第一回氷室冴子青春文学賞大賞受賞作品と関連の本
第一回目大賞受賞作品が、河出書房新社から刊行されます。記念すべき第一回目受賞作。また、少女小説研究の嵯峨景子さんが氷室冴子研究本の決定版「氷室冴子とその時代」を刊行されています。岩見沢にも何度も足をお運びいただき、氷室冴子研究には欠かせない一冊です。どちらも、ぜひたくさんの方に読んでいただきたい!ので、ご支援いただく方にリターンの一つとしてサイン入りの特別版を用意しています。
●辻村深月さんが絶賛!第一回氷室冴子青春文学賞大賞受賞作
待望の書籍化!
「虹色図書館のへびおとこ」櫻井とりお / 河出書房新社
11月21日刊行予定 1,210円
http://www.kawade.co.jp/np/search_result.html?writer_id=00417
●嵯峨景子
「氷室冴子とその時代」小鳥遊書房 2019年9月初版 2,475円
http://tkns-shobou.co.jp/book/b458385.html
● 実行スケジュール
プロジェクト実施期間:10月23日〜11月20日
リターン:12月1日以降〜初旬予定
●HPサイトへのお名前掲載(リターン)について
リターンに記載している「HPサイトへのお名前掲載」は、
氷室冴子青春文学賞公式サイトとなります。
※お名前掲載期間は2020年11月末までを予定
● 最後に
この文学賞は、以前より地域おこしのことでアドバイスいただいている法政大学院の増淵敏之教授の「なんで氷室冴子を地元が大事にしないの?」という一言が始まりでした。文学賞は時代と逆行している、地方発の文学賞はうまくいかないだろう、といったご意見もある中、時代の先端でインターネット投稿の分野を牽引しているエブリスタ様のご協力を得、そして氷室さんと一緒の時代からずっと作家として活躍されている久美沙織さんがとても親身に相談にのってくださいました。ご多忙の中、氷室さんのために、と審査員を引き受けてくださった作家の皆様。氷室さんの同級生の皆様や、全国の氷室ファンの皆様からのご支援、そして地元で応援してくださる方々のご協力で、なんとか昨年第一回目の授賞式を迎えることができました。
第一回目は、イベント的になんとか乗り越えることができたかもしれませんが、大切なのは、この文学賞を継続させていくこと。氷室冴子さんの残した作品をたくさんの方に知っていただき、彼女のような新しい才能を見つけ、大事にしていくこと。
どうか、この文学賞についてご理解いただき、文学賞の継続にご支援をいただくと同時に、この賞と新しい才能を育てていくことにご一緒願えないでしょうか。何卒、皆様のご支援を宜しくお願い致します。
● お問い合わせ先
特定非営利活動法人氷室冴子青春文学賞 事務局
電話 080-4387-0607
担当 栗林
chinami67@gmail.com