タップのリズムで個を尊重しあう楽しさを広げたい!

 

FAAVOをご覧のみなさま、はじめまして!タップダンサー・振付家のおどるなつこと申します。

 

私はライブや演劇の振付などをするかたわら、タップダンスによるインクルージョン体験プログラムを普及する活動をしてきました。

あしおとのやりとりでは人と違うことが宝!自分だけのリズムを刻みながら、相手との違いを楽しむことができるんです。タップは足踏みのリズムでコミュニケーションをとります。

 

 


2010年より継続してきた非営利活動「あしおとでつながろう!プロジェクト」の「あしおとであそぼう!おどりの輪」が、とても楽しい場として広がり始めています。昨年は4回開催し、のべ約400人が参加しました。

今年は、さまざまな環境の子ども達にもその楽しさを体験してもらえるように、障害手帳をもつメンバーを案内人としたタップダンスセッションの準備を整えています。しかし、多くの子どもに届けるためにはまだまだ資金が足りていません。

 

そのため、このクラウドファンディングで支援を集めたいと思っている次第です。
以下、少し長いですが、お付き合いいただけませんか?

 

 

私は、娘を単身子育てする中で鎌倉の青空自主保育に参加し、小学校入学までを仲間に助けられながら里山で過ごしました。

この育てあいの中で、人はみな生まれつき強い個性を持っていて、その意思を尊重していくと、ユニークなシーンが引き出されて笑顔が溢れるという体験を重ねました。

ダンサー業の傍ら、ママ友たちと公園の少ない鎌倉にプレーパークをつくろうと奔走するなど、社会に向き合い、関わるようになって感じたのは「社会はすぐには変わらない。優しく豊かな未来をつくるためにできることは、今の人の意識を育てること。」でした。


 

 

すべての人が尊重されている未来をつくる!

 

私が表現の核とするタップは、奴隷として異国へ連れられ大切な楽器をも奪われたアフリカンアメリカンが、肌の色の違いから差別を受ける厳しい状況の中で「明日はきっと良くなるさ」と日々つむがれた文化。当時は当たり前とされていた差別が、100年後には変わることを伝えるアートです。


 Knockin' on  Wood  ~starring Peg Leg Bates~

 

私は、タップの歴史を今の日本社会に置き換えたらどういう表現になるのだろう、と考えました。


・例えば、国籍・性別・収入・障害の有無などの違いにより、日々の小さな選択が限られてしまっていることは、私の生活とは関係のないこととしていて良いのか?

違いへの不寛容さが、子育ての緊張や、生きづらさを生んでいるのではないか?

 

時々不登校を選ぶ娘が10歳になった2010年に、ダンスで身近な社会を変える試み「あしおとでつながろう!プロジェクト」を立ち上げ、活動を始めました。ドイツ国際平和村で、戦争によって傷ついた子どもたちと踊ったことをきっかけとして、帰国後に障害者支援施設でタップセッションを開始。

その経緯は横浜創造界隈のインタビュー記事に詳しく載せていただきましたので、ご覧ください。

http://yokohama-sozokaiwai.jp/person/16904.html




写真提供:ドイツ国際平和村

 


人はひとりひとり違う。違いを尊重し、それぞれの表現を育むことから、だれもが暮らしやすい社会がつくられる。

 

 

手探りで始めた活動も、さまざまな協力を得ながら8年目を迎えました。

 

今年からは、タップを楽しんできた障害のある人を案内人とした、だれもが対等に楽しめる「あしおとであそぼう!おどりの輪」を、さまざまな環境の子どもたちに届けることにチャレンジしています。

意識の形成期にさまざまな人とコミュニケーションを取り合う体験が、無意識に生まれてしまう差別感を拭い、だれもが暮らしやすい社会につながると考えています。



 

 

活動を始めた当初、私たちの活動は障害者支援として認識されていました。しかし、「理解を深める必要があるのは今障害を負っていない人ではないか」という問いが私の中では常にありました。

施設内ではなく、さまざまな人が交差する場での「おどりの輪」開催を模索してACYクリエイティブ・インクルージョン助成に応募し、それをきっかけに、ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017に参画。赤ちゃんから年配の方も憩う港の広場で「あしおとであそぼう!おどりの輪」を行うことができ、ここで、障害のある人が社会に果たす役割に気づくことができました。


特性により周囲に合わせることが苦手な反面、独自の鋭敏さをもつ障害のあるタップメンバーの存在が、緊張気味に輪になった人々の心を開くのを早めていのです。

そこでは、年齢もバックボーンも違うさまざまな人が、素直に対等に表現しあう喜びがあふれました



 

 

 

障害の有無でも国籍や世代でもない、ひとりひとりの表現の違いを感じて欲しい。その体験が、無意識に生まれてしまう差別感を拭い、だれもが暮らしやすい社会につながる。そのために、この「おどりの輪」を地域に開かれた場である学校で開催したいと考えています。

 

ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017@象の鼻パーク

 


障害のあるタップメンバーが案内人となります!

 

皆さんは何らかの障害のある方と日常的に共に働いたりする経験がありますか?例えば、支援をすることはあっても、何か教えてもらったり、あそぶような体験はあまりないかもしれません。「おどりの輪」では、彼らに案内人になってもらい、 まずは知り合い、そしてともにつくる体験をしていきます。



 

 

 

「おどりの輪」はこんな風に開催しています。

会場の床は、タップ板を敷くこともありますが、大人数でおどる時には体育館の床にブルーシートを貼ることで、床も傷つかず音も楽しめます。

簡易タップシューズおとたびは、現在SS(15㎝相当)~LL(28㎝相当)までの60足ありますので、子どもだけでなく、大人も同じ輪に入ってリズムを楽しむことができます。


小学生のユニークな動きを全員が復唱し、歩き始めの赤ちゃんと人生の先輩がやりとりする輪からは笑い声が絶えません。あしおとという表現方法で対話すると、母国語が違ったり、発語されない方とも繊細なやり取りが可能なのです。


タップの良いところは、シンプルでわかりやすいところ。


勇気を持って出した表現が尊重されることは、誰にとってもホッとできること。見ている時は他の人の勇気に感動し、励まされ、とても楽しいのです!


 

 

主催・写真提供:吉野町芸術工房@吉野町市民プラザ

  

 

今回クラウドファンディングのリターンとして、もれなくタップセッションの参加券が付いています。もともとは障害を理由として断られてしまうなど、習い事の選択肢の少ない方々の余暇活動として始まったタップサークルですが、今はオープンセッションになっています。だれもがタップを体験できるよう開発した布製簡易タップシューズ "おとたび" は、縫製や洗濯を福祉施設の仕事として依頼しています。


この "おとたび" を履くと、あなたのあしおとは特別な表現にかわります。

ぜひ一度、体験してみてください!


 

ダンス縁日2018@象の鼻テラス

 

 

輪を広げる仲間になりませんか!


今年度は、障害のあるタップメンバーが案内する側にまわり、年齢・国籍・障害の有無を超えて共に楽しむ体験を、さまざまな人々に広げてきています。相互に汲み取り合うコミュニケーションを身につけ、次世代が違いを尊重しあって楽しく暮らしていけるよう、まず子どもたちへ「おどりの輪」を広げていきたい。

現在「あしおとでつながろう!プロジェクト」が負担している活動費の一部をこのクラウドファンディングで集めさせていただけないでしょうか?
このリターンにご参加いただくことから、楽しい未来をつくる輪が大きく広がります!


主催・写真提供:アート寺子屋vol.2@吉野町市民プラザ

 

 

違いこそが宝。

この輪を体験した人はその価値観を体得します。

楽しみながら、未来を、新たな価値観で、塗り替えていきたい。



 

主催・写真提供:アート寺子屋vol.2@吉野町市民プラザ

 

・サンクスイベントでは気鋭のピアニスト大和田千弘氏を交えた「あしおとであそぼう!おどりの輪」と、障害当事者でもある「メッセンジャー体験を聞く会」を設けます。

 


*参考映像 2017.1月開催パラフェスタさかえ 



今年度は、会場に足を運びにくい方にもこの体験が伝わるように、旅日記などをweb出版されているまえだなをこ氏によるイラストブックで記録を残しています。「あしおとであそぼう!おどりの輪」のHOW TOページを追加し、点字版か多国籍翻訳付き版を選択できるようにする予定です。

 

 

・MYおとたびを作るワークショップも限定4つ設けました。すべて手作業で値段の付けられないもので、通常はレンタル専用にしています。この機会にぜひお手元にどうぞ!

 

 

・また、永久参加権も用意させていただきました。あしおとでつながろう!プロジェクトの今後の活動にずっと参加できる権利です。この活動がどのように未来を創っていくか、ともに見守ってください!

 

 

小さな輪から、ひとりひとりの可能性を大切にする眼差しが、世界中に広がっていけば!と思います。

どうぞよろしくお願いいたします!




 

支援金の使いみち

 

学校内メッセンジャー事業開催費用補填:200,000円(4回相当)

メッセンジャー派遣システム構築補填:150,000円(アクセシビリティ検討含む)

案内資料作成補填:50,000円(パンフレット、映像などを検討中)

FAAVO手数料:100,000円

合計:500,000円



 実行スケジュール

  

2018/11  ジョイカンパニー祭り(泉区)

     パラフェスタさかえ(栄区)プログラム受託 南区内小学校福祉授業1


2018/12  南区内小学校福祉授業2 クラウドファンディング終了 


2019/1  クラウドファンディング成立サンクスイベント イラストブック製本


2019/2〜3  イラストブック製本・発送 次年度の学校派遣企画準備

      2018年の実施現場より映像資料作成


2019/4〜 「あしおとであそぼう!おどりの輪」各地域にて実施




 

 

 

お問い合わせ先

あしおとでつながろう!プロジェクト

鎌倉事務局 ファックス 0467-31-6028  

代表 おどるなつこ メール support@odorunatsuko.net 




 

 


 

 

  • 2020/10/23 12:01

    こんにちは。 雨が上がりましたね。お久しぶりの方、お元気ですか?   2018年に応援頂きました、あしおとでつながろう!プロジェクトは、このコロナ下でもちゃくちゃくと活動を進めており、現在NPO法人申請中です。(法人名義では ! マークがなくなります) また、ACYヨコハマ創造産業...

  • 2020/10/23 11:57

    こんにちは。 雨が上がりましたね。お久しぶりの方、お元気ですか?   2018年に応援頂きました、あしおとでつながろう!プロジェクトは、このコロナ下でもちゃくちゃくと活動を進めており、現在NPO法人申請中です。(法人名義では ! マークがなくなります) また、ACYヨコハマ創造産業...

  • 2020/06/07 01:03

    みなさま こんにちは。すっかり梅と枇杷の季節になっておりますが、いかがお過ごしでしょうか?さまざまな制約の中で、変化へのお心配りされていることお察しいたします。   みなさまのお力を借りて構築し、評価報告書やパンフレットも整い2020年は各地で展開予定だった「あしおとの輪」プログラムです...