台風15号の被害でブドウ収穫量が約2,500キロ減少しました。

そのブドウから作ったワインは想定していた本数の7分の1しか出来ませんでした。

この生き残った「希望の八街ワイン」を、クラウドファンディングで皆さんに先行してお届けしたいと思います。

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初めまして、株式会社山本ファーム、代表取締役の山本博幸と申します。

弊社は千葉県八街(やちまた)市で10年ぶどう栽培を続けてきまして、その中でも自社のぶどうをワインに委託醸造して6期の実績を積んできました。

その僕の生まれ育った八街市は、落花生の生産量が全国1位で有名な街です。落花生で有名な街ですが、弊社は市内はもとより、県内でも数少ないぶどう農家として栽培を行ってきました。

八街市は温暖な気候でありますが、風がよく通る地域でもあり、ぶどう栽培に不向きな土地ではありません。



 

そして近い将来、八街で初となるワイナリー設立も計画している最中です。 ただし今回、クラウドファンディングを立ち上げさせていただくのは、ワイナリーの資金を集める為ではありません。

 

昨年、千葉県を襲った台風はまだ記憶に新しいかと思われます。ここ八街市も大きな被害を受けました。
ワインにするはずだったブドウは強風によりかなりの数量が出荷できなくなりました。

特に赤ワイン用のブドウは壊滅的な被害をうけ、全滅寸前の所まで行ったのですが、

それでも僅かながらに収穫することが出来たブドウから、なんとかワインにする事が叶えられました。

 

その僅かに生産できたワインを、今回クラウドファンディングでご支援いただける皆様に、先行してお届けしたいと思います。

お金を集めるのが目的ではありません。千葉県の八街市という所で出来たワインがある!その事を多くの方に知っていただきたい。この事が主な目的です。

 

ご支援いただく金額はほとんどがワインの代金(箱代、送料含む)などですが、その他にも、多少なりとも被害を受けたブドウ棚の修繕費用に回させていただきたいと思います。

 

 


 

ここからは、昨年の9月に千葉県を襲った台風の被害状況を、少し詳しく振り返りたいと思います。 

 

台風が過ぎ去った後の畑を見て、あまりの凄まじい畑の様子に涙する妻の脇で、僕は直感的に「これは自分たちだけで完結させてはダメだ」と思いました。

 

ブドウは7割が房ごと落ちるなど使い物にならなくなりました。

樹も倒され、葉っぱも千切られました。

途方にくれたのももちろんですが、

「何とかしなければ…」

どこから手をつければいいか全くわかりませんでしたが、とにかくそう思いました。

 

10年ぶどう農家をやってきて、こんな被害を受けたことは初めてです。

この落ちてしまったぶどう達は、あと数週間待てば人の手で収穫され、美味しいワインになる事が出来たはずなのです。

順当にいけば、赤ワインにする品種「マスカットベリーA」は、3,000キロほど収穫できる予定でした。

それが最終的な収穫量は440キロです。

この収量減はちょっと考えられない数字です。

 

 

無理すればもう少し増やすことも可能でしたが、そうしませんでした。

 

まずは倒れた樹を起こしてあげる事から始めました。

幸い途中から折れたりはしていなかったので、起こしてやり、

またワイヤーに留めてあげることによって、台風前の姿に戻る事ができました。

 

この時点でボランティアの方や、支援を募ることも出来たのですが、そうしませんでした。

いえ、できなかったのです。

 

理由はスズメバチです。

 

 

傷ついたブドウに反応したスズメバチが大量にやってきました。

罠をつくって捕獲したのと、ざっと数えたものだけで数百匹はいたでしょうか。

スズメバチの影響で作業すること自体が大幅に遅れまして、尚且つ

刺される危険を考えると、外部から人に入ってもらうこともためらう要因になりました。

ぶどうの房に群がるスズメバチ。恐怖です。

 

とにかくすごい勢いで食い荒らしていきます。

傷ついたブドウをワインに仕込むことはワインの品質に影響を与えるため、なるべく取り除かねばなりません。

方法は、一粒ずつハサミで切っていくという、すごく地道な作業です。

ここもスズメバチの恐怖との闘いでした。

ぶどう農家として全てを捨てたくはなかった。

 

なんとか全て収穫し、傷ついた粒も抜き取った結果、総量は440キロという予想を遥かに下回る量になりました。

そうです、ワインの品質の事を考えなければ、傷んだぶどうもそのまま入れて仕込むことは出来ました。そうすれば単純にワインの量は増えますから。

 

しかし、台風のせいとは言え、本来の収穫時期とは違う時期に収穫するわけですから、

良い品質とは言えないわけです。

それに追い打ちをかけるように痛んだものまで入れてしまうことは、最後の意地として許せない部分でありました。

つまりワインの量よりも、品質が少しでも良くなる事を選んだのです。

 

収穫し終わったブドウは無事にワイナリー様のおかげでワインに加工する事が出来ました。 

 

 

  

 

 

2019年のワインが出来上がりました。

大変な思いをしたシーズンでしたが、ワイナリー様のおかげで無事にワインになる事が出来ました。


さて、その味は。

順調に育んだぶどうでない事は確かです。

本来の求める味わいとは少し違います。

それじゃあわざわざワインにする事はなかったのではないか?

 

いいえ、私たちはそれでもワインにすることに意味があると考えます。

ワイン用のぶどうであるという事に加え、そういう大変な時に取れたぶどうもあり、そして出来上がったワインもある。という事です。

 

このワインを飲んでいただき、写真にあるようなガチャガチャにされたぶどう園を想像してみてください。

 

そして感傷に浸るのではなく、想いを楽しんでください。

台風が来なく、とても良い状態で収穫できたらどんなだろう…

被害にあったけど、それでも樹にしっかりとしがみついてきたブドウ達、お疲れ様。

そんな風に想いを巡らせてほしい。

それが私たちの願いです。


今回、多くご説明したのは、台風の被害にあった赤ワイン品種のマスカットベリーAでしたが、これより以前に収穫することができた、シャルドネという白ワイン品種のワインもあるんです。

 

シャルドネは台風が来る直前に収穫することが出来たので、無事でした。

それでもかなり限定数しか商品化できなかったもので、マスカットベリーA同様に、大事に皆様にご案内したい、という事から同じタイミングで発表したいと思います。

 

最後に  

ここ八街市でぶどう栽培することは、ワイナリーを設立したい、という目的があるからです。 

 

 

 

将来的には、ワインの醸造所だけではなく、カフェなどの飲食が出来るスペース、それも畑を眺めながら食事が出来る

場所も作っていきたいですし、畑の脇にある森林部分を利用して、ツリーハウスなど、子供たちが楽しめる場も作れたらと思います。

ワインだけを求めてくるのではなく、沢山の方に訪れてもらえるような場所作りを目指して、現在計画中です。

 

ぶどう栽培が盛んな地域ではない所で、続けていくには多くの困難が伴います。

 

それでももうすでに6期ワインに加工してきた実績があります。

 

夢の実現の為に、そして千葉県産のワインを共に楽しんでいただきたい、という事から、

今回先行してクラウドファンディングでワインを発表します。

そしてご支援いただきたいと思います。

 

みなさん、よろしくお願いします! 

 

 

● 支援金の使いみち

ワイン代金(箱代、送料含む)

ぶどう棚、設備補修代(パイプ購入等)

落花生代(梱包代含む)

八街ジンジャーエール代(梱包代含む)

FAAVO手数料 

 

● 実行スケジュール

2月29日クラウドファンディング終了

3月上旬~ワインなどお返しの品、発送

  

● お問い合わせ先

何かご不明な点はメールでご連絡ください。

可能な限りお答えいたします。

yamamoto.vineyard@gmail.com

 

  • 2020/03/28 10:40

    先日、お返しの品を全て発送する事が出来ました。 改めて今回ご支援いただいた皆様にお礼申し上げます。ありがとうございました。   千葉県内の方、そして県外からも多数ご支援いただき、弊社ワインを沢山の方に知っていただきたい、 これに重きをおいて企画した今回の目的については、想像以上に反響を...

  • 2020/03/02 20:34

    クラウドファンディングも期間が終わりまして、結果的に1,219,000円のご支援をいただき、設定金額の400%を超える結果になりました。 改めて皆様にお礼申し上げます。ありがとうございました。   最初に企画を考えて、文章やお返しの内容を詰めていく中で、本当に僕みたいなものに応援の声なん...

  • 2020/02/25 20:46

    沢山のご支援をいただき、ついには100万円を超えました。 ただただ驚いております。ありがとうございます。   始めた当初は1か月はまだまだ先だな、と思いましたが、いよいよ最後の週に入りました。   前回、100人の方に応援していただきたい!とレポートを書きましたが、あと5名の方となっ...