このプロジェクトについて

こんにちは!平沢食堂レジデンス(通称:平食)代表の大西です。平食は長野県塩尻市の木曽平沢という漆工芸に関する職業の人々が多く住む町にある建物です。現在、様々な活動をするために木曽に訪れた若者が素泊まりできるような場所として、ここを仲間数人で借り、運営しています。 今回の一本さし商品化企画は、そんな長野の木曽の平食で始める、行政や企業の主体でない、平食の関係者と漆工職人たちのプライベートなプロジェクトです。その資金をFAAVO長野を通して募らせて頂きたく思っています。

平沢食堂レジデンスについて

▲平食の外観 この場所は、1970年代に地元の漆工産業が盛んだった時代に食堂を経営していたので地元では屋号のかわりに平食と呼ばれています。 平食が食堂としての経営を辞めた後は蒔絵師の作業場などになっていた時代もありましたが、2000年代に入る前から空き家となっていました。 現在は、一階の中山道に面した部屋をギャラリーにするための改修工事をしており、その改修の計画には、漆の町らしく部屋の一部を漆で塗装する作業をすすめています。 漆を塗る作業は複数の地元のベテランの漆工職人の指導を受けながら[漆を家に塗るワークショップ]として実施しています。 ▲[漆を塗るワークショップ]の様子 平食は、木曽の職人がもつ漆工芸の文化や技術を、他のアートの分野と結びつきやすくする環境をつくり、木曽以外から来た人が誰でも簡単に滞在できる、そんな交流の起点になりたいと思っています。

漆の技術を利用して、新しい漆アイテム「一本さし」の商品化をしたい

今回、このような木曽の職人のみなさまと一緒に新しい漆商品「一本さし」を開発しようと考えています。 ---------- 特別な一服。 この数年間に分煙や禁煙など盛んに叫ばれています。マナーを守って吸うことは確かに大切です。ただ、吸い過ぎは良くありませんが、愛煙家の方にとっては、ちょっとした休憩時や、一日の仕事の後など、なにかの区切りとなるいっぷくを愉しむことは、気分を変える良いひとときとなります。 一本さしはそういったひとときを愉しむ道具です。昔の印籠のような仕組みになっていて、タバコが一本だけささるようになっています。首からさげた一本さしから、タバコを取り出し火をつける。ちょっと一服、自分のタバコ文化を作って愉しみませんか? ---------- 今回の一本さし企画も、そもそも、若手の工業、グラフィック、ファッション関係のデザイナーやデザイン、漆工、アート、ファッション、経済を学ぶ学生らの会社や大学外で作るコミュニティが2007年夏ごろに木曽の人々の助力を受け、年に数回、空き家に滞在する中で、ベテランの漆職人さんたちと繋がりがうまれ、開発が始まりました。

漆の若手職人を育てるエコシステムを作りたい

今回、前述した漆アイテム「一本さし」のテストピース作ると共に、量産に対応できるような道具を準備し、受注生産体制を整えたいと思っています。 そもそも何故このようなことをしたいのかと言うと、木曽で培われてきた漆工技術を引継ぐ若手の漆工職人たちが活躍できる場所を育てていきたいのです。 私は、今まで漆工産業という小規模なものづくりの末端にいる職人たちの技術力の高さと、衰退する産業の中でもどうにか盛り上げて行きたいと考える住人の方々の努力を、木曽で見て、感じて来ました。 ある職人に聞いた話しですが、「仕事を継ぎたいと思う息子がいたんだけど、仕事が少なくなってしまって継がせることができなかった」という現状があるそうです。 仕事を継ぎたいという若手の人間は現に存在し、かつ住人の方々が、その若手がよりよい仕事ができるように技術を教えたり、工房を探す手伝いをしたり、地元で行うイベントを企画したりして頑張っているのに、仕事が年々と少なくなっています。 この地に関わる人間として、新しい漆アイテムを開発し量産の体制を整えることで、これまで木曽になかった商品開発をこの若手の漆工職人とともに取り組み、市場へ挑戦し、将来も持続していく仕事をつくっていきたい、そう考えています。 今回、資金が得られれば、6月に木曽平沢にて開催される塩尻市の大イベント、木曽漆器祭において、「一本さし 正式版」の受注販売が可能になります。販売場所は平食を予定しており、そのため平食の方も急ピッチでギャラリーの準備に入っています。6月に平食ギャラリーと新しい漆アイテム「一本さし」 のお披露目を予定しています。 (展示する試作品の一部は特別限定品として販売も検討しています。)

詳細スケジュール

今回の開発に関わる漆工職人が設計して作るための、成形用の定規をつくる予定です。自分で作れる場合は道具を自分たちで作りますが、道具の耐久性や精度の関係で金属加工を外注する可能性があります。 4/中旬 テストピース前工程、制作発注 及び、道具の試作 5/上旬 テストピース本工程、 制作発注/職人(目標金額が達成したら) 5/中旬 印刷物入稿(目標金額が達成したら) 5/下旬 一本さしの紹介Web site立ち上げ(目標金額が達成したら) 6/7〜 正式版 一本さし初期生産ロット受注受付開始 6/7-9 展示一般公開 会場:平沢食堂レジデンス1Fギャラリー 9月上旬 活動報告展示 東京 上野(予定)

こんなお返しを用意しました!

1000円  ・お礼のメール 3000円 1000円のお返しに加えて、 ・活動報告小冊子(9月以降の郵送予定です) ・一本さし紹介サイト及び展示会にて支援者の名前掲載を掲載します! 5000円 3000円のお返しに加えて、 ・木曽の漆工職人が作る爪楊枝よりも細い十割そば or平食の WS 年間パスポート ▲爪楊枝よりも細い幻の十割そば 漆工職人の巣山定一さんが趣味で作っている爪楊枝よりも細い幻の十割そばです。 ある時お得意様に贈った時にとても好評で、ある時期になると作られる幻のそばです。 職人仲間の中にもこのそばのファンが何人もいます。 10000円 5000円のお返しに加えて、 ・木曽の漆工職人が作った、漆の箸以下2つのうち、いずれか ▲「流門市松箸」一膳 長さ22cm 翌檜(あすなろ)の木地に水の流れのような模様の刷毛目をつけています。 刷毛目模様の上に摺漆(すりうるし)で漆を重ね美しい半光沢の仕上げになっています。 手に持つと微妙な刷毛目の凹凸を感じることができます。 ▲「畢生箸」二膳セット 22.5cm ちきりや 畢生箸の素地は、「鉄木」です。  塗りはオリジナルの技法の乱根来塗(朱)と乱曙塗(黒)です。 さきのほうは「拭き漆塗」という技法で五回塗っています。 天然木に天然塗料の漆だけを塗ってありますので、人体に及ぼす 影響も無く安心してお使い頂けます。 15000円 5000円のお返しに加えて、 ・木曽の漆工職人が作った、漆の酒器 ※釉彩ぐい呑は、各色限定2つです ※色はご相談頂けますが、各色限定2つなので、支援が入り次第、残数量など起案者にてご希望をお聞きして管理します ▲融合 (朱か黒のどちらか一つ) カップの素地は良質な「ミズメ」材を使用した轆轤(ろくろ)物です。 口当たりは非常に滑らかで温かく、陶磁器・ガラスのような冷たさは感じません。 乱根来塗(朱)は黒い塗りの上に朱色を塗り重ね、愛着を持って日常使っていると表面が朱色の後ろから黒色が少しずつ見えてきます。乱曙塗(黒)はその逆に黒の後から朱色が見えてくる様になります。 ちきりや [ 寸法 ] 直径 62mm×高さ 68mm ▲釉彩ぐい呑 黒、朱、山吹の3色うち一つ 木地:栗の木 摺り漆を重ねた上に釉彩のように黒、朱、山吹の色をつけました。 ぐい飲みとしてはやや大きめですが、お酒の愉しみ方が広がる器です。 作者:巣山定一 H47mm x W100mm 22000円 5000円のお返しに加えて、 【FAAVO限定!!】 ・「一本さし」テストピース(シリアル入り)※先着10名のみ 30000円 5000円のお返しに加えて、 ・「一本さし」を正式モデル生産ロットから一つ差し上げます!

最後に

将来的に木曽の若手の職人たちが、平食というコミュニティ内で、様々な分野のクリエイターと協力する事で、漆というマテリアルを使ったものづくりの価値を時代に提案し、新たなニーズの発見につなげ、さらにその仕事をシェアすることで、次世代の作り手を育てて行くことができるのではないかと考えています。みなさまのご支援をよろしくお願いします!

団体概要

【団体名】平沢食堂レジデンス 【代表者】大西 真/副:橋本 遥 【所在地】〒399-6302 長野県塩尻市木曽平沢1615番 【facebook】https://www.facebook.com/hirasyoku