2019年11月13日追記

 

 

 

 

ご支援をいただき本当にありがとうございました。


おかげさまで、目標額70万円に達しました!
ひとえに、ご支援や拡散にご協力していただきました皆様方のおかげです。

 

そして、川崎やが快適に使っていただけますようにさらに目標を設定しました。

 

完璧には程遠いかもしれませんが、できるだけ音が外に漏れないように、お客様が隙間風に震えることの無いように、環境を整えたいと再目標額を120万円にしました!

 

これからも、皆さんに楽しんでいただけます様に、精進努力いたします。

どうか、ご支援よろしくお願いします。

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「ここに帰ってきたい」と思える街を目指して

琵琶湖の北東部に位置する、滋賀県長浜市。日本海と京都をつなぐ街道が通り、古くから交通の要衝として知られてきました。

 

戦国時代に豊臣秀吉が拠点を置いていた「長浜城」や伝統的な建造物を活用した観光名所「黒壁スクエア」、400年以上守られてきてユネスコ無形文化遺産「長浜曳山まつり」といった観光資源が豊富で、JR長浜駅の近辺には年間約200万人の観光客が訪れる街です。

 

人通りが多くて観光客でにぎわっている大通りから一歩入ると、趣のある街並みへ。城下町であった長浜市の市街地には、今でも複数の商店街が残っています。

 

はじめまして。長浜市の数ある商店街の一つ、「やわた夢生小路商店街(やわたゆめこうじしょうてんがい)」で「清水眼鏡店」というメガネ屋を営んでいる、清水政伸と申します。

 

私が継いだ清水眼鏡店は、2019年で創業から101年目を迎えました。「複数の商店街が残っている」と言えど、長浜市の人口が少しずつ減少していくのと同時に、私たちの商店街もかつての賑わいを失いつつあるのが現状です。

 

小さい頃から当たり前のように友だちと走り回り、時に近所の人に怒られながら、この街に育ててもらいました。私が幼かった頃よりも人通りが少なくなりましたが、人の営みがずっと繰り返されてきたこの街の風情が好きです。

 

だからこそ、子どもたちに「こんなところに帰ってくるのは嫌やな」と思われる街にしたくない。「ここなら帰ってきたいな」と思える場所であるために、まずは今住んでいる人たちにとってより心地よく暮らせる街にするための活動をしています。

 

地域に生まれ育った若者に、音楽との接点を

その活動の一つが「川崎や」です。2002年に始めた多目的イベントスペースで、このステージにたくさんのミュージシャンが立ち、年間50〜60回ほどの音楽ライブが開催されています。

 

プロでもアマチュアでも、誰もが気軽に集まって音楽を奏で、音楽に触れられる空間にしたい。そんな思いで音響設備を少しずつ整えながら、これまで17年間運営してきました。

 

 

 

私自身も小学生の頃から音楽が好きで、親戚のギターを借りたことをきっかけに自分で音楽を奏でるおもしろさを知りました。たまたま音楽的に恵まれた環境で育ったから、今でも自分で歌ったりギターを弾いたり、音楽との接点を持ち続けています。

 

しかし地域においては、若い世代が映画やアート、音楽などのカルチャーに触れられる接点が都心よりも限られてしまう。長浜市内にも、中学生や高校生が健全にライブをしたり音楽に触れたりできる場所はほとんどありません。だからこそ、長浜市で生まれ育った若い世代が音楽と出合えるきっかけとして、「川崎や」をこれからも大切に守っていきたい。そんな思いで運営してきた空間です。

 

「川崎や」はお酒を提供していませんし、21時までの営業なので、中学生や高校生でも安心して出演したり遊びに来たりすることができます。実際に高校生がライブの会場として使ってくれたこともありました。


若いうちから音楽との接点を持てることで、これから先に続いていく人生の中で音楽に助けられる瞬間があったり、感性をよりゆたかに磨けたり。音楽にはそんな力があると私は信じています。

 

メジャーデビューした友人との約束を支えに

 

私財を投じて音響の設備を整えてきた「川崎や」は、私にとって本業ではありません。運営母体もオープン当初は私が所属していた商店街でしたが、商店街の力が衰えて今では私が個人で運営しています。

 

この17年間で数多くの困難がありましたが、それでも私が「川崎や」を手放す道を選ばなかったのは、ある友人との約束があったから。その友人とは、長浜市からメジャーデビューを果たしたシンガーソングライター・清水和彦くん。彼は東京に出て「The Water of Life」というソロユニット名で活動し、ドラマの主題歌を担当するほどの活躍ぶりだったのです。

 

和彦くんの音楽が好きだった私は、東京で活躍していた彼を長浜市のイベントに何度も招待しました。彼はメジャーデビューした後も「長浜で音楽をもっと広めたい」との思いを持っていて、毎回快くオファーを引き受けてくれたのです。和彦くんが長浜に戻ってくるたびに「朝から晩まで音楽が鳴っているイベントを開催したいね」と二人で語らい、「川崎や」をオープンしてからは、彼にここでライブをしてもらうためにプロのミュージシャンを呼べるレベルの音響機材を少しずつ揃えていきました。

 

しかしその夢を叶える前に、彼は不慮の事故によって32歳の若さで帰らぬ人となってしまったのです。「川崎や」をライブ会場として使い始めてから、一年も経たない頃のことでした。東京で有名になろうとも故郷に思いを寄せ、地元・長浜に誰もが音楽を奏でられる場所をつくりたいと語り続けていた和彦くん。

 

地元に残された私は彼の思いを引き継ごうと決心し、まずは彼の追悼イベントとして「朝から晩まで音楽が鳴っているイベント」を長浜市街地のど真ん中で開催。その後も長浜で音楽を広めていけるように、「川崎や」を育て続けています。

 

音楽を切り口にした新たな出会いとはじまりの場

 

「川崎や」として使っている物件は、もともと地元の人たちに愛されていた「川崎屋」といううどん屋でした。私が小さい頃から通っていて、学生からお年寄りまで多くの人が集まっていた光景を覚えています。

 

「川崎屋」のように人が集まれる場所にしたくて「川崎や」と名付けたものの、物件を借りた当初はぴったりの用途を見つけられていませんでした。作家さんのギャラリースペースとして使ってもらったり年越しそばイベントを開催したりと試行錯誤する中で、川崎やが初めてライブ会場に使われたのは、オープンしてから一年以上経った頃のこと。

 

 (平成14年 改修前の川崎や。)

 

(平成14年11月9日オープン時)

 

 

(15年11月7日初ライブ 蜂谷清香さんの月夜にほっこりウクレレコンサート 月見うどん付き)

 

 

 

 

それから15年以上の月日が流れ、何組ものミュージシャンがここでライブを開催し、今では数え切れないほどの「川崎や」出身の卒業生たちがいます。毎年ライブを続けている人もいれば、しばらく離れていてまたライブを再開してくれた人もいるんです。

 

「川崎や」の運営を続けてきた今思うのは、「川崎や」の魅力は音楽との接点を持てるだけでなく、音楽を切り口にさまざまな人とつながれることなのではないか、ということ。

 

ミュージシャンだけでなく、お客さんがここに来る理由もさまざまです。「川崎や」のファンでいてくださる人もいれば、ミュージシャンのファンとしてたまたまここに来て初めて「川崎や」を知る人もいる。日によって客層が大きく異なるおもしろさがあります。

 

 

「音楽が好き」という共通点を持って集まった人たちが、ここで一緒に音楽を楽しみ、語らい、帰っていく。「川崎や」で出会った人どうしが結婚したりバンドを結成したりしたケースもありました。

 

新しい出会いと発見に満ちた場であり続けるために、「川崎や」をいつもちょっとずつ進化させています。ハードもソフトも少しずつ向上させて、これからも「川崎や」を誰もが音楽と出合える「はじまりの場所」として育てていきたいです。

 

支援金の使い道

17年間育ててきた「川崎や」は、今苦境に立たされています。2018年の台風で外壁が崩落し、大工事が必要になってしまいました。このままでは理想のライブ会場としての機能を果たせなくなってしまうので、2019年12月からライブを一時休止して工事をしようと準備しています。これからも「川崎や」が長浜における音楽の中心であれるように、ぜひ皆さんのお力をお借りしたいのです。応援どうぞよろしくお願いします。

 

「川崎や」への応援メッセージ

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北村 謙

「川崎や」はアコースティック。生声が届くほどの至近距離で唄えば、その懐かしい内装が、後押しをしてくれる。こんなライブハウスは、他にはない。その小さなステージから見える大きな夢が、ミュージシャンを育てて来た。さぁ今度は、我々ミュージシャンが「川崎や」を助ける番だ!

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音楽デュオ、~Lefa~(リーファ)北川 陽大

 

『川崎や』はプロデビューする前から私たちを温かく見守り応援してくれました。

単にアコースティックLIVEをするスポットではなく、人々が交流し、育み、プロやアマ関係なく、皆を主役にしてくれる地域にとって大切な大切な場所です。皆さんが故郷や我が家を愛する気持ちをお持ちのように、『川崎や』にあつまる人々はここが地域という家族との交流の場所です。どうか皆さんのご協力・応援をお願いできればと願います。

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いいくぼさおり

滋賀長浜へ訪れるきっかけを頂いた大好きな会場「川崎や」。

いつ行っても、どんな時でも、暖かく心の距離がグッと近くなるライブができる私にとって大切なライブハウスです。歴史ある建物を、保存するだけでなく「大切に使い続ける」素晴らしさを教えてくれる場所でもあります。たくさんの音楽と、笑顔が生まれてきた川崎やにこれからもずっと音楽が鳴り響きますように。

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世界を旅するシンガーソングライター
&ボイストレーナー&手描き「絵ことば」作家 蜂谷清香

川崎やさんとの出会いは15年前。「こんな場所をオープンしたんだけれど、初コンサートをしてもらえないか」とのお話。町家ならではのとても暖かなコンサートになりました。
以来、毎年クリスマスには、ゴスペルの生徒さんたちの発表会も。ボーカルの生徒さんたちも、ライブしています。すぐ近くに生声を、ミュージシャンの想いを、音楽の力を肌で感じさせてくれる「長浜の町と音楽との架け橋」になっている掛け替えのない川崎やさんに、ぜひ応援をよろしくお願いします。

 

 

 

スケジュール

2019年12月16日:修復工事スタート

2020年1月15日  :修復工事終了

※工期は延長する場合があります。

工事が終了し準備ができ次第再開。

 

お問い合わせ先

清水眼鏡店 

担当:清水 政伸

電話番号:0749-62-4543

 

※このプロジェクトは「長浜市クラウドファンディング活用応援事業(第三号)」として長浜市から公認を頂いています。

 

 

  • 2020/02/05 16:15

    滋賀夕刊に載せていただきました!ありがたいです。

  • 2020/02/05 08:49

    皆様ありがとうございました!お陰様で、昨日引き渡しがございました。入り口は2重ガラスにしてもらい、隙間風や音漏れのひどかった扉を撤去し壁にしてもらいました。ポスターは磁石止めです。また、すこすこだった、左側の雨戸も改造してもらい ピン止めしなくてもポスターを張れるようにしました。

  • 2020/02/03 17:33

    1月に入り内壁を修復する作業に移りました。厨房と、真ん中の壁を直します。