こんにちは。一般社団法人わくわくキラキラ発見クラブ代表の二枝順子です。
私自身、障がい児の母親です。息子は、多動や声が出るなどの特性があり通常の映画館で映画を見ることが難しい状況でした。息子のような特性がある子供たちは、沢山います。
彼らは、テレビのCMで好きな映画の上映を知っても、数か月後に発売されるDVDを待ち、自宅のテレビで観るしかありません。
しかし、環境を変えれば誰もが一緒に映画を楽めるのではないかと想い、2019年4月より神戸市で第1回目を開催し、その後9月に堺市で開催しました。
照明、音量などに配慮し、個々の障がいの特性を理解し見守る環境の中で、映画館と言う大きなスクリーンでポップコーンを食べながら映画を楽しめる時間を創ります。
一般の方にも、音や光に敏感であったり、この上映会に興味を持って頂けた方にも一緒に楽しんで頂きたいと思っています。
わくわくキラキラ発見クラブ立ち上げの想いはこちらをご覧ください。
「私達が目指すもの」
・「障がい児の自立支援」
「映画を観に行く」「映画館を利用する」という1つのイベントでも多くの行動の上に成り立っており、マナーやルールなどの社会的学びへと繋がっています。
・「分け隔てない社会創り」
自立には、社会の障がいへの正しい理解と受け入れも必要です。全ての人が分け隔てなく一緒に楽しみ、共存する環境を創るためにも、交流を持てる場所が必要だと考えています。
そして、映画館で映画を観る事が、当たり前の社会にしたいと考えています。
『わくキラ』の活動としては、現在は「ユニファイド」として月に2回老若男女、障がい、健常関係なく楽しめるバスケットボールクラブなどの取り組みを行っております。
特に力を入れているのが「優しいバリアフリー上映会」です。
この上映会を実現するために、わくキラを立ち上げました。
きっかけは、数年前に息子も大好きな吉本新喜劇に、息子とダウン症の息子の友達と行った時でした。時々小声で呟く息子の声が耳障りだったのか、席を立った隣の男性に「ほんま、うるさかったなぁ。ここはあんたらの来るとこちゃうんや!」と言われた事でした。
もう、その言葉の意味も分かる息子達の気持ちを考えると、怒りと悲しさで言葉がありませんでした。
落ち着いて来ると、まだまだ日本は障がい者に対しての理解が薄い事への失望や、楽しむ事へのチャンスの少なさにも改めて気付き、考えさせられました。
そんな時に、オーストラリアでお世話になった先生と会える事があり、この出来事を話しました。
そうすると、私達は参加した事はなかったのですが、私達が住んでいたオーストラリアの地域では、障がいの特性があり一般の映画館では映画を観れない子供たち向けに、月に一度貸切り上映会があると言う事を教えてもらいました。
いざ、上映会を始めると色んな事が見えて来ました。
通常は、障害者手帳の提示で本人と介助者の2人は1人1000円で観る事が出来ます。
地域によっては、「1000円と言う料金を徴収するのであれば、広報誌に載せれません」と言われたり、特別支援の学校にもプリントの配布は断られたりと様々な壁がありました。
料金に関しても、去年の9月に四條畷で1000円では開催不可能だったので1300円での料金で募集した所、極端に応募人数が少なく開催出来ないと言う事も経験をしました。
賛否両論あるかと思いますが、やはり私は1000円で開催し沢山の子どもや皆さまに楽しんで欲しいと思っています。
などなど、沢山の喜びのお言葉をいただきました。
オーストラリアで開催している「バリアフリー上映会」とは
SENSORY SOULSと言う団体が活動の一つとして取り組みされています。
これは、5つの州の35か所で自閉症やその他の感覚のニーズを抱えて生活している家族向けの、1ヶ月に1度の感覚に優しいフィルムです。 すべてのチケット$ 6 で、毎月日曜日の午前10時30分から開催され、感覚にやさしい上映であり、家族が安全に受け入れられる環境で子供たちが好きな映画を楽しむことができます。(Google翻訳より)
こちらが、その団体のホームページです。
http://www.sensorysouls.com.au/sensory-movie-day/
オーストラリアのように、日本でも月に一度はアニメだけではなく、様々なジャンルの映画を上映できる環境になればいいなと思っています。
その第一歩として、この「みんな一緒に楽しむ!バリアフリー上映会」が継続して開催出来るように、皆さまのご協力とご支援をいただけますよう、よろしくお願いいたします。
映画館を貸し切り、上映中の人気アニメを観賞します。
以下の配慮をします。 光に敏感な方などの為に、館内は真っ暗にせず、通常の50%程度にします。
音量が敏感な人の為に、通常の70%程度に設定します。
UDCast対応した映画ですので、視覚障害、聴覚障害の方も楽しめます。
UDcastについてhttp://udcast.net/about/
日本語のアニメですが、字幕のついた映画にします。
その他、
・上映中は、特性として出る声や、立ち歩きなどなどがあっても温かく笑顔で見守ります。
・参加者同士の交流を図るために、映画上映後チーム別クイズ大会も開催します。
バリアフリー映画上映会概要
●日時
4月4日(土)MOVIX 堺
4月11日(土)あべのアポロシネマ
5月9日(土)イオンシネマ四條畷
5月17日(日)OSシネマズ神戸ハーバーランド
●場所
MOVIX 堺 https://www.smt-cinema.com/site/sakai/access.html
大阪府堺市堺区築港八幡町1−1 堺浜シーサイドステージ堺浜えんため館内
あべのアポロシネマ https://www.kin-ei.co.jp/cgi-bin/pc/static.cgi?tgttmp=access/index
大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1丁目5−31 きんえいアポロビル
イオンシネマ四條畷 https://www.aeoncinema.com/cinema/shijonawate/
大阪府四條畷市砂四丁目3番2号イオンモール四條畷4階
OSシネマズ神戸ハーバーランド http://umie.jp/static/detail/access
神戸市中央区東川崎町1丁目7番2号神戸ハーバーランドumie サウスモール5F
●費用
【障がい者手帳をお持ちの方】
1,000円/人 その同伴者1名まで 1,000円/人
【障がい者手帳をお持ちでない方】
子ども 1,000円/人
大人 1,300円/人
定員:100名〜160名(会場によって異なります)
対象:年齢問わず障がいがある本人とその家族、介護者(一般の方も歓迎です!)
バリアフリー映画上映会を応援いただいている方からメッセージを頂戴しております。
三菱重工相模原ダイナボアーズ 川俣直樹様
二枝家族との出会いは、僕が日本代表遠征時のフィジーという国でした。
たまたま同じホテルに宿泊に宿泊しており、色々挨拶やお話をしてて仲良くなりました。
それからワールドカップを見に来てくれたり、一緒にお酒を飲んだり、ご飯を食べたりというような仲になりました!
その時順子さんから、バリアフリーの映画上映会をやりたいと言うお話を聞かせていただきました。
障がいを持つ人たちがやりたいこと、興味があってもなかなか出来ないことが多い世の中ではありますが順子さんの取り組みに感銘を受け、僕も賛同したいと思いました。
少しでもやりたいこと、興味があることをできる分け隔てない世の中になって欲しいと思います!
その為にも、この活動を応援します!
Muddgeeraba Special School 教員 Eiji Nishioka様
「バリアフリー映画会」をオーストラリアから応援します。
こんにちは、私は2001年からオーストラリアで、支援学校の教師をしています。
この「バリアフリー映画会」の開催を数年前に二枝さんに紹介したのは私です。
「バリアフリー映画会」はアメリカをはじめオーストラリアでも「センソリー フレンドリー ムービー(Sensory Friendly Movie」と呼んで、大手の映画館では定期的に上映が行われています。多くの自閉症や自閉的傾向を持つ障害者の皆さんが、映画館という場所で受ける【過度の暗闇や音響の刺激】に過敏に反応してしまうことにより、自閉症の方々やその家族の皆さんには少し足の遠ざかる環境でした。家族の皆さんは、子供が落ち着かずに声を出して感情を表現するので、周囲の人の迷惑になっているかもなどと心配事が絶えません。それは、オーストラリアでも状況は同じです。この「センソリー フレンドリー ムービー(Sensory Friendly Movie)」映画会の動きが、ここオーストラリアでも社会に定着し、全国主要都市で定期開催が行われています。興行会社もはっきりと明示した時間枠を設け、毎月一回の上映会を定着させ、一般の方も一緒に鑑賞できるようになっています。ウエッブサイトでは、照明や音響に配慮していることが十分に説明がされ、また入場料金も通常より安くなっているなど、多くの人たちの理解と関心を広めているようです。
きっと、二枝さんにこの映画の話をしたときは「これだ!」と感じられたようです。
日本では、二枝さんの活動をきっかけに、子供たちを初めて映画館に連れていけたという家族も多いんではないでしょうか? 保護者の皆さんやケアマネジャーの方々も、映画館に限らず公共の場での子供たちの自由な振る舞い、音や光に過敏に反応する行動が周囲の不必要な関心を呼ぶことに、引け目を感じたり申し訳なく感じたことはないでしょうか?洋の東西を問わず、公共の場での保護者の反応は同じです。この映画会がこのような社会からの不必要な気遣いを軽減し、その上、支援を必要とする子供たち自身ものびのび映画を楽しめるということは素晴らしいことです。しかしながら、こういった場所を提供していただける映画館や、それを援助してくださる方々を探すのはかなりの苦労を要するのが現状かもしれません。
「オーストラリアだからねー、できるのよねー」なんてことはもう言わないでください。日本も東京オリンピック、東京パラリンピックを迎えるにあたり、皆さんの関心を幅広い視野で障害を抱えた人々とその家族にまで拡大してほしいものです。
ここに多くの皆さんに理解と関心を持ってもらいたいと願い、このわくキラクラブの活動を支援していただけるようお願い申し上げます。
Eiji Nishioka
From Queensland, Australia
テレビディレクター/記者 西田麻衣様
昨年5月に神戸市内で開かれた「優しい映画上映会」の初回を取材させて頂きました。
上映前、来場されたお子さんが、嬉しそうな顔をされている一方、親御さんは、ある種の緊張感を持っているように見えたことを、印象深く覚えています。
上映後、参加された方にインタビューさせて頂くと、皆さん一転して幸せそうな表情で、そろって「映画館に来るのが夢だったけど、とてもハードルが高かった」「優しい映画上映会では、まわりに気兼ねすることなくリラックスして楽しめた」とお話をして下さいました。
私が考えていたよりもはるかに映画館に来ることが「特別なこと」だったのだな、とそのとき改めて実感しました。
目の不自由なお子さんが「(自分が)話している声は響かないのに映画の音は響いていて不思議だと思った」という感想を話してくれたのを聞いて、私自身気づかなかったその感じ方に驚くと共に、それぞれの方がそれぞれの感性で映画を楽しんでらっしゃるのだなと感心しました。
主催された二枝さんとお話させて頂いたことでもありますが、今後、どんな方でも分け隔て無く、同じように同じ場所で全てのイベントやエンターテインメントを楽しめることが理想であり、目指すべきところだとは思いますが、それを実現する一歩として、またそれが実現するまで、誰かに我慢を強いることがないよう、このイベントを通じて、皆さんの笑顔が広がることを期待しています。
映画評論家、フリーアナウンサー 津田なおみ様
ある日、大切な友人から、映画に関する仕事をしている私に相談があると言われました。
「障がいのある子供の母である友人、二枝順子さんが、今公開中の映画を自分の子供にみせてやりたいと思っているのだけど、なかなか行くことが難しいらしいの。どこかそんな子供達を受け入れてくれる映画館はないかな?」 まず、映画館には車いす席もあるように、基本的に障がいがあるからといってお客様を拒否しているわけではありません。 なので「なぜ行けないの?」と聞いてみると、 「障がいのある子供達は、音に敏感であったり、暗さが苦手な子が多いので、通常の映画館の音量や暗さだと、なかなか見ることが出来ないの」 「テレビのCMで好きな映画の上映を知っても、数か月後に発売されるDVDを待ち、自宅のテレビで観るしかないんだって。」 想像力の欠如を恥じた私でした。
わたしは映画館で、映画を見る醍醐味を知っています。映画の製作チームも、大きなスクリーンで上映することを前提に、映画作りをしています。 大きなスクリーンで見る方が受け取る情報量も多くなります。 映画の本当の面白さを味わえるのは、大きなスクリーンのある映画館に決まっています。 しかも公開中のその期間に作品を見ることが、何より新鮮です。 私たちが何気なくしている行動が障がい児にとって難しくても、少しの工夫と配慮で可能にできるのであるならば、私で協力できることをしようと思いました。
映画館で映画を見る喜びを感じてもらいたい! そこで、お知り合いの映画館の支配人をご紹介させていただきました。 それが、この映画上映会の始まりです。 二枝さんの熱い思いが、私の友人の心を動かし、さらに私自身の心も動かしました。 障がい児たちが、映画館で映画を楽しむ行為は、それを通して社会性を学ぶことにも繋がることも知りました。
二枝さんは、息子さんと一緒にオーストラリアに留学した経験も持たれていて、その時に経験した、障がい者を取り巻く優しい当たり前の環境を日本にも根付かせたいと活動をされています。 その一歩ともなった「優しい映画鑑賞会」は、通常の約70%の音量に設定し、照明も真っ暗にせず約 50%の明るさで映画を上映されました。 また「聴覚障がい」の方に向けてスクリーンで「字幕」の対応、「視覚障がい」の方には、スマートフォンのアプリ「UDCast(ユーディーキャスト)」を利用することにより「音声」での映画鑑賞も可能にしました。
二枝さんの行動力の凄さは全て愛情から発しています。 しかし、この活動を持続していくのには、活動資金が必要なのです。 障がい児に優しい社会は、世の中全体も優しいものになります。 二枝さんは、自分の子供のためだけではなく、世の中全体がもっと優しい環境になるようにと心から願い活動されています。 だからこそ、応援隊が必要です。 世界が、もっと優しさの溢れたものになりますように。 私はこの活動を応援しています。
支援金の使いみち
4月に人気の映画の上映会を、関西の4ヶ所(大阪市、堺市、四條畷市、神戸市)で行います。 こちらの企画・運営にご支援頂いたお金を使用させて頂きます。
・映画館レンタル料:100,000円×4回=400,000円
・制作費(チラシ等):20,000円
・交通費(打ち合わせ、広報活動に必要な交通費):20,000円
・FAVVO手数料20%;110,000円
合計550,000円
お返し品(リターン品)
2,500円「チケットコース」
各会場(限定数5)映画のチケット2枚とポストカード1枚
5,000円「チケット2枚コース」
各会場(限定数10)映画のチケット2枚とポストカード3枚
5,000円「タオルコース」
わく★キラのオリジナル大阪泉州タオル
10,000円「エンディングロールコース」
映画のチケット2枚とエンディングロールにお名前掲載
30,000円「代表二枝の講演コース」
一般社団法人わくわくキラキラ発見クラブ代表二枝の講演
50,000円「バリアフリー上映会コンサル」
代表二枝よりバリアフリー上映会の開催方法を伝授します
100,000円「ネーミングライツ」
バリアフリー上映会でお名前○○プレゼンツを掲げる権利をお渡します
実行スケジュール
12月 映画館との打ち合わせ
1月 チラシ等の作成
2月 広報活動
4月 バリアフリー映画上映会実施