九州豪雨災害で被害を受けた東峰村の棚田を復旧・復興し次世代の担い手へ
被害を受けてこのままでは継続が危ぶまれる東峰村の農業
平成29年7月5日。あの日『あたりまえ』が『あたりまえ』でなくなった。
昔ながらの棚田(だんだん畑)が広がる東峰村の竹・岩屋・栗松地区。特に竹棚田は「日本の棚田100選」にも選ばれている。
まさに誰もが思い描く原風景。
◇棚田100選の竹の棚田
◇JR日田彦山線筑前岩屋駅周辺 あの日以来JRも動いていない
それを一変させたのがあの日。
◇岩屋地区~栗松地区 7月6日撮影 氾濫した川が田んぼを飲み込む
止まない雨。田畑が川に飲み込まれていくのをなすすべもなく呆然と見ていた。豪雨災害から3ヶ月が経過し少しずつ以前の生活を取り戻しつつある。しかし、ライフラインの復旧は出来ても田畑やそこで暮らす『人々の心』はそうではない。災害で田畑や農業機械が被害に遭い、意欲はあっても農業を継続していくのが難しい農家、農業そのものをやめる農家もいる。
村の見通しでは農地の復旧には少なくとも3年以上はかかる。
奪われてしまった生きがい
子供や孫が帰って来て、昼は田植えや収穫の手伝い、夜は大いに語らい家族で団らんしていた毎年の米作りが『あたりまえ』ではなくなってしまった。子供や孫が帰ってくるのを楽しみにしていた高齢者の生きがいまで奪い去ってしまった。私たちは、そんな農家が来年以降も米作りが出来るように、少しでも収入を確保できるように支援していきたい。
福岡県下で1番の高齢化率(40%超え)の過疎の村。後継者不足も深刻。
福岡県朝倉郡にある東峰村。人口2,200人程の小さな村。高齢化率は40%を超えている(福岡県一)過疎化が進み、災害前から農業の後継者不足に悩んでいた。特に竹・岩屋・栗松の3地区は高齢化率が約6割と深刻な状態である。
「何か行動に移さないと東峰村で農業が続けられない」次世代の担い手も危機感は持っていたが行動に移せなかった。それには、田んぼはあるが「親がまだ元気でやっているので自分の番じゃない」という甘えがあったのかもしれない。
今回の災害を受けて地元の若者の目の色が変わった。もう自分たちの番。自分たちがやるしかない。次世代の担い手達が立ち上がった。
◇岩屋地区 9月10日撮影 土砂や電柱が入っても稲が力強く育っている
いただいた支援金は被災農家の収入確保に使わせていただきます
田畑が被害に遭い、収穫量が激減してしまった農家の収入を少しでも確保し、来年以降の米作りに意欲を持ってもらう為に利用させていただきます。
(例)20,000円コース(棚田ん米30kg)
12,000円を農家さんへ支援金としてお支払い。残りは送料・梱包代・体験時の保険代といった経費に使用します。
現状30kgが10,000円以下で取引されています。それを今回12,000円にする事で少しでも支援させていただければと思っています。
おかずのいらない『東峰村棚田ん米』をご自宅にお届け。20,000円以上のコースには平成30年の田植え、収穫体験付き。
【東峰村棚田ん米】(とうほうむらたなだんこめ)
標準語で言うと「とうほうむらたなだのこめ」ですが、東峰村では「とうほうむらたなだんこめ」となります。東峰村の方言で「の」が「ん」になります。
寒暖の差が激しい東峰村の竹・岩屋・栗松地区。そこの棚田で育ったお米はファンの間では『おかずのいらないお米』として有名。ぜひ、お米本来の味をお楽しみください。
5,000円コース(棚田ん米 3キロ・玄米もしくは白米)
10,000円コース(棚田ん米10キロ・玄米もしくは白米)
40,000円コース(棚田ん米60キロ・玄米もしくは白米)
平成29年11月下旬にお送りいたします。玄米か白米かお選びください。
※ご支援時に備考欄がございますのでそちらに玄米か白米かを選択いただきご希望を明記ください。
20,000円コース(棚田ん米30キロ・玄米もしくは白米)
平成29年11月下旬より2ヶ月に1度、10キロ単位でお送りいたします。
※ご支援時に備考欄がございますのでそちらに玄米か白米かを選択いただきご希望を明記ください。
精米して日が経つと美味しさも半減してしまいますので、基本的に前日精米でお送りいたします。なお「5キロや10キロの小分けで欲しい」「子供や孫の所へ送って欲しい」等のご要望にもお応えいたします。
【平成30年の棚田での田植え・稲刈り体験】(20,000円・40,000円コースの希望者のみ)
支援金のお返しとして、東峰村の棚田での農業体験も計画しております。田植えや稲刈りを自分の手で行いそこで収穫されたお米を食べる。 そのお米の味はまた格別ではないでしょうか?
お子様の食育にも役立つ体験となること間違いなしです。
※田植えは平成30年6月上旬、稲刈りは9月中旬を予定しております。
東峰村棚田まもり隊とは
平成29年九州北部豪雨災害を受けても東峰村に残り農業を続ける選択をした地元の若者約20名が集まり設立した任意団体。『先祖から受け継いだ農地を次の世代へ』を合言葉に活動中。
私たちは農地を預かっているだけ。次の世代へと引き継いでいく事が使命だと考えています。
【お問合せ】
東峰村棚田まもり隊
事務局 梶原 寛暢(かじわらひろのぶ)
電話:090-4774-0563
mail:tohomuratanadamamoritai@gmail.com
◇岩屋地区めがね橋 2015年6月撮影 提供:西村 僚