こんにちは。NPO法人H&H会員の馬場健と申します。

高校2年生です。

                   

 

今回私は、NGO国際こども支援団体H&Hの方たちと7人の学生とともに、カンボジアの子どもたちに絵本と制服を直接送りたいと考えています。


 僕一人の力じゃ世界を変えられない、私たちで新たなせかいをつくりたい!!

 I don`t have any power to change the world.We would like to make peace world!!

 

フィリピン研修で人生観が変わった

 

唐突ですが、私の故郷にはコンビニがありません。それどころか信号も設置されていません。猿と人間とが半々で住む村に中学生までの15年間過ごしてきました。『そんな田舎の高校生にカンボジアのことがわかるか』と言われてしまいそうです。確かに中学生までの私ならこの場に立つ事さえ考えられなかった事でしょう。しかし、去年私は自分の世界がガラッと変わるような体験をしました。


学校で企画された「フィリピン研修」に参加したのです。私は同級生が2人しかいない学校から、全校生徒が1000人もいる学校に進学し、たくさんの刺激を受けました。海外での経験はさらに自分を成長させるのではないか。それが参加の理由です。

 

「死を待つ人の家」で学んだこと

 

『フィリピン研修』では、死を待つ人の家という施設を訪れました。そこはシスターやボランティアの方々がスラムに住む病気や障害を持った人々のお世話をする場所でした。私は「死を待つ」という名前のイメージから嘆きや悲しみが充満したさぞかし陰鬱なところだろうと思っていましたが、実際に入所されている方々は、歌のプレゼントをすれば手を叩いて喜び話しかければニコニコと笑顔が返ってきて、逆に私の方が元気づけられたほどです。

 

しかし、その後日本人シスターの話を聞いて、私は打ちのめされます。ある時路上で生活していた男性が死を待つ人の家にたそうです。その人は結核でまさに死を目前にしていました。シスターが「何か食べたいですか?」と聞くとその人は「残飯が食べたい」と答えたそうです。

 

私はこの話を聞き、入所されている方々の暖かさに和んできただけの自分が恥ずかしく、心が痛みました。施設の外には、耐えられないほどの悪臭を放つゴミの山の中で少しでもお金になるのもがないか探している子供達、一歩間違えれば車に引かれる渋滞の道路でジュースを売りまく青年、路上でまるで死んでいるかのように寝ている人、そんな光景が広がっていました。

 

現実を知ることは苦しい、だけど大切

 

私の帰国後の日記には次のようなことが書いてあります。「今この間にも飢えている人が居る。泣き叫ぶ人が居る。死んでいく人が居る。頭ではわかっていても現実を見ていないから僕らは笑って過ごして居る。お腹いっぱいご飯を食べて居る。しかし、僕は知ってしまった。知るってこの世で一番苦しいことだと思った。」

 

このことは帰国して一年が過ぎた今でも頭から離れていません。何もできない、何もわからない、そんな無力な自分に腹を立て、フィリピン研修に参加しなければこのような苦しい思いをしなくて済んだのにとまで考えるようになりました。

 

そんな中、一人でも多くの子どもたちが小学校教育を受けられるように教育支援をするNGO国際こども支援団体H&Hという団体についての記事をインターネットで見ました。H&Hの職員は貧困で苦しんで居る子供達のために精一杯働いています。私は、その記事を見たときフィリピン研修に参加したのを後悔したことを恥ずかしく思うと共に、自分も何かしたいという気持ちが強く湧き上がってきました。

 

 今、高校生の自分にできること


 「何かしたい」そんな気持ちを持っていながらも、高校生のわたし一人では限られたことしか出来ませんでした。募金を積極的にしたり、フィリピン研修でのことを学校で話したりと自分の中でできるだけの行動を行いました。

 

 ー自分の行動は、フィリピンの人たち、世界の貧困の人々になっているのだろうか?ー

そんな問いが自分中で生まれてきました。

 

間接的ではなくもっと直接、スラムの子どもたちのために動きたい!

 

そんな気持ちから、今年の夏、私は勇気を出してNPO法人H&H代表の松崎さんに電話をしました。そこで、NPO法人H&Hの活動の一つである「スタディーツワー」のボランティアの一員とさせて頂くことになりました。「スタディーツワー」とは、日本の学生に世界のことを知ってもらいたいとH&Hが毎年行っているカンボジア研修の一つです。そこで頂いた自分の役目を果たすために、カンボジアの子どもたちに絵本と制服を送ることを計画しました。

 

数々の寄付

この絵本と制服は、学校で全校生徒に募りました。そうすることで、スラムの子どもたちのことを知ってもらうきっかけとなり、たくさんの応援と寄付を頂きました。絵本は30冊以上。制服は数にして1000着以上集まりました。

 

日本の中学生、高校生の世界を広げたい!

海の向こうの子供たちのことをたくさんの人に知ってもらいたい!

 

いま、飢えている人がいる。泣き叫ぶ人がいる。死んでいる人がいる。そのようなことを知っている人と知らない人では見える世界に大きな違いがあると思います。知るということは、辛く苦しいことです。

 なぜ苦しいのか?

 それはきっと苦しみを分かち合うからだと思います。そしてそれは、相手を思い、共に生きるための第一歩です。

 田舎の高校生、私一人ではだけでは想像すらもできなかったこと必ず実行し、スラムの子ども笑顔が見たい!!

● 実行スケジュール

 12月26日から1月2日の8日間で7人の学生と共に絵本と制服を直接送ります。

 

● 支援金の使いみち

制服、絵本の輸送費

ボランティア学生の渡航費