ご挨拶とこの病気(FIP)について


はじめまして。岡と申します。この度、生後9か月のラガマフィンの男の子の「ハロ」が猫コロナウイルスの突然変異で発症する、猫伝染性腹膜炎(※以後FIP)を発症してしまいました。

この病気についてはインターネット上でも多くの情報が出回っておりますが、一般的に発病する猫の7割が一歳未満の子猫で、その致死率は99%といわれております。


症状は大きく3つに分かれ、多発性漿膜炎(腹腔や胸腔の浸出液貯留)と血管炎を特徴とするウェットタイプ(滲出型)と、各臓器における多発性肉芽腫性病変を特徴とするドライタイプ(非滲出型)、またその両方の混合タイプがあります。


ウェットタイプの方が進行が速く、診断後、2週間~1カ月程度で亡くなってしまうことが多いです。


一般的な症状としては、抗生物質に反応しない発熱、沈うつ、食欲不振、体重減少、黄疸(白目や歯茎が黄色くなる)、おなかがふくれる、などが認められます。


ウェットタイプで胸水貯留が認められる場合は、呼吸困難を示します。

ドライタイプではどの臓器に病変が認められるかによって症状が異なります。腎臓に病変が形成された場合は腎腫大、消化管に形成された場合は嘔吐や下痢などの症状がみられます。

混合タイプはその両方を併発します。


「ハロ」は発熱、沈うつ、食欲不振、体重減少があり、血液検査の結果(詳細は後述します)とエコーで腎臓に肉芽腫がみられたことから、最初はドライタイプと診断されました。

後に、少量の腹水がみられたことから混合タイプと診断されました。診断時点では前足を動かすことができず、一日中ぐったりとしていました。



日本では認可されている薬の中で有効なものはなく、原則対処療法しかできないというのがほとんどの動物病院で告げられるそうです。

私のかかりつけの病院でも同じ説明をされました。


これだけ聞いてしまうと、一度発病すると完治させることができないのかと思ってしまいます。

実際に私もこの診断を聞いたときは頭が真っ白になり、表現しようのない虚無感におそわれました。

ただ、それは9か月のハロにとってあまりにも残酷で、私は諦めきれずにインターネット上で何か救ってあげる手立てはないかと探し続けました。


そこには一つの希望の光がありました。


日本では未承認(中国では認可薬)の、ある薬がFIPに罹患した猫を3000匹以上救った実績があるという情報でした。

その薬は日本では未承認薬なので、この場では薬名を伏せさせていただきます(支援者様には活動報告等で公表致します)が、

輸入品の為、保険適用外でとても高額で、84日間連続投与する必要があるために100万円以上かかる場合も少なくありません。(具体的な金額については後述します)


こんなハロのために、どうか皆様の温かいご支援をお願いできませんでしょうか。



はじめに


未承認薬のお話をさせてください。


FIP闘病中の猫とその飼い主、またはこれから闘病しなければいけない方々のために、100%正確な情報をできる限りお伝えしたいと考えております。

なので、誤解されてはいけないことを、私で恐縮ではありますがお伝えさせていただきます。


まず、未承認薬は「新薬」ではありません。「新薬」と説明すると、データから科学的に、また行政上も承認されたものという誤解を招いてしまいます。

日本で未承認薬ということは、日本ではまだそういったデータが確立しておらず、行政上に承認されたものとみなされていないということになります。


なので、この薬の使用は私の個人の責任のもと、中国(中国では認可薬)での実績や、その他の多くの個人ブログ等の回復実績から、使用することを決めました。


決して誰かから勧められてというわけではなく、使用については自己責任で行います。(幸いにも協力動物病院にはサポートいただいております)

なお、このプロジェクトを通して未承認薬の購入を勧めたり、誘導する意図は全くございませんので、あくまで一個人の結果として事実を公表させていただくつもりです。


このプロジェクトで実現したいこと


治療プログラム84日分のお薬と、病院でかかる費用(検査費)をご支援いただき、ハロを救ってあげたいです。

また、投薬中のリアルな事実をご報告させていただくことで、FIPと闘う愛猫を持つ飼い主様、これからFIPと向きあわなければいけなくなってしまう飼い主様にとって、少しでもお力になれればと考えております。

※一刻を争う状態であったため、治療プログラムは2020年5月18日より開始しております。活動報告につきましては、投薬初日から遡って掲載させていただく予定で、途中で追いつく形になるかと思います。


ハロがFIPと診断されるまで


4月に入ったころからくしゃみが多くなり、最初は季節の変わり目の猫風邪かと軽い気持ちで考えておりました。

その後もくしゃみや涙が止まらず、鼻水に若干の血のようなものが混じっていたため、かかりつけの病院にいきました。


その際は「猫ウイルス性鼻気管炎(ヘルペスウイルス)」か「猫カリシウイルス感染症」の可能性が高いという診断で、

免疫力を上げるしかないということで、消炎剤とインターキャットの点眼薬を処方されました。

食欲こそ問題なかったため、一日3回の点眼・点鼻を二週間続けました。


その間食欲の低下がみられたため、いつものドライフードにかつお節をかけるなどの工夫を行い数日様子を見ました。


さらにその一週間後、一向に症状の改善がなされなかったため、再度動物病院にかかりました。


最初に病院にいったとき、体重は当初2.36kgありましたが、このときには2kgにまで減っていました。

医師からは脱水症状があり、そのせいで食欲が低下していると診断され、その場で点滴を行いました。


この頃からハロはよくだるそうにしていて、眠っていることが多くなっていました。食欲もかなり減少し、ドライフードを一日10g程度しか食べないようになっていました。



前回の通院から3日後に異変は起きました。昼間眠っていたハロが起きた時、左右の目の瞳孔の大きさが全然違っていたのです。

左目は通常でしたが右目の瞳孔が閉じたまま(小さい状態)になっていて、明らかに異常でした。


インターネットで調べると、外傷によるものだったり、怖い病気だったりと色々な情報が出てきました。

眠っていたはずなので、それはないとは思っていましたが、もしかしたら眠る前に何かにぶつけたりしたのかと思い、様子を見ることにしました。


しかしその数時間後、右目が充血していて真っ赤になっていました。



これはただ事ではないと思い、すぐにかかりつけの動物病院に電話をし、すぐに見ていただけることになりました。


結果は外傷の可能性が高いとの診断で、アトロピンの点眼薬を処方され様子をみることにしました。2~3日で血が止まって一週間でもとにもどれば外傷によるものである可能性が高いとのことでした。


これを数日続けましたが改善はされず、さらには食事をほとんどとらなくなってしまいました。(ちゅーると煮干しだけは食べる)

食事はドライからウェットに、よりにおいのあるものに変えましたが、効果はほとんどありませんでした。


ごはんを食べないのが心配で電話では相談していましたが、ほぼ食べない日が続くため一週間後に再度病院にかかりました。


体重は1.88kgにまで落ちていました。成長期に500g減は今思うと異常でした。


そこで今までの症状や経過、目の充血の治りが悪いことから、血液検査、エコー、レントゲン、猫コロナウイルス(FCoV抗体)検査(結果は後日)を医師から勧められ、受けました。


血液検査の結果は以下画像の通りで極めてFIPの可能性が高いと暫定診断されました。

貧血、脱水がみられ、総蛋白が基準値5.7-7.8(g/dl)に対して11.4(g/dl)、グロブリンが基準値2.2-5.5(g/dl)に対して8.8(g/dl)、A/G比が基準値0.6以上に対して0.29という、異常な数値が出ておりました。


レントゲン、エコーでは腎臓に肉芽腫があり肥大しており、こちらもFIPのドライタイプの症状であるということでした。

また、目の充血が治らないのは「ブドウ膜炎」という病気で、これも典型的なFIPの症状の一つだということでした。


先生からはこの病気についてと治療方法が対処療法しかないことを聞かされましたが、全く頭に入ってこず呆然と立ちつくすことしかできませんでした。


帰路についたとき、夫婦でただただ悲しみ、泣くことしかできませんでした。


その2日後、ハロはどんどん弱っていき、ちゅーるも全く食べなくなりました。

そのため食事は全て強制給餌で与えるしかありませんでした。

また、貧血の影響なのか、前足の力がほとんど入らなくなってしまい、半寝たきり状態にまで衰弱しました。


途方に暮れる中、インターネットやSNSでこの病気について調べていたところに行きついたのが、この日本では未承認薬の治療プログラムでした。


Facebookでその薬を使用されたことのある先輩方からの助言をいただきながら、寝る間を惜しんで勉強しました。

先輩方から今のハロの症状や検査結果を伝えると、すぐにでも治療をはじめるべきと助言いただき、早速協力動物病院に連絡し、急遽診て頂けることになりました。


病院では今までの経過と他院での検査結果を報告し、改めてエコー検査、生化学検査と猫ウイルス検査を行いました。

エコーでは新たに少量の腹水があるとのことでした。


検査結果は数日かかるとのことでしたが、ハロの症状からやはりFIPである可能性は極めて高く、さらには腹水があったことから混合タイプ(中期)であるとの診断でした。


そのため、検査結果を待たず、治療はその日からスタートすることにしました。

※治療経過については詳細に活動報告にて連絡させていただきます。


後日正式な検査結果ですが、

・猫コロナウイルス(FCoV抗体) 102400倍以上

・猫α1酸性糖タンパク(AGP) 2150μg/ml


上記はFIPの確信をもつのには十分すぎる結果でした。


資金の使い道


集めた支援金はすべてハロの治療費に使わせて頂きます。


診察の際は経過報告をさせていただき、

どのような用途で資金を使用したかについては都度ご報告させて頂きます。


■治療にかかる費用の見積もり


お薬の100mgあたりの価格は2400円(保険適用外)と高額です。

お薬の投与量は体重と症状の深刻度合いに比例して上がっていきます。


ハロの現在体重(1.88kg)では200mg/日で投与する必要がありますが、

症状から通常の1.5倍投与から治療を開始する必要があると、先生より診断されたため、300mg/日投与する必要があります。



また、ラガマフィンはもともと大型猫のため治療期間中に3kgは越えてくると見込まれるため、その際は450mg/日になります。

さらに検査結果の改善が遅い場合などは1.7倍投与、または2倍投与を行う必要があるため、さらに投与量は増える可能性があります。


○お薬代(1.5倍投与が最後まで続いた場合)

※体重増加を加味しております。

300mg/日(1.83kg~) 7200円×21日=151,200円

350mg/日(2.17kg~) 8400円×21日=176,400円

400mg/日(2.50kg~) 9600円×21日=201,600円

450mg/日(2.83kg~3.13kg) 10800円×21日=226,800円

756,000円(概算)


○ 各種検査代(回数は変動する可能性有)

血液検査 10000円×2回(84日経過後とプログラム終了後一か月目の経過検査)

血液簡易検査 3500円×3回(プログラム中の1回目と2回目と3回目)

超音波検査 3000円×5回(毎回)

AGP抗体検査 7000円×3回(初回と84日経過後とプログラム終了後)

※ただしペット保険(3割負担)に加入しているため、検査費は保険適用

→66,500円×0.3=19,950円(概算)


○ トータル費用(お薬代+各種検査代) 

756,000円+19,950円=775,950円


○ご支援目標金額設定理由

ご支援額目標 950,000円


CAMPFIRE手数料「12%」+決済手数料「5%」

手数料+決済手数料=17%

※これに対しては消費税10%が課税されます


‐ご支援額 950,000円-(手数料 161,500円+手数料消費税 16,150円)=手元に残るお金 771,750円(≒770,000円)


‐お薬代 756,000円(概算)+各種検査代 19,950円(概算)=合計費用 775,950円(≒770,000円)


なお、万一目標金額以上のご支援を頂いた場合は、投薬量の増加で概算を超えた金額になった際や、経過観察等でかかる費用に全額充てさせていただきます。

全ての使用用途については活動報告にてご支援者様に公表させていただきます。


リターンについて


今回の為に、私の家族が描いてくれたイラストを使った雑貨などを、

心ばかりの返礼品としてお返しさせて頂きます。

準備ができ次第、8月以降に順次お届けさせて頂きます。


・ハロのポストカード

・ハロのデザインコースター

・ハロのデザインマグカップ

・ハロのデザイントートバッグ

・ハロのデザインTシャツ

 など

※後日追加も考えております。

※デザインについてはご指定は出来かねますのでご了承ください。

※Tシャツはサイズをメールにてお知らせください。


実施スケジュール(予定)


2020年5月18日 84日間の治療プログラムスタート

2020年5月23日 協力動物病院にて有効性の確認

2020年5月30日 協力動物病院にて投薬後の1回目の検査

2020年6月27日 協力動物病院にて投薬後の2回目の検査

2020年7月25日 協力動物病院にて投薬後の3回目の検査

2020年8月11日 協力動物病院にて84日目間の治療プログラム終了後の最終検査

2020年9月05日  協力動物病院にて治療プログラム終了後の経過検査

その後           定期診断


最後に



今回のプロジェクトでは一心にハロを救いたいという思いで皆様からのご支援をお願いしております。

また、日本中のこの病気を宣告され、希望を失っている方々に対して、

私の実際の闘病生活の様子を偽りなくお伝えすることで、少しでもお力になれればと考えております。


ハロとFIPと闘うすべての猫が、病気に打ち勝ち元気に走り回ることのできるその日が、一日でも早く訪れますように。


※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。



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