県外の方にお勧め!絶品特産品「嶽きみ」を追加。
https://faavo.jp/tsugarushirakami/report/1391/7863#pj-single-nav
それでは、本編は下記からどうぞ。
「よそもの」としての青森の暮らしで気づいた2つの魅力
はじめまして、りんご飴マンです。
僕は生まれの育ちも東京ですが、縁もゆかりもない青森のことを突然好きになってしまい、仕事とか全部辞めて2015年に青森県弘前市にやってきました。
青森県は言わずもがなりんごの国で、弘前市はその中でも生産量ナンバーワンを誇るまさにりんごだらけの地域として有名です。春になれば見事な桜が咲き誇る「さくらまつり」、夏は伝統的なお祭りである「ねぷたまつり」など、全国から観光客がやってくる観光地としても知られています。
僕はそんな弘前で、豊かな自然と美味しいご飯、そして心優しく熱い「津軽人情」を持った人たちに支えられて楽しく暮らしてきました。
これまで本当に色々なことがありましたが、強烈に印象に残っていることが2つあります。
1つ目は、弘前の伝統文化である「ねぷたまつり」が信じられないくらい楽しかったこと。僕は住んでいた地区の団体に加入する形で参加しました。大勢の観光客がいる中で、大きな扇形に武者絵が描かれた山車を運行し、笛と太鼓の「囃子(はやし)」と「ヤーヤドー」という掛け声が街にこだまする。活気と熱気に満ちた怒涛の1週間は、あっという間に過ぎ去っていきました。
もう1つは、弘前を愛している人がとても多いということ。
それは地元の方ももちろんですが、大学に通う県外からの学生や、家庭や仕事の事情で弘前に移住することになったいわゆる「よそもの」も、まるで自分の故郷のように弘前に誇りを持ち、今日も熱く語っています。僕もその一人です。
そんな中、ずっと胸に秘めていた想いがありました。
弘前に移住した「よそもの」たちが集まり、地元の方々たちと一緒にねぷたを運行してみたい。地元生まれじゃなくても、津軽弁が喋れなくても、一人の弘前市民として誇りを持ってあの大観衆の中を駆け抜けていけたらどんなに楽しいだろう。
そう思い、このプロジェクトを考案しました。
地元のねぷた職人と一緒に、移住者の集まる「りんご飴マン」ねぷたの制作へ。
ねぷたまつりは毎年約80団体が参加し、大小様々、個性豊かな形やデザインのねぷたが街中を駆け抜けます。私たち移住者はどこに所属している訳でもないので、これまでは観光客と一緒にお祭りを見ている人も多い状況でした。
誤解のないように申し上げますが、地域が僕ら移住者を拒絶しているわけでは全くありません。特定の母体組織を持たない団体に所属して、地元の人と一緒にお祭りに参加している人も数多くいらっしゃいます。しかし、参加したい気持ちがありながら最初の一歩を踏み出せない人がいることも事実です。
そういった方々のために何かできないか。しかし、私だけではねぷたを作ることはできませんし、これまで長い時間をかけて地元の方々が築き上げてきた伝統文化に、よそものの身勝手な想いだけで傷をつけるような真似をしたくありません。
そのため、私はある地元のねぷた職人さんと協業でこのプロジェクトを推し進めることにしました。
ねぷた団体「必殺ねぷた人」の三代目棟梁・中川俊一さん(写真中央)はこれまで創設から44年間、参加自由型団体のパイオニアとして数多くの参加者の受け入れを行ってきました。
中川さんは、銀座・和光のショーウィンドウなど制作をおこない、現代アートに伝統文化を取り入れるなど、常識に捉われない発想でねぷた制作を手掛けてきました。
小さな子供から大人まで、ねぷたをみんなで制作することで絆が生まれ、仲間ができていく姿を見てきた中川さん。「ねぷたで一番楽しいのは運行じゃなくて、ねぷたのためにみんなで過ごした時間」という言葉に私は共感し、必殺ねぷた人の前灯篭として、私たち移住者と一緒に「りんご飴マンねぷた」を制作し、ねぷた運行に参加する事を企画しました。
<「りんご飴マンねぷた」運行イメージ>
※イメージです。デザインは変更になる場合がございます。
私が弘前にやってきて驚いたことをもう一つ挙げるならば、弘前の暮らしを満喫しているだけで地元の方になぜか感謝されるということです。「弘前に来てくれてありがとう」「楽しんでくれてこっちも嬉しい」といった暖かい言葉をかけてもらえること自体嬉しいのですが、こういった気持ちを持っている移住者は私だけではありません。だからこそ、地元の大きなお祭りの場であえて「よそもの」が集まり、弘前の生活を心から楽しんでいること、そして地元の皆さんへの感謝の気持ちを伝える場所として活用していきたいとも思っております。
新しい地域コミュニティの形成ではなく、地域とつながるキッカケ作りがしたい
本プロジェクトは単年ではなく、これから毎年継続できるような取組を目標としていますが、私は新しい地域コミュニティが作りたい訳ではありません。「よそもの」同士が集まることは大きな刺激にもなると思いますが、一方で狭いコミュニティの中で完結してしまう危険性もあると思うからです。
参加するねぷたの楽しさを体感して、交流の輪が広がり、地元の人とも繋がっていく。移住者がねぷたまつりの担い手の一員として参加する、そんな形があってもいいと思うのです。
「りんご飴マンねぷた」ができるまで
6月 FAAVOによる資金調達
7月 ねぷた職人と参加者により制作開始
7月下旬 ねぷた完成
8月2〜7日 ねぷた運行日
<素朴な「りんご飴マンねぷた」ラフ案>
※イメージです。デザインは変更になる場合がございます。
集まった支援の用途とその内訳
制作費 ¥0
材料費など外注費 ¥150,000~200,000円
リターン品 ¥50,000円~
FAAVOへの手数料 20%
小さな小さな前灯篭ねぷたが、地域と繋がるキッカケに
こんな顔で言っても説得力はゼロですが、私は本当は目立ちたくないのです。しかし、おこがましいお話かもしれませんが、今回制作するねぷたのコンセプトを広く知ってもらいたい、呼びかけたいと思った時、1人でも多くの人に伝えることができる手法として私りんご飴マンがお役に立てるのではと考えた次第です。
今回は弘前に住む移住者のためのプロジェクトではありますが、周りを見渡してみると、地域のコミュニティをどのように復活・形成していくかは、どの地域も抱えている悩みなのではと感じています。そして自分にとっての「居場所」だと感じる瞬間は人それぞれだと思いますが、誰かに認められたり、必要とされていることを実感することで前を向ける人だっていると思うのです。
そのキッカケの鐘を鳴らすのが「りんご飴マンねぷた」になれば、これ以上の喜びはありません。どうか、応援よろしくお願いします。