日本で初めての横笛のコンクールを、笛の街「弘前」で開催!
はじめまして。佐藤ぶん太、です。
津軽地方で演奏される横笛「津軽笛」を吹いています。
お祭りの囃子は勿論ですが、ミュージシャンとしての活動も行っております。
一方では、横笛の魅力を発信する様々な活動も行っております。
弘前では、2011年に「ねぷた囃子でギネスに挑戦」というイベントを企画し、横笛の合奏で3742人というギネス記録を打ち立てました。
弘前は、ねぷたやお山参詣、そして獅子踊りと横笛が盛んな街です。
その、横笛が盛んな街で、横笛のコンクールを開催したい!そんな思いがある中、
各地で活動を行う上でいろいろなコトに気付きました。
私が死ぬと、この郷土芸能は消えてしまう
全国には素晴らしい郷土芸能がたくさんあります。
しかしながら、長年受け継がれてきたその伝統は後継者不足等の理由から消えかかっているトコロがたくさんあるのです。
少し前にとある地域でこんな話をお聞きしました。
「私が明日死んでしまうとこの郷土芸能の笛を伝承してくれる人が誰もいないから途絶えてしまうの。だからこの地に笛を吹ける仲間を作りたい。」
私はその言葉に胸が痛くなりました。
我々が津軽で取り組む横笛伝承事業が全国の郷土芸能へ協力出来るかもしれない。
先述の話がもともと構想のあったコンクール開催の立案へ向けて背中を押してくれました。
郷土芸能と横笛のコンクールの関係性
横笛の演奏を聴く機会が増えれば、横笛に対する興味が湧いてきます。
そう考えて、全国区のコンクールを開催することにしました。
プロ・アマ問わず、ミュージシャンからお囃子・郷土芸能の愛好家まで幅広い人たちが演奏する機会が増えることで、それを聴く人も増えていきます。
その中から横笛を始めたいと考える人も笛、色々な場面で日本の横笛が演奏される様になり、結果的に郷土芸能にも笛で関わる人が全国的に増えていくものと確信しています。
コンクールは全ての笛吹きの祭典&和笛ってカッコいい!・美しい!を表現してくれる人材を世に送り出す場となって欲しい
底辺(愛好者)拡大と、高さ(感動する演奏)を披露する場面の両方を進める事で、唄用の篠笛、祭り笛、神楽笛、能管、龍笛に至る「和笛」界全体がもっと盛り上がって行きます!!
今回のコンクールは、東京マラソンの様に、楽しみの一つとして参加する方からオリンピックを目指す方まで幅広く参加して欲しいと願っています。
技術だけのコンテストではなく、あくまで、今後・・・
和笛ってカッコいい!!
やってみたい!
面白い!
となっていく為の祭典となる事が、今後の和笛界を明るくする事に繋がると考えています。
弘前で日本初の生の横笛全国大会を!
今、全国的に人気が出てきている日本の篠笛。
沢山の愛好者が篠笛を手に取り演奏活動、伝承活動に励んでいます。
お祭り笛をやっている人からプロの奏者まで全国に点在する腕自慢の横笛奏者が集結!
横笛合奏ギネス記録も持つここ弘前で頂上決戦が始まります。
課題曲が弘前ねぷた囃子!全国の奏者が弘前ねぷた囃子を覚えることで始まる化学反応
コンクールは課題曲と自由曲の2つを本選では演奏しますが、課題曲は弘前市民の魂である「弘前ねぷたまつり」のお囃子。
全国の腕自慢が弘前ねぷたの笛を覚えることで、我々は少なくとも2つの楽しみが増えます。
1)全国の奏者が弘前ねぷた囃子をどのように演奏するのか?の楽しみ
例えば、江戸囃子をやっている人が弘前ねぷたを吹いたら?
海外ツアーにも行くような日本を代表する奏者が弘前ねぷたを吹いたら?
どんな音色になるかねぷた好きなら誰もが興味を持つ筈!
2)覚えたら出たいのが心情!奏者たちがあなたのねぷた団体へ「参加させて下さい」と来ることから始まる奏者と市民との交流!
コンクール課題曲にすることで、ねぷた祭りを笛で表現する力を求め、本番の祭りに奏者が参加しに来ます。世界を飛び回ったり、違う地域の祭りを本気でやている人と市民が交流することで沢山の刺激と気付きを互いが受けることになります。
自分たちの祭りへの取り組みが全国の郷土芸能へも広がる!
自信を持って言えます!津軽に素晴らしい財産があることを。
実に6人に1人が笛を吹ける街なんて全国どこ行っても他にありません。
消えかかっている日本の伝統文化が沢山ある中で、脈々と続いている津軽の祭り文化の伝承は全国にあまり類を見ない素晴らしい事例なのです。
祭りを愛し、地域を愛するその気持ちはもっともっと全国に自信を持って発信すべきと思います。それにより、刺激を受けた人たちは全国各地で日本の文化を残す活動を始めます。津軽の文化継承形態が日本の文化に多大なる貢献をするのです。
横笛を取り巻く現状とメッセージ
篠笛製作者 水落立平 氏
4人に1人が高齢者の日本。 高齢化のスピードは世界一です。 伝統芸能の維持は非常に厳しい現状があります。 我々、伝統楽器に携わる人間として、この現状をただ手をこまねいて受け入れる訳にはいきません。 いかにして、若い人たちと一緒に日本の横笛の未来を創っていくか、これが命題です。 若くて才能ある演奏家を発掘する試み、このコンクールの成功は大きなブレイクスルーとなることは間違いないでしょう。 私は、このプロジェクトを応援しています!
横笛奏者 つのだやよい 氏
第一回 全日本横笛コンクール開催おめでとうございます! 竹に穴を開けただけのシンプルな楽器、横笛に関わって約10年、この間様々な事がありました。 その中でも特に印象にあるのは、『祭りといえばやっぱり笛の音だよね』という多くの感想がありながら、『囃子における笛の継承』が途絶えがちという事実です。 北海道で開拓者の心の拠り所として続いてきた獅子舞がある地域におりますが、笛方がいない、もしくは担当の方がずっと同じ方(継承されていない)という状態です。 このような状況になる理由として、『よくわからない』『難しそう』『習える所(人)がないもしくは教えられない』ということが挙げられると思います。 このコンクール事業を通して、プロ、アマ問わず奏者の技術の研鑽、相互交流、また一般の皆様への『楽器』としての可能性の周知が行われ、理解が深まり裾野が広がってゆくことを期待しています!
9月17日開催
一次選考(書類・音源による審査)
受付:6月1日~6月30日
一次選考合格者発表:7月15日頃
ニ次予選および本選
2016年9月17日(土曜日) ヒロロ4F 弘前市民文化交流館 ホール
二次予選 10:00~12:30
本 選 13:30開場 14:00~17:00 二次予選通過10組
参加資格
日本の横で吹く笛を吹く人であれば不問
集まった支援の用途とその内訳
会場費等 50,000円~
リターン品 ¥50,000円~
FAAVOへの手数料 20%
祭りと笛と津軽をこよなく愛する皆様へ
我々実行委員会はこの事業で日本の横笛界が大きく変わっていくことを確信しています。
その発信が津軽から出来たら本当に素晴らしいことだと思います。
日本の横笛がもっともっと身近になり、広がっていくご協力をどうかひとつよろしくお願いします。