能登奨学米生(学生)は、現地へ行って農業のお手伝い。 コメオヤ(農家)は、お米の提供で学生生活を支援。お互いのできることで助け合う。 助け合うことで、できる深い絆。そのつながりをつくるのが、『能登奨学米』です。 学生がコメオヤさんのところへお手伝いに行くのは、年に4回。 田植え、稲刈りはもちろん、あまり知られていない裏方の作業も、さまざまな農業の仕事を体験します。コメオヤさんはお手伝いをしてくれた学生たちにお米(年間20kg)を提供し、学生生活を支援します。そして、この両者の関係を支えるのが、金銭的な支援をいただくサポーターの皆さんです。 能登のお米を食べて学ぶ「能登奨学米生」 能登奨学米がスタートしたのは、2012年の4月。奨学金ならぬ、奨学米のしくみは、“お金”の代わりに“お米”で学生を支える。そしてお米を作る仕事を学生が手伝います。 能登奨学米生自身が能登奨学米の宣伝活動、能登奨学米生の募集、お手伝いの企画運営などを行っています。現在、能登奨学米生は14人。これまでに、3回のお手伝いを終えて、すっかりコメオヤさんとも仲良くなりました。 能登のおいしいお米を食べている能登奨学米生たちは、とても元気!揃いのポロシャツを着て、金沢大学の駅伝大会にも出場しました。 能登奨学米が生まれたきっかけ 農家と学生をつなげる取り組みを能登で始めたのは、森本明日美さん。2010年、1年間休学していた際に参加したgreen drinks Kanazawaで奨学米プロジェクトについて知りました。すでに新潟と東京などでコメオヤさんと学生さんをつなげる「奨学米」のしくみがはじまっていたのです。2011年9月に『ソーシャルビジネス体験実習』という授業をきっかけに、若い人の少ない能登で、農業を担う中島アグリサービスの松田武さんと知り合いました。 松田さんは、「安心して美味しく食べられる農産物を安価で消費者に届ける」ことをモットーに活動する農業者。高齢を理由に耕作をやめてしまう田んぼを借り受けて、能登半島の中ほどに位置する中島地区での米づくりを続けています。 Δ中央の松田さんと能登奨学米生たち 森本さんは、若者が少ない能登で、米づくりを続けている松田さんの田んぼで、奨学米のしくみができないか、と考えました。それも、コメオヤと学生だけの関係だけでなく、そのしくみを支えるサポーターを募ることで、より充実した活動を継続的に行う方法を提案。彼女の熱意にこたえて、松田さんとその仲間の田んぼで、能登奨学米を2012年の4月からスタートさせたのです。 能登の米を食べて、能登の風景を守る この能登奨学米プロジェクトでは、学生がおいしいお米を食べることで、間接的に能登の水田を守ることにつなげています。サポーターの皆様も学生を応援することで能登の里山も応援できて、自分自身もおいしいお米が食べられます。能登の農家は、顔の見える関係を若者たちと築くことで、農繁期の労働力だけでなく、将来にわたっての顧客を得ることができる仕組みです。 2011年、能登の里山里海は、先進国からはじめて世界農業遺産に登録されました。能登の里山をめぐる農業技術やお祭りを始めとする「暮らしの文化」が、世界的にも大切な財産だと認められたのです。 しかし、「能登の里山里海」の担い手は高齢化し、耕作をやめてしまおうとする水田が後を絶たないのが現状です。耕作放棄地が増えると、田畑は荒れて生態系が変わります。里山とは、まさに人の手が入ることで守られる生態系が息づく場所。この豊かな里山があるからこそ、ここから流れる川にのって植物プランクトンが海に供給され、海の恵みをもたらすのです。 もう耕作をやめようとしていた周囲の田んぼを引き受けていくうちに、松田さんの所有する田んぼは、どんどん耕作面積が広がっていきました。お米のほかにも、旬の期間が短い伝統野菜の中島菜を通年で食べてもらえるよう、粉末加工し「中島菜粉末」「中島菜うどん」として販売するなど、次々と新しい挑戦を仕掛けています。また、農業だけでなく、七尾湾で養殖される牡蠣貝の養殖業者とも連携して、能登奨学米生との交流を進めています。 そこには、能登の現状を直接、若い人たちに見てもらい、体験してもらって、里山里海と私たちが深くつながっていることを頭ではなく、体で感じてもらいたい、という松田さんの思いがあります。 奨学米を通して地域がつながる 能登奨学米生がお手伝いに訪れる日は、地域は、ちょっとしたイベントになります。地元の子供たちと一緒に稲刈り。大学のない能登ですから、普段は若い人の姿を見ることは多くありません。子供たちもお兄ちゃん、お姉ちゃんと一緒に楽しい時間を過ごします。 また、冬のお手伝いでは農作業だけでなく、年末の「しめ縄づくり」や「牡蠣むき」など、能登の暮らしに触れる体験もします。 能登奨学米のキャッチフレーズは「つながりはお米から」 お米がきっかけとなって、地域の子供たちやお年寄り、農業や漁業、食べること、暮らすこと、地域と学校、田舎と都会・・・いろんなものがつながりだしています。 この「つながり」こそが、能登の里山里海を支える力になっていくと、能登奨学米のメンバーたちは考えています。 松田さんと能登奨学米のメンバー これからの能登奨学米を支えるために こうやって2012年度からスタートした能登奨学米ですが、次年度の奨学米生の募集にあたっては、運営資金の確保などの課題が山積しています。これまでも、「どうやったら運営資金を提供してくれるサポーターが集まるのか」、「どうしたらもっと能登のお米を知ってもらえるか」などについて、検討してきました。初年度は、学生が活動するための助成金なども活用して運営してきましたが、将来的には、サポーターからの資金で活動が継続していくようにしていきたいのです。 〈能登奨学米を運営するために必要な経費〉( )は内訳 ・ お手伝い(交通費、宿泊費、食費、その他雑費) 70,000円/回 →(年4回)280,000円/年 ・ 広告費(レポート印刷代、チラシ印刷代)  20,000円/年 ・ 通信費(郵送・配送費、事務費など)    20,000円/年 ⇒合計 320,000円/年 〈奨学米生1人に対しサポーターが何人必要か?〉 ○ 奨学米生1人にかかる費用  23,000円/年 ○ 年間で必要なサポーターの人数  約107人/年 現在、14名の能登奨学米生がいます。彼らが次年度からも、奨学米生としてお手伝いを続けていくためには、一人当たり約23,000円/年の費用がかかります。サポーター一人あたり、3,000円が、奨学米生の活動費にあてられるので、8人のサポーターが集まれば、一人の奨学米生を支えることができます。 次年度も、引き続き14名の奨学米生が活動できるように、平成25年度のサポーターを募集します!もちろん、たくさんのサポーターが集まれば、奨学米生を増やすことができます。すでに、サポーターになっている方もいらっしゃるので、年間費用の半額をFAAVOで募集することにしました。 学生たちが里山の現場に行くことで生まれる「つながり」の可能性は計り知れません! どうぞ、能登奨学米を通して、能登の里山里海を応援してください。 こんなお返しをご用意しました ※注意※発送時期について すべてのお返しの発送時期については、変更する場合がございます。 ・お米については、基本、1回目が5月下旬~6月上旬、2回目は10~11月を予定しております。 発送時期に関して、ご希望のある方はお申し付け下さい。なお、分割での発送をご希望の方は、最高3回までの分割とさせていただきます。お米は発送する直前に精米いたします。玄米のままを希望される方は、お気軽にお申し付け下さい。 ・中島菜うどんは8月頃の発送を予定しております。 【3,000円】 ・能登奨学米生よりお礼状 ・能登奨学米オリジナルステッカー ※お米のパッケージに使われているものと同じステッカーです 【5,000円】 ・能登奨学米生よりお礼状 ・能登奨学米オリジナルステッカー ・能登奨学米サポーターとして能登奨学米(年間5kg) 【10,000円】 ・能登奨学米オリジナルステッカー ・能登奨学米サポーターとして能登奨学米(年間10kg) ・能登伝統野菜の中島菜を使用したうどんセット(3束) 【15,000円】 ・能登奨学米オリジナルステッカー ・能登奨学米サポーターとして能登奨学米(年間20kg) ・能登伝統野菜の中島菜を使用したうどんセット(3束) 【20,000円】 ・能登奨学米オリジナルステッカー ・能登奨学米サポーターとして能登奨学米(年間20kg) ・能登伝統野菜の中島菜を使用したうどんセット(5束) ・牡蠣貝セット 【25,000円】 ・能登奨学米オリジナルステッカー ・能登奨学米サポーターとして能登奨学米(年間30kg) ・能登伝統野菜の中島菜を使用したうどんセット(5束) ・牡蠣貝セット 【50,000円】 ・能登奨学米オリジナルステッカー ・能登奨学米サポーターとして能登奨学米(年間30kg) ・能登伝統野菜の中島菜を使用したうどんセット(5束) ・牡蠣貝セット ・国民宿舎能登小牧台「能登の里山里海会席」ペアお食事券 ※お食事券には、現地までの交通費は含まれません。 ※お食事券のご利用日は、国民宿舎能登小牧台にて、平成25年4月1日~平成25年5月31日の期間中で、ご予約を承ります。(TEL:0767-66-1121) ご支援のほど、よろしくお願い致します! 【Facebook】http://www.facebook.com/team.moris 【ブログ 】http://notosyougakuymai.wordpress.com/