はじめまして!
はじめまして。伊豆で禅の湯という14部屋の温泉宿坊を営んでいる稲本雅子と申します。数ある中からこのページを見て頂きましてありがとうございます。
少し長いのですが、最後までご覧いただき、このプロジェクトに応援を頂けましたら本当に嬉しいです。よろしくお願いいたします。
「禅の湯」をご紹介
▲現在の宿坊禅の湯の外観です。
お寺の敷地内で営んでいる部屋数14部屋の小さな温泉宿坊です。河津桜で有名な河津町にあります。ここは私の実家で父が住職をしております。
▲昔の禅の湯です。当時は天城ハリスコートYH(ユースホステル)として父母がやっていました。
9年前にこの建物に温泉施設を増築してリニューアルしたんですよ。こうやって比べてみると、今の禅の湯と全然変わりましたね~。
小学校の先生だった祖父が、青少年の教育を目的とした簡易宿泊施設YH(ユースホステル:今でいうゲストハウスのような宿)として始めた宿で、私が小学校1年生の時に、父がお寺を継ぐために家族で河津町にUターン。天城ハリスコートYHとして再スタート。
休みなく働く父母の背中を見て大人になり、父母の健全経営のおかげで、弟が社会人になるころには、もー商売もやめてもいいね。という時期がきておりました。
それが、10年前の家族がそろったある日。
「実はお父さんとお母さんの長年の夢だった温泉を掘ることにした。」と父。「毎日自分の温泉に入って老後を暮らしたいの。」と母。
そして本当にお寺の敷地内で温泉採掘が始まって、700M掘った3度目の正直で、かけ流しでちょうどいい温度の温泉を掘り当てました。
▲YH(ユースホステル)だったころのお風呂です。
温泉を掘った当初は、もともとのお風呂に温泉を入れて母が入っていたのですが、
湯量も豊富で、「かけ流しの良質な温泉を独り占めするのはどーなんだろう。お寺の敷地内から出た恵みの温泉なのだから、より多くの人に入って頂きたい。」
と禅の湯としてリニューアルすることを決意。
会計知識のある兄が経営計画を作り、デザイナーの卵であった弟がデザインして、私と母が中心に禅の湯がスタートしました。
▲現在の禅の湯のお風呂。地域の皆さまやお客様に、自慢の温泉をご利用頂いております。
▲現在の禅の湯のお部屋はこんな感じです。
YH(ユースホステル)のお部屋を改装したのでお部屋にトイレは付いていないシンプルなお部屋ですが、丁寧な掃除のおかげでお客様にお寛ぎ頂いております。
こんな感じの小さな宿ですが私と母と、夢を抱いて伊豆へ移住しているスタッフ達と毎日懸命に営んでおります。
宿経営とは、宿という箱(ハード面)にいくらでも設備投資ができます。
高級旅館をイメージして頂くとわかりやすいですが、素晴らし建物に豪華な露天風呂客室と、上には上がずーっとあります。
従来型の設備投資ありきの宿経営だと、ずっと借金を背負って経営していかなければならず、一緒に働くスタッフ達のことや自分達の幸せを大切にすることができないと気づきました。だからこそ、ソフト面を強くして自分達らしく伸ばしていこうと考えました。
そして自分達にしかないコンセプトを軸に宿を経営することにチャレンジしております。
私達の原点「育(いく)する」
禅の湯が提供するものは、食事・温泉・施設を楽しむという従来型の宿の楽しみだけではありません。
生活を見つめたり、心身をリセットしたり、新しい楽しみを見つけたり、人を大切にすることに気づいたり、子供とのかかわり方を見つめたりする【気持ち】を育てる場所です。
育(そだ)てるを、より主体的に表現したものがコンセプトの「育(いく)する」です。
育するコンセプトをベースとした新しいカタチの宿作りを禅の湯は行っています。
伊豆を愛し移住したスタッフ
禅の湯のスタッフは、伊豆に移住してきた方が中心です。
都会での彼らは満員電車に揺られながら、山も川もない建物だらけの町で部屋と会社の往復の日々…。
利益を出すことが働く意味だとされ、会社の駒となり自分の代わりはいくらでもいると認識しながら働く毎日のなかで、自分らしさを見失うような働き方をせざるをえなかった都会での日々をリセットし、自分らしく生きるため、伊豆に移住してきた彼ら。
▲禅の湯スタッフ、“まっつん”の自宅は、薪・石窯・畑・庭などが手作り。
「子供達が小さい今は家族と一緒にいる生活と仕事のバランスを大切にしたい」とまっつん。禅の湯はスタッフの願いと仕事のバランスをとることを大切にしています。
毎日を大切に過ごしたい。自分らしく暮らしたい。彼らはそれぞれの夢を抱いて伊豆で移住生活をしております。
移住してきている方は、地元にずっといる私たちよりも伊豆での生活の豊かさや伊豆の自然のすばらしさをより感じています。
だからこそ、お客様の状況に共感することができるし、お客様の要望に寄り添い応対することができると考えているからこそ、私たちは積極的に移住者の方を仲間として迎えます。
宿の仕事は、朝早く夜遅く、掃除や洗濯で一日が終わり、本当に地味で同じ作業の繰り返しです。離職率も48%と非常に高いです。
やりがいや生きがいを宿業に作り出すには・・・その答えが【育する】です。
スタッフの夢を「育してあげたい」
育する禅の湯の雇用目標は、【スタッフの夢を育する雇用】です。
宿の仕事を通して、禅の湯とスタッフが個人の【生きがい】や【幸せ感】に向き合うことで、スタッフ一人ひとりの【好きなこと】【得意なこと】【やりたい事】が仕事になる。
それが【スタッフの夢を育すること】です。
今回のプロジェクトは、スタッフ”かっちゃん”の夢を実現する一歩を応援するプロジェクトです。
【なぜクラウドファンディングなの?】
禅の湯が”かっちゃん”を支援してあげればいいのでは?
かっちゃんがやればいいのでは?なぜ禅の湯がクラウドファンディングで応援するの?
その答えは、禅の湯の【スタッフを育する】は本気でスタッフの自立を目的としているからです。
会社が資金的にサポートしてしまうと、会社とスタッフとの利害関係が生まれ
会社の事業となってしまうからです。
禅の湯はスタッフを育する会社を目指しているからこそ、このプロジェクトは
会社の新しいあり方としての禅の湯の挑戦でもあり、本気で彼を応援したいからこそ、
このプロジェクトなんです。
かっちゃんの夢 応援しよう!
かっちゃんの奥さんは、こんなミラクルなスムージーを作る女性なんです。
今は、自宅の庭を開放してお友達中心にこのスムージーを提供しております。
▲オーガニックの素材にこだわり、クオリティが高いスムージー!
▲このスムージーを求め、沖縄や九州からも口コミでファンが南伊豆まで足を運んできます。最近ではSNSを通してアンテナの高い都会の人たちのファンが増えてきました。
私達は、たくさんのお客さまにスムージーを提供できるようにすることが゛かっちゃん゛の自立への第一歩に繋がると考えております。
今の自宅ではスペースが狭すぎてお客様も迎えることが出来ないし、作業スペースも足りず、スムージーがたくさん作れません。
店舗を持ち自立をめざす彼の夢を一緒にサポートして頂ければ本当に嬉しいです。
▲出店を計画している場所は、道路から30秒でもう目の前が入田浜のビーチです。伊豆一のきれいなビーチとして有名です。
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店舗改装計画
2016/7月上旬 店舗改装スタート
2016/7月15日予定 新店舗OPEN
2016/8月中 リターン品配布
集まった支援の用途とその内訳
・店舗改装費用 30万円
・厨房機器購入費用 10万円
・お返し品 10万円
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合計 50万円(内 皆様からのご支援金30万円 かっちゃん自己資金20万円)
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わが宿自慢のスタッフ・かっちゃん
▲禅の湯スタッフの かっちゃんです。宿に関わる業務は何でもやります。
▲服飾関係の学校に通っていたかっちゃん。時にはミシンもかけるし、お布団を繕うことも楽しんでやってくれます。
お客様に対してやらわかく丁寧に向き合ってくれる かっちゃん。
某予約サイト清潔感4.8点。かっちゃんが禅の湯の清潔感を保ってくれています。
伊豆に恋したかっちゃん
サーファーのかっちゃんは、伊豆の波とゆったりと自分らしく生きることができる伊豆に恋して20年前に移住してきました。
南伊豆のサーフスポットの側に家を借り、伊豆での移住生活をスタートさせました。
伊豆で夢のお店実現
▲当時、かっちゃんが南伊豆に移住して始めたお店です。
かっちゃんが世界を旅して集めてきた商品が並ぶセレクトショップ。
▲日本では手に入らないサーフボードやファッションアイテムが並ぶ店内。かっちゃんの世界のすべてがこのお店を通して表現されました。
逆輸入も難しかった当時は、オーガニックのオイルや世界の先端のファッションなどすべてが新しく、かっちゃんのお店に来るために伊豆にわざわざ足を運ぶ都会の人がたくさんいました。
もともと、かっちゃんが移住するきっかけになった、かっちゃんより先に伊豆に移住してきた方のお店の中にかっちゃんのお店もあったので、このお店の存在は、伊豆に移住する人達の集まるかけがえのない場所となっていました。
閉店、苦渋の選択・・・
今から3年前、かっちゃんは自分の夢を形にしたこのお店を閉めました。
個人で海外から商品を逆輸入でき、ネット通販で翌日に自宅まで何でも届く現代の中で
時代とかっちゃんのお店のスタイルがマッチしなくなっていました。苦渋の選択でした。
大きくなる二人の娘たちと最愛の奥さんの為に、伊豆で自分らしく生きることを諦め、サラリーマンとして家計を支える決意をし、伊豆にある企業に入社しました。
そこでは、会社の利益が第一とされ、他に代わりはいると会社の駒のように働くことを求められる日々を過ごしました。
都会で働いていた時と変わらない働き方を求められる中で、何のために伊豆に来たかさえ忘れるような生活スタイルが、かっちゃんから【生きることを楽しむ】ことを忘れさせ、心身ともに疲れきってしまいました。
禅の湯で再出発
そんな中、禅の湯のコンセプト【育(いく)する】の原点を感じることができる伊豆の保育園を通して縁があり、禅の湯のスタッフメンバーとして働き始めました。そして今に至ります。
伊豆を「育する」スタッフの受け皿に
▲スタッフミーティングも兼ねて毎月1回行っている禅の湯の「おせっ会イベント」の様子。新しい移住希望の方や地域の人も一緒に情報交換するコミュニケーションの場となっています。
高齢化が進む伊豆でも、地域活性化の方法として移住者を増やしたいと活動しております。
伊豆に住みたい方のニーズは高まっており、自治体の受け入れ態勢も整ってきました。
でも、実際に長く移住するには、生活を維持できる【働く場所】が必要となってきます。
最後に
移住者の方だけに限らずですが、地域活性化に本気で取り組むためには働くスタッフを思いやり、スタッフを大切にしようとする会社が増えていかなければなりません。
だからこそ、≪新しい会社の在り方≫である【育する】禅の湯を発信し、スタッフを大切にすることが会社の利益を生む禅の湯のような会社が増えていってくれることが私の願いです。
少しでも【禅の湯】にご興味をお持ち下さったら、是非メッセージやお問い合わせをお気軽にください。SNSなどでシェア、いいねしていただけたらとても嬉しいです。そして、、もし私達の思いや考えに賛同頂けましたら、ご支援の程をどうぞ宜しくお願いいたします。
最後までお読みいただき、ほんとうにありがとうございました。
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起案者情報
【起案者氏名】稲本雅子(いなもとまさこ)
【起案者Facebook】
https://www.facebook.com/inamoto.masako
【起案者HP】http://zen-no-yu.com/
【電話】禅の湯 0558-35-7253