電力王・福澤桃介の偉業をたどる旅物語

観光立国を目指す岐阜を活性化したいとの想いから、JC地域創生投資を活用してこのプロジェクトを立ち上げました。構想5年、広域にわたる壮大なプロジェクトとなる予定です。皆さまのお力添えを、どうぞよろしくお願い致します!

 

◆ もっと岐阜へ観光客に来て欲しい!

 

 [ 国交省が推進する昇龍道4コース ]

 

木曽川流域の愛知・岐阜・長野は、国土交通省が中部北陸圏の知名度向上を図り、海外からのインバウンドを推進する「昇龍道」のうちのノスタルジックコースにあたるのですが、名古屋から飛騨高山へ向かうドラゴンルートと比べて、十分に観光客を呼び込めていないのが現状です。

 

◆ 産業発展の歴史は木曽川上流域から始まった!

 [ 長野県南木曽町にある桃介橋 ]

 

木曽川流域には自動車や航空機など、ものづくりに強い今日の中部地域を築き上げた産業発展の歴史が凝縮しています。当プロジェクトは、この地域をより深く知ってもらい観光客にもっと訪れてもらう目印とするために、福澤桃介による水力発電の開発史をたどる旅番組を制作するものです。

 

[ 当時は別荘だった福澤桃介記念館 ] 

 

「源流を行く~電力王・福澤桃介の偉業をたどる旅物語~」がタイトル(仮)です。福澤桃介は、慶應義塾大学創設者である福澤諭吉の次女・房(ふさ)の娘婿となり、慶応大の先輩の声掛けで名古屋電燈取締役に任命され、1914年(大正3年)木曽川上流域の電源開発に着手しました。

 

[ 桃介が手掛けた南木曽町の読書発電所 ]

 

それまで木曽川は、当時の貴重な収入源であった木材の流通経路として、上流域の人々の生活を支えていました。電源開発に際してその生命線が寸断されると抵抗した地元住民に対して桃介は、木材運搬用の鉄道を引くなどして交渉に臨み、水力発電用のダムや発電所を矢継ぎ早に建設しました。

 

[ 木曽川で桃介が手掛けた発電所は6か所 ]

 

土砂災害などによる難工事や人々の抵抗など、幾多の苦難にも屈せず電力開発に邁進した福澤桃介は、近代産業の父といえる存在です。中部圏では木材の流通から工作機械産業が発展し、電力が安定的に確保されたことで繊維機械から自動車、航空機産業の発達へとつながってきたのです。

 

◆ 中流域には美しい自然と見どころが満載!

[ 観光船が遊覧する景勝地・恵那峡 ] 

 

恵那市と中津川市にまたがって位置する景勝地として有名な恵那峡は、福澤桃介が開発した大井ダムによる人造湖です。観光開発されると名古屋圏にも近いことから行楽地として栄え、かつては大変な賑わいを見せましたが、レジャーの多様化によって残念ながら徐々に観光客が減少しています。

 

[ 恵那峡の丘に立つ桃介像と貞奴のレリーフ ]

 

この恵那峡にあるさざなみ公園の小高い丘に、大井ダムを眺めるように立っているのが福澤桃介像と川上貞奴のレリーフです。時代を切り拓いた桃介の偉業と、それを支えた貞奴の功績を讃えています。なお、二人の物語は1985年にNHKの大河ドラマ「春の波濤」でも描かれています。

 

[ 旧八百津発電所(左)と丸山発電所(右) ] 

 

さらに下流域にあるのが八百津町。古くは上流から運ばれてくる木材を筏(いかだ)組みにして名古屋の白鳥貯木場まで運ぶ、流通拠点として栄えた街です。八百津とは「たくさんの港」という意味ですが、発電所開発や国鉄中央線、中央高速道路の完成で港としての役割を終えました。

 

[ 旧八百津発電所資料館の発電機 ] 

 

ヨーロッパ風建築の面影を残した旧八百津発電所は資料館として公開されており、当時の様子が見て取れます。町には豊かで清らかな水を活かしたお酢やお酒の醸造文化が根づいており、栗きんとん発祥の地といわれる和菓子屋があるほか、八百津せんべいなど土産物の生産は今も盛んに行われています。

 

◆ 産業の礎を築いた福澤桃介と川上貞奴

[ 川上貞奴が建てた成田山貞照寺 ]  

 

各務原市鵜沼にある成田山貞照寺は、電力開発に奮闘する福澤桃介を支えた我が国初の女優・川上貞奴が私財を投じて建立したものです。貞奴は伴侶を亡くしてからは桃介を献身的に支え続け、霊廟に葬られてこの地に眠っています。また、道を隔てた川沿いの場所に別邸(現在非公開)も建てました。

 

[ 文化のみち二葉館=旧川上貞奴邸 ]  

 

そして、名古屋市東区に現存する文化のみち二葉館は、東洋と西洋の文化が溶け合った大正ロマンの香り高い館。川上貞奴が1920年(大正9年)から1926年(大正15年)までの6年間を福澤桃介と共に暮らした旧邸宅です。現在は移築されており、名古屋市の所有となっています。

 

[ 旧川上貞奴邸一階にある大広間 ] 

 

創建当時は東二葉町にあり、その斬新さと豪華さから「二葉御殿」と呼ばれ、政財界人や文化人の集まるサロンとしての役割を果たしていました。大きな窓とステンドグラスで自然光を取り入れ、電力王の住まいにふさわしく、当時はまだ貴重であった電気を用いた照明が数多く使われていました。

 

 [ 日本初の女優・ 川上貞奴と電力王・福澤桃介 ] 

 

電力王と呼ばれた福澤桃介(1868-1938)がこの地に築き上げた発電事業=産業基盤は、中部地域のモノづくり産業の原点であり、現在隆盛を誇る自動車や航空機、そして工作機械産業の礎となっているのです。また、桃介を支え続け、この地で共に暮らした川上貞奴(1871-1946)の足跡も注目に値します。

 

◆ 歴史を知り、心を知り、魅力を発見する旅

 [ 苗木城趾から木曽川上流方面の眺め ] 

 

番組は、木曽川上流域から名古屋に残る桃介ゆかりの史跡や産業遺産をめぐり、長野・岐阜・愛知の魅力と活力を再発見する、歴史エンターテイメント性の高い旅番組とします。レポーター(旅人)に2名のタレントを起用して、近隣の観光地や温泉も紹介します。

 

[ 岐阜県と長野県をつなぐ中山道馬籠宿 ]

 

この番組内容は昇龍道ノスタルジックコースが、古きよき日本と出会い「日本人の心」に触れるコースであることとも合致しています。より多くの国内外からの観光客に来て楽しんでもらうきっかけとなるような旅案内的な要素を盛り込み、1時間枠で制作します。

 

[ ご当地グルメの代表格・五平餅 ] 

 

番組制作は、中部圏の地上波テレビ局と制作会社との3社合同プロジェクトで進めます。完成した番組は地上波で放送するとともに、各地での放映を見込みDVD化します。それらに掛かる費用の1/5にあたる120万円をこの場で募集したいと思い投稿しました。

 

[ 桃介の偉業をたどるロケ地マップ ] 

 

今回対象となるロケ地は、桃介・貞奴関連で愛知県名古屋市、岐阜県各務原市、八百津町、恵那市ー中津川市、長野県南木曽町の5か所。さらに観光名所として愛知県犬山市や岐阜県美濃加茂市、可児市などにも立ち寄るという、広範囲にわたる壮大なプロジェクトとなる予定です。

 

皆さまのお力添えを、どうぞよろしくお願い致します!

 

岐阜JCさんより応援コメントをいただきました! 

 

木曽川流域の発展に尽力した福沢桃介の偉業をたどりながら、地域の魅力を紹介する番組を制作することで、「昇竜道」ノスタルジックコースとして知名度の向上を図っている地域の魅力をより多くの人々に発信することが可能となり、JC地域創生投資の理念にかなうものと考えます。

 

本プロジェクトを、岐阜青年会議所でも応援させていただきます。ぜひ、ご支援のほどよろしくお願いいたします。

 

 

起案者情報

【 組織名 】株式会社東海クロスメディア研究所

【 代表者 】代表取締役 三輪知生

       プロジェクトのFacebookページ

 

皆さまのお力添えを、

どうぞよろしくお願い致します!

  • 2016/07/20 01:26

    https://youtu.be/5KTTaxg3Bx4

  • 2016/05/18 23:41

    上記のデータは、現在入手可能な最新版(H26年度)の岐阜県内の観光地への観光客入り込み数です。第1位はお買い物のために訪れる場所なので、観光といえるかどうかは…ですね。 第2位は高速道と一般道のどちらからもアクセス可能と、利便性が高いのがミソです。公園と飲食店と土産物店と水族館と、ちょっとし...

  • 2016/05/17 23:05

     1996年から中部地域を離れ、長年に渡って海外畑で仕事をしていました。地元に貢献したいとの想いが強く2007年に戻り、しばらくしてメディアと関わる仕事が始まりました。 ずっとモノづくり企業に携わって今の私がありますから、恩返しも兼ねて何か番組企画ができないものかと思案していたところ、この桃...