はじめまして！
西宮・夙川にあるガレット専門店「クレープリー・ルポ」のクレピエ（※ガレット・クレープを焼く職人）をやっております、菊田 雄祐（きくた ゆうすけ）と申します。
当プロジェクトに興味を持っていただき、ありがとうございます！
ガレット専門店「クレープリー・ルポ」は多くのお客様にご支持いただき、おかげさまでまもなくオープンから５年となります。
オープン以来、ガレットの魅力をたくさんの人に広めたい！美味しいガレットをお客様に提供したい！と思いながら、日々ガレットを焼き続けてまいりました。
その思いはさらに強まり、本場フランス・ブルターニュに武者修行にいこうと考えました。そしてその経験・知識をメニューに活かし、お客様にご提供したいと思っております。
ガレットとの出会い
私はフランスに行くまでガレットを食べたことがなく、「そば」と言えば「そば切り」しか知りませんでした。
しかし10年前にフランスでガレットを口にしたとき、そばにはそば切りだけでなくいろんな食べ方があるんだ・・・と衝撃を受けました。そしていろんな具材とそばの生地との相性の良さに驚き、そしてその美味しさに感動しました。
このガレットの魅力をたくさんの人に知ってもらいたい！
そう思い、会社を辞めて京都の「SOBACafeさらざん」でガレットの焼き方などを勉強させていただきました。
その後、地元・西宮でガレット専門店「クレープリー・ルポ」をオープン。おかげさまで今年の8月でまもなく開店5周年を迎えます。
さらなるレベルアップを
しかし、さらなるレベルアップが必要と強く思うようになりました。
開店以来、日本のそば粉でもそば切り以外の料理ができるということを伝えたいため、国産そば粉にこだわってガレットを作り続けてきました。そば粉と水の配分を、天候や湿度で微妙に変えてガレット生地を調整して・・・繰り返し繰り返し作っているうちに、ようやくいい感じのガレット生地ができるようになってきました。
しかしまだ完成したわけではなく、もっといい生地ができるかもしれない、焼き方も工夫できるかもしれない、まだ知らない具材の組み合わせがあるかもしれない・・・。いつもそのように思いながらガレットを焼いてます。
ガレットの魅力をたくさんの人に伝えるにはまだまだ力不足で、ここからさらにレベルアップするには、独自に勉強するだけでは足りない、と感じ始めてきました。
そこで、ガレットの本場フランス・ブルターニュへ修行に行こうと考えました。
ブルターニュでの修行
ブルターニュでは
（１）生地の配合や焼き方などの勉強
（２）新メニューのアイディア
（３）ガレットコンテストへの出場
をテーマに活動しようと考えています。
（１）生地の配合や焼き方などの勉強
そば粉は国産のそば粉にこだわっていて、当店では滋賀県産のそば粉を使用しています。
ガレット生地を作るときはそば粉と水だけで作っていますが、そば粉と水の割合を変えたり、うまくパリッと焼きあがるように日々独自に研究を重ねてきました。フランス・ブルターニュではどのような生地の配合なのか、またガレットをどう焼いているのかを教えていただく予定です。
（２）新メニューのアイディア
チーズとハムと卵を使った「コンプレ」がガレットの定番メニューですが、それ以外にもいろんな食材を入れたガレットがあります。
現地の方に協力いただき、評判のガレット店でいろんなガレットを食べ、その作り方を教えていただく予定です。
（３）ガレットコンテストへの出場
滞在中、ブルターニュでガレットのコンテスト「CONCOURS NATIONAL DE LA MEILLEURE GALETTE」が開催されるので、そのコンテストにエントリーさせていただきました。
独自に研究してきたガレットが本場ではどのような評価を受けるのか。しっかりと「現在地」を知ることで先に進めると思っています。
もっと美味しいガレットを作るために、足りなかったものは何か、評価を受けてもっと伸ばすものは何か、それらが大会に出場することで明確になると考えています。
（参照元 http://piperia.lagalette.free.fr/）
ガレットの魅力をたくさんの人に伝えたい
日本では「そば」＝「そば切り」のイメージがほとんどだと思いますが、そばは世界各国で使われている食材です。イタリアではパスタに混ぜたり、ロシアでもお粥のように食べたりと、いろんな国や地域でそばを使った料理があります。
私はその中でもフランスの「ガレット」の美味しさを、日本でも多くの人に知ってもらい、たくさんの人にガレットの魅力を伝えたい、と、そのように思っています。
今回のブルターニュへの修業で得た知識や経験をもとに、お店でより美味しいガレットを提供するのはもちろんのこと、イベントなどへの出店や、ガレットレッスンなどを通じて、日本でもガレットが身近な存在になれるよう、積極的に活動していきます。
いずれは家庭でも気軽にガレットを楽しめるような、日常の身近な食べ物として日本でも根付いてくれれば、こんな嬉しいことはありません。
そのような決意で、フランス・ブルターニュへ行きたいと思っています。
そしてガレットを通じて、ブルターニュと日本をつなげる架け橋になることができれば・・・！
