無限の可能性!メガネ素材×異素材で新しい商品を作りたい!

はじめまして。コマツオプティカル代表の佐々木と申します。

弊社はプラスティック製のメガネフレーム を企画製造する会社です。会社を立ち上げて7年 。100年以上の歴史を持つ眼鏡産地においてはまだまだ青二才ですが、日々奮闘しています。

 

今回、このメガネフレームの素材「アセテート」を使った新しい製品、ビジネスクラッチバッグ「CLUTCH PAD(クラッチパッド)」を商品化します!  

革が引き出す「アセテート」の魅力。メガネフレーム素材が秘める可能性!

弊社が得意とするプラスティック製メガネフレーム、これらの素材は主に「アセテート」です。

アセテートは、プラスティックと言いつつ実はパルプからできています。(ご存知でしたか!?)

自然素材由来のアセテートは、数百以上のカラーを自由に表現でき、磨けばそれは美しく輝き、加工もしやすく熱で曲げることもカンタン。とても優秀な素材です。

この素材の魅力をめがねだけにとどめておくのは、とても惜しい!長年そう思ってきました。

 

既に、先輩たちがルーペやリング、バングル、髪留めなど、眼鏡素材を使った商品が数多く開発されていますが、私が考えたのは異素材との掛け合わせです。

アセテートだけでも素敵な商品はできますが、異素材と掛け合わせることで、アセテートの魅力は何倍にもアップする!


そこで目を付けたのが、強度のある硬質のアセテートとまったく反対の質感の「革」

しなやかで肌触りのよい革との相性は、予想以上に良いものになりそうな予感をもちました。

この予感は、試作で作成した名刺入れで的中。
(試作の名刺入れ)
 
アセテートの艶やかさとカラーリングが従来の革製品にはないアクセントとなり、逆に革素材の質感がアセテートだけで創られた小物にはない高級感を醸し出しました。
革が、アセテートの魅力をさらに引き出してくれたのです。
持ったときの感触も、アセテートの艶やか感と革製品独特のフィット感の共演がとても心地よく、手にぴったりと吸い付くようです。

 

この素晴らしい出会いの第一弾として企画したのが、今回のビジネスクラッチバッグ「CLUTCH PAD(クラッチパッド)」です! 

メガネ屋がなぜクラッチバッグなのか!? 

◆メガネ産地の現状

福井県は世界でも有数のメガネ産地です。Made in Japanのメガネの大半が鯖江市で作られており、確かな技術によって製造されたメガネは、日本中・世界中の人に愛用されています。県外に営業に行っても、必ずと言っていいほど「メガネで有名なまちだよね」とお声がかかり、ひとつのブランドになっていることを実感しています。


アセテートの加工は、全国的にみてもほぼ鯖江が担っているといっても過言ではありません。

それは、この素材の主な用途がメガネフレームだからです。国内生産のメガネフレームの約9割が鯖江産です。

よって、アセテートの加工はお家芸。どこにも負けません。

 


(アセテートのチップ。アセテートの加工技術は、めがねのまちだからこそ持っている技術です。)

 

先人たちの努力のおかげで発展を続けてきた「めがねのまち」ですが、安価な外国製品が大量に出回るなか、熟練工の高齢化も進んでおり、眼鏡業界の置かれている状況は厳しくなってきています。

せっかくの加工技術を衰退させてはいけない。他に活かしていきたい。このままではいけない!

そう考える業界人は多く、私もそのひとりです。

自分にできること、自分にしかできないこと… いろいろと考えた結果が、メガネ素材と異素材をかけあわせた新しい商品を開発することでした。

 

(このままでは、熟練工の高い技術が…)

 ◆ビジネスマンの必携アイテム「クラッチバッグ」

クラッチバッグは、ビジネスマンには必須と言っていいほどの人気アイテムです。

今やビジネスに必須になったタブレット、手書きノートに資料、筆記用具、小物…などが工夫されたスペースに十分に、しかもコンパクトに収まる。そして、機器の保護としても機能してくれる。

なるほど、機能的で便利なことこの上ありません。

  

 

しかし使用シーンを考えてみると、立ったままタブレットを使用したりメモを取ることが良くあり、この時によくあるクラッチバッグでは柔らかく小脇に抱えるなど邪魔になることがあります。

それを、このアセテート素材と革を組み合わせることでさりげなく解決できるとひらめきました。

 

硬質なアセテートをデザインの一部に取り入れることで、アセテート部分が丁度良い土台となります。

この土台があるため機器の操作性はグッと向上し、クラッチバッグ自体が土台となるため邪魔にもならない。しかもコンパクトサイズで手持ちでも安定する。

さらに、その強度で内部の商品を保護ができます。

 

 

そして何より、アセテートの最大の特徴ともいえる多彩なカラーバリエーションと艶感が、本革のみの製品と一線を画す商品に。

 

これです!

ビジネスクラッチバッグ「CLUTCH PAD(クラッチパッド)」

 

 

これを実現したのがこ、今回の「CLUTCH PAD(クラッチパッド)」です。

サイズは小ぶりでiPad miniがジャストサイズで収まります。内側にはポケットが2箇所あり、B5サイズ手書ノートがセットできます。

さらに内側には、取り外し可能なミニバッグ付き。

A5サイズの手帳が収まるサイズで単独でも使用OK!(内寸 22cm×16cm×1.5cm)

片面に4cmの大きなマチ付きだから、USBメモリやバッテリー、小物雑貨も収納可能です。

 取り付け部分はペンホルダーとしても使える便利なつくりです。

 

(内側に取り外し可能なミニバッグ付き)

 

また、メインの鞄を持つ場合は、その中に邪魔にならずに収納できるサイズ。

しかも、小物はバラけずさっと取り出せる。 Bag in Bagとしても優秀です。

 これ一つで打ち合わせOK!

 

本体のベースはヌメ革を使用しています。革製品といえばこれ、というくらいの定番の革です。

繊維がギュッと詰まっているので大変丈夫。使い始めこそゴワゴワ固い感じがしますが、使い込むほどに柔らかくなじんでいきます。

特別な表面加工を施さないので、肌への親和性も高く、傷すらいい味になります。

また、日光や熱、手の脂などで色がより深くなっていく経年変化をします。「使い込んだ革製品」のアレです。

 

外側は、カバーとベルト、底部分には スエード加工を施した欧州の高級革を使用しています。

そして背面一面にアセテート板をしっかり手縫いで取り付けました。

革とアセテートの大胆な切り替えがスタイリッシュであり、かつ遊び心も十分です。

背面は大胆な柄や色を持ってくると、チラっと見えた時にカッコいいです!

表のカバーの部分には、手の平で持ちやすいようベルトを付けました。しっかりホールドでき、思わず落としてしまう心配もありません。

また、ベルトの形やリベットにもこだわり、デザイン的にも良いアクセントとなりました。

 

[商品概要]

本体:サイズ 横23cm×縦22cm×マチ4cm / 重さ 470g

ミニバッグ(取り外し可能):サイズ 横23cm×縦18cm×マチ最大12cm(片開き) / 重さ 150g
  


(今後の商品化の際には、女性向けには肩掛けベルト取り付けタイプも検討中です。今回のプロジェクトでは予定しておりません。また、ベルト取り付けはオプションを予定しております。

 

細かいところまで良く考え抜いた逸品にしました!

開発秘話!(というか苦労話…)

かっこよく機能性も抜群に仕上がったこのクラッチバッグですが、いろいろ苦労や課題がありました。

 

メガネ以外の商品企画、特に異素材と組み合わせたアイテムのデザインなどは、私としては初めての試みです。すべて手探りでスタートしました。

そこで参加したのが「鯖江ギフト組」。

鯖江の地場産業を担う様々な会社が、それぞれの強みや技術を活かして、新しい商品展開から販売までのノウハウや技術を勉強していく会合です。その中で、今やビジネスマンのツールとして大活躍のクラッチバッグを、アセテートの良さを十二分に活かして作ろう!ということになりました。

 

今やビジネスに必須になったタブレットと、やはり必須の手書きのノート。そしてUSBメモリや付箋等のちょっとした小物。それらをまとめて持ち運べて、かつ使いやすく。


 しかし、現実は試行錯誤の連続でした。 

 

当然ではありますが、革製品の基本は「縫い」です。

まずはアセテートを縫えるように、穴をあけることから開始。穴は大きすぎても小さすぎてもダメですし、穴の間隔も狭すぎても広すぎてもダメ。ある程度の目安ができても、実際に縫い付けるにはかなりの技術を要しました。

というのも、ミシンを使うとアセテートが割れてしまい、全て手縫いにしなければならなかったのです。アセテートも、素材によっては曲がってしまったり割れてしまったり、ベストな厚みと素材選定に何度も何度も試行錯誤を繰り返しました。

  「池之端銀革店」さんとの運命の出会い

その後、試作品をもって、対応していただける革細工職人を探し歩きました。

そして出会えたのが、これまでお取引していたアパレル業界のお客様が紹介してくれた東京下町に店を構える「池之端銀革店」の相田さん。
質実剛健なモノづくりを掲げる池之端銀革店は、若者から大人まで男性の心をグッと捉える商品を世に送り出している知る人ぞ知る人気のお店です。

「池之端銀革店」

http://www.ginkawaten.co.jp/


(池之端銀革店さん)

 

(職人の技が光るこだわりの革製品を作られています。)

 

池之端銀革店の相田さんは、この商品企画を持ち込まれたとき、

 「今まで見たことも加工したこともない素材で正直心配もあったが、サンプルを拝見して『面白い』、『イケる』と感じた。」

そうです。

 

彼と出会い、商品企画は劇的に早く、素晴らしいものになりました。

革を知り尽くしている相田さんだからこそのアイデアや発想は、私たちにもさまざまなインスピレーションをもたらしました。

こちらの希望を伝え、それに対する彼の要望や提案があり・・・。それを何度もやり取りして今回の試作1号が完成しました。

 

相田さんは、実際の試作品の製作を経て、
「予想通りというか(笑)やはり、手間はかかりました。でも、面白いですね。
作りながら『あぁ、こんな方法もいいかもな』とアイデアが出て来ることもあります。」
と、難しい作業の中でも、作ることを楽しんでくださいました。

中でも、一番気を使ったところは、予想外に「色の組み合わせ」だそうです。
革ならある程度の経験則でいけるところ、初めての素材のアセテートのバリエーション豊かなカラーが難しくもチャレンジングで面白いところだったそうです。
 
「アセテートって、一色でできていないじゃないですか?
赤と青が混ざったり、すごい濃淡があったり、グラデーションだったり、色々で…。
合うと思ったらダメダメだったり、逆に適当にやったら、意外と良かったり。
それが、面白いところでもあるんでしょうね。」
とのこと。
 
また、
「取り付け方法も、ボタンやジッパーを組み合わせたり、ボタンカバーや、スライダーをアセテートでつくったり。」
と、新しい試みもしてくださいました。
 
さらに、
「ベルトカバーやネームタグなんかもいいかもですね。色と使い方次第ではまだまだ遊べると思いますよ。」
 
と、大変前向きなお言葉をいただいています。

 

 

その後もより良いものにするためのブラッシュアップと、さらに多くの商品展開のため今も試行錯誤の真最中です!

 

みなさまにお届けするまでには、さらにスタイリッシュに、そして細かいところまで気を配った製品となっているでしょう!

どうぞ楽しみにしていてください!(製品のバージョンアップについては、レポートにて随時ご報告していきます!)

 まずは、東京ビックサイト「東京インターナショナルギフト・ショー」でデビュー!

当面の目標は、サンプル品を持って8月31日から東京ビッグサイトにて開催される「東京インターナショナルギフト・ショー」に出展することです。皆さんの反応を見て、今後の商品開発に生かしていきたいと思っています!

お礼の品はここだけのオリジナル

お礼品として、今回のクラッチバッグはもちろんのこと、アセテートでできた小物や、現在開発中のアセテートと本革を掛け合わせた商品をご用意しました。

 

5,000円 【アセテート製】めがね職人が削り出し磨きをかけた キーホルダー or ハンドスピナー

10,000円 【セミオーダー!アセテート&本革製】カードケース

30,000円 【セミオーダー!アセテート&本革製】名刺入れ or キーケース

50,000円 【セミオーダー!アセテート&本革製】クラッチバッグ「CLUTCH PAD」(今回の主役です!)

 

・一点一点手作りのため、商品の発送までにお時間をいただいております。

(12月中旬~翌年1月頃予定 ※数量によって納期が延びることがあります)

・セミオーダー商品は、本体の革は黒またはナチュラルベージュを予定しております。ご希望のカラーなどは後日個別にご提案させていただきます。

アセテート×異業種が切り開く新しい道

今回、アセテートと掛け合わせる異素材として着目した柔らかい本革。お互いの利点を最大限に生かした製品づくりのため、「池之端銀革店」さんという本革製品の企画製造会社にパートナーをお願いしました。

本来の眼鏡製造会社としてはあまり関わりがない業界であり、私たち眼鏡業界としては新しい未知の世界です。

完成した製品の販売先も、おそらく眼鏡店ではないでしょう。

 

こうして異業種の新しいパートナーとタッグを組むことで、新しい世界、新しい販路が見つかります。新しい販路から新しいお客様が生まれます。

 

異業種のパートナーとして、和紙業界は?航空業界はどうだろう??

考えただけでわくわくするくらい、未知数の可能性を秘めています。

 

しかし、単に販路を拡大することだけが目的ではありません。

 

協業して新しい商品を開発することで、「めがねだけじゃない『めがねのまち』」にしたい。

何より、眼鏡業界の活性化のお手伝いをすることで、すこしでも業界に恩返しをしたいのです!

素材の秘める可能性を最大限に引き出すため、異業種のパートナーも引き続き募集中です!

ジーンズ生地、和紙、特殊金属、etc…興味をもたれた方、また商品販売にご協力いただける方のご連絡もお待ちしています!

 

コマツオプティカルは、鯖江のめがね産業の中ではまだまだこれからの会社です。しかし、その若い原動力を活かして新しい分野・商品の開発にも積極的に乗り出していきます。

 

みなさま、どうぞ応援、よろしくお願いいたします!

 

  

支援金の使いみち

●企画・サンプル作成

●ブランドブック・カタログ作成

●商品梱包材、下札等付属品製作費用

●FAAVO手数料

スケジュール

  ~7月末 サンプル品製作
8月上旬 ブランドブック・カタログ作成

8月31日~9月3日 東京インターナショナルギフト・ショー出展

9月中旬 ブラッシュアップ&量産開始
12月上旬 販売開始予定

起案者情報

株式会社コマツオプティカル(代表取締役 佐々木一整)

Web:http://koma-opt.com/

Facebook:https://www.facebook.com/komachan1212

  • 2017/10/26 18:33

    おかげさまで。   達成!!   皆様のご支援改めて感謝いたします。   でも、これがやっと第1歩です。 がんばります!

  • 2017/10/25 15:50

    あと、一息です。   後半、クラウドファンディングというより、 お取引様とのお話しになってきましたが・・   とにかく、あと少しです。   のこりちょっと、 がんばりまっす

  • 2017/10/16 14:34

    ギフトショーでお会いしたお客様に。   今回の商品に絡めて、 この素材を活用できないか?というお話しでした。   特殊縫製&特殊印刷をもっているらしく、 シャツの両面に一括してプリントができるらしい。   すごい。。。   IOFTが終わってほpっと一息つく間もなく。 F...