はじめまして

 

私は獣医師として動物病院に勤めていましたが、保健所に収容されている犬猫たちを引き取り、自らケアをして新たな里親に再譲渡を行う保護犬猫カフェ「NOG」(ノグ)を2017年12月に静岡市駿河区にてオープンしました!カフェ開設の目的は殺処分される犬猫を1頭でも減らすことです。

▲獣医師としての経験をいかしてカフェを運営する高橋です。

 

約20年前の1998年には、全国で殺処分される犬猫の数は63万頭もいたそうです。

その後の動物愛護法改正があり、行政や里親探しボランティア等の努力により、2016年には5.6万頭にまで減少しました。静岡県においても前年と比べて少なくなってきてはいるものの、1,515頭もの犬猫が殺処分されているのが現状です。(2017年環境省調査)

 

▲全国の犬・猫の殺処分数の推移(環境省統計資料より)

 

 

▲直近5年間の犬・猫別殺処分数の推移(環境省統計資料より)


 

特に産まれたばかりの仔猫は、24時間つきっきりでご飯とトイレの世話をしなければならないため、行政施設での保護が難しく、やむを得ず殺処分の対象になりやすい状況にあります。この悲惨な現状を少しずつでも変えるために保護犬猫カフェを開設しました。

獣医資格者が運営するからこそ、通常の保護活動ではネックとなっていた丁寧な体調管理が可能となります。そのほか治療、駆虫・ワクチン・避妊去勢も実施しています。

 

             

 

               

 

「NOG」から里親への命のリレー

 

カフェの名前「NOG」(ノグ)は「NEST OF GREESE(雁の巣)」の雁と仮をかけて犬猫たちにとって“仮の巣”になれればという思いをこめ、呼びやすいように名付けました。カフェを利用した猫好き、犬好きな方の中で適切な飼い方をしていただける里親に"命のリレー"をつなぐ活動をしています。


 


NOG開設から本日まで、保健所等から、本来引き取り困難な仔猫を27頭引き取りました。

獣医師だからこそ可能な治療と24時間体制のお世話により、衰弱していた仔猫を元気にし、内4頭を里親に再譲渡することができました。

 

 

「NOG」でたくさんの仔猫に出会ってほしい!

 

自宅を保護犬猫カフェとしたため、オープンした今でも少しずつ猫たちにとって過ごしやすくするために改装しているところです。今後はキャットウォークなども作り動物が楽しめる空間にしたいと思っています。水曜日~日曜日の12:00から18:00の時間帯で営業しています。当施設はお子様の入店が可能であり、車椅子等の方も事前ご相談にてご対応させていただいております。

 

 

▲動物処NOG

 

利用客の中には半日ずっと猫たちと過ごしている方もいらっしゃるくらいです!そんな方たちの中から、最近では里親になっていただいた方もいます。私たちの思いが少しずつでも広がっていくことに希望を感じていますが、もっと、もっと多くの方に仔猫たちに会っていただきたい!保護している仔猫たちに里親に出会ってもらいたい!それがNOGの願いです。

 

 

         


 

 

          


 

オープンしてから2ヶ月が経ちましたが、利用している方はご近所の方、Facebook等のSNSをご覧になっていただいた方がほとんどです。少しずつ口こみで広まりつつあり、会いに来ていただいている方は増えてきています。NOGでは、まず多くの方に犬猫と楽しく触れ合い、過ごしていただける空間を作りたいと思っています。1Fフロアーに4頭の犬と約20頭の猫たちがお出迎えします。2Fでは保健所から引き取ってケアが終わった仔猫と若猫約20頭を、里親が安心して譲り受けられるまで面倒を見ています。

          

 

元気に成長できるミルクを―

 

これからも殺処分の数を減らしていくためには、NOGの思いを伝えていくことが大事と感じています。当施設では里親に犬猫を再譲渡する際は、治療、駆虫、ワクチン、などの費用分のみをいただいています。そのため、保護している間のミルク・ご飯代はいただいておりません。現在は犬猫カフェ利用者からの入場料のみで保護した仔猫を育てています。

そのため今回、保健所から10頭の仔猫を保護するミルク・ご飯代の3か月分を支援していただきたく起案いたしました。

 少しでも栄養価の高いミルク・ご飯を食べさせてあげたい、健康で元気な仔猫を里親に譲り渡したいという思いから、授乳期の仔犬猫1頭あたりにかかるご飯代は2,000~2,500円(1週間あたり)となります。

 

野良猫、保護猫を含めた仔猫の生存率は50%に満たないといわれています。その理由は病気や怪我、または外敵によるものであり、適切な環境とケアの仕方を知らないと、たとえ自宅であっても、仔猫の飼育は油断できません。大抵の仔猫は食欲があることが普通ですが、元気に飲めない場合もあります。当施設では、体調が優れない仔猫を積極的に受け入れているため、少しでも栄養価の高いミルクを与えております。結果、50%以上の生存率を維持しており、健康で元気な仔猫を里親に譲り渡すことが可能になります。

 

  

         


 

             

                                   

  

支援金の使いみち

 

ミルク、フード(仔猫10頭の3ヵ月分)     229,000円

リターン品(発送費含む)              20,000円

FAAVO手数料                       51,000円

合計                       300,000円


 

獣医師としてのチャレンジ 

 

当施設のある静岡市の犬猫の殺処分数は年々減少しています。特に2017年度の犬の殺処分数は、2018年1月まで0頭となっています。一方、1,000頭を超えていた猫の殺処分の数も、助成金制度を利用した野良猫のTNR(trap, neuter, return:不妊去勢手術)、ボランティアの方々の地道な里親探しの活動などもあり、2016年には500頭以下にまで減っています。

 

当施設では、皆さんの「殺処分数を減らしていきたい」という活動の一助となるよう努めていきたいと考えています。この起案を情報発信の場として、今後も当施設が静岡市内にあることを知っていただき、皆さんと同じ気持ちで1頭でも多くの命を救いたいというのが私の願いです。

 

 


 

お問い合わせ先

高橋 志帆

静岡県静岡市駿河区宮竹1-12-28

054-270-3755(水曜日~日曜日 12:00~18:00)

 

 

  • 2018/07/09 23:16

    改めまして、クラウドファウンティングにご協力頂きました皆様、ありがとうございました。   皆様のご協力のお陰で、7匹の子猫を保護する事が出来ました。この子猫達も早くも内定が複数出て、ウチでのケアが終わり次第、新しい飼い主様の処に行く子もいます。今、ふれあいスペースにいるのは4匹で、残りの子...

  • 2018/07/09 22:59

    更新まで時間がかかってしまい申し訳ありません。   返礼品のポストカードですが、先月末に発送させて頂きました。もし、届いていない方がいらっしゃいましたら、ご一報お願い致します。   フリーパスのお客様は、後程メールさせて頂きます。

  • 2018/05/06 16:11

    皆さんのご助力のおかげで、無事達成致しました。   返礼品の発送などの連絡は追って連絡させて頂きますので、少しお待ちくださいませ。   NOGはお陰様で連休中は多くのお客様に足を運んでいただきまして、とても賑わってました。ワンニャン共に大満足です。   そんな中、新たに卒業が決まっ...