◆はじめに・ローカル食材だったほや 

名前は知っているけど食べたことがない。そんな食材の中で、ほやは海産物でトップ争いをしているのはおそらく間違いないでしょう。

それには、大きな2つの原因があると考えます。
その1つは、水揚げされる地域が限られている事。主に北海道と東北3県(宮城・岩手・青森)でほぼ100パーセントを占めています。なので、これまではローカル食材の地位に甘んじていました。
そしてもう1つの原因は、旬の時期が夏の3カ月程度しかない事。5月中旬から8月中旬の期間だけほやは水揚げされます。そして、水揚げ直後の新鮮な時が最高に美味しく、時間が経つと一気に味か落ちてしまうのがほやの特徴です。

つまり、美味しいほや(新鮮なほや)を全国に流通できていなかったのです。 そんな事から、美味しさを知っている人だけに熱狂的に愛される食材であって、決して、全国区の人気食材ではありませんでした。 それでも世界に目を向けると、ほやを食べている国は割と多く、大量に消費するお隣の韓国、そして、南米のチリやペルー。さらにフランスをはじめ、 地中海に面する国などでもほやは食べられているのです。


◆背景にある相次ぐ大打撃 

東日本大震災によって、ほやをはじめとする東北のすべての水産業が歴史的な 大打撃を受ける事になりました。それに加えて、ほやの生産者はほどなくしてダメ押しともいえる試練に襲われます。それは、最大の輸出国・韓国のある決定でした。福島第一原発事故による汚染水流出問題を受けて、全面的に東北の海産物の輸入を韓国が禁止したのです。

実はキムチの材料として、ほやの生産量の7~8割が韓国に輸出されており、 ホタテやカキが、稚貝から一年で水揚げできるのと異なり、ほやは水揚げまでに3年から4年、大事に育てる必要があるのです。震災を乗り越え、やっと復興が実感できそうになった矢先のまさに青天の霹靂。生産者たちは、大事に育てたほやを廃棄処分するしかありませんでした。その数は最大で年間7,700トン以上(宮城県)とも言われて、膨大なフードロスが生まれていたのです。

また、今年5月から、宮城から岩手まで、養殖される貝類を食べると中毒症状を起こす「貝毒」 の報告が相次いでいます。岩手県内の海域でも、基準値を超える貝毒が検出されています。漁獲は規制され、6~7月の最盛期に間に合わないという事態に。新型コロナウイルスによる外食自粛などの影響を受けて単価が前年同期比25%下落という中広まった今回の「貝毒」で、ほや生産関係者は危機的状況に晒されています


◆三陸・大槌の人たちに誇りを 

まさに、踏んだり蹴ったりのほやです。しかし、世の中、そんな悪い事ばかりが続いてはいけない!そんな願いから、わたしたちは『大槌ほやファンクラブ』を立ち上げました。

まずは、これまでマイナーな食材だったほやに、もっと注目してもらおう!多くの人たちにほやを知って・触れてもらう!そのために広く多くの人たちの力をお借りしようと考えました。

真っ先に、“ほや愛”にあふれている方たちのお力を借りようと考えました。それは何故か? “ほや愛”にあふれている方たちは、知っているのです。ほやの「本当の美味しさ」を。 圧倒的に多いであろう「まだ、ほやを食べた事がない人たち」、その人たちに「本当の美味しさ」を体験して欲しいのです。また、「ほやが嫌い」という人たち。その原因が、 もし美味しいほやを食べた事がないという理由であれば、それはひとつの悲劇です。人生の喜びのひとつが美味しいものに出会う事。是非とも、三陸産の獲れたて新鮮の味のほやを味わってから判断してほしいのです。 そのためには、身近かな“ほや愛”にあふれている方たちの情熱が必要だと考えたのです。

もちろん、これは大槌のほやの認知と消費量を増やす事を目的としている活動 です。ですがその裏側には、大槌の人たちに自信を取り戻してもらいたいという想いも込められています。 大槌では当たり前の夏の風物詩であるほや。子供からお年寄りまでの誰もが慣れ親しんでいる食材に、日本全国からの注目が集まった時、静かな小さな町へ与えるその影響は計り知れません。「地元の当たり前」が全国から評価されたとき、経済効果はもちろんですが、大槌の人たちの「明日を信じる力」が 際限なく広がっていくものだと予想します。


◆なぜ、クラウドファンディングなのか? 

私たちはクラウドファンディングを始める事で、ほやの好き嫌いに関係なく、 大槌町を応援したいという人たちのお力をお借りしたいと考えました。 東日本大震災で大きな被害を受け、有名になってしまった大槌ですが、 震災から間もなく10年。水産の町としての復興への道はまだまだなのです。 しかし、地元の方達も、ほやの持っているポテンシャルに気がついていないというのが本当のところです。あまりに当たり前すぎて「全国的人気」になる食材として捉えられないのです。

そうした背景を考えた時に、この問題をより多くの方々に知ってもらう機会として、さらに、社会的な問題に対して意識が高い方々の支援が、大槌の方々にこれまでとは違った形で届けられると考えた上で、そこにクラウドファンディングが必要だと考えたからです。


◆ちょっと、ほやの自己紹介を 

ほやが貝だと誤解している人が多いと思います。実は、ほやは脊椎動物の一種なんです。赤ちゃんの時は、オタマジャクシのように遊泳してます。大人になってからの形が火屋(ほや/ランプシェード)に似ている事から、「ほや」と呼ばれるようになったと言われています。ちなみに英語だと「ascidian」となりま す。 2,000種類以上の仲間がいるのですが、日本で食用とされているのは「真ほや」 と北海道で獲れる「赤ほや」の二種類です。

食べた事がある方は、あの歯ごたえから貝と思ってしまうほど、適度な歯ごたえがあって、お酒の肴には最高!となるのです。でも、独特の深みのある味はどう例えていいのか、ちょっと考えてしまいます。 実はそれにも理由があるのです。それは何故か・・・ほやは「甘味」、「酸 味」、「塩味」、「苦味」、「うま味」の5つの味のすべてを持っている珍しい食べ物だからなのです。そのために、簡単に表現できない味覚として感じとれるのです。

 

実は、子供の頃にほやの味を経験する事は、食育の観点からも、すべての味覚を知る事ができるのでとってもいいとされています。 さらに、女性にとっても美容や健康、アンチエイジングにいいビタミンやミネラルの成分が、たくさん含まれている事もわかってきています。
ほやは、全世代、老若男女関わらず、誰にとっても、凄くポジティブな食材であるのです。

 



◆『恵海ほや』という切り札

大槌のほやを全国区に。その想いから生まれた商品が『恵海ほや』です。大槌ほやファンクラブを引っ張っていくフラッグシップ商品となります。

三陸で獲れたほやを冷凍加工する事で、全国にお届けできるようになった商品が恵海ほやです。全国流通可能になったのと同時に、夏の食べ物だったほやが、一年中食べられるようになったのです。「ほやを一年中食べたい」というほや好きの方の声に応えました。 ほやが一番美味しいのは獲れたて直後の新鮮な時です。そこで、その鮮度を保ちながら冷凍する事に成功し、そればかりではなく、ほやが苦手という人は独特の匂いがダメという人が多いのですが、その臭みを取り除く技術も生み出したのです。(特許申請準備中)。

そして、恵海ほやにとって、大槌という場所の自然が最後の決め手になっているのです。 その決め手というのが大槌の井戸からとれる濾過海水。天然の濾過工程を経て ミネラルたっぷりの高純度のまさに奇跡の海水です。紫外線殺菌処理を施したその海水に包まれて冷凍されたほやは、生まれ育った海にいるかのように冷凍され、鮮度を保ったままでいられます。 ほやにはいろいろな食べ方はありますが、まずはなんといっても刺身。とにもかくにも、本当のほやの味を刺身でストレートに味わってみてください。


◆資金の使い道と今後の予定 

大槌町が『ほやの町』と認知されるように、大槌ほやファンクラブは活動を続けていきます。その中で、大槌を応援してくれる方、ほやを好きになってくれる方を増やしていく活動に資金を使わせていただきます。 さらに次の活動フェーズとして、地元・大槌での協力体制も作り上げていきます。 恵海ほやの生産体制の強化、ほやを使った商品の開発、ほやを使ったメニュー開発などに協力企業が名乗りを上げてくれています。ですので、その活動資金としても使わせていただこうと考えています。 子どもから大人まで、男女を問わずに、ほやが優れた食材ということが広まった時には、幅広い需要が生まれてくると信じています。その結果、大槌町の新しい産業の柱としてほやが上り詰めた暁には、膨大なフードロスも解消し、大槌に笑顔が戻って来れば・・・大槌が『ほやの聖地』になる。そう信じています。 ほやを通じて、大槌という岩手の小さな町に、力強く明るい光が全国から届く事が必要です。そのために、みなさまのお力を是非、お借りしたいと願っております。


◆大槌・ほやファンクラブ運営事務局について

わたしたちプロジェクトメンバーは水産事業や地域活性化に長年携わってきたプロの専門家になります。東日本大震災から復興を目指し取り組んでおりましたが、新型コロナウィルスの流行により、もはや医療の問題ではなく、ほや生産関係者でさえ、危機的状況に晒されています。東北を代表する珍味である「ほや」を多くの人たちに知って頂き、知恵や助けを借りながら、東北の特産品「ほや」を守っていけるよう活動していく努力をしていきます。

★大槌ほやファンクラブについて

大槌ほやファンクラブは、『大槌・ほや憲章』を遵守する事で繋がる、大槌のほやを愛する人たちの集まりです。入会金・年会費も無料の会です。クラウドファンディングでパトロンになってくださった方々も、自動的に入会いただきます。 

【大槌・ほや憲章】 

一 ほやは、大槌のほやのみを食す   
  他地域産の時は、そっと食す

一 恵海ほやを食べてみれば
  誰もがほや好きになると固く信じる

一 大槌のほやを食した時は
  できる限りつぶやき、拡散に努める

一 ほやが日本全国のみならず
  世界中で食されるようになると夢見る


●リターンの紹介 

【もう一声!】大槌・ほやファンクラブを応援 5,000 円 無制限 

・ほやファンクラブから感謝のメール
・ほやファンクラブのサイトにお名前or法人名掲載(希望者のみ)
・ご支援の証として、WEBでお使いいただける画像
・恵海ほや2個セット

【食べて応援!】大槌・ほやファンクラブを応援 
 ※シルバーサポーター 10,000 円 無制限

・ほやファンクラブから感謝のメール
・ほやファンクラブのサイトにお名前or法人名掲載(希望者のみ)
・ご支援の証として、WEBでお使いいただける画像
・恵海ほや4個セット

【ほや好き応援!】大槌・ほやファンクラブを応援 
 ※ゴールドサポーター 30,000 円 (30人限定)

・ほやファンクラブから感謝のメール
・ほやファンクラブのサイトにお名前or法人名掲載(希望者のみ)
・ご支援の証として、WEBでお使いいただける画像
・恵海ほや12個セット
・ほやの特製ストラップを提供(限定品)

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