【第4回 郷酒フェスタ for WOMEN 2017】 より

<ご挨拶>

岡山県赤磐市にある利守酒造、5代目蔵元の利守 弘充と申します。1868年(慶応4年)に創業し、今年で152年を迎えます。
「酒造りは米作りから」と言われるように、良い酒を醸す為には、良い原料米が不可欠です。目指すは、ワインの世界におけるシャトーのように、すべての原料米を自社で栽培し、収穫、そして酒を醸す蔵を目指しています。

たとえ、道のりは長くても、そして険しくても・・・。

1杯目よりも2杯目、2杯目よりも3杯目、と杯を重ねる度に「うまい!」と言って頂ける“酒一筋”を造り続けたい、と考えております。
一人でも多くの方に、“酒一筋”の味を知っていただく為、国内だけでなく、海外をも駆け回っております。


<「赤磐雄町」とは?>

当社が復活した「雄町米」を使用し醸した純米大吟醸酒です。
今回、「雄町米」の特徴である旨味を感じて(味わって)頂くために、元祖「雄町米の酒」とも言える代表銘柄「赤磐雄町」純米大吟醸を選びました。
雄町米ならではの口中で広がる旨味を「冷」「ロック」「お燗」でお楽しみ下さい。


<日本最古の原種 「雄町米」復活ストーリー>

酒米は、大粒で米の中心の心白と呼ばれる白い不透明な部分が大きいのが特徴で、通常食べる米に比べ非常に酒造りに適しています。
一方で、米の生産者にとっては、「栽培が難しい」「収量が低い」といったことから、非常に手間がかかります。
岡山県は、全国の中でも一年間の日照時間が長く「晴れの国」として知られており、豊富な水量、穏やかな風といった気候風土から、栽培が難しい酒米の生産に適した地域です。
「雄町」は、1859年(安政6年)に備前国上道郡高島村字雄町(現岡山市中区雄町)の農家が発見した酒造好適米で、生産量の約95%を岡山県産が占めています。

また、山田錦の親にあたる日本最古の混血のない原生種としても知られていますが、栽培が難しいことから一時は生産量が激減し「幻の米」と呼ばれるようになりました。この「幻の米」を復活させたのが当社現社長利守忠義です。当社が農家に所得保証を行いリスクを背負い「雄町米」の栽培をスタートさせ、その後、良質米推進協議会を発足し、酒蔵と農家、農協、農業試験場、行政が一体となって「雄町米」を今日に復活させました。

特に県内でも、我々の蔵の周りで穫れる軽部産(旧赤磐郡赤坂町)の雄町米は高品質とされています。
酒蔵の根強い要望により再び生産量が回復し、近年では広く全国の酒蔵に愛用されるようになりました。

栽培だけではなく酒造りも難しいといわれる雄町は、大吟醸酒に用いられることが主流でしたが、最近では雄町特有のふくらみのある味わいを活かした柔らかな純米酒なども増えています。

そんな「雄町」で造った個性あるお酒は、一度飲んだら止められない味として人気を博し、「オマチスト」と呼ばれるファンが全国で静かに急増中です。


<パートナーのご紹介>

幻の酒米「雄町米」復活の協力者 清野 虎雄さん

私の雄町栽培は、小学生の頃から始まりました。昔は、田植え休みがあり協同で行う田植えは楽しみでした。また、父親の除草についていき、稲の葉に産みつけられた害虫(メイ虫)の卵を除去したりいなご採りをしたものです。

秋の稲刈り休みには、稲刈りの手伝い、脱穀の際の稲の運搬を行いました。雄町は丈が長いので大変苦労しました。また、協同で行う籾すりも楽しみでした。

中学生頃になると牛での田引、代かき、苗運びを行うようになりましたが、雄町は苗が大きく他の品種に比べ量が多く大変でした。雄町は、病害虫に弱く(特 にメイ虫)また倒れ伏し、台風が来れば品質が悪く、籾すりの時に米選機で数回(5~6回)選別してやりようやく検査に合格するので、近所の人に大変な苦労をかけたものです。子供心に、『何故、雄町を栽培するのか』と思ったものでした。

雄町の稲は、出穂後、穂揃から20日頃までが、他の品種に比べ、大変見事な稲です。また、実るほどに稲穂を垂れるのです。「実れば、実るほど頭をさげる稲穂かな」と言われるように、人の生き方も雄町の稲のようでありたいものです。

父親が、何故雄町作りを続けてきたか――雄町の稲のように人もおごり高ぶりのないようにと、雄町作りを通じて生き方を教えるためだったのでは、と今になって思います。雄町作りが続けられたのも、近所の方々の援助、および農協、普及所の方々のお力添えがあったからと、たいへん感謝しております。

上野 宏一郎さん/岡山ビューホテル 代表取締役
https://www.okaview.jp/ 
<ご挨拶>岡山ビューホテルでは、「岡山食活」をコンセプトとするレストラン「五感」を通じて、地元の生産者を応援し続け、SDGsに貢献しながら魅力ある岡山をなんとかアピールできればと思っていました。

利守酒造さんとは「五感」に「酒一筋」を入れさせていただき、先代からのお付き合いもありました。今回のプロジェクトでは、新しい岡山の名物づくりのところで協業し、弊社福別府料理長、黄ニラ大使の植田さんと共に、少しでも岡山の魅力が発信できればと考えております。


福別府 隆一さん/和洋旬彩だいにんぐ「五感」 料理長
https://www.go-kan.jp/ 
<プロフィール>辻調理師学校フランス校卒業後、オテルドミクニ、タテルヨシノに師事。目白ボザールシェフを経て独立し、東京巣鴨にてフレンチレストラン「ラグーリュ」開業。東日本大震災を機に岡山に移住し、2019年より現職。岡山の地産地消の食材を愛し、化学調味料を一切使わない身体に優しい独自のフレンチの手法でお客様の舌をうならせている。



黄ニラ大使 植田 輝義さん/株式会社アーチファーム 代表取締役
http://archfarm.jp/ 
<プロフィール>兵庫県揖保郡太子町出身。1974年12月16日生まれ。24歳までは鉄工関係の仕事に携わり、結婚を機に奥様の実家の黄ニラ作りを手伝うことに。現在は岡山玉柏・牟佐地区の若手農家のリーダー的存在。自ら「黄ニラ大使」を名乗り、特産の黄ニラやパクチーの新メニュー開発、飲食店などへのPRなど、幅広く活動中。トレードマークは目にも鮮やかな黄色のツナギ。



岡山産黄ニラ入りOKAYAMAリゾットは、何度も試作と試食を繰り返し開発されました。
<リターンのご紹介>

※消費税・送料(国内発送)込みの価格です。

2,480円
①赤磐産雄町米 1kg
→8月末までに通常配送でお届けいたします。

4,320円
①和洋旬彩だいにんぐ「五感」特製 岡山産黄ニラ入りOKAYAMAリゾット 2食分 180g
クラウドファンディング限定として開発した新メニューです。
岡山有機無農薬野菜(キャベツ・人参・玉ねぎ等)で作ったベジブロスと呼ばれるブイヨンで雄町米を仕上げ、黄ニラと備前味噌パウダーとオリジナルの黄ニラオイルは別添になっています。歯ごたえや香り、風味をお楽しみください。
→ 8月末までに冷蔵の真空パックでお届けいたします。

5,400円
① 赤磐雄町(純米大吟醸)720ml 1本
幻の米と呼ばれる「雄町米」を復活し、精魂込めて醸した純米大吟醸酒。
口中で広がる「雄町米」ならではの旨味をご堪能下さい。
②赤磐産雄町米 1kg
→ 8月末までに通常配送でお届けいたします。

7,600円
①赤磐雄町ゴールド(純米大吟醸)720ml 1本
IWC2019 Trophy受賞
2019年にモンドセレクション国際コンクール酒類部門で選出された世界が認めた珠玉の1杯です。
②赤磐産雄町米1kg
→ 8月末までに通常配送でお届けいたします。

10,900円
①赤磐雄町(純米大吟醸)720ml 1本
②赤磐雄町ゴールド(純米大吟醸)720ml 1本
③赤磐産雄町米 1kg
→ 8月末までに通常配送でお届けいたします。

23,800円
①赤磐雄町(純米大吟醸)720ml 1本
②赤磐雄町ゴールド(純米大吟醸)720ml 1本
③赤磐雄町生 720ml 1本
「赤磐雄町」の味わいを生のままビンに詰めました。
生ならではのフレッシュな香と口の中で広がる旨味は火入れとは、一味も二味も違った味わいをお楽しみ頂ける逸品です。
④【クラウドファンディング限定】 令和元年度全国新酒鑑評会入賞酒(大吟醸)500ml 1本
全国新酒鑑評会とは、歴史と伝統のある国内最大の新酒鑑評会です。今年は、新型コロナウイルスの影響により予審のみの開催となったため、予審通過後の決審は行われませんでした。その令和元酒造年度の全国新鑑評会予審を通過した「大吟醸酒」(入賞酒)をクラウドファンディング限定でお届けいたします 。
⑤赤磐産雄町米 1kg ×2
⑥オリジナル日本手ぬぐい 1枚
→ 8月末までにクール便でお届けいたします。


全てのリターンに
オリジナルアマビエカードを1枚お付けいたします。


<プロジェクトで実現したいこと>

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、日本酒の販売が激減。2020年産の作付けが見直され、酒米農家にも余波が及んでしまいました。
今回お届けするリターンを皆様においしく楽しく食べて飲んでいただき、喜びの声がSNSで響き渡ることは、敢えて生産が難しい雄町米の栽培に取り組まれる農家さんの生活を守り、仕事に誇りとやりがいを生み出し、持続可能な一次産業の貢献につながります。
また、おいしい地酒や料理がある岡山に興味を持っていただくきっかけとなり、ちょっとした小旅行でお越しいただくことで、大打撃を受けた観光業や飲食店の活性化にもつながります。

今回のプロジェクトにあたり、パートナーシップで誕生した、岡山県産黄ニラ入りOKAYAMAリゾットが新しい岡山名物となり、プロジェクト終了後も多くの人に愛されるメニューになることで、新しい岡山の魅力の提案につながればと願っております。



<資金の使い道>

山田錦の親にあたる雄町米を使って世界に誇れるJAPANブランドを作り、お酒と料理がおいしい岡山の知名度を上げ、観光業を活性化することに活用しようと思います。
また、先日、焼酎を蒸留した消毒用エタノールを社会福祉法人旭川荘に寄付いたしました。今後も消毒液が不足する予測されるため、新型コロナ対策のためにも有効活用いたします。

5月11日に社会福祉法人旭川荘を訪問させて頂き、消毒用に「さけひとすじ72」を寄付させて頂きました。その様子をRSK(山陽放送)さんに取り上げて頂きました。(写真左が弊社代表 利守 忠義、写真右が旭川荘 末光 茂理事長)


<スケジュール>

7月19日日曜日にプロジェクト終了後、雄町米の精米をし、発送準備を開始します。
ご支援いただいた方には、8月中にお手元に届くように手配をいたします。
しばらくの間、「雄町」ください!


<最後に>

地域資源である「雄町米」を受け継いでいく事が一つの使命

「地の米・地の水・地の気候と風土」で醸してこそ、地酒は真の地酒たりうるのだと考えます。その地の米が「雄町」です。これからも、岡山県赤磐から世界へ雄町米の良さを発信し続け、日本の伝統文化を継承してまいります。応援よろしくお願いいたします。


<起案者情報>

利守酒造は、岡山県赤磐市(旧・軽部村)に位置する、1868年創業の蔵です。けっして大きな蔵元ではありませんが、「本物の地酒」にこだわり続け、利守酒造でしか醸すことのできない酒を生み出しています。

会社名/利守酒造株式会社
所在地/岡山県赤磐市西軽部762-1
創業/1868年(慶応4年)
電話番号/086-957-3117
FAX番号/086-957-3790
代表者/代表取締役 利守 忠義
https://www.sakehitosuji.co.jp/


<All-in方式の場合>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください