はじめに・ご挨拶
はじめまして!私はこのプロジェクトの担当 院庄林業株式会社の児玉です。
私は院庄林業で主に採用活動を行っています。
最近、特に力を入れていることは檜の丸太生産量日本一の地元岡山県の産業を知ってもらうために地元高校で授業を行っていることです。森と人の共存のために日本の林業について、木材産業について正しく理解してほしいと、この活動を2年前から続けています。
今回のプロジェクトを発信する”院庄林業株式会社”は1955年創業から地元の檜を使って木材を製造してきた会社です。
檜の良さを全国に届けたいという思いで、檜の柱・土台の木材「匠 乾太郎」という商品を筆頭に、様々な商品を開発・販売しています。
販売エリアは北海道から沖縄県まで日本全国、一部海外への輸出も行っています。
会社名に「林業」とありますが山で木を伐採する事業は2014年から始めており、比較的新しい事業となっています。
伐採事業を始めて思ったことが「日本には次世代の檜稚樹が無い!」という事です。
以下の資料は人工林の齢級構成のグラフです。
現在、樹齢45年~60年の木は多いですが、樹齢1~30年の木はほとんどなく、ここ数年植林されていない山が多くあることが分かります。
※参考資料 「令和元年度 森林・林業白書」
木材の素材となる檜は樹齢50年の胸高直径18㎝~21㎝の大きさに成長した木を使用します。
檜は小さい時は自分が成長するためにCO2をたくさん吸収し光合成を行いますが、ある程度の大きさになると呼吸の割合が多くなり、あまりCO2の吸収しなくなります。
環境面や、木材利用としての面からも伐期を迎えた檜は伐って、使って、新たに植林するという山のサイクルを回した方が良いとされています。
「山はほおっておけば勝手に成長する」と思うかもしれませんが、
健全な檜の森づくりには適度なお手入れと山のサイクルを回すことが必要なのです!
木材は持続可能な唯一の資源です。
外国の木材のほうが安いから需要が無いだろう、山の管理にはお金がかかるからそのままでいいだろうと考え放置され荒れた山が多くあります。
そんな日本の山を救いたい!と考え、このプロジェクトを立ち上げました。
院庄林業として始めてのクラウドファンディングの挑戦です!
このプロジェクトを通して、少しでも日本の山に興味を持っていただければいいなと思います。
日本の檜の良さ
院庄林業は国産木材は檜のみの生産を行っています。
「なぜ檜という樹種にこだわるのか?」ですが、それは国産檜が構造材(柱・土台等)に使用する上で、世界一優れている樹種であるからです。
建築物の骨組みに使用する構造材(柱・土台等)に重要なポイントは2点あると考えています。
①耐久性
耐久性とは木材が朽ちにくいかどうかです。木材が朽ちる要因は「木材腐朽菌(カビ・キノコ等)が発生し木材を分解する」「シロアリが食べる」の2つが主です。
通常、木材は耐久性を上げるために防腐剤、防虫剤を木材に吹き付けます。
ですが、檜の香りにはテルピネオールという成分が入っており、この成分が腐朽菌やシロアリに強い性質を持っています。
ですので、檜は薬剤を吹き付けずに天然の香り成分で耐久性が強い樹種となっています。
長期優良住宅などに必要な劣化等級3にもヒノキは対象です。
日本では昔からこのヒノキの香り成分を建築物に利用しており、頑丈に作る必要のある社寺仏閣にはヒノキが使われてきました。日本最古の木造建築物法隆寺五重塔にもヒノキが使われています。
②強度
強度はどれぐらいの重さに耐えられるかという意味です。
檜は硬く強度の強い樹種です。
木材の強度として比較される単位がE(ヤング値)ですが、スギはE70やE50が多いのに比べ、ヒノキはE90以上が多い木材です。
強度が強いと言われているオウシュウアカマツ集成材はE95であり、それと同等かそれ以上の強度を誇る樹種です。
この2点が優れていることから、檜は構造材として世界でも人気な樹種となっています。
日本が世界に誇る樹種=「檜」だと考えているので、檜を50年後も守りたい!と思い、みなさんと檜の苗木を植えるプロジェクトを立ち上げました。
このプロジェクトで実現したいこと
院庄林業では伐期を迎えた檜を伐り丸太を買い取る事業を行っています。
その伐採地にクラウドファンディングで集まったお金を使って、檜の苗木を購入し植林をしていきたいと考えています。
伐って終わりではなく、次世代の苗木を植えるまでを院庄林業で行って、山主さんに山をお返ししたいです。
プロジェクトをやろうと思った理由
木材製造の会社として長く日本の山に関わってきましたが、以前までは木材メーカーである我々が山の環境のために出来ることは伐期を迎えた木を伐採し、伐った丸太で良い木材を作り、木造建築物を世に広める事だと思ってきました。
山の植林や育林は我々の仕事ではなく、山主さんや森林組合、林業会社さんの仕事だと考え、大変情けない話ですが伐採された後の山の事にあまり関心がありませんでした。
ですが、木材の輸出大国であるヨーロッパを視察する機会があり、
山を現在の”点”で考えるのではなく、現在から未来の”線”捉える考え方や、
林業会社・製材会社と個々に考えるのではなく、山のことは山に関わる業界全てで考えるべきであるという志向に「ハッ!」と気付かされました。
その新しい考え方で我々の伐採地を見ると、伐採後植林されていると思っていた山のほとんどは植林されておらず放置され、次世代の檜がほとんど育っていない事に気づかされました。
我々は山に関わるひとつの会社として「SDGs 15.陸の豊かさを守ろう」を実行したいと強く思っています。
そのために、伐採した分の檜の苗木を植林し持続可能な陸の資源を守りたいと考えています。
資金の使い道
皆様からの支援金で檜の苗木を購入し、伐採地に植林を行います。
今回のプロジェクトでは敷地面積1haに3000本の檜の苗木を植林する予定です。
FAAVO手数料18%
実施スケジュール
2020.9.1 クラウドファンディング開始
2020.10.31 クラウドファンディング終了
2021.3 植林地決定(岡山県北内で選定中です)
2021.4~2021.5 檜の苗木購入&植林開始
※リターン品の植林体験も2021.4又は2021.5に実施する予定です
リターンについて
1000円コース(新 ※このリターンは9/15から追加しました)
活動報告メール
<内容>
ご支援頂いた資金をもとに行った植林事業などの活動報告をメールにて送信致します。
<配信スケジュール>
2021年6月予定 :2021年4月~5月の植栽イベントの様子をお知らせ
2021年12月予定:2021年内に植栽を実施した内容をお知らせ
※その他、植林地で行ったイベントが開催されたときには不定期にご報告させていただきます。
3000円コース(3種類からお選びください)
①innoshoオリジナル檜の扇子+感謝のお手紙
②檜わくわくセット+感謝のお手紙
<セット内容>
檜の香り玉(10個)
手作り檜コースターキット(コースター2枚分)
③innoshoオリジナル檜のウッドトーチ(1本)+感謝のお手紙
5000円コース(2種類からお選びください)
①innoshoオリジナル檜のウッドトーチ(2本)+感謝のお手紙
②植林体験&工場見学ご招待券(1名様分)
<ご招待券の内容>
AM:苗木畑見学・植林体験(昼食付)
PM:院庄林業 国産ひのきの木材製造工場見学
◎檜のささやかなお土産付き
10000円コース
①植林体験&工場見学ご招待券(2名様分)
<ご招待券の内容>
AM:苗木畑見学・植林体験(昼食付)
PM:院庄林業 国産ひのきの木材製造工場見学
◎檜のささやかなお土産付き
50000円コース ※限定5名様
①植林地の看板に支援者の方のお名前(又は団体名)を掲載させて頂きます。
100000円コース ※限定5名様
①植林地の看板に支援者の方のお名前(又は団体名)を掲載させて頂きます。
+植林体験&工場見学ご招待券(5名様分)
<ご招待券の内容>
AM:苗木畑見学・植林体験(昼食付)
PM:院庄林業 国産ひのきの木材製造工場見学
◎檜のささやかなお土産付き
最後に
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。
日本の林業は高齢化も進み衰退の一途をたどっています。一見豊かな森に見える場所でも手入れされていない森で土壌の衰退が起こっていたり、更新が上手くいっていない森も日本には多くあります。特に次世代に繋がる苗木が植林されていないという問題は、30年以上前から始まっています。
私たちは木材メーカーですが、木に関わる会社として山の林業にも携わっていこうと2014年に決意しました。伐期を迎えた木を伐る事業はこの6年間で実行できるようになりました。次のステップとして伐採した土地に檜の苗木を植林をして、持続可能な森づくりの地盤を作ってから、山主さんに森をお返ししたいと思っています。
檜が育つには50年の歳月がかかります。50年後の森を守る活動にご支援よろしくお願いいたします。
院庄林業「みんなでつくる50年後の森」プロジェクト代表 児玉
最新の活動報告
もっと見る2022年5月に3000本の植栽が完了しました!!
2022/09/12 11:50【2022年5月 3000本のヒノキ植林完了】新型コロナの影響で予定より1年遅れての植林となりましたが、今年5月に無事3000本植林完了いたしました。SDGs「陸の豊かさを守ろう」について木を取り扱う会社として何か出来ないだろうか?と模索し、この度初めてクラウドファンディングを通じて植林活動にチャレンジ致しました。はじめてのチャレンジに不安もありましたが、皆様からあたたかいご声援とご協力を頂き、無事目標の3000本の植林を達成できたこと本当に嬉しく、皆様に心より感謝申し上げます。【クラウドファンディング植林活動のその後…】院庄林業では、このクラウドファンディングで学んだことを活かし次の植林活動の仕組みづくりにチャレンジしています。その名も「匠乾太郎 植林基金」 。この基金は、自社商品の売上の一部を植林基金として集め、そのお金を元に社員で定期的に植林活動を行うものです。日本の森を守るため、未来の資源を残すため、今後も院庄林業で植林活動を実施していきます。匠乾太郎 植林基金サイトはこちらYouTube院庄林業採用チャンネルで動画を公開しています↓↓ もっと見る
【クラウドファンディングの森】冬の様子
2022/01/31 10:14クラウドファンディングの森に雪が積もりました。クラウドファンディングの森がある岡山県鏡野町地域では、毎年雪が降りますが、今年は特に積雪が多いようです。途中の道から雪で立ち入ることが出来なくなっていたので、ヒノキの苗木たちの様子は雪解け時期にまたお届け致しますね。 もっと見る
みんなでつくる50年後の森【活動報告12月】
2021/12/07 13:53こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
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