「初めて性教育を受ける年齢」というと、日本の公教育を受けてきたほとんどの方がイメージするのは「10歳くらい」じゃないでしょうか?

しかし、世界の性教育のスタンダードを定めたユネスコの国際セクシュアリティ教育ガイダンスには 性教育は"遅くとも”5歳から - と書かれています。

それは、すでにこどもたちが「性犯罪の危険が溢れる社会」で生活しているからです。


これは、「治安がいい」という印象がある日本でも同じです。世界と比較しても、こどもが性犯罪被害に巻き込まれる件数は男女共にけっして少なくありません。(平成18年度犯罪白書、法務総合研究所「第2回犯罪被害実態(暗数)調査」より)

にもかかわらず、10歳頃になって初めて、しかも女子だけ、月経についてだけ、というケースも少なくありません。日本の性教育は始まるのが遅く、情報に偏りがある

その結果、性知識の情報源として「学校の性教育」と回答した人はたったの10%、そしてそれ以外の回答は、友だち(31%)漫画(18%)雑誌(10%)アダルトサイト(9%)という調査もあります。(2018年NPO法人ピルコン

にもかかわらず、現在ソウレッジが行っている全国の教育委員会への性教育の実態調査では、「十分に行っている」との回答がほとんどです。

つまり教える側は十分と思っているけれど実際は世界基準には足りていない、人生で数回ほど講演を受けただけで正確に覚えられるひとは少なく、それよりも 友人やアダルトサイトなどの偏った情報をもとに行動している人の方が多い、ということです。


また、教育現場や親世代にも、自分自身がそんなに早くから性教育されていないために「5歳に性教育?どうやってするの?」と困っている方が沢山います。

そんな方たちへ、「性教育の最初の1歩」として 性教育トイレットペーパー と おしえ方ガイドブックを届け、こどもたちが安全に暮らせる社会をつくりたいとわたしたちは考えています。


性教育トイレットペーパー/おしえ方ガイドブックとは

「こどもと周囲の大人が性教育への最初の1歩を踏み出す」ためのアイテム、性教育トイレットペーパーです。こどもと大人が性の話をするためのきっかけをつくります。



ガイドブックは、このように 「こどもと関わるひとに知っておいて欲しい話」や、「こんな言い回しを使うこともできます」などの提案が載っています。↓

トイレットペーパーは通常オンラインストアで販売をしております。


なぜトイレットペーパーなの?

私は、「留学やインターンで得た性に関する情報など」を個人ブログなどで発信していましたが、しばらく続けてみて、インターネットメディアの上にある情報は「すでにかなり性教育に興味がある人」しか読もうとはしてくれないということに気付きました。

しかし、「みんなが尊厳を大切にして生きられる社会」を実現するためには、性教育に関心がある人だけが知識を増やしてもダメなんです。

性教育から1番離れたところにいる人たち」こそ「問題のすぐそば」にいるんです。

そこから、私は 全く新しいメディアのカタチを探し始めました。

「性教育を誰もが受けられる(思わず受けてしまう)環境」のためにはどうしたらいいのか…と考えていた時に「トイレって暇だな・・・、トイレットペーパーを性教育の絵本のようにすれば、メディアを読むほど興味がない人にも暇つぶし的に見てもらえるのでは!!!」と、性教育トイレットペーパーを思いつきました。

トイレットペーパーなら使い方を教えなくても誰でも簡単に設置できるし、トイレというプライベート空間にあることで 性に恥ずかしさがあっても ひと目を気にせずに読むことができます。


性教育トイレットペーパーを設置したユーザーの声

販売してみると、「高いけれど 価値ある商品。もっとたくさんの場所で設置してほしい。」などの声をたくさんいただきました。また、未就学児や小学生くらいのこどもをもつ保護者ほど、設置後に「お股触るのは他の人がいるところでしたらダメだよ」「赤ちゃんはこうやってできるんだよ」などの話をしやすくなったそうです。逆に中〜高校生くらいの子どもを持つ方からは「こどもが恥ずかしがる」という声がありました。(恥ずかしい一方、興味はあるので トイレの中で読んでいるみたいです)


去年行った性教育トイレットペーパーの最初のクラウドファンディングでもたくさんの応援の声をいただきました。詳細はこちらから(現在は、定期購読や年齢にあわせた販売はおこなっておりませんが、活動内容の目的や概要は変わっていません。)


そしてなにより、私たちはトイレットペーパーではなく、「知識を得るきっかけ」を販売しています。

本屋で「この本は 何も書いていない紙の5倍もする!高い!」なんて思う人はほとんどいないように、値段が高いかどうかは「白紙のトイレットペーパー」と比較してわかるものではありません。

性知識不足で「望まない妊娠」をして中絶に20万円もかけたり、妊娠したかもという不安で死にたいほどつらくなったり、中絶できずに死体遺棄してしまったり、性被害を受けて1人で抱え込んだり、逆に加害者になったり、

そういうつらい出来事を 生み出さない環境をつくるのに、この値段はむしろ安いとさえ思っています。


教育から遠ければ遠いほど、性被害が身近になる

しかし、トイレットペーパーという商品は「性教育の最初の一歩」としてはとても価値ある商品なのですが、少量配送するとなると金額が高くなってしまい、どうしても教育にお金をつかうのが難しい家庭・施設には届けることが難しい状況でした。

でも本当に届いて欲しいのは、問題に特に身近な「性教育から遠いところのこどもたち」。たとえば、ひとり親だったり、貧困家庭だったり、そういう家庭のこどもが「性教育を含む全ての教育から遠いところにいる可能性が高い」です。(参考:厚生労働省「平成28年国民生活基礎調査」)そして、知識がなく、人に頼るのも難しかったりして、性被害の傷を1人で抱え込んでしまうのです。

しかし、家庭で購入するのは難しく、そのようなこどもがいる学校・施設に営業をしても、なかなか性教育のためにお金をさいてもらうのは難しく、「設置したいけどお金が…」という決まり文句で断られていました。(それでも設置する価値あると感じてくれた特別支援学校やChance for all などの民間学童などで現在は設置しています。)


そこで、私たちはTable For Two (1人がご飯を食べると途上国のもう1人に届く仕組み) のような、1家庭が性教育トイレットペーパーを購入したら、こども支援団体から こどもたちに「性教育」を届ける仕組みを作ることができないかと考えました。

自分の身近なこどものために性教育を行うことで、「これからこどもが生きていく社会を構成するメンバー」の性知識も養うことができます。

そうして「どんな境遇にいるこどもでも性被害を自分だけで抱えこまない社会」をつくりたい。


解決したい社会問題

小学6年生までに、6人に1人の女子と17人に1人の男子 が性虐待に遭っている(日本性科学情報センターの調査 2007年度)というデータがある一方、子どもの性被害についての相談数は少なく、「被害にあったほとんどの子どもは相談できていない」と読みとれます。

特にこども性被害の場合、その時には何がなんだかわからず、しばらく経ってから性被害に気づいて深く傷つき 精神疾患になるケースもあります。


そして認識できたとしても「自分が悪かったのかも・・・」「怒られるかも」という不安感から相談できないということや、相談したとしても適切なサポートに繋がれていないなどの状況があります

そのような「子どもと周囲の大人の性知識不足による傷つき」をなくしたい。それが、全国の子どもサポーターと一緒にならできると考えています。


プロジェクト詳細

どんな状況にいる子どもでも性教育をうけられ、子どもだけで被害をかかえこまなくていい社会をつくりたい。

まず最初は、こども宅食のような「性の問題の近くにいるけれど 性教育にたどり着きづらい子どもたちのサポートをしている団体」と連携して、生活必需品と共に性教育を届けていきます。

なんども繰り返しますが、性教育は自分のこどもだけに教えたら「もう大丈夫!」なものではありません。自分や、自分の大切な人がこれから安全に生きていくためには、「生きていく社会にいる全ての人の知識水準を高める」必要があるのです。

「子ども宅食や子ども食堂を 利用している家庭・子どもたち」に、性教育トイレットペーパーと性教育を始める人のためのおしえ方ガイドブックを無料でとどけます。

どの地域でも、どの施設でも、家庭でも、簡単に、明日から行動にうつせるのは以下の2つです。この2つをソウレッジがサポートします。

代表からのメッセージ

こんにちは。一般社団法人ソウレッジ代表の鶴田七瀬(つるたま)です。ここまで読んでくださったみなさん本当にありがとうございます。


私自身が性の問題に関心を持つようになったのは、大学の親友が「サークルの友達Aくんからずっと望まない性行為を強要されていた」と打ち明けてくれたときからです。

そこから、自分自身の性知識がふえていくにつれ「自分も 過去になんども性被害やハラスメントで傷ついていたこと」に気づきました。

いままでは「つらいけれど自分で抱え込むものだ。自分が悪いんだ。」と無意識に思って我慢していたことが性被害だったんです。

それと並行して、若者や親たちが抱える性の悩みを 3年間活動を通じてきいてきました。そして、その悩みの根本には、私が抱えていた感情と同様に「性被害者の自己責任にする社会」を感じました。

「お前に隙があったんじゃないか」「なんでそんな思わせぶりなことしたの。」被害にあってすぐに、そんなことを言われ 傷ついた人たち、「自分に責任があった」と誰にも言えずに抱え込んでしまっていた人たち、誤ってそのような被害者をさらに傷つける言葉を言ってしまって後悔している人たち、そんな「性知識を得る場がなかった・頼った先の人の知識がないために傷ついた人たち」を沢山みてきました。

被害者や相談された側に「事前に知識を得る場」さえあれば 傷つかなくてすんだかもしれない、そんな気持ちをずっと抱えていました。


そして性被害などの「誰もが当事者になり得る身近な問題」にとって、「当事者になってから関心を持つ、傷ついてから知識をえるという構造」こそが一番の課題なのではないか、と考え、その問題を解決するために会社をつくりました。

私たちは「性教育トイレットペーパー」という商品を通じて「当事者になる前に、関心がない人に、大切なことを届ける仕組み」をつくります。

しかし、その仕組みや その先にある安心に暮らしていける社会をつくるには、「私だけ」「ソウレッジだけ」では到底できません。「誰もが安全に暮らせる社会」を 一緒につくりましょう!!


寄付する子ども食堂

文京区こども宅食

足立区こども宅食

全国の子ども食堂など

こども食堂とこども宅食の活動を行う施設・団体

(寄付先としての応募はこちらからお願いします!)


チームメンバー

資金の使い方

◯かかる費用の内訳◯

世帯数  1500世帯

設置する子ども食堂 500拠点

合計2000拠点を目標として

トイレットペーパー代と配送費用:

1ロール500円×4種類×2000拠点=4,000,000

配送にかかる費用:

子ども食堂:平均送料800円×500拠点=400,000

子供宅食:平均送料2500円×60箱=150,000

クラファン手数料:63万円(合計金額の14%)

合計 520万円

実施スケジュール

◯8月19日 クラウドファンディングオープン
◯8月末  配布先確定・クラウドファンディング終了
〇9月   トイレットペーパーを全国の子ども食堂と子供宅食に発送
◯10月   リターン発送開始


<All-or-Nothing方式で実施します。>
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、全額返金され、リターンのお届けはございません。

※今回の新型コロナウィルス感染拡大の影響により、全国の学校で休校などの措置が取られました。 その結果、トイレットペーパーの購買需要が著しく落ち込み、性教育トイレットペーパーの売上も大きく落ち込みました。

このプロジェクトの問題報告やご取材はこちらよりお問い合わせください