はじめに・ご挨拶
NPO法人HEARTは、犬や猫にとって苦しみや虐待の無い地域社会を創ることを目的とし、日本でも少ない《5つの自由》を理念とした動物福祉団体です。カナダ出身のスーザン・マーサー代表が、殺処分される動物達を救うため2006年に設立しました。2010年からはNPO法人として活動を続けています。現在の徳島県の動物愛護の先駆者的な役割を担い、行き場がなくなった犬猫を保護するだけでなく、徳島県の動物に対する意識向上の為にも活動を続けております。
動物たちの環境向上のため、これまでにTED Talk、天才!志村どうぶつ園、NHKやBBCなど多くのメディアに出演しています。
スーザン マーサー 理事長
このプロジェクトで実現したいこと
スペイクリニックを徳島で開設して、誰もが無理なく負担出来る低額(5000円以下)で、一度に多数の避妊去勢手術を受けることができるようにしたいと思います。そして、「FIX BY FIVE(月齢5ヶ月までに繁殖制限処置する)」を勧めて、年間1000頭以上の避妊去勢手術を実施したいと思います。
これまで高額だった避妊去勢手術の敷居を下げることによって、ペットの避妊去勢手術を社会に浸透させ、恵まれない命が生まれない社会をつくりたいと思います。
プロジェクトをやろうと思った理由
徳島で最も差し迫った問題の一つが「ペットの過剰繁殖( による遺棄や殺処分)」で、近年殺処分される動物の内、半数以上が飼い主のいない仔猫達です。15年間、徳島で保護活動を続けて来て、ホームレスのペット(特に野良猫)は常に飽和状態で、どんなに救っても保護が必要な動物達の数が減らない現状があります。特に猫の繁殖は徳島県だけでなくいろんな地域でも社会問題となっています。団体や個人ボランティアさんたちは、終わりの無い活動に疲弊しながらも動物の殺処分を無くすために奔走していますが、いくら頑張っても現状維持か一時しのぎで、社会問題解決には至っていません。
また、「殺処分ゼロ」のフレーズの弊害により殺処分を無くすため無理な頭数をかかえこんでしまい、高額な避妊去勢手術が出来ないまま最終的に保護動物の過剰繁殖による多頭飼育崩壊で、行き場を失った動物たちが結局はガス室に送られてしまったり、一度は助かった命が、ガス室に送られるよりも無惨な最期を迎えるといった事象が生まれています。
この問題を解決するためには、誰もが無理のない低額料金で簡単に避妊去勢手術受けることが出来き、尚且つ沢山の手術の需要に対応できるスペイクリニックが必要だと考えました。スペイクリニックは社会全体を避妊去勢手術に前向きに考えさせ、団体やボランティアさんたちでだけでなく、誰もがホームレスペットやペットには避妊去勢手術を施すといった社会を作るきっかけになると考えます。その結果、将来的に私たちが考える人と動物が共生できる優しい社会作りが実現できるのではないかと思ったからです。
これまでの活動
・捨てられたり虐待を受けた犬や猫を保護し、ケア後に譲渡する活動
スタッフ、ボランティアによる犬のお散歩
・徳島県動物愛護管理センターに収容された犬や猫を引き取って譲渡する活動(団体譲渡登録済み)
・不妊去勢手術の奨励や適正飼養の啓発によって、殺処分を減らす活動
・地域の社会問題である野良猫のTNR活動にも取り組んでいます。
TNRとはTrap(捕獲)Neuter(去勢)Release(元の場所に戻す)こと
・徳島県の動物愛護行政への協力と働きかけにより、現在は徳島県動物愛護推進協議員として行政と共にコミュニティ全体の意識も変える活動をしています。
2020年の現在までにHEARTが保護した犬や猫は約2000頭、責任ある里親さんに約1600頭を譲渡することができました。現在は、犬135頭、猫73頭を保護しています。
資金の使い道
クリニックの店舗を借りるのに必要な契約費用 70万円
手術に使用する器材費用(麻酔器、手術台など) 110万円
手術に使用する器具費用(20セット) 50万円
手術を行う行うための消耗品(薬品等) 130万円
クリニック備品 10万円
クリニックのための改装費(逃亡防止策など) 30万円
実施スケジュール
既に、クリニックを開設する物件を見つけています。立地条件もよく、それほど改装費もかからないとてもいい物件です。クラウドの進捗状況で仮契約できる運びとなっています。
準備中の物件
また、協力いただく獣医師さん達とも確約が取れています。こちらもクラウドの進捗状況で器材購入や薬品購入をお願いしています。
11月までにクリニックの開設を目指しています。
最後に
犬や猫の殺処分を減らすには里親を見つければ解決するのでは?・・・いいえ。里親を見つけきれない頭数が地域社会に溢れ出ているのが現状です。
動物の保護・譲渡活動を続けてきたからこそ、HEARTはレスキューの限界を知っています。問題を解決するために根本的な対策が必要です。
殺処分や遺棄の最大の原因は繁殖制限されていない犬や猫からの繁殖問題です。これを改善するために、低額で年間1000頭以上の避妊去勢手術を実施できるスペイクリニックが必要です。
今回、どうしてもクリニックを開設したいので〈All-in方式〉でチャレンジさせていただきました。実施スケジュールについても〈All-in方式〉での計画となります。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
徳島には、とにかくスペイクリニックが必要です。個人ボランティアや団体の負担軽減、そして、何より殺処分の減少、全国でも稀な殺処分トラックの運行を止めるためにも皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。
このトラック内で命が消えないように
移動中に二酸化炭素による殺処分が行われるトラック
犬猫にとって苦しみのない社会の実現のために、とくしまスペイクリニック開設に御協力をお願い致します。
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