■はじめに

「もうひとつの美術館」は栃木県北東部・那珂川町にある、明治大正の面影を残した木造校舎を再利用した小さな美術館です。ハンディキャップのある人の芸術活動をサポートしていくことから、[みんながアーティスト、すべてはアート]をコンセプトに、年齢・国籍・障害の有無・専門家であるなしを超えて協働していくことで、まち・地域・場所や領域をつなぎつくっていく活動を2001年より行なっています。
年に2~3回の展覧会を通して、様々な既成の枠にとらわれない作品とその作家たちをご紹介しています。また、ワークショップやトークイベント等も開催し、どんな人でも芸術文化活動に親しめる機会作りをしています。

開館19周年を迎えた今夏は企画展覧会「面(おもて)と人形(ひとかた)は語る」展を開催しています。

もうひとつの美術館 外観

開催中の展覧会「面と人形は語る」展のチラシ。
この展示で通算55回目の企画展覧会となりました。
■廃校校舎を再活用した美術館

美術館として利用している旧小口小学校は、2001年3月まで地域の小学校として活躍していました。地域の過疎化に伴い、統廃合により閉校することになったその小学校校舎を町から貸与していただき2001年8月から「もうひとつの美術館」として活動を始めました。木造校舎の中で観る作品たちは、他の展覧会の会場とはどこか違った、少しやわらかな雰囲気で鑑賞者を迎えてくれます。
東西に別れた2棟の木造校舎は、人口増加やその時代の状況に合わせて増改築されていました。


○東棟…明治36年竣工。元は正面玄関、職員室や理科室、音楽室などとして利用されていました。今はミュージアムショップ、ギャラリー&カフェ「M+cafe」、ワークショップ室、事務室として使用しています。

正面玄関

玄関エントランスでは、ワークショップで壁に描かれた作品たちが出迎えてくれます。

ミュージアムショップでは、出展作家の関連グッズや全国の福祉施設発の様々なグッズを販売しています。

○西棟…大正14年増築。元は児童たちの学ぶ教室でした。今は展覧会会場として使用しています。

西棟。小学校時代そのままの外観。

展示室は全部で4室。ぐっと伸びる廊下も見所。

美術館として活動するための改修は最小限にとどめ、なるべく明治・大正の小学校ののびのびとした姿を残しています。

平成25年に依頼した東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻保存修復(建造物)による調査では、設計基準が確立した後の校舎では栃木県内だけでなく、範囲を関東以北に広げてみても最古のものに属していて価値が高い、と評価いただきました。


■新型コロナウイルスの影響

当館は、活動に賛同し入会いただいた会員の皆様からの会費や寄付の他に、企画展を開催することで得られる展示入館料が大きな活動資金となっています。しかし、新型コロナウィルス拡散防止のための休業要請により一番収入が見込まれる大型連休期間も休館し、その間の収入がなくなりました。

その後、自粛が開けても不安定な状況が続いていて、例年だったら多くの方が訪れる連休もお盆も人足は鈍く、8月、9月に予定していたイベントは中止。今の状況では例年では秋に多い団体のお客様も望めません。そして、今後のコロナの状況によっては再びお客様を迎えることができなくなってしまう可能性もあります。

自転車操業の小さな美術館では、この状況が続いていくと活動をどんどん縮小していかねばならず、自由な発想をもって生まれた作品たちをご紹介することも、芸術文化活動に触れる機会を作ることもできなくなってしまいます。
また、会場である築100年を超える木造校舎を維持していくために、手入れし続けなければいけないような箇所も多数。さらに、密になる状況を避けるために換気扇を増設したり、とその維持管理にも資金が必要となっています。


■これまでの活動

2000年4月 「もうひとつの美術館設置準備会」を発足。
2000年8月 廃校となった旧矢又小学校校舎を利用し、プレイベントを開催。
2001年8月 現在地にて「もうひとつの美術館」開館。以降、年2~3回の自主企画展覧会や企画に関連したワークショップやトークイベントなどを開催。展覧会は今までに55回開催。
2001年10月 特定非営利活動法人として法人格を取得
2004年、2005年 文化庁 文化芸術による創造のまち支援事業を実施
2005年 2005横浜トリエンナーレ関連企画スーパーピュア展にて「”もうひとつの美術館”の足跡」を開催(受託事業)
2006年  NHKハートラボ「触って、聴いて、音で遊ぶ」をNHK宇都宮放送局、NHK厚生文化事業団と共催
2008年、2011年、2014年 全国公募入選作品展「なかがわまちアートフォレスタ」を那珂川町と共催。那珂川町の町家や観光名所などに、入選した障害者のアート作品を招待現代アート作家の作品と共に展示
2009年 NHK教育「日曜美術館アートシーン」にて展覧会が放送される。NHKラジオ「ラジオビタミン」に出演
2011年、2012年 厚生労働省 障害者アート特別啓発事業(那珂川町)を実施 (受託事業)
2013年1月  「認定NPO法人」に認定される
2014~2017年 「出前美術館」を栃木市栃木文化会館にて開催 (4回|受託事業)
2015年、2016年 栃木県経済同友会「社会貢献活動支援助成」にて準助成、助成される。
2017年2月 「下野ふるさと大賞」準大賞を受賞
2017年~現在  法人内に「とちぎアートサポートセンターTAM」を設置。障害者の創作活動を支援する人材育成のための研修を行う。2017年度は厚生労働省障害者芸術文化活動普及支援事業(助成事業)として、2018年度からは栃木県障害者芸術文化活動普及推進事業(委託事業)として実施。
2018年、2019年 国立大学法人宇都宮大学地域連携・貢献活動支援事業を実施(委託事業)
2019年 「出前美術館」那須塩原市旧青木家那須別邸にて開催(受託事業)


■資金の使い道

・美術館として活動していくために必要となる活動費や維持費
 (設営費、運搬費、借用料、人件費、水道光熱費など)

・建物を維持していくための修繕費や改修費
 (床の補修や換気扇の増設など)


■リターンについて

・寄附金受領書

・年1回発行の会報「MB通信」の送付(2021年2月頃予定)
(ご寄附をいただきました方の氏名を寄附者一覧にて掲載させていただいております。掲載を希望しない場合は備考欄にてお知らせください。)

【寄附金の税制優遇について】  
「もうひとつの美術館」を運営するNPO法人もうひとつの美術館は、2013年1月に公益性の高い団体として「認定NPO法人」として認められています。
当館への寄附は寄附金控除の対象となり、税の優遇措置を受けることができます。控除を受けるためには確定申告を行う必要があります。それまで領収書は大切に保管ください。
これまで国や地方公共団体に収めていた税金を自分の意志を反映させた寄附という形にして、「もうひとつの美術館」をご支援いただきますようお願い申し上げます。

《個人の場合》
・所得税および住民税の寄附金控除を受けることができます。

《法人の場合》
一般寄附金の「損金算入限度額」とは別に、別枠の「特別損金算入限度額」が適用されます。

詳細は内閣府NPOホームページをご参照ください。

■最後に

全国に先駆けて障害のある人の芸術作品をメインに展示して来た当館。たくさんの方にご来館いただき、作品の魅力を紹介、発信することができました。この新型コロナウイルス感染症が収まらぬ中、集客も減り、直接作品を観て感じていただく機会が少なくなり、活動の根幹が揺らごうとしています。
これからも建築的にも価値のある木造校舎で、「創造的で多様な価値観を持ち、支え合う社会」の実現を目指して活動をしていくためにご支援・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

そして、この状況が落ち着きましたら、どうぞ当館に遊びにいらしてください。
ご来館心よりお待ちしております。


〈 本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、いただいたご寄付は当法人の活動に活用し、皆様に寄附金受領書をお届けします。〉

「個人が非営利の特定の法人に対し、事業に関連する寄附をした場合には、 所得税(国税)の計算において、寄附金控除(所得控除)又は税額控除のいずれかを選択して確定申告を行うことにより、所得税の控除を受けられることがあります。税制上の優遇措置がこのプロジェクトにあるかどうか、また優遇措置の試算の詳細は当団体にお問い合わせください。
※「寄附金控除」「税額控除」をお受けいただくためには、確定申告の際に、当団体が発行した「領収証」の提出が必要となります。領収証は年に一度、確定申告時期にお送りしています。すぐに領収証が必要な方はご連絡ください。
※領収証はGoodMorning又はCAMPFIREではなく当団体が発行・郵送いたします。」

  • 2020/12/31 22:25

    本年も暖かいご支援ご協力をいただきありがとうございました。臨時休館やイベント中止など、新型コロナウイルスの影響が大きかった2020年も残り数時間となりました。そのような中でも、ここまで活動し続けてこられたのは皆様からの暖かな応援のおかげです。本当にありがとうございました。来年のもうひとつの美術...

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