はじめまして、NPO法人かぎかっこPROJECTと申します。私たちは、宮城県石巻市を中心に、社会に一歩踏み出している高校生世代に対し、彼らを育んだ地域とのつながりを持つ機会や、生きがい・働きがいを考える機会を創出する取り組みを行なっています。
2012年から石巻で活動を続けてきて、これまで多くの高校生の変化や地域の変化を間近に見てきて、高校生と地域がお互いに与え合う刺激がお互いの成長につながることを実感しています。震災を経て今もなお地域で仕事をする大人との出会いで、高校生はこれまでの積み上げた軌跡を知ることができ、高校生が純粋な気持ちで地域を知ること・新しい発想で提案をすることに、地域はこれからの明るい未来を創造するのです。 
 知識、経験はもちろん、心も豊かに。子どもと大人の間にいるような高校生たちが、社会との接点を持ち、リアルな社会を体験し、自らの将来を明るくしていく。そんな未来につながる今をつくります。

 私たちが活動する宮城県石巻市は仙台から電車で1時間弱かかるところにある海沿いのまちです。金華さば、さんまなどの魚介類が有名で、海鮮丼やお寿司はもちろん、スーパーでもイキのいいおいしい魚が食べられます!また、海以外にも昔ながらの商店街やフェリーでプチ旅行ができる離島があったり、いちごやちぢみほうれん草など農作物の生産も積極的に行われています。
 東日本大震災では甚大な被害を受けましたが、誰もが口にすることは「地元愛」と「感謝」です。「石巻が好きだからまたお店を始めることにした」「ここでずっと暮らしてきたから離れる考えはなかった」「ボランティアの人のおかげであの時の辛さは和らいでいた」「外から手伝ってくれるその行為もだけど、気持ち自体がありがたい」そんな言葉を、石巻で活動してきて本当にたくさん耳にしてきました。私たちの仕事は高校生と地域をつなぐことですが、地域の方は地元愛と感謝があるからこそ、私たちの取り組みにも快く協力してくださいます。そして、この地元愛と感謝が私たちが活動する中でも大事にしていることであり、高校生に伝えたいこととなり、高校生たちも活動を通して「石巻がふるさとで良かった」そんな言葉を残してくれます。優しい気持ちは伝染するんだなぁ。としみじみ思います。


今回、石巻市の高校生がオリジナルサイダー作りに挑戦します。
サイダーをつくるにあたり、2つの目的があります。

①石巻の魅力を【海】を通して伝える
 宮城県石巻市は世界三大漁場と呼ばれる黒潮と親潮がぶつかる海があるまちで、魚のまちとしても有名です。そんな石巻には欠かせない海ですが、震災以降、遊べる海水浴場は減り、防潮堤も立ってこれまでの海の景色と変わった部分もあります。全国的にみても海に行く機会が減っていること(「海と日本」に関する意識調査2019概要参考)や石巻では若者の流出も課題にあり、海での記憶や思い出がないまま幼少期を過ごしこのまちを出てゆく若者が多いのかと思うと、ちょっぴり寂しい気持ちになります。このサイダーを通して、海に行きたい・行ってみようと思う人が増えたり、「お母さんたちが子供の頃はね〜」と我が子に思い出を語ったり、「震災で辛いこともあったけど、今までよく頑張ってきたなぁ」と自分自身を褒めてあげたり、「ボランティアから何年も石巻に行ってないけど、今はどうなっているかなぁ」と石巻のことを思い浮かべたりしてもらいたいです。

②全国で販売をする
 高校生がゼロからつくるカフェ【いしのまきカフェ「 」】から始まり、様々な取り組みを行って参りましたが、高校生たちの成長を知っていただく機会をなかなか設けられないでおりました。今回のサイダーは賞味期限の面でも保管の面でも長期にわたり販売することができるため、全国のお土産物店や百貨店での委託販売やネット販売を行い、全国の方々にお届けしたいと思っています。全国で販売することで、「高校生が学外活動として、地域に出て活動すること」の重要性を伝えていきたいと思います。

 高校生による対面販売も行いますので、お近くで販売会が行われる際はぜひ遊びにいらしてください!(※コロナ禍で開催の決定は慎重に行いますので、必ず開催することは確約できません。ご了承ください)


「僕らは海と生きていく」
サイダー開発に乗せる想い

みんなが暮らすこの町に津波が襲ったのは
私たちがまだ小学校に入ったばかりのころでした。
避難所での生活・配給に並ぶ日々は、当時幼かった私たちですが、
今も記憶に残っています。
それでも、ボランティアの方々が小学生の私たちが退屈しないように、
我慢しないようにと遊んでくれたり、勉強を教えてくれたことも覚えています。

今では海とまちの間には防潮堤ができ、
津波の被害から居住できない区域もできたり、
あの津波を境にまちの景色は大きく変わりました。

それまでの暮らしも、大切な人も奪っていった海。
それでも私たちがこのまちで暮らすのは、
やっぱりこのまち・この海が好きだからです。

牡蠣祭り・ほや祭りなど、旬の魚介類をその時期に楽しむたくさんのイベント、おいしいお寿司や海鮮丼。「いっぱい獲れたから」といただく海産物のおすそ分け文化。やっぱり私たちの日常に海は当たり前のものであり、
自慢できる石巻の魅力です。

海のみえる場所で見たわす景色は、ああ。やっぱりいいな。
これが私たちのまちだ。そう思ってしまうのです。


そんな私たちの海に対する想いを表現したくて生まれたのが、
この「海のまち石巻で生まれた優しいサイダー」です。


辛かったこともあった。でも、ありがたみを感じることもたくさんあった。

こうして私たちがこのまちで生きているのは、海とともに生きているのは、たくさんの人との支え合いやこの地域で、この海で過ごしたあったかい思い出、「優しさ」がずっと心にあるからです。

このサイダーを飲んで、地元の方も遠方の方も、石巻に来たことがある方もそうでない方も、それぞれの石巻を思い出して、優しい気持ちになって、
優しい時間を過ごしてほしいと思います。


そして、いつか石巻に遊び来てくださいね。


 今回のサイダー開発には15名の高校生が参加しており、学校も学年も異なるメンバーがひとつのチームとなって開発しています。
 現在のコロナ禍で、高校生達は学校での授業や部活動に制限が設けられ、部活や大会などが次々になくなってしまいました。「今は仕方ない」と状況を飲み込んで諦めるのではなく、今こそ新しいものを生み出す体験や諦めずに動き出すことは高校生たちに大きな力になると思います。

~フレーバーについて~
 お子様から大人まで飲みやすい“塩ライチ味”となっています。炭酸も一般的な炭酸飲料より少し弱めになっています。高校生たちが試作を重ね、最終8案からこの味に決定しました。
 甘さは控えめで、石巻の鮎川浜で作られる天然塩の金華塩とライチの香りで海の優しい雰囲気を表現してみました。 作った私たちも、やみつきになる美味しさです! この石巻で穏やかに波音を立てる海の風景を思い浮かべてもらえると嬉しいです。


~パッケージについて~
 炭酸控えめ、塩味も控えめな味の特徴や海や地元に対する想いを表した「優しい」という言葉を表現するデザインを意識しました。海の生き物のイラストをやさしい雰囲気が出るように、丸く並べてみました。シルエットは高校生による手描きです。シンプルなデザインでおしゃれに整えつつ、お子様はお好きに色を塗ったり顔を描いてみたり、自由に楽しんでほしいです!

~商品化までの道のりと販路~
 今回のサイダー開発は、海の様々な取り組みを行っている、「海と日本プロジェクトinみやぎ」と共同プロジェクトで企画しました。このサイダーを通して石巻のことはもちろん、皆さんのお近くの海のこと、子供の頃に育ったそれぞれの地元の海のことを少しでも思い出してもらい、海の魅力や大切さの再認識や海の課題に目を向ける機会にしていただければと思っております。
 サイダー自体の製造はずんだサイダー、牛タンサイダーで有名な、全国のご当地サイダーの製造をてがけるトレボン食品株式会社さまにお願いします。また、販売先は東北最大の水族館であるうみの杜水族館さまでの販売も決定しております。商品完成後、百貨店や物産館などでの委託販売やネット販売はもちろん、催事などで高校生が直接お客様に販売する機会も作ります。(※コロナ禍で開催の決定は慎重に行いますので、必ず開催することは確約できません。ご了承ください。)


サイダー製造費  450,000円
クラウドファンディング手数料 119,000円
販売会旅費 100,000円
チラシ・ポップデザイン費 31,000円


以下のようなリターンをみなさんにお届けしたいと考えています。

・サイダー
 リターン用のサイダーには、パッケージに描かれているお魚をタグにしたものをお付けします。高校生の手書きお礼メッセージ付きです。(1ケース24本入りリターンのみ、タグはありませんのでご了承ください)

・高校生とのオンライン通話
 サイダーつくりに関わった高校生メンバーがオンラインで商品づくりの背景や商品のアピールポイント・地元石巻の魅力を1時間ほどお話します!ご支援者さまからの質問もたくさん受け付けて、楽しくコミュニケーションを取れたらいいなと思います。(ご支援者さまお一人対高校生2〜3名とスタッフで行います)

・オンライン講義&オンラインワークショップ開催
 オンライン講義では、弊団体スタッフがこれまで高校生・地域と関わって培ったノウハウをお伝えします。ワークショップはご支援者さまのご要望に沿って内容を組み立てます。弊団体がファシリテーションも行いますが、ご支援者さまとご相談して、一緒に良い場作りをしていきたいと思っております。

<All-in方式の場合>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


 弊団体が石巻で活動を始めて今年で9年目になります。震災当初は「石巻のために何かしたい」「石巻を元気にしたい」という意識が高かった高校生も、今では復興が進み、逆に震災当初より地域との接点がなくなり、「地域を知ることから始めたい」という高校生が増えています。震災の有無に関わらず、全国どこの地域においても高校生と地域の接点が少ないことは課題だと思います。
 活動が始まって9年目。私たちはこれまでの石巻での経験・ノウハウを全国に発信して行く段階にあると思っています。
 今回のサイダーを石巻、宮城で留めず、全国に広く販売していくことで、高校生が地域で活動する価値を多くの方に伝えることができると思っております。
 今後は石巻の企業と石巻の高校生でプロジェクトを進めることはこれまで同様に行い、さらに今回のサイダー開発をきっかけに、全国各地で地域と高校生が活動するモデルを、みなさんと一緒に作っていきたいと思っております。

  • 2020/11/13 17:18

    ただいま、クラウドファンディングのリターンの準備をしています!高校生達はお魚タグを書いてくれています。男子は悩みながら、女子はこだわりながら黙々と書いていました。いろんなメッセージや絵柄があるので、何が付いて届くか楽しみにしていてください!さて、サイダーですが、現在・仙台うみの杜水族館・女川温...

  • 2020/10/26 12:30

    海とともに生きる宮城県石巻市の高校生がつくる【優しいサイダー】9月11日〜10月25日の間に¥368,000のご支援をいただきました。目標金額には到達できませんでしたが、今回の資金・そして皆様からのお気持ちを大切にして、今後の活動に活かして参ります。ここからは、お礼を綴らせていただきます。〜ご...

  • 2020/10/25 19:04

    クラウドファンディング終了まで残り4時間となりました...!最終日ということで、もうこれまでに思いの丈をお伝えしてきたので、繰り返しになってしまいますが、、、私たちは高校生の力を全国に発信したい!石巻の魅力を全国に発信したい!という想いでサイダー開発に取り組んで参りました。このコロナ禍だからこ...

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