はじめに・ご挨拶


消えゆく『〇〇さんちのお茶』をつなげたい。

畑から、シンプルに。

普段の一歩先にある美味しいお茶と、ほっと一息を届けたい。

小さい茶業を残したい。


初めまして、茶農家ひらの園(www.hiranoen.net)と申します。

静岡・掛川で120年以上お茶を作り続けている小さな「茶農家」です。

個人で茶畑での栽培、製造、オリジナル商品の販売まで手掛ける、全国でも数が少ないタイプの茶農家です。

家族で営んでいます


20代で就農し、親と同じ茶農家へ。新しいやり方を模索しました。

現在の園主で5代目になりますが、実はもともと茶農家を継ぐつもりはなく、大学卒業後にサラリーマンをしていました。しかし転職の合間に少し茶業を手伝ったことで、これを継いでいく未来を感じ、実家に就農しました。


親世代とともに茶業を始めた約10年前は、右肩上がりの高度経済成長を経てきたこともあって、お茶の取引価格も今よりずっと良く、問屋卸が売上の9割を占めていました。

しかし、インターネットや携帯電話・スマホの爆発的な普及を見てきた世代のため、大量消費をベースにした大口の取引よりも、小口の個人消費が時代の流れになって行くのではという予感や、自分で作ったお茶をお客さんに直接届けたいとの想いから、少しずつ自分で売る「小売り」を始めました。


新型コロナウイルスの影響で売上激減。加えて天候不良による減産。しかし何とか茶業を続けたい。

特に、都内屈指の人気マルシェである

青山ファーマーズ―ケット(http://farmersmarkets.jp/)で出店の機会をいただき、ここを主な販路として、たくさんの生産者さんやお客さんとご縁をいただくことができました。

ひらの園のお茶を、自分の手で直接お客様に伝えて頑張ってきましたが、今年は新型コロナウイルスの影響で3月以降、販売に行くことができず売上が激減。

青山ファーマーズマーケットでの出店風景 2020年2月
この後、3月から各地で新型コロナの影響が出始めました


また問屋取引も、新型コロナによる大型イベント中止などの影響をうけ市場がふるわず、取引価格が過去最低を記録するなど厳しい年となりました。

加えて、最も稼ぎ時の新茶シーズン(4月上旬~5月中旬)の天候不良により、せっかく出た茶の新芽が生育不良になり大幅な減産・減収。静岡県では地元新聞の一面トップを飾るなど大きな痛手となりました。


今まで事業の柱としていたものが、次々と先が見えなくなり、細々と運営していたWEBショップが手元に残りました。しかし今までリピーターさんの受け皿として運営していたため、使い勝手や魅力に欠ける部分が目につき、なかなか新規顧客の獲得にもつながりません。

何とか手を入れたいと思っても、個人経営で資金繰りや人手が回らない状態です。

これが今のひらの園の現状です。



みなさんは、お茶がどうやって茶畑からお手元まで届くかご存知でしょうか?

茶畑にて 4月下旬~5月上旬 新茶摘採の様子


お茶は果物や野菜と違って、畑でとれたものをそのままお客様に届けることができません。

茶畑にて 4月下旬~5月上旬 新茶の様子


生葉を飲めるようにするために、大きな機械設備を使って加工する必要があります。
これを製茶と呼んでいます。

ひらの園 茶工場(自宅敷地内)

ひらの園 茶工場(自宅敷地内)


この機械設備を個人で持つことが資金・人手・労力など様々な面で大変難しいため、昔から、共同工場や製茶問屋などが農家から生葉を集めて製茶することがほとんどです。

つまりたくさんの農家の生葉が集まって製茶され、さらに問屋さんでブレンドされて商品化されるため、
『〇〇さんちのお茶』というのは流通全体で見かけることはほとんどありません。

しかしひらの園は3代目・4代目の時代に、思い切って個人で製茶工場を持つことを選択しました。
それから数十年、『ひらのさんちのお茶』を作って、問屋さんに卸したりお客様に販売してきました。

茶工場にて 製茶後のチェック


いま、茶の消費低迷、取引価格の低迷、後継者不足など、茶生産をとりまく様々な事情から、個人で製茶・販売まで行う茶農家が全国でどんどん減っています。

全国的にみても、また特に静岡県では、後継者は私たちの世代でほぼ最後。
20代以降はほとんどいないので、将来的には企業が社員を使って茶畑を管理したり、契約農家から生葉を買いあげるなど、組織化したものがほとんどになり、個人の茶農家が作ったお茶を飲める機会はだんだん消えてゆくと思います。

ひらの園 五代目


だからこそ、私たちは、野菜や果物のように『〇〇さんちのお茶』といえるお茶をつないでいきたい。
個人の農家が作った農産物に近いお茶を、お客様が楽しめる選択肢として残していきたい。
小さな茶業を残したい。


その思いを根っこに持ち、畑から、シンプルに。
いつもの一歩先にある美味しいお茶と「ほっと一息」を届けたい。

そんな気持ちでお茶をつくり続けています。


私たちの商品・お店のこだわり

ひらの園の一番茶だけ

ひらの園のお茶は、4月下旬~5月上旬に摘採される「一番茶」だけ、100%使用!

お茶が一年で一番美味しい時期の葉っぱだけを使っています。


減農薬栽培

一番茶の農薬使用は県規準の1/6程度に抑えています。この土地でできる美味しいお茶づくりを目指しており、美味しさと安全のバランスを考えて必要最低限の量を使う考え方です。

土台となる親葉などに使い、商品になる新芽の部分にはかけていません。


我が家で、自ら、製茶

一般的に売られているお茶は、多くの農家さんの生葉を共同工場や製茶問屋が受け入れ、混ざった状態で製茶しています。また製茶作業は生産した本人ではなく製茶担当の方が行うことがほとんどです。そのため農家ごとのお茶の味、畑ごとのお茶の味などは分からなくなっています。

ひらの園は個人で製茶工場を持っているため、我が家で摘採した生葉をそのまま自宅敷地内にある茶工場で製茶しています。他の農家さんの生葉を受け入れていません。そうすることで生葉の品質や適期がそろい、製茶する際によい条件となり高品質なお茶を作ることが出来ます。

製茶中の四代目、五代目そして平野家のお茶100%、『ひらのさんちのお茶』です。

また畑ごとに製茶することもあるので、畑ごとの味まで分かる商品もあります。


自家製堆肥

堆肥もこだわりの自家製!知り合いのコメ農家さんからもらうもみ殻、米ぬか、牛ふんなどをオリジナルブレンドし、何度も切り返して空気を入れると、堆肥内の温度が最高80℃近くまで上がります。

これを1年かけて繰り返し、自宅横の堆肥場で作っています。

自宅横の堆肥場にて 温度が上がり湯気を発する堆肥


茶草場農法

世界農業遺産にも認定された茶草場農法も長年、実施しています。

茶畑の脇にあるススキなどを、秋に刈り取って束ね、乾燥させ、茶畑の畝間に入れます。

そうすることで茶畑の保温・保湿になり、有機物が投入されることによって土の栄養となり、それがそのままお茶の栄養につながります。

また草が刈り取られた場所は適度に人の手が入ることにより、生存競争に強いものだけでなくさまざまな動植物が生息することができ、里山の豊かな生物多様性の保存につながります。これが世界農業遺産に認定された茶草場農法の特徴の一つです。

自分たちで刈って、自分たちで畑に入れます

手間はかかりますが、茶の樹には心地よい、昔ながらの農法です。

茶草を畝間に入れる すべて手作業です



お茶を続けるために、新たな挑戦も

いままで「茶農家」として、お茶(&お茶うけの干し芋も少々)だけを作ってきましたが、この局面を受けて事業の助けとなる新しいことに挑戦を始めました。


イチゴ栽培

お茶と農繁期が重ならないこと、近所の後継者がいないイチゴ農家さんがハウスを貸してくれたことなど、タイミングやご縁が重なり、2020年からイチゴ栽培を始めることにしました。

(いちごっちゃ https://www.instagram.com/ichigocccha/)

お茶と全く違う作物なので、イチから手探りの状態です。

知人のイチゴ農家さん、肥料屋さん、勉強会など様々なところに顔を出し、話を伺い、とにかく教えてもらいながら初めてのイチゴ作りに取り組んでいます。

いずれドライフルーツやジャムなどに加工して、自園の和紅茶やお茶とコラボ商品が作れたらな、と思っています。


柑橘栽培

こちらもごく少量ですが、レモン、ライム、柚子、レモネード、晩白柚などの栽培を始めています。

無農薬の国産レモンはお客様に喜ばれることも多く、まずはご縁のあったお菓子屋さんなどで使っていただけたりと、少しずつですが動いています。

こちらもいずれ和紅茶とレモン、お茶と柚子などのフレーバーティー商品を作れたらと思っています。


産直通販サイトへの出品

今まで直販(対面販売、直営ネットショップ)だけでしたが、複数の産直サイトへ登録し、より広くお客さんと繋がる機会を求めました。


こうして少しずつですが、前を向きながら動いています。

さらに今回のクラウドファンディングでご支援をいただき、大黒柱のお茶事業を良い方向に持って行けたらと思っています。



リターンのご紹介

ひらの園のお茶をほぼ定価+送料でご購入いただき、粗利がご支援になるコースです。

1,000円お試しリーフ、3,000円リーフセット/ティーバッグセット 、

5,000円リーフセット/ティーバッグとパウダーセット を予定しています。

(税込・送料込)

(リターン例)支援金額1,000円 お試しリーフ


(リターン例)支援金額3,000円 リーフセット

(リターン例)支援金額3,000円 ティーバッグセット


(リターン例)支援金額5,000円 リーフセット

(リターン例)支援金額5,000円
ティーバッグとパウダーセット


リーフセットに入っている「松五郎」という商品が、リニューアル目前で売上激減のためまだ実施できていません。

またティーバッグセットの真ん中にある「一番摘みティーバッグ」という商品はパッケージが新しくなっていますが、他の商品が追い付きません。

ティーバッグやほうじ茶のパッケージは、ヨメが手作りで制作した消しゴムハンコイラストを元にしています。




ひらの園の主力商品をお送りし、お茶を飲んでいただきながら、ホームページ、SNS、お茶のサイズ感やパッケージ、味の印象など、ご感想やアドバイスを送っていただき応援していただくコースです。

4,500円(お茶+送料2,000円相当)、6,000円(お茶+送料3,000円相当)、7,500円(お茶+送料4,400円相当)コースをご用意しています。


こちらでいただいたご感想、アドバイスなどをしっかり受け止め、HPやWEBショップのリニューアル、SNS導線づくり等いろいろな場面で取り入れさせていただく予定です。


また、ご感想によっては、ホームページまたはWEBショップに「お客様の声」としてコメントやニックネーム等で掲載させていただければと思います。




ひらの園に行ってみたい!あるいは、

日本茶に興味があるので、お茶作りの現場に興味があります!

農に興味があるので、農家がどんな仕事をしているのか興味があります!

という方に。


ひらの園の現場に来ていただき、一緒に農家仕事をしながら、園主と色々なことを話したり、体験していただきながらご支援いただくコースです。

10,000円(2,500円相当のお茶付)、30,000円(5,000円相当のお茶付) 、50,000円(10,000円相当のお茶付) のコースをご用意しています。

お茶のプレゼントは、現場でお話をしながらお好きなお茶をお選びいただけます。

2019年5月 体験の方
(写真掲載の許可をいただいています)


せっかく来ていただくので、可能な限り新茶時期(2021年4月下旬~5月上旬)を予定しています。

※茶畑での収穫が年間でこの時期に集中、また茶工場の稼働が年間を通してこの時期だけのため


新茶時期が近くなりましたら、支援者様のご都合と茶の生育状況・天候を考慮してご相談しながら、いらっしゃる日にちを決めさせていただければと思います。


今まで、日本茶インストラクターの勉強をされている方の茶農家体験を10件以上、受け入れてきた実績がありますので、安心してご来園いただければと思います。

なお、自然が相手のことですので正確な日時が直前まで決まりにくく、いらっしゃる一週間前に日時決定できるのが目安です。


※掛川までの交通費・宿泊費は、大変恐縮ですがご支援者様でご負担ください。

※体験中の移動、食事などはひらの園で負担いたします。



例えば4月下旬に、一年で一日だけ手摘みを行う日がありますので、その日を狙ってご来園。

自然仕立てという珍しい栽培方法の茶畑でフカフカの土を感じながら、プロのお茶摘みさんに混じってプチプチ手摘みを体験できます。

毎年4月20日前後 一年で一回だけの手摘み


あるいは、4月下旬~5月上旬のシーズン最盛期にご来園いただき、茶畑で摘採機に乗ったり、重い茶袋を持ったり、ダンプに乗るなど、茶農家仕事を一緒に体験していただきます。

2019年5月 体験の方
(写真掲載の許可をいただいています )

生葉が入った茶袋は重い!
(写真掲載の許可をいただいています )


また年間のなかでこのシーズンにしか稼働しない茶工場で、製茶中の生葉を触ってみたり・・。  

製茶途中の葉っぱ


一年で一番忙しい茶農家のシーズンを共に過ごし、一緒に農家仕事をしながら、お茶の話、ひらの園の今後についてなどお話できればと思います。

(この時期にご都合がつかない場合でも、別の時期に振り替え可能です)



プロジェクトで実現したいこと

まずは、ネット販売強化に向けて、ホームページやWEBショップのリニューアル、SNSを使ったお客様の導線づくりをしたいと思っています。

現状利用しているECカートシステムで新しいテンプレートを購入したり、リニューアル作業をデザイナーさんに依頼するなど。

またネット上で出会ったお客様に興味を持っていただき、繋がっていただくために、各種SNSを作り込んで導線づくりをしたいと思っています。またその案内の印刷物を作るなど、ひらの園の世界観づくりもしていきたいと思っています。


同時に、どうしても残ってしまっている在庫を売り切ってパッケージをリニューアルしたいと思っています。2月~5月に青山ファーマーズマーケットで販売予定だった分や、その他も含めて在庫を抱えしまい、リニューアルが大変しにくい状況です。

在庫分をリターンとして活用させていただきつつ、新しいパッケージで魅力ある商品づくりをしたいと思っています。

(一部商品ではすでにリニューアルできているものもあり、そちらにデザインを合わせる場合もあります。ご支援金をデザイン費、パッケージ版代・製作費などに充てさせていただきます。)


目標以上のご支援をいただけた場合は、オリジナル茶缶などのグッズ製作も視野に入れたいと思っています!(オリジナル茶缶を作ることでギフトセット等の商品拡充につながります)


資金の使い道・スケジュール

12月~ HP・WEBショップリニューアル 30万円前後

12月~ 新パッケージ製作 20万円前後


最後に

私たちのような小さな農家が、クラウドファンディングに挑戦しても、誰か見てくれる人がいるのだろうか・・クラウドファンディングに興味はあるものの、そんな不安でなかなか踏み切れずにいました。

しかし知人の生産者さんが挑戦している姿などを拝見し、お世話になっている青山ファーマーズマーケットのサポートもいただき、勇気をもらい、思い切ってチャレンジしてみることにしました。


消えゆく『〇〇さんちのお茶』をつなげたい。

畑から、シンプルに。

普段の一歩先にある美味しいお茶と、ほっと一息を届けたい。

小さい茶業を次世代に残したい。


なぜ茶業を続けたいかというと、お茶が好きなのはもちろんのこと、私たちのような個人ですべてやる茶農家がいなくなると、市場から『農家が作ったお茶』が消えてしまうからです。

それはそのまま、消費者の選択肢が、お茶の楽しみの広がりが、一つ消えることにもつながります。

いずれ、『〇〇さんちのお茶』というよりは大きな組織で作ったお茶がほとんどになる・・そんな風になっていくかもしれません。

仮に個人の農家が作ったお茶が残ったとしても、数が少なくなれば希少性が増し、高級品として扱われ、日常的に楽しむのが難しくなってしまうかもしれません。


消費者の方が毎日のように楽しめる農家のお茶を、次世代に繋いでいきたいと思っています。

なんとか茶業を続けていくためにも、どうかご支援をよろしくお願い致します!




茶農家ひらの園

静岡県掛川市上内田2421

0537-22-6962

http://www.hiranoen.net


直売処「吾屋」

自宅敷地内 9時~17時 不定休

農作業のため不在にしていることも多いので、ご来店の際はメールまたはTELでご一報いただけますと幸いです。


本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


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