■はじめに

こんにちは。合同会社Ledesone(レデソン)のTenです。

みなさん、こんな働き方、できていますか?
●働く人、一人ひとりが自身の個性や特性、得意なことをいかせる
●周囲の人間も互いの個性や強みを把握して、効率的でハートフルな連携ができる
●人が、チームが、組織が、いきいきと働ける社会や仕組みがある

ハッタツソン2020 Onlineは、発達障害、グレーゾーンの方々、非当事者も含め、
多様な参加者がオンラインでチームを組み、
「個の強みをいかす働き方」実現のための仕組みやサービスを検討し、
社会実装を目指す共創の場です。

そのために、発達障害、グレーゾーンの方の視点を活かすのが、ハッタツソンの特色です。


■プロジェクトへの想い

私は普段、合同会社Ledesone(レデソン)の代表として、発達障害や精神障害など目に見えづらい「誰もが過ごしやすい社会」を作るために活動しています。

私自身、発達障害(限局性学習障害:LD、不注意多動性症候群:ADHD)の診断を小・中学校で受けました。また、障害領域に興味を持ち"障害福祉"と呼ばれる分野に関わるようになって「障害のある方が自分自身の可能性を閉ざしていることが多い」と感じるようになりました。

その可能性を開くことを軸に、障害福祉という限られた領域にとじるのではなく、一般領域として視点を広げていくことで障害当事者(診断を受けた方)のみならず、多くの人の課題解決につながるような活動をしています。

そのため、ハッタツソンの実施も発達障害者の視点をサービスや課題解決にいかすという想いから実施しています。

これは昨年のハッタツソンの様子です。参加者がチームとなって、困りごとや取り組む課題を共有し、解決のためのサービスや仕組みを作っていきました。「ハッタツソン」は「発達障害」と「ハッカソン・アイディアソン」を組み合わせた造語で2019年に第1回を開催しました。

昨年の様子 ※今年はオンラインで実施します

参加者3チームのうち、2つが継続的にプロジェクトを実施、うち1つは別途クラウドファンディングで目標金額の100万円を達成し、プロダクト化に向けて動いています。

●チーム「FERMATA(フェルマータ)」 ※サービス名:CONDUCTOR

●チーム「DISCOVERY(ディスカバリー)」

私達が発達障害の困りごとに着目するのは、発達障害の困りごと解決⇒多くの方の困りごと解決につながると考えているからです。

今年はハッタツソンを下記の通り開催予定です。

●名称:ハッタツソン2020 Online
 ※コロナ禍の影響もあり、オンラインで実施

テーマ:「個の強みを活かす働き方」 

●日程:
導入・開発:12/5(土)10:00~17:00 (午前:ゲスト講師の講演など 午後:アイディア開発)
開発:12/6(日) 開始はチーム裁量 ~17:00 (午前:開発 午後:中間発表&アイディア開発)
発表:12/7(月)19:00~21:00 (最終プレゼン ※参加者以外に向けてオンライン配信を行います)

●参加者:
当事者も含め20名程度

※参加・視聴申し込みご希望の方へ。申込みは下記のページ経由か、直接申込みURLは最下部に記載。
http://hattatuson.ledesone.com/2020online/


■ハッタツソン2020 Online を実施する背景:
今年のテーマ「個の強みを活かす働き方」

職場や働く上で、上司と部下、同僚や取引先とのやりとりで、こんな経験はありませんか?

このように業務上で行き違いが発生したり、業務自体に困りごとを感じたり、マネジメント側で困りごとを感じたりすることは、強弱はあれどみなさん経験があるのではないかと思います。


このようなことがことが起こる原因は様々ありますが、「個人の特性」に着目すると、見た目にはわからなくても、見えない違いが原因になっていることがあります。


この感覚や認知、思考・行動傾向なども含めた、見えない違いによる「特性」が強く出て、業務や生活に困難が生じている状態が発達障害だと私達は認識しています。そのような特性は環境との不一致の状態は障害となりますが、特性それ自体は見方や環境を変えるとその人の強みと捉えることもできると考えています。


また、グレーゾーンと呼ばれる方々もいます。発達障害の診断基準を満たしていなくても、それに近い傾向や特性のある方です。一般的に10人に1人程度とも言われています。発達障害とは診断されないために特性が自身も周囲も認識しづらく、適切な理解やフォローが得られず、同じ失敗が繰り返されたりすることがあります。そのため、周囲との関係悪化などを経て局所的・慢性的なパフォーマンス低下につながる人も多く、企業にとっても把握しづらいですが大きな損失になっていると言われています。

※出典:「Presenteeism‐医学と経営学の融合にむけたPilot Study」 (仕事能力研究 2017 第5号)  菅万希子、荒木大惠、鈴木知子、宮木幸一、中山健夫


ただ、このような「特性」は程度の差こそあれ、すべての人が持っているもので人の個性を形づくっているものの一つと考えています。
※下記の指標は例です

発達障害の話に限らず、仕事でも、事前に1から10まで見通しを持ちたい人や臨機応変に対応したい人、連携を重視して着実に仕事をこなす人や強烈なアイディアを個人で発想し行動する人、など様々な業務上で見える個性があります。それは、その人がもっている特性に由来することも多いと考えています。


ハッタツソンでは発達障害やグレーゾーンの方の課題や環境にフォーカスすることで、強弱はあれど同じような特性や傾向のある方、またその方々に関わる方も含め、多くの人の課題解決につながるのです。


■ハッタツソン2020 Onlineで目指すもの

このようなコンセプトでハッタツソンは実施します。発達障害当事者と一般参加者がチームを組み、「この強みを活かした働き方」に向けての課題、解決につながるアイディアを検討し、サービス化、仕組み化を目指します。


またそのサービス自体が課題の解決にもつながりますが、ハッタツソンに参加することで経験できることも含め、このような価値があります。


ハッタツソンを実施では、

●サービスや仕組みの具現化という直接的なアプローチ
●参加により得られる知見や経験による間接的なアプローチ

の2つを同時に実施でき、発達障害もグレーゾーンもそれ以外の方も含めて「誰もが過ごしやすい社会」の実現に近づくと考えています。


■講師紹介

大久保 幸夫 氏:トークテーマ「個の強みを活かす働き方(仮称)」

株式会社職業能力研究所 所長、株式会社リクルート フェロー、株式会社リクルートワークス研究所。株式会社リクルート専門役員、リクルートワークス研究所所長、内閣府参与などを経て現職。ダーバーシティ経営の推進や、働き方改革、キャリアデザインなどの領域のほか、新しいマネジメントのあり方を研究している。日本経団連や多くの民間企業、財務省などの官公庁でマネジメント研修の講師を務めている。著書に『マネジメントスキル実践講座』『働き方改革 個を活かすマネジメント』『キャリアデザイン入門(Ⅰ)(Ⅱ)』など。また 2019年には「職場における発達障害グレーゾーン研究会報告書」をとりまとめた。


小川 修史 氏:トークテーマ「当事者と共に考える合理的配慮(仮称)」 

1979年京都生まれ,2003年和歌山大学システム工学部卒業,2005年和歌山大学大学院システム工学研究科博士前期課程修了,2008年和歌山大学大学院システム工学研究科博士後期課程修了,2008年より兵庫教育大学大学院学校教育研究科助教,2013年より兵庫教育大学大学院学校教育研究科講師,2016年兵庫教育大学大学院学校教育研究科准教授,現在に至る。研究分野は教育工学。主に発達障害や合理的配慮の領域で研究。主な著書は,文部科学省委託事業・発達障害のある子供たちのためのICT活用ハンドブック(特別支援学級編)。おがっちとしてSNSなどで情報発信も行う。


※その他、最終日プレゼンの審査員もご協力予定


■資金の使い道

プロジェクトでいただいた支援金はイベントの諸準備・実施運営・機材費、講師・審査員への謝礼として使用させていただきます。

●準備費・機材準備・人件費:\58,000 

●講師・審査員への謝礼:\200,000

※上記金額は目標金額30万円から手数料14%を除外した金額を総計としています

※余剰金がでた場合には参加者の事後のプロジェクト活動のサポート資金の充足分として使用いたします。

※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


■リターン

応援くださる方、誠にありがとうございます。
各リターンの説明をします。

●代表Tenによる動画メッセージ(字幕有り) 

Tenからみなさまへ感謝を込めたビデオメッセージをメールでお送りします。

●ハッタツソン2020 Onlineレポートブック(PDF) 

ハッタツソンの3日間の開発も含めた様子をまとめた報告書を、後日、PDFデータでメール送付します。

●初日インプットトーク(12/5(月) 10:00~12:00)のウェビナー特別参加

ハッタツソンの初日は、参加者への情報提供の位置付けで専門家からのインプットトークを行います。本来は参加者しか聞けない貴重な講演(ウェビナー)にご招待します。内容は大久保 幸夫 氏の「個の強みを活かす働き方(仮称)」小川 修史 氏のトークテーマ「発達障害と共に考える合理的配慮(仮称)」です。

※URLや視聴方法のご案内は後日メールでご連絡いたします。

●2日目のアイディア中間発表(12/6(日) 14:00~15:00)の特別視聴

参加者がアイディアを発表する中間発表の機会に特別ご招待します。アイディア原案の発表とそれに対する審査員のコメントなど、アイディアがブラッシュアップされていく様子を見ることができます。

※時間変更の可能性あり
※URLや視聴方法のご案内は後日メールでご連絡いたします。

●最終日チームプレゼン(12/7(月) 19:00~21:00)のアイディアへの投票権

最終日の一般公開アイディアプレゼンの際の視聴者投票権をお渡しします。実現してほしい好きなアイディアを応援することができます。

※URLや視聴方法のご案内は後日メールでご連絡いたします。

●サポーター限定イベントへの招待

ハッタツソン開催後に運営を含めたサポーター限定イベントへご招待します。イベントはみなさんのつながりの場としても設計したいと思いますので、今後のハッタツソンに興味ある方や関連プロジェクトに興味のある方におすすめです。

※日程調整や参加URLなどのご案内は後日メールでご連絡いたします。

 ●ハッタツソン公式サイトへの応援者としての名前ご掲載

ご希望の方は、ハッタツソン公式サイトへ応援者としてお好きなお名前を記載します。

※選択したリターンの中に含まれていたとしても、掲載を断ることは可能ですので、リターン選択の際の備考欄でその旨、お書きください。

●Ledesone、ハッタツソンのオリジナルステッカー

Ledesone、ハッタツソンのロゴをあしらったハッタツソンステッカーをお送りします。


■応援メッセージ

●ハッタツソンでは発達障害の視点から「コンダクター」という業務支援アプリが生まれ、クラファンも成功、絶賛開発中です。

目に見えない障害を対象とした日本初のインクルーシブなハッカソン=ハッタツソン。ぜひ、一緒に新しい価値を生み出しましょう! 


寺戸 慎也 氏:ハッタツソン2019参加者
チーム「フェルマータ」として上司と部下によるコミュニケーションの障害を改善するサービス「コンダクター」を発案しクラウドファンティングでパトロン260名から100万円以上の支援を集め現在サービス化に向けて開発を進めている。

https://fermate.gr.jp

●2019年のハッタツソン。当日出会ったメンバーとともに、当事者やその支援者をサポートするということで「子供カルテ」というシステムのアイデアが誕生し、現在そのベータ版ともいえるシステムをある高校で実戦投入していただきました。
さらにそこから発展したシステムも鋭意製作中です。様々な立場からいろんな意見を出し合えるのがハッカソン・アイディアソンの魅力ですが、インクルーシブに特化したのはハッタツソンだけ。みなさんのほんの少しのアイデアで新しい一歩が踏み出せるかもしれません。

岩崎 義弘 氏:ハッタツソン2019参加者
チーム「DISCOVERY」として、毎日の行動や心の状態をログにとり、視覚化することで自分の苦手や得意をわかりやすくする「子供カルテプロジェクト」を企画。現在はそのプロジェクトの一部でもある「D-Health」のリリースに向けて鋭意制作中。

https://www.discovery-p.com/


■運営者紹介

Ten 合同会社Ledesone 代表

合同会社Ledesone(レデソン)代表、UD・IDプランナー。大学在学中に個人事業としてLedesoneを立ち上げ2020年7月に合同会社として法人化。目に見えづらい障害を起点としたユニバーサルデザインやインクルーシブデザインの視点を活用し商品開発や組織開発を行うワークショップなど様々なプロジェクトを企画・展開している。又、朝日新聞やWebメディア「withnews」にメディア掲載されたりNHK主催イベントにて登壇している。

誰もが過ごしやすい社会を実現するために、一般領域でも活用できる発達障害からの視点を含んだ仕組みが必要だと思います!。ぜひハッタツソンから生まれるプロジェクトにご期待ください!


田中早由里

教育コーディネーター、教育研究家。様々な子供向けワークショップをデザイン。STEAM教育から起業家教育まで幅広く企画。子育て支援のNPOを立ち上げるなど積極的に教育に関わっている。 

生き辛さを抱えている人が存在する。その原因は、彼らにあるのだろうか。少数派というだけで、個性なのではないだろうか。多数派と少数派が、ひとりの人間として、共に考える場を創りたい、そう思っている。


山口聖

 

教育コンサルタント。教育学部で理科の教員免許取得後、アフリカでの教員経験、教育コンサルティング会社勤務を経てフリーランスへ転身。教育系ワークショップ、企業の学校教育支援活動のコンサルティング、教育行政リサーチなどを行う。現在は人間理解と個性発揮をテーマに活動。

一人ひとり、人としての違いがあることを見える化して常識に。ハッタツソンを通して一人ひとりが強みと個性を発揮して、生き生きできる社会を創っていきましょう!


■最後に

最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。
プロジェクト達成のため、皆さんのお力添えをいただけますと幸いです。




【参加申し込みについて】

■当事者枠
※ADHD、LD、ASDの診断のある方やグレーゾーンの方

■一般参加枠
※ハッタツソンに参加したい方で当事者枠に当てはまらない方
※表記は、参加者にとってわかりやすいよう、「一般」 という言葉を使用しています

■最終日プレゼン視聴
※最終日の各チームのプレゼンを視聴することができます

●一部だけ視聴・参加したい方は、ウェビナー形式でゲスト講師の講演やハッタツソンの一部をオンラインでご覧いただけるリターンコースを用意しておりますので、そちらを御覧ください。



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