《岩手・西和賀》山奥の廃校跡地でアートアニメーションのイベントをやりたい!

集まった支援総額
¥530,000
パトロン数
64人
募集終了まで残り
終了

現在88%/ 目標金額600,000円

このプロジェクトは、2017/07/12に募集を開始し、64人の支援により530,000円の資金を集め、2017/08/09 23:59に募集を終了しました

岩手県で人口減少・少子高齢化が最も激しい西和賀町に若手アートアニメーション作家を招聘し、町内唯一の廃校活用施設「ブナの森自然塾さそう館」で上映&WSイベントを開催します。町内のグループや企業でリターンを出し合い、「西和賀町でもこんなことができるよ!」という希望を子どもたちに示したいと考えています!

 

はじめまして。

このプロジェクトを主催するブナの森自然塾さそう館運営委員会の小堀です。

早速ですが、このプロジェクトは、

岩手県の西和賀町でアートアニメーション作品の上映と作家さんとの交流を兼ねたイベントを開催し、子どもたちに「西和賀町でもいろんなことができるんだよ!」という希望を与えたい!

という思いから企画されたものです。(もちろんアートアニメーションの世界も楽しんでもらいたいわけですが……!)

 

このあと詳しくご説明しますが、西和賀町は岩手内陸にある人口6,000人を下回る小さな町です。

これが駅前の様子。まあ、はっきり言って(ど)田舎です。

そして高齢化率がおよそ47%という超少子高齢化社会です。

町内では、どうしても高齢者を対象としたサービスや催しが多くなり、子どもや若者たちのことは後回しになりがち。

まして「新しいもの」「今まで町になかったもの」は受け入れられにくいのが現実です。

そして誰が言うともなく「西和賀はこれが限界」「西和賀では無理」という共通認識が生まれ、子どもや若者が我慢しなくてはならないことが当然のようになっています。


でも、そんなのおかしいし、古いし、ダサいし、つまんない! よね!

……ということをアクションで示したいと思っています!

 

もちろん、

「いや、思いはわかるんだけど……

▷ なんでアートアニメーション?

▷ ていうか岩手県西和賀町ってどこ?

▷ そもそもブナの森なんとか委員会って何……?

という方もたくさんいらっしゃるかと思います。ので、以下ご説明いたします。

おそらく少し長くなりますが、ちょっとお付き合いください。

 

▼西和賀町 > 左草地区 > ブナの森自然塾さそう館 > 私たちについて

西和賀町は、岩手県と秋田県の県境にある面積の広い小さな自治体です。 

 

まずは何といっても毎年2m以上の雪が積もる豪雪の町であり、

その雪解け水が天然の山菜・キノコ・美しい花々といった山の幸をもたらしてくれる自然豊かな町であり、

人口6000人以下・高齢化率47%以上という人口減少の著しい町です。

(それでいて面積は淡路島と同じくらいあります)

かつては温泉地として栄え、保健・福祉の先端的な取り組みで注目を集めたこともありました。

しかし現在の町内にはスーパー、ホームセンター、ガソリンスタンド等はあるものの、チェーン店や商業娯楽施設はもちろんコンビニや書店等もありません。

地区ごとに集落単位の「結」を保ちながら、のどかでマイペースな暮らしを営んでいます。

ちなみに最近では、山菜のわらび、郷土料理の雪納豆や納豆汁がテレビで取り上げられたりしています。

地理的にも奥羽山脈の中央に位置する「秘境」感あふれる西和賀ですが、交通の便は意外と悪くなく、

JRなら東京からたった1回の乗換えでアクセス可能。

高速道路も秋田自動車道のインターが町内にあり、いわて花巻空港や秋田空港は車で片道1時間程度。

実は結構訪れやすい「身近な秘境」だったりします。

 

さて、その西和賀町に「左草(さそう)地区」という集落があります。

今回の会場となる「ブナの森自然塾さそう館」があり、私たち「ブナの森自然塾さそう館運営委員会」が暮らしている地区です。

左草地区は低い山々に囲まれた田園地帯で、幹線道路から離れた場所に位置し、山の上には温泉や牧場があり、夏にはホタルも飛び交う豊かな自然環境のなか、赤ちゃんからお年寄りまで仲良く穏やかに暮らしています。

 

「ブナの森自然塾さそう館」は、そんな左草のみなさんの母校である旧・左草小学校の校舎を活用した自然体験活動の拠点施設です。

15年前にオープンし、町教育委員会をはじめとして現在もさまざまな団体に利用されています。

 

そして私たち「ブナの森自然塾さそう館運営委員会」は、有志の住民組織として館内の定期清掃や花壇整備をしてきました。

昨年度にお母さんたちを中心としたメンバーに世代交代を果たしたことから、「せっかくなら自分たちでも何かイベントとかできたらいいよね!」という話となり、昨年から自主企画イベントに着手、今回のプロジェクトを立ち上げるに至りました。

 

 

▼それにしても、なんでアートアニメーション??

……で、どうして西和賀町で、アートアニメーション??

(先に言っておくと、別に西和賀町がいわゆる「聖地」のひとつだとか、そういう理由ではありません。)

接点となったのは、町内唯一の県立高校である西和賀高校の美術部のユニークな取り組みでした。


西和賀高校は、存続問題がいつも町議会で話題になるような小規模の高校です。

生徒数がとても少ないため、部活も決して多くはなく、文化部は吹奏楽部と美術部のふたつしかありません。

しかも美術部のほうは美術教員が学校にいないこともあって、いわゆる帰宅部と目して入部する生徒がいるような状態でした。


そんな美術部が3年前に取り組み始めたのが「手描きアニメーション作品の制作」です。

町内で実施されている演劇やアートの合宿事業「ギンガク」の参加者からの提案・コーディネートによりスタートし、芸術系大学の学生や若手作家らの支援を受けながら、部員みんなで1年かけて数分のアニメーション作品を制作しています。

作品はギンガクの演劇祭や新入生歓迎行事で上映され、新入部員がたくさん入ったり、地元新聞にも取り上げられたりして、部員たちも手応えを感じているようです。


さて。

この取り組みに講師として関わってくださっている方のひとりに、小野ハナさんという盛岡市出身のアートアニメーション作家さんがいます。

*小野ハナさんのウェブサイトはこちら(作品動画もあります)

小野さんが盛岡市内にあるCyg Art Galleryにて個展を開催した際、部員みんなで押しかけて講師役をお願いしたところ快諾してくださり、それ以降お世話になっています。  

 

ただ、それでもそこはやはり西和賀町。

日常的にアートに触れる機会の少なさは都市部と比べ物になりません。

まず映画館がありませんし、アートアニメーションの話で盛り上がれるような相手を見つけることもかなり難しいし(場合によっては家族や先生たちから警戒されかねません)、高校生だけで都市部に通うのは現実的ではありません。

いくらインターネットの時代とはいえ、コミュニティそのものの遠さはやはり高いハードルといえます。

 

そんな折に小野さんが提案してくださったのが「VIDEO PARTYの西和賀開催」でした。

VIDEO PARTYは京都発の短編アニメーションのイベントです。91年にスタートし、国内外で開催されてきました。

そこで小野さんの紹介のもと、さっそく主催者であるlumen Galleryさんに相談してみると、なんとあっさりOK!

「ぜひやりましょう!」とのお返事をいただき、今年度のさそう館自主企画が動き出したのでした。

 

▼予算不足を逆手に、「西和賀ノチカラ」をみなさんのもとへ

さて、動き始めた西和賀町でのVIDEO PARTYでしたが、当初3人くらいを想定していた参加作家さんがあれよあれよという間に3倍の9人前後に。

あっさり予算はオーバーし、一転して開催の危機を迎えてしまいました……。

そして資金集めについて町内でいろんな方々に相談してみたものの、出てきたのは「町内から協賛金を集めたらどうか」という意見ばかり(「補助金を探す」という意見もいただきましたが、どれも募集が終わっていました)。

 

「でも、どうなんだろう……確かにお金が足りないことが問題なんだけど、協賛金を出してもらうって言っても、結局みんなに自腹を切ってもらうだけになるだけなんじゃないか?はたしてそれで気持ちよくイベントを終えられるんだろうか……」

 

釈然としない思いが拭えずに悩みに悩んだ結果、私たちは「アートアニメーションのイベントをやる」ということと「西和賀でやる」ということを一旦分けて考えてみることにしました。

そして、

 

①あえて「西和賀でやる」のであれば、そこはやっぱり「西和賀らしい協賛の仕方」を提示するべきなんじゃないか?

②その「西和賀らしい協賛の仕方」というのは、町の人たちから「お金」を出してもらうことなんだろうか?

 

この2つの問いから出直してみて行き着いたのが、「西和賀ノチカラ(町の人たちによるモノやサービス)」を協賛として提供してもらうことでした。

 

最初に書いた通り、現在の西和賀町にはさまざまな課題と地域資源があります。

ただ、それらは放置されているわけではなく、地域資源をつかって課題に打ち克とうとチャレンジしている人たちや、それらが大切な資源であることを次の世代に渡そうとしている人たちもいます。

そんな西和賀の人たちのチカラを、ご支援してくださる人たちにも伝える機会として、この「アートアニメーションのイベントを」「西和賀町で」やる。

ただお金を集めてイベントを無事に終わらせるだけじゃなく、なるべくひとつひとつの関わりを次に繋がるものにする。

 予算不足の逆境に立たされたことで、私たちはそこまで含めて、このプロジェクトで子どもや若者たちに希望を示したいと考えるようになったのでした。

 

▼リターンについて

というわけで今回は、いろんなタイプの「西和賀ノチカラ」がリターンとなります。

ご紹介します。

 

【3,000円】

①小田島学のネイチャーフォトカード(西和賀高校美術部からのお礼付き) ②VP+ in Nishiwaga オリジナルうちわ

※町内の若手カメラマン小田島学さんによるネイチャーフォトカードと本プロジェクトのオリジナルうちわです。フォトカードには西和賀高校美術部がお礼のメッセージを添えます。うちわは裏面が回すと描いた絵が動く「驚き盤」としてお楽しみ頂けます。


【5,000円】

①小田島学のネイチャーフォトカード(西和賀高校美術部からのお礼付き) ②VP+ in Nishiwaga オリジナルうちわ ③左草地区の特製味噌(1kg)

※3,000円の内容に、左草地区のお母さんたちが作っている大変おいしい特製味噌1kgをプラスします。


【7,000円】

①小田島学のネイチャーフォトカード(西和賀高校美術部からのお礼付き) ②VP+ in Nishiwaga オリジナルうちわ ③左草地区の特製味噌(1kg)④菊池窯のマグカップ1個(陶製)

※5,000円の内容に、益子で修行したのち町内で20年以上にわたり陶芸窯を営む菊池啓二さんのマグカップ1個をプラスします。


【10,000円】

①小田島学のネイチャーフォトカード(西和賀高校美術部からのお礼付き) ②VP+ in Nishiwaga オリジナルうちわ ③左草地区の特製味噌(1kg)④菊池窯のマグカップ1個(陶製) ⑤ふるさと納税担当者によるバラエティセット(湯田牛乳公社製品)

※7,000円の内容に地域おこし協力隊ふるさと納税担当の溝渕朝子さんセレクトによる湯田牛乳公社製品のセットをプラスします。

 


【30,000円】

①小田島学のネイチャーフォトカード(西和賀高校美術部からのお礼付き) ②VP+ in Nishiwaga オリジナルうちわ ③左草地区の特製味噌(1kg)④菊池窯のマグカップ1個(陶製) ⑤西和賀王子と西和賀異端爺のパーティーナイトin鳳鳴館

※7,000円の内容に、西和賀町で現在最も勢いのある2人の男性によるおもてなしパーティーをプラスします(1口につき1名様とさせていただきます)。


【100,000円】

①小田島学のネイチャーフォトカード(西和賀高校美術部からのお礼付き) ②VP+ in Nishiwaga オリジナルうちわ ③左草地区の特製味噌(1kg)④waranoueの木製プレート2枚セット ⑤山人ペア宿泊(平日限定)

※5,000円の内容に、2014年から町内に工房waranoueを構えている藤原隼さんのプレート2枚セットと、町内最高級旅館「山人-yamado-」の平日限定ペア宿泊をプラスします。

 

▼資金の使い道

いろいろ説明が長くなっちゃったので、ここは簡潔に(笑)。

まず関東・関西から来て下さる作家さんたちの交通費と滞在費とギャラに充てます。

もし必要以上にご支援いただけた場合は、よりよい上映環境をつくれるように機材借上料などに充当させていただきます。

▼最後に

 最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

やりたいことや目的はシンプルなのですが、いろんな方々のかかわりに支えられていることをきちんとお伝えしたくて、どうにも上手くまとめることができず、こんな長文になってしまいました。

イベントへの参加はもちろんですが、アートアニメーションには正直興味がないという方も、本プロジェクトへのご支援を通じて西和賀を楽しんでいただけたら幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。