自費で2輪駆動バイクを2台製作。

 

初めまして、那須と申します。

 現在は室内装飾業を営んでおり、金属加工とは全く関係のない仕事をしていますが、10代の頃から2輪駆動オートバイに関するアイデアを持っていて、自作の2WDバイクでパリ・ダカールラリーに出場するという夢も思い描いていました。

2WDバイクを実際に作ってみたいという思いが長い間あったのですが、高価な工作機械などが必要なためなかなか実行に移せませんでした。

40歳を過ぎてから中古の工作機械、溶接機などを購入。設計、金属加工、熔接、パイプ曲げ、FRP成形などすべて自分でこなし、2年半をかけてようやく念願の2WDバイクを形にすることができました。

 

長年の夢ではありましたが、個人の趣味としては「やり過ぎでないか?」と我ながら思いましたが・・・

 

旋盤とフライス盤。精密加工には欠かせない基本的な工作機械です。

楽器や絵筆と同じく「表現のためのツール」だと言っても言い過ぎではない、素敵な機械です。

 

   

   ベース車両 SUZUKI バンバン200

 

    

    フレームから駆動系、FRP外装まで自作。

ステアリングシステムと前輪への動力伝達方法はいろいろなバイクからヒントは得ていますが、部品構成としてはこれまでにないオリジナルな方式だと思います。

   

       

この「1号機」は設計、製作で2年半を費やしました。

走ってみたところ想像以上に悪路走破性が高く、アスファルト路面においてもハンドリングに癖はほとんどありませんでした。アップした動画サイトのコメントでも「販売してほしい」という声が複数あったので販売を意識するようになりました。

しかし走るには走るが、メンテナンス性などの点で販売するには不完全だったので、1台目の弱点を改良した2号機を製作。

2号機は現時点でエンジンが不調で、動画に納めるほどの走りができませんでしたが、1号機と同じくアスファルト路面においても走りに大きな癖はなく、ガーターフォークの路面追従性も良好、構造的には販売できそうなものが出来上がりました。

 

動力伝達をできるだけ簡素化。フリクションロスを低減。

チェーンメンテナンスを容易にできるよう改善。

   

                                                                                        

センターデフの小型化とLSD機構に必要なカムクラッチの容量アップ。

 

 

カムクラッチと嵌合する1000/1ミリ精度の高周波焼入れシャフトは専門業者に製作を依頼。単品製作で5万円でした。

 

 

この、プラネタリーギアを使ったデフギアの特徴は、デフが作動しているとき、前輪へのトルク配分が減少する点にあります。

具体的に言えば、デフが作動している状態において、プラネタリーギアを介して前輪に動力が伝わる際、ハイギアード化した状態で動力伝達されるので駆動トルクが減少するというわけです。

コーナーリング時にはデフが作動しているわけですが、その場合フロントへのトルク配分が減少するので、フロントタイヤに過度にトルクがかかることによるスリップを抑える効果があります。

走行中、フロントは接地しているが、リヤはグリップを失っているという場合、ノーマルのデフギアであれば後輪は空転し、前輪は駆動力を失いますが、私が考案したこのデファレンシャルギアはカムクラッチの作用により後輪が浮いても前輪は駆動されます。

逆に前輪が浮いてしまった場合、構造的に前輪は空転し、後輪に駆動力は伝達されなくなるのですが、もし前輪が浮いたままスタックした場合は、フロントブレーキを効かせつつ駆動力をかけることにより、デフの作動を制御することが可能です。

 

 

 

  

この2号機のドライブトレーンを1号機にも取り入れ設計しなおせば、販売できるものが出来上がると思います。

センターデフを付けると重くなりますが、2輪駆動のままでのスムーズなコーナーリングが可能になります。そして登坂能力の向上にこのLSDセンターデフが貢献しているのではないかと考えています。

 

実現したいこと

・・・この間、大きな震災が起きたことで、災害時に役立てられないか、ということで、1号機2号機ともに小型ウィンチを利用したクレーンを装備してみました。   

動画を見ていただければわかりますが、クレーンを装着したバイクの車重によっても変わりますが、バイクを固定せずとも体重62㎏の私を吊り上げることができます。

 

 

頻繁に使われる機能ではないですが、オートバイのカスタムはもともと合理的な機能だけを優先するものではなく、本人の望む形を実現していくもの。

「災害時に役立つバイクに仕上げる」という価値観の元にカスタムしていく、というジャンルがあっても面白いのではないかと思うのです。

災害救助用といっても肩肘張らずに、楽しく工夫を凝らしながら製作していければいいなと考えています。

自己満足の冗談みたいな機構がいざという時には誰かの命を救うこともある、と・・・

作ってみたいものはまだたくさんあります。

 

資金確保の目的

現在仕事で関東に来ているのですが、このまま宮崎には戻らずに、できれば雪上走行テストも可能で関東圏からもあまり離れていない福島県でバイク製作ができないかと考えています。

2輪駆動バイクはニッチな商品だと思うので、市場の大きさが必要です。そして実家の作業場が非常に狭く作業に支障があることと、板金作業等で騒音を出せないこと、などが移住を考えた理由です。

なので目的の1つ目は「作業場を確保すること」です。賃貸契約のための初期費用と数ヶ月間の運転費用が必要です。

 

2つ目の目的は、工作機械や機械工具などの輸送です。

バイク製作に必要な工作機械は最低限ですが揃っているので、まず工作機械や工具一式を輸送する必要があります。そのための費用が必要です。

宮崎県の工作機械運送業者に電話で問い合わせた所、旋盤とフライス盤を東京まで輸送した場合、50万円は必要とのことでした。

工作機械を売却し、福島での工作機械購入の資金に充てようとも考えましたが、100万円で購入した中古機械の買い取り価格は20万程度でしたので、輸送したほうが良いと判断しました。

他にも割り出し盤やバイス等重量物を含む多数の工具類とオートバイ2台の輸送も必要ですが、これはレンタカーを借りての自力での輸送が可能です。

 

 

現在はこのスペースで作業。

 

 

福島に製作拠点を立ち上げ、2WDバイク・災害救援バイクのカスタムメーカーとしての基盤作りを進めていきたいと思っています。

そして、私が長年工作機械や溶接機などを使いたくても使えない状況にあった経験から、物作りが好きな人たちの力になっていけるような場、例えば、カフェ(自販機でもいいんですけど)なども併設した会員制の「鉄工所」なども行く行くは運営していければいいなと考えています。

周囲に気兼ねすることなく塗装をする、鉄を叩く、削る、溶断する、自分では購入、設置が不可能な工作機械を経験者のアドバイスも受けながら操作し、自分のアイデアを形にしていく・・・

住宅事情等により、そういった場所を求めている人は案外多いのではないでしょうか?

そこにカフェでも併設されていれば、少なくとも私にとっては夢のような空間です。

 

支援金の使途

200万円の内、工作機械の輸送に50〜60万円、入居物件は決まっていませんが作業場を賃貸する場合の初期費用で約40万円(私が以前借りていた倉庫は初期費用40数万円でした)、動力電源が引き込まれていない場合はその費用が必要です。私が実家で使っていた動力電源は、2台の工作機械が同時使用できない30A契約で、電源引き込み費用が8万円でした。

そして私としては、工場と自分が住む住居にそれぞれ家賃を払うのは無駄であると考えますので作業場内に居住することを考えています。実際、倉庫内に居住部分を自作し住んでいた経験もあります。居住部分は30数万円で製作する事が出来ました。

住居の家賃をバイクの製作費用や設備投資にあてたほうが有意義であると考えるので、支援金の一部を作業場内の居住部分製作の資金に当てさせていただきたいと思います。

 

6年前、埼玉県浦和で借りていた倉庫内に居住部分を製作。

 

 

 

床面積は1800×2700です。お風呂は2階部分。

 

 

1人で住むだけでしたら問題はないです。

ベッドのフレームによく頭をぶつけてはいましたが・・・

 

残った支援金は、工場を稼働させるために絶対必要な備品の購入と当面の家賃や動力電源の電気代等、運転資金に充てさせてもらいたいと思います。

資金使途は、メールやブログ等で詳細をお知らせしていきます。

そして、いきなりカスタムバイクメーカーとして利益を上げていく事など実績がないかぎり不可能なので、当面は請負で内装業などをやりつつ、空いている時間でバイク製作に励む、といったスタイルでやりくりしていくことになると思います。

 

 

 私は本来、このような数百万円くらいの資金は、元気に働ける体であるならば自分で働いて作るべきだとも思っていて、2WDバイクの製作費用に600万円以上は費やしていますが全額自費で賄っています。

しかし、支援したいという方がいるのであれば、それはそれで受け入れても別に問題はない、要はそれだけ魅力的なものをこちらが用意できるかどうかの問題だ、とも思うようになり、今回クラウドファンディングに挑戦してみました。

そして実行してみた後で色々と考えさせられる部分や、足りてない部分も自覚することができました。

200万円という支援目標がこのプロジェクト内容において妥当がどうかは皆様が判断するところではありますが、現時点においてはこの金額がないと計画実行は不可能です。

実行不可能な金額を設定するのも不誠実だと考えます。

始めてしまったものは仕方がないので、この内容でもOK!という方が多数いることを願いつつ、この内容で進めさせていただきたいと思います。

 

 

資金調達に成功し、作業場が確保できた場合、まず実行しようと思っている事は、私が製作した2WDバイクの部品を20〜30台分製作した場合の見積もりを取ってみたいと思います。

そして、2WDバイクが妥当な価格で提供できるようであれば、購入者をクラウドファンディングで募ってみたいと思います。

それと平行して2WDバイク(2号機)の走行テストを繰り返し、不具合が出た部分は改善し、数万キロの走行でベアリング等に無理がかかっている箇所がないか等をチェックし、耐久性のある物に仕上げていきたいと思います。

 

面白い物や役に立つ物が生み出される場として作業場が機能していく事が支援していただいた方に対するリターンだと思いますので、出来るだけ早くそうなっていけるよう努力していきたいと思います。

 

 

 

 

リターン品の説明

 作業場の確保、という目的だけでは支援が集らないような気もしますので、私が製作した2WDバイクの2号機もリターンとして用意したいと思います。

しかし、申し訳ないのですが、個人で製作した2WDバイクの試作品なので、メーカーのような補償責任を負うことはできません。

公道走行に支障がないように保安部品等は取り付けてありますが、とりあえず今回は公道走行を前提としない商品として提供させてもらいたいと思います。

2号機は、数万キロテスト走行を行い駄目出しを行った後に、リターンとして支援者様に提供されるので、新車というわけにはいきませんが、できるだけきれいにして送り出そうと思っています。 

できる限り私が直接お届けして、バイクに関する説明をしたいと思っています。

この2号機のガソリンタンクは私が製作したものですが、タンクを作ったのは初めての経験で、ガソリン漏れなどがあるわけではないのですが、3桁万円のバイクとしては仕上がりがもう一寸。

なので220万円支援していただいた場合、消費税込みで20万円を超えない範囲であれば、支援者様の好きなデザインでオリジナルアルミタンクを専門ショップにて製作していただく事も可能です。

 

リターン4は、支援者様を同じポーズで前後左右、四方斜めから撮影された画像を元に私が等身大のフィギュアを製作します。

私の造形レベルが問われるところですが、下の画像は、10年前に私が初めて製作した某アイドルのフィギュアです。基本この造形レベルでの製作となります。

誰がモデルだかわかるでしょうか?

 

これは私なりにデフォルメを加えているのですが、デフォルメは時間がかかるので、今回はできるだけ画像に寄せた形で造形したいと思います。私の感性において、再現性の省略、デフォルメ等は行うかもしれませんがご了承ください。

時間の許す限り丁寧に仕上げたいと思いますので申し訳ありませんがノークレームでお願いします。

 

リターン1〜3の各オリジナルグッズには私が描いたイラスト、または画像をプリントしてご提供したいと思います。

 

 

※以下、途中追加したリターンについての説明です。

 

追加1:5000円

★ 2WDバイク試乗会参加権(宮崎県内で開催、昼食付き)

2WDバイクの特性を体感できるような環境で試乗会を開催したいと思います。

軽食と飲み物をお付けします。

★ お礼メッセージ入りポストカード

 

 

追加2:5000円

 ★ 2WDバイク試乗会参加権(福島県内で開催、昼食付き)

2WDバイクの特性を体感できるような環境で試乗会を開催したいと思います。

軽食と飲み物をお付けします。

★ お礼メッセージ入りポストカード

 

 

追加3:8000円

 ★ 支援額の3分の1相当の防災グッズ入りオリジナル福袋

市販品のリターンはNGとのことでしたが、福袋にすればOKなようです^^;

普通みなさんが選択しないようなもの、かつ実際役に立ち、出来るだけ面白そうな物をチョイスしたいと思います。

★ お礼メッセージ入りポストカード

 

 

追加4:10000円

★クラウドファンディングの成功と福島県への作業場移設を祝ってあげる会参加券

福島県内の移設先の作業場で開催します、祝ってあげてください!^^;

リターンの割合は状況によって変わるのかもしれません・・・

★お礼メッセージ入りポストカード

 

 

追加5:20000円

★ 支援額の2分の1相当の防災グッズ入りオリジナル福袋

普通みなさんが選択しないようなもの、かつ実際役に立ち、出来るだけ面白そうな物をチョイスしたいと思います。

★ お礼メッセージ入りポストカード

 

追加リターンの説明は以上です。

 

 

リターン1       5,000円

☆オリジナルマグカップ

☆オリジナルボールペン

☆お礼メッセージ入りポストカード

 

リターン2     10,000円

☆オリジナルTシャツ(UVカットのドライTシャツに画像をプリントしたもの)

☆オリジナルマグカップ

☆オリジナルボールペン

☆お礼メッセージ入りポストカード

 

リターン3     15,000円

☆オリジナル前掛け、またはエプロン

☆オリジナルTシャツ(UVカットのドライTシャツに画像をプリントしたもの)

☆オリジナルマグカップ

☆オリジナルボールペン

☆お礼メッセージ入りポストカード

 

リターン4    1,500,000円  限定数:1

☆支援者様の画像を元に製作する等身大オリジナルフィギュア  

☆お礼メッセージ入りポストカード

 

リターン5    2,200,000円  限定数:1

☆バンバン2002WD(2号機、センターデフ仕様フルタイム2WD、シート下部収納型クレーン付き、税込み20万円以内で専門ショップによるオリジナルアルミタンク製作)

☆お礼メッセージ入りポストカード

 

 

 

・・・対価としてガジェット等を提供するわけでもなく、意義のあるプロジェクトを短期間で支援者が目の当たりに出来るような内容でもないので、支援には躊躇するところではあると思いますが、福島の作業場を拠点に、みなさんに面白がってもらえるような、出来るだけこれまでになかったようなオートバイを製作していくつもりです。

カスタムバイクを作る技術と設備があればバイク以外の物も創作可能です。

 

このプロジェクトで資金が得られなかったとしても、数年先にはなると思いますが、この計画は自力で進めていく予定です。

 

ご支援いただければ幸いです。

 

 

 

 

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