数あるプロジェクトページの中からこのページをご覧いただき本当にありがとうございます。

はじめまして。あしなが学生募金事務局・関東エリア代表の吉田翔吾(よしだ しょうご)と申します。

私たちあしなが学生募金事務局は、毎年春と秋の年2回、全国約200か所の拠点で「あしなが学生募金」を開催しています。街頭の皆様からのご寄付は全額を一般財団法人あしなが育英会に寄付し、2分の1を日本国内の病気・災害・自死によって親を亡くした子どもたちや親に障がいがあり働くことの出来ない家庭の子どもたちの奨学金として、もう半分をサブサハラ・アフリカ49ヵ国の遺児学生の高等教育支援奨学金のために使われています。

あしなが学生募金はあしなが育英会から奨学金を利用している遺児学生やボランティアとして活動してくれている学生が主体となっている活動です。奨学金の大きな資金源となっている募金が、今回新型コロナウイルスの影響により春募金に続き秋募金も中止することになりました。


約2億5000万円」これは私たちがあしなが学生募金によって頂く年間のご寄付の額です。これだけのお金があれば何人の遺児が救えたでしょうか?街頭募金の中止に伴って原資を募ることが出来ず危機的な状況に陥っています。


私たちは街頭募金によって遺児の現状や抱えている想い、私たちの願いなどを訴えてきました。しかし、今年度の街頭募金が中止となってしまったため、その機会のすべてがコロナウイルスによって奪われてしまいました。

そこで、今回このプロジェクトを通じて本来街頭で伝えるはずだった想いを、文面という形にはなってしまいますがぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

あしなが学生募金中止の記者会見(2月26日東京都千代田区にて)

あしなが育英会の調査によると、遺児家庭の平均月収は14万6,380円(*1)となっています。また、生活保護受給率は12.8%(*2)と全国平均の1.6%を大きく超えており、奨学金なしで大学・専門学校の学費を捻出できる水準に到底達していません。

(*1)2018年奨学生家庭の生活と教育にかんする実態調査(主査・副田 義也=筑波大学名誉教授・社会学)

(*2)生活保護の被保護者調査(平成30年7月分概数厚生労働省)


このデータで一番注目して頂きたいところは、この調査が2018年に行われたものであるということです。つまり、コロナ禍になる前のデータということです。社会全体がコロナ禍において収入の減少や離職などの問題を抱えていますが、それは遺児家庭も例外ではありません。ただでさえ安定した生活を送ることが難しいため、一般家庭よりも新型コロナウイルスの影響を強く受けるのです

また、多くの遺児学生たちは、学費を奨学金、生活費をアルバイト代で賄っています。しかし、学生のアルバイトはそのほとんどが接客業です。昨今の情勢のなかでアルバイトのシフトは日に日に削られ、思うように生活費を稼ぐことができなくなっています。

さらに、春募金に続き秋募金も中止になったことにより奨学金の資金原資の確保にすら暗雲が立ち込めており、遺児学生とそのご家庭の多くが、並々ならぬ不安感を抱えながら日々を過ごしている状況です。

人はこの世に生を受けた以上、必ずいつかは死んでしまう運命にあります。みなさまは周りの人たちよりも親を失うのがただ早かったというだけで経済的な理由により進学や自身の夢を諦めてしまう子どもたちがいることをおかしいとは思いませんか?もちろん、個人の学力や夢によっては進学という道に進まないという選択をすることはあるでしょう。しかし、経済的な理由でその選択肢すら奪われてしまうことは決してあってはならないことだと思います。

あしなが育英会はその50年の歴史で約11万人もの遺児の「進学」という目標を支えてきました。このページを作成した私自身もあしなが奨学金に支えられ進学を果たすことが出来た遺児の一人です。


私は高校3年生の時に父を心不全で亡くしました。その時私は部活動を引退し、これから受験勉強を始めるという大事な時期でしたが、父を失ったことによるショックで何に対しても無気力になってしまいました。私は三人兄弟の末っ子で父を失った中で大学に進学するのは経済的に厳しく、進学を諦めようかと何度も考えました。そんな中、父が私を大学に進学させるためのお金を貯めていてくれたことを知り、父のためにも進学をしようと決意しました。しかし、父の貯金と母の収入だけでは私が大学に進学するための十分なお金はありませんでした。何か良い方法はないかと考えていた時にあしなが奨学金と出会いました。私が現在も大学に通うことが出来ているのはこの奨学金のおかげです。


普段の私はどこにでもいるようなごく普通の大学生です。普通に勉強をして、普通にバイトをして、普通に友だちと遊ぶことが出来ています。周りと比べて特別に貧困であるとは思いません。私は進学を果たし、何不自由なく生活することが出来ている恵まれた遺児なのです。時折、自分が遺児であるということを忘れてしまうほどです。あしながの活動を通して、進学の意志や夢を持ちながらも経済的な理由で諦める後輩遺児たちを何度も見てきました。遺児家庭に訪問する機会があり、子どもに満足な生活をさせてあげることが出来ず申し訳なく思っているお母さんの話も聞きました。その経験を通して、私がこれまで感じてきた普通は彼らにとっての普通ではないことを実感しました。


私はとても無力です。一人では何もできず、こうしてみなさまにお願いをすることしかできません。しかし、みなさまご協力があれば一人でも多くの遺児を救うことが出来ます。みなさまからいただくご支援が我々遺児にとっての希望となります。


あしなが学生募金事務局では「生まれた国や時代、家庭環境に関わらず、全ての子どもたちが自分の進路を自由に選択できる社会」を目指し活動をしています。親を失ったこと、親が障がいを持っていることに引け目を感じることなく自由に生活できるような環境を作るために、みなさまからのご支援を必要としています。

共に活動する関東エリアのメンバー

本キャンペーンでいただいたご寄付は全額、一般財団法人あしなが育英会への寄付となり、あしなが育英会が支援する遺児学生(日本・アフリカ)のための奨学金として使われます。

※今回の取り組みはAshinaga Global 100 Challengeの一環であり、一般財団法人あしなが育英会と連携して取り組んでおります

<All-in方式で実施します。>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

本プロジェクトでいただきましたご支援は、病気や災害・自死で親を亡くしたり親に障がいがある家庭の学生たちの奨学金として、全額を一般財団法人あしなが育英会に寄付し、大切に使用させていただきます。

ご支援者情報を一般財団法人あしなが育英会に提供のうえ、あしなが育英会より「年間活動報告書」と「寄付金受領証明書」を発送いたします。

※GoodMorningからの支援金の入金が2021年2月頃となりますため、リターンの発送は2022年2~3月頃となります。

※①2020年中にご支援いただいた方で2020年1~12月分の活動報告書の受け取りをご希望される方、または②本プロジェクトへの寄付金の「領収書」を2021年3月以降早期に受け取りたい方がいらっしゃいましたら、備考欄にその旨をご記入ください。

※本クラウドファンディングへのご支援は税制上の優遇措置の対象とはなりません。あらかじめご注意ください。

「プロジェクトオーナーの思い」の冒頭でも述べたとおり、人はいつか死んでしまいます。死ななかったとしても障がいを抱えてしまうかもしれません。このページをご覧になっているあなた、明日自分が死なないという保証はありますでしょうか?病気や事故で障がいを抱えてしまわないという保証はありますでしょうか?


どこか他人事でこのページを見てはいませんでしょうか?



決して他人事ではありません。



あなたが死んでしまった後、残された人たちがどんな思いをするのか、残された人たちがどのような生活を送るのかを考えたことはありますでしょうか?


もちろん実体験がない以上、私たちの気持ちを理解することは簡単ではないと思います。しかし、このページをご覧になったみなさまには遺児の現状に対してきちんと目を向けて頂きたいのです。みなさまからのご支援とご協力、なによりも深いご理解をよろしくお願いします。



どうか「かわいそう」の一言で終わらせないでください。それだけが私の願いです。


50年の歴史を持つ、遺児支援のための募金活動に取り組む学生団体です。毎年春と秋の4日間、全国約200か所で実施している街頭募金は、毎回のべ1万人のボランティアスタッフが参加する国内最大規模の募金活動で年間約2億5千万円のご寄付が寄せられます。
いただいた募金はすべて一般財団法人あしなが育英会へ寄付し、あしなが育英会の奨学金事業(国内奨学生事業・アフリカ遺児支援事業)のために使われています。

ウェブサイトはこちらhttps://www.ashinaga-gakuseibokin.org/

◆あしなが学生募金公式サイトよりご寄付いただいた方には、あしなが学生募金事務局より領収証とお礼状をお送りいたします。

病気や災害、自死(自殺)などで親を亡くした子どもたちや、親に障がいがあり働けない家庭の子どもたちを支えている非営利の財団法人です。国などからの補助金・助成金は受けず、全事業を寄付によって運営しています。半世紀におよぶあしなが運動によって、これまでに11万人以上の遺児たちが高校・大学への進学を果たしてきました。 現在、日本国内では約6,500名(高校・短大・専門学校・大学・大学院)、サブサハラ・アフリカ教育支援事業では世界各地あわせて約120名の奨学生に奨学金支援(貸与・給付)と心のケア、リーダーシップ育成プログラムを提供しています。


ウェブサイトはこちらhttps://www.ashinaga.org/

キャンペーン特設サイトはこちらhttps://camp-fire.jp/goodmorning/channels/ashinaga

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください