【100%達成!ネクストゴール200%に向けご支援お願いします】

 〔12月8日追記〕本日、おかげさまで目標金額の52万円を達成しました! 
 これまでご支援くださったみなさま、誠にありがとうございます!
 とはいえ、ここで歩みを止める気はありません。私たちの目標は、1人でも多くの方に広尾産毛ガニを召し上がり、「おいしい!」と思っていただくこと。水揚げ量の許すかぎり、できるだけ多くの方に毛ガニをお届けすべく、次なる目標を200%である104万円に設定します。ちょうど今日がプロジェクト期間の折り返し地点。残り1週間、全力で取りくんでいきますので、応援よろしくお願いいたします!

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はじめに・ご挨拶

 はじめまして。今回「七賢水産(しちけんすいさん)」の号でプロジェクトを立ちあげた、慶應義塾大学4年の七尾谷賢(ななおや・けん)と申します。東京生まれ東京育ちですが、食と第一次産業に強い関心があり、今年3月まで大学を1年半休学して北海道の一次産業の現場へと飛び入り修業に出ていました。

 北海道にはさまざまな一次産業のベースがありますが、扱っているものによって繁忙期、つまり「飛び入りでもいいから人手がほしい!」という季節は異なります。酪農・肉牛牧場・畑作農家・ししゃも漁・林業と経て、最後に私が出会ったのが広尾の毛ガニと漁師さんたちでした。漁期のはじめ、船に乗りつづける自信がないとこぼした僕に漁師さんがふるまってくださった1杯の毛ガニが全てのはじまりです。

 この毛ガニの味を日本中に届けたいという思いから始まったプロジェクトですが、いち学生である僕にはその経験もスキルもありません。そんな時、偶然出会ったのが空輸で鮮度を保っておいしさを届ける生産者支援型ECサイト、エドノイチ様(株式会社3rdcompass)です。今回、「いいものをいい状態で全国に届けたい!」という思いの互いに共鳴したエドノイチ様とタッグを組み、その発送フローをお借りする形で、生きた状態の毛ガニを全国の皆さまにお届けすることが可能となりました。

広尾町の毛ガニ漁

 広尾という地名をご存じないかたも多いでしょう。広尾町は十勝総合振興局最南端、あの襟裳岬の東隣に位置する人口6000人強の港町です。ノルウェーから日本で唯一サンタランドの認定を受け、一年中クリスマスという広尾町ですが、主要産業はもちろん漁業。そんな広尾の漁業の一番の目玉が、11月から1月にかけて行われる毛ガニ漁です。

 毎日の仕事は朝3時に船を出すことから始まり、陸に戻ってからも仕分けを行い昼すぎまで続きます。夜も明けきらない-20℃の極寒の沖合は、甲板に打ちつける波や髪に飛んだ飛沫がそのまま凍りつく厳しい環境。誇張でなく常に危険と隣りあわせの状況から、暗黒の海で眠っていた毛ガニは水揚げされ、運ばれてくるのです。

七賢水産広尾産毛ガニの特長

 本州以南にお住まいだと毛ガニといってもあまり親しみがないかもしれませんが、食通の方はよく毛ガニが一番というほど。タラバガニやズワイガニにくらべて個体は小ぶりですが、そのぶん身、特に内臓部分のカニミソが濃厚で、これぞ冬の海の幸といった趣きです。

 毛ガニは北海道を囲む4海域に生息しますが、それぞれに漁期が異なります。しかし春先の脱皮に向けて毛ガニが一番栄養を蓄え、一番食べごたえのある味になる冬場に適しているのが、ここ広尾の漁場なのです。今回は、水揚げされたばかりの毛ガニを水槽で管理して、活きたまま皆様の元へお届けいたします。水揚げされてから水槽で1〜2日過ごすことによって体内の泥が吐き出されて、雑味のない毛ガニ本来のおいしさをご堪能いただけるようになります。

 カニの中でも特別な毛ガニ、毛ガニの中でも特別おいしい冬、そんな冬場の毛ガニといえば広尾。クリスマスや年末年始に家族やお仲間と特別な食卓を囲みたい、特別な時間を過ごしたい……そんなとき、広尾で獲れたクリーミーな毛ガニはきっとよいお供になれると思います。

毛ガニの召しあがり方

 「毛ガニって、なんだか扱いが難しそう……」そう思われる方もいるかもしれませんが、毛ガニの調理は至ってシンプル。最もメジャーな加熱調理であれば、表面を洗ってそのままシンプルに塩茹でに尽きます。必要なのは鍋とキッチンばさみのみです。

 また、今回の毛ガニは生きて動いたままの状態で届くので、カニ刺にできるくらい新鮮ですし、韓国料理が好きな方は、生のカニを醤油とソースに漬け込んで1時間ほどで完成する韓国の家庭料理、ヤンニョムケジャンに挑戦されてみてはいかがでしょうか。

 毛ガニの一番の魅力であるカニミソを日本酒の肴にたっぷり堪能したあとは、その殻にお酒を注いで炙って甲羅酒にもできます。

 お届けからお召し上がりまでに時間がある場合は、箱でそのままの状態ですと3日ほどで最高時点の鮮度からは落ちてゆきますが、届いたタイミングで茹でた上で冷凍していただくことで1ヶ月ほどほぼ変わらぬお味で召し上がることができます。

 また、カニの切り分け方・冷凍の仕方・食べ方に関しましては、箱に同梱のカードで詳しくご案内いたします。届いた箱を開けて甲羅の赤色が目に飛び込んでくる瞬間を心待ちにされてください。せっかくの機会ですので、広尾産濃厚直送活毛ガニだからこそできる、素材のよさを引き出した味わい方をしていただきたいと願っております。

リターンと発送スケジュールについて

 今回のプロジェクトの目的は、「みなさまに広尾産毛ガニの味を知っていただくこと」です。ですから「リターンの発送」こそがプロジェクトになります。そのため、シンプルに生きた毛ガニを送る、ということのみがリターンです。

 上述の通り、リターンはECサイト・エドノイチ様の発送フローでお送りさせていただきます。特別な席にもなるべく最高の状態で召しあがっていただけるよう、リターンでは到着の日付がある程度設定できるようにしてありますが、その上で、みなさまに事前にご了承いただきたいことがございます。今回のプロジェクトでは水槽を用意し、陸でも数日は管理できるようにしてありますが、やはり一番栄養のついた状態でお届けしたいとの思いから、極力水揚げ直後に発送するようにしております。とはいえ、毛ガニはもちろん自然のもの、漁獲量がつねに一定に見込めるわけではありません。また、北海道から飛行機で輸送するため、天候にも左右されます。それゆえ、今回の到着日は、選択していただく5日間の範囲のうちどこかにお届けという形で余裕を見させていただきます。もしお召し上がりのタイミングが到着時より3日以上かかる場合には、上述のように届いた日に茹でて冷凍していただくことで、届いた時とほぼ変わらないお味で2週間お召し上がりいただけます。この点に関しましてご理解のうえご支援いただければ幸いです。

さいごに

 いいモノには、それだけの力があると思います。2020年の記憶の最後に、いいモノにふれる時間、すこしだけ特別な時間を持ってもらいたい。そして願わくはそれを味わいながら、ほんの少しだけの間、未明の暗い北の海上、極限の環境のなかでそれを獲ってきた漁師さんたちのことを想像していただけたら、これに勝る喜びはありません。

 もちろん、それは僕の勝手な思いです。それ以前に、ただこの味をみなさんに体験していただくということ。黙々とカニを食べることだけに自然と集中するあの静かで豊かな時間を味わうため、それを届ける若者にご支援いただけたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします!そしてよいお年をお迎えくださいますよう。

<募集方式について>

本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。

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