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閉鎖寸前の決断。コロナ渦でこそ実現する同業競合他社との共闘。職人工房存続をかけて

試行錯誤しつつも5年間地道に続けてきた職人育成。コロナ発生後、誰1人解雇せずなんとか踏ん張ってきたものの、状況悪化でついに閉鎖寸前に。何かを変えなければいけない。そう判断した私達の決断は本来競合関係にある同業他社との共闘でした。平時では実現しなかった技術交換で工房存続を賭けた海外進出へ挑戦します。

現在の支援総額

1,768,000

392%

目標金額は450,000円

支援者数

118

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2021/04/02に募集を開始し、 118人の支援により 1,768,000円の資金を集め、 2021/04/28に募集を終了しました

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現在の支援総額

1,768,000

392%達成

終了

目標金額450,000

支援者数118

このプロジェクトは、2021/04/02に募集を開始し、 118人の支援により 1,768,000円の資金を集め、 2021/04/28に募集を終了しました

試行錯誤しつつも5年間地道に続けてきた職人育成。コロナ発生後、誰1人解雇せずなんとか踏ん張ってきたものの、状況悪化でついに閉鎖寸前に。何かを変えなければいけない。そう判断した私達の決断は本来競合関係にある同業他社との共闘でした。平時では実現しなかった技術交換で工房存続を賭けた海外進出へ挑戦します。

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閉鎖寸前の決断。コロナ渦でこそ実現する同業競合他社との共闘。職人工房を存続をかけて。

<はじめに・ご挨拶>

はじめまして。カンボジアのシェムリアップでものづくりを行うAndkow & Co.(shippos Co., Ltd.)代表の古白川 真(コシラカワ シン)と申します。


<プロジェクトの概要>

「カンボジアで職人の精鋭集団を作る」という目標を持ち、この数年地道に続けてきた職人育成。
順風満帆とは到底言えない問題だらけの日々の中でも着実に技術と力をつけて来ていた職人達でしたが、新型コロナウィルスで大打撃を受ける観光地にあり多くの取引先が休業、倒産。
国を跨いだヒト、コト、モノの断絶や値上がりも相まって、仕入れ、ネット販売、BtoBなど全ての取引においてダメージを受け、ほぼ全ての販路を失いました。

職人やプロダクトのレベルが上がっても、アウトプット先が消えていく。

地道に関係を積み上げてきた数々の取引先が櫛の歯が抜け落ちていくかのようにじわじわと消えていくのは今まで味わった事のない何とも言えない辛い感覚でした。

様々な手を尽くす中で販売先のターゲットをカンボジア国内にシフトし始めた頃、さらに追い討ちをかけるように国をあげての道路拡大工事、それに伴い毎日のように起こる停電、断水。

現在のシェムリアップの様子

===

コロナ発生から1年以上の間、一切職人の解雇や給与カットだけはせず代表としてできうる限り自分の身を切りながら様々な新しい試みや試行錯誤を重ねなんとかここまでやってはきたものの、限界値はとうに超えついに倒産秒読みの段階まで来てしまいました。

もしここで何らかの形で固定費を捻出し一時的に延命できたとしても、根本的な意味で今までと同じ事を続けていては遅かれ早かれ潰れてしまう。

何かを変えなければいけない。

そこで、工房の存続をかけて2つの挑戦をする事にしました。
1つは日本を含めた海外進出、もう1つは同業競合他社との共闘です。

<なぜやるのか、何のためにやるのか>

生き残るためです。

一時的な延命ができたとしてこの先どうなるかは全くわかりません。
ただ今生き残らなければその先は確実にない。

やってどうなるかはわからないが、やらなきゃどうなるかはわかっている。

だから今生き残らなければいけない。
遅かれ早かれどのみち座して死を待つくらいであれば新しい挑戦をしたい。

そう思い、考えに考えた結果、今回のクラウドファンディングプロジェクトに挑戦することにしました。


国をあげての大工事このような状況下でも
営業する店舗には尊敬しかありません


コロナ以前/コロナ以降。もう元に戻ることはない。
この1年ではっきりとわかったことは、以前と同じ状態に戻ることはもうない、ということです。
特に観光業、旅行業に付随する仕事は絶対的な変化を求められています。

現状維持ではなく、挑戦
ただただ周りの状況変化や以前の状態回復を待つのではなく、このような状況下でもリスクを取って挑戦することで今見えない敵と戦っている同じような状況の人達にも「自分だって、私達だって」と奮起するきっかけを作ることができたら本望です。

<このプロジェクトで実現したいこと>

ゼロから作り培ってきた技術と雇用を守ること、何があっても工房を存続させること。
そして命が繋がっているその間にその先の未来につながる環境を作ることです。

・本格海外進出
ECなど窓口自体は今もありますが、現在会社と店舗はカンボジア国内のみ。
今回の挑戦では日本を含めたカンボジア国外への本格海外進出を目指します。
日本でも法人もしくは個人事業主として正式に登記し組織を立ち上げ、本格的に日本国内での販売を開始します。
主にDtoC領域での自社ブランドの強化とインターネット販売やPOP UP、委託販売などを含めた国内販売チャネルを増やし、職人達が製作したハンドメイド製品のアウトプット先を作ります。
そしてその先は現在声をかけて頂いているフランス、イギリス、アメリカを視野に入れています。

・同業競合他社との共闘
何かを変えなければいけない。そう感じたのは自分達だけではありませんでした。
同じ土地でものづくりをするいくつかの小さな会社とお互いリスクを背負って手を組む事に決めました。

そのうちの具体的なひとつとして、現地他社経営の彫金工房に弊社の職人達が学びに行き、他社彫金職人が私達の革工房に革細工を学びに来るという技術交換を開始します。
(その他縫製業など他業種とも話をしていますが、賛同してくれる所が増えれば拡大します)

また、今まで品質の関係でタイやベトナムなど近隣諸国にオーダーしていたラベルやパッケージ、刻印、機材関連などもできるだけカンボジア国内、その中でもできる限り仕事が減っている知人や近隣の業者へ仕事を振れるように段階的な切り替えをします。
この危機的状況を逆手にカンボジア製品全体の品質向上のモチベーションに繋げられるよう皆で一念発起したいと考えています。

正直な所、製造業分野において既に地位を確率している近隣諸国と比較して技術者や専門知識などのリソース不足で様々な面で遅れを取っている感は否めませんが、とはいえカンボジアという土地の中では稀有な種類の技術を持った組織同士、秘匿したりパイを奪い合うのではなく、お互い持つ専門的な知識や技術、リソースをできる限りシェアし外に向け未来に向け新しい価値を作る。
平時では絶対に実現しなかった競合同業種の会社同士で技術交換の環境を作るという新しい挑戦です。


停電の中ロウソクとスマホの光で作業をする職人

<その他のメリット>
他人に教えるというアウトプット前提で学ぶ(インプットする)事で職人本人の能力UPにも繋がり、今後の新人職人の育成、ひいてはカンボジアのものづくりにとってもとても大きな意味があります。
何よりこの間の職人の技術や仕事道具も錆びつかずに済みます。

また、各社がそれぞれ委託や外注に頼っていた部分を新しい技術習得によりその多くを自社で賄えるようにし、将来的にコロナのような大きな打撃の影響による共倒れの可能性を最小限にする「小さくも強い組織」を作る事ができるという大きな意味もあります。

自国生産のものが少なく様々なものを輸入に頼るカンボジアの中でとても意義のある大きな一歩だと考えています。

コロナのような社会的なショックはおそらくまた訪れます。
その時に同じような事にならないよう、今この瞬間の変革に対して働き方の仕組み自体を完全に変えていかなければいけない。

「収束したら以前の形に」という考えの組織は、先の見えない状況の中緩やかに死んでいくのだと思います。

また、過去の失敗として、作って間もない工房が地主や大家の都合で即強制退去を余儀なくされたり、取り壊さなければならなくなるなどのリスクが余りにも多かったため、今回のプロジェクトでは建物などのハード面ではなくソフト面に資源を割きます。

場所や建物を取られても残るものは道具、そして知識と技術。
身体に染み込んだ知識や技術は誰からも奪えない。

NOBODY CAN TAKE MEMORIES AWAY
「記憶は誰にも奪えない」は私たちの会社の合言葉でもあります。



<これまでの活動>

・レザークラフト
自社ブランドの運営と革職人の育成に力を入れてきました。

Andkow & Co.


プロダクトに関しては


このような思いとコンセプトでひとつづつ手縫いで手作りしています。


ゼロから手探りで始めたブランドでしたが、今では日本のテレビ番組でも紹介して頂いたり、あのアンジェリーナジョリーもフェイバレットとして挙げている世界的ハイブランド出身のデザイナーからも制作依頼の声をかけて頂けるまでに成長しました。(このプロジェクトは本年始動予定)

・弾丸薬莢真鍮
「兵器と銃器を風刺のアートに。人を傷つける銃器が、人を輝かせるジュエリーに」
銃の弾丸の空薬莢を溶かし、無力化した真鍮を素材として使用したジュエリーを手作りし「どんな過去やバックグラウンドがあっても人は変われる」というメッセージを伝えています。


こちらも様々な困難がありましたが、今では日本で活躍するいくつかのブランドから委託生産依頼や共同制作、コラボレーションのお誘いを頂けるまでに成長してきています。


また「銃器を什器に、武器を食器に。人を殺す武器を、人を食わせ、生かすものに」をコンセプトに同じく武器の象徴である弾丸を溶かした真鍮からフォークなどのカトラリーを手作りし、1本が売れる毎に地雷撤去団体へ1食分を寄付するFORKS FOR FOLKSというプロジェクトも小さいながら自分たちのできる範囲で行なってきました。


======

<プロジェクト予定スケジュール>

2021年3月 プロジェクト終了後即日本進出用プロダクトのサンプル完成後製品版の製作を開始(現在プロトタイプ試作中)
パッケージ、タグ、ラベル、ロゴ刻印なども並行して製作開始(現在サンプル試作中)
2021年 4月 リターン製作開始
2021年 4〜5月 日本進出用プロダクト販売開始
2021年 9月下旬までに全てのリターンの発送完了

日本進出のプロダクト第一弾はCAMPFIREをプラットフォームとした予約販売型を検討しています。


<資金の使い道>

・CAMPFIRE手数料 : 9%(100%達成の場合4万500円)
・リターン原価 :10万円〜
(オンラインストア金券等があるため支援して頂くコースの数により変動)
・日本進出用プロダクト開発費一部 20万円
(サンプル製作、本製品、パッケージ、ラベル、金型、デザイン費用などのうちサンプル製作費として)
・設備補強費:約10万円
 機材、設備の中で補強が必要な最低限のもの

※その他機材輸入の際の国際送料や税金などが発生してくる可能性がありますが、今回は経費には含めておりません。

今回のプロジェクトで必要となる様々費用のうち一部をクラウドファンディングにてご協力頂きたいと考えております。


<リターンについて>
・slide key cover「Elmore」
Andkow & Co.日本進出前哨戦#00製品としてスライド式のキーカバー「Elmore(エルモア)」シリーズをリターン(お礼品)として設定致しました。

ブルーススライドギターの名手Elmore Jamesからインスパイアされたこちらの製品は、内側にはアンコと呼ばれる革の補強を施し、全箇所全て職人の手作業手縫いにて製作しています。
また、金具部分においても弾丸の空薬莢を溶かした真鍮から職人が手作りしたオリジナルのフックを使用しています。

レザーはエントリーモデルにクレイジーホース、その他受注生産にて世界三大レザーのブライドルレザー、最高級レザーのひとつドラーロ、プエブロをご用意しています。

写真は受注生産のみのイタリアンレザー、Dollaro

※色(ブラウン・ブルー・グリーン)をお選び頂き、備考欄にご記載くださいませ。

※現在コロナウイルスの影響で物流が止まるなど流動的な状況となっている為、発送に関しては物流が落ち着いたタイミングで発送とさせて頂きます。


・無形リターン

Andkow & Co.オンラインショップにてお好きなプロダクト全てにご使用して頂ける金券をご用意致しました。通常よりも大きくお得な金額となっております。
物流が落ち着けばカンボジア現地から日本への発送も通常通り行えると思いますので、プロジェクト終了後、チケット番号を発行し、お送りいたします。
有効期限は私たちが事業を閉鎖しない限り無期限となっています。
活動報告についても、プロジェクト終了後メール、またはメール記載のリンクにて送付させていただきます。


<最後に>
このコロナ渦の中、世界中の沢山の人が先の見えない不安を抱えています。
横を見ると誰もが息切れして倒れかけている。そんな状況で他人にお願いができるのか。
そんな事を何度も考えこのクラウドファンディングを行なう事自体、悩みに悩みました。

私達自身これからどうすれば活路を見出せるのかというポジティブな試行錯誤と、どうすれば一番他人に迷惑をかけず綺麗に終わることができるだろうかというネガティブな考えが毎朝目覚める度に感じる不安と共に交互に頭をよぎります。

これから世界全体がどうなっていくか、全くわかりません。
ですが生きていくということに変わりはなく、今だからこそリスクを取って前に進むことにしました。

いい加減諦めろと何度も自分自身に言い聞かせましたが、ほんの数年で信じられない成長をしてきた職人達の姿を見ているとどうしても諦めることができません。

これまでも沢山失敗をしてきましたが、その度ひとつずつ修正し、手探りながら少しずつでも確実に着実に、一歩ずつ進んできました。

彼らの成長には目を見張るものがあり、それこそが私たちの希望でもあります。
カンボジアの若い人材には、まだ誰も知らない凄い奴らが沢山います。
彼らのこの先をこの目でもっと見たいし、一緒に何かを掴み取りたい。
それが自分のモチベーションでもあります。


そしてまたいつかこの暗く長いトンネルを抜けて世界中を旅する事ができる時がきたら、その時はぜひカンボジアに、私達の工房に会いに来て頂けると嬉しいです。


かめはめ波を出して明かりを作る職人
どんなに厳しい状況でも笑いに変えポジティブに頭を切り替える思考は今まで関わってきた沢山のカンボジア人に学んだ事のひとつです。
悲観的にならずに、どうすればこの状況を打破できるか、プラスに変えられるかを考え、それに向かい挑戦していくつもりです。


緊急性が高いため、短期決戦型のプロジェクトとさせていただきました。
どうか私達の挑戦を応援していただけませんでしょうか。

シェアや拡散だけでも大きな力となります。

どうぞ、宜しくお願いいたします!


Andkow & Co.(shippos Co., Ltd.)代表 古白川 真

最新の活動報告

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  • やっと。

    2023/01/25 18:43

    苦節何年でしょうか。やっと、やっと、実店舗、EC共に再OPENすることができました。書きたい事は山ほどありますが、さしあたり再開のご報告をさせて下さい。こんなに時間がかかるとは思ってなかった。思えば数年前、大好きなシェムリアップで、学のない若い友人達が手に職を持てるよう寺子屋や職業訓練校のような形のものを作りたくて始めた新工房。当時持てるもの全てを賭けて始めましたが、日本人の詐欺師に騙されて、作ったばかりの工房とその土地を強制立退きに遭い、全部失いました。事情を知らない人からは信用も失なったと思います。その直後には泥棒にも遭い、這々の体でなんとか移ったアパートの一階で工房だけは存続させ再開に向け動いていた矢先にコロナが来て。その後さらに移転したばかりの物件で街を挙げためちゃくちゃな道路工事なんかも始まって。そこからはほんとにしんどかった。ほんまにしんどかった。色んな理由でこの地を去らなければいけなくなった人達が多い中、とにかくまだここに立っていて、まだ生きてる。それだけで運が良かったのだと思います。なんとか工房だけは稼働させて海外からのOEM(委託生産注文)を受けて凌いできました。その途中、一番最初から5年間ずっと寝食共にして一緒に働いてくれた一番最初の職人で、工房を立ち退きで追われた時も中国企業から引き抜きされた時も他所には行かず自分に着いてきてくれてたリー君が交通事故で突然亡くなり、わけがわからなくなって、しばらくは何もできなくなりました。途中何度折れかけたか。自分を騙した人達や、その後の環境や状況をどれだけ恨んだか。それでも、頭が普通でなくなるような状況でも、しんどいのは自分だけでなく、横を見たら隣で同じように息切れして胸押さえて倒れかけてる、みたいな人達が周りには何人かいて、お互い大汗かきながら「ウチもキツイけどおたくもキツイでんなぁ。でも頑張らなあきまへんなぁ。」と強がり冗談言いつつ笑い合うことができた人達が身近にいた事でなんとか正気保つこともできたように思います。この数年、しなくても良い回り道を散々して、唯一それでも良かったかもなと思えたことは、他人の痛みを想像したり汲み取ることができるようになった事かもしれません。散々地べた這いつくばり回ったおかげで、前までは素通りして目にも入らなかった景色が沢山見えた。文字通り目線が落ちないと見えないことは思っているよりも多いのかもしれません。よく「同じ目線で」みたいなことが言われるけど、そんなものは調整やコントロールしてできるようなものではない。人は自分が痛みを以て体験したことしかわかり得ない。他にも、もし全てがトントン拍子で進んでたら出会えなかったであろう人、これから一生付き合っていくかもしれない人にも出会えました。そんな中でも、僕達はいくら能力的に低くても、どれだけしんどくても、ズルしたり嘘をついたり、人を騙して支持を集めたりしたことは一度たりともなかった。それだけは胸張って言えます。当たり前のことかもしれないですが、切羽詰まった時に人の本質は出ると言うし、残念ながらこの期間中に身の回りでそういう景色を本当に散々見ました。確かに辞めたら終わり。汚いことをしてでも生き残ったもん勝ちという人と、そんな事をするくらいであれば綺麗に死んだほうがマシという人。本当に様々な人間模様や人の機微が見えたし、人間関係を考えるきっかけになりました。お茶を濁そうと思えばいくらでもできる中で、自分達はどういう行動を取るのか、散々考えました。どちらか一択ではなく、自分達は嘘も付かないしズルもしない。その上で生き残る。それから理想に近い未来を自分たちで作っていく。時間がかかっても、なんとかなるまで何度もやる。内容に大小あれ、同じ経験をした者だけにしかわからない魔法みたいなものがあると思います。そこに言葉なんかひとつも要らない。わかる人にはわかる。そんな事を思いました。その上で、ズルしてる人も、嫌いなあの人も、もしかしたら見えない所で色々な事情を抱えているのかもしれない。それを推し量るくらいの多少の想像力は今はついた気がしなくもないです。長い間ずっと自分はつくづく運がないんだなぁと思っていましたが、全ては考え方次第で、どれだけお金を積んでも手に入れることができない経験を沢山したと思うようになりました。周りには宝物みたいなスタッフもいる。そう考えると、多分運が良かったんだと思います。=====工房の方はこのプロジェクトの目標でもある技術交換で交流していた同業競合他社がほぼ軒並み閉業してしまった為、当初の目標を超えて、そこの失業したスタッフ達を弊社で面倒を見て雇う事になって1年と少し、現在ではスタッフも5人になり、今では元いた子達が「ロックルー(先生)」と呼ばれてもっと若い子達を指導しています。もうどこに出しても恥ずかしくないスキルを持った子もポツポツ出てきました。己の甲斐性を超えた活動を曲がりなりにも今こうして続けられてるのは、場面場面で色々な形で助けて下さった方々のおかげです。本当にどうもありがとうございました。中には、その時その時やりきるのが精一杯で何も恩返しができてなく、結果的に不義理をしてしまってるような人もいて、ずっと胸のつっかえになっています。そんな人にもこれから一人ひとり連絡させて頂くつもりです。こんな散々なだらしない人間に、懲りずに応援してくれた人には、時間はかかっても絶対応援して良かったなと思って頂けるよう、そのままにするつもりは毛頭なく。とはいえ今現在何か状況が劇的に良くなったわけではなく、現在進行系で死にかけてるわけではありますが、気持ちが変わったらあとはやるだけです。これからどうしていくか今も毎日頭から煙出るくらい散々考えてます。カンボジアに来て7年が過ぎましたが、やっと今初めてスタートラインに立てた気がします。まだ辞めるわけにも、終えるわけにもいかず。とにかくまだここに立ってて、まだ生きてる。それはとりあえず事実で。なんとかもうちょい頑張って生きて行きます。にゃんこ達もいてますし。======もう一つ。今までこだわりや理想論だけで突き進んで来た気がしますが、本当に好きなものや大切な物を守っていく為には苦手分野から逃げず、曲りなりにも起業家の端くれの端くれとしてちゃんと数字と向き合わなければいけないと身を以て痛感しました。何かを変えないと同じことを繰り返すだけ。いくつか立てた今年の目標のうちのひとつに「居心地の良い同じ場所からアウェーに出て勝負する」というのがあります。コロナが明けつつあるからか、立て続けに3つ4つ日本からTVの話もありました。以前なら違うリアクションを取っていたと思いますが、今年は多少恥をかいたとしてもちゃんと人前に出て挑戦して、知ってもらう努力をしていこうと思います。毎日毎月電卓とにらめっこする日々。ここから先、どうなっていくかまだわかりませんが、どうか引き続きよろしくお願いします。過去2回のプロジェクトで「工房にお名前を記載」のプランでご支援頂いた方々です。心より感謝申し上げます。これも全手作りで屋上に新しい作業部屋を増築しました。現在の作業場所の工房です。胃潰瘍で文字通り胃に穴が革漉き機で指先カッツ欠陥工事で雨が降るとすぐ洪水になる工房前停電でも電話の明かりで作業するリー。この間あった色々を写真で並べたらなんか笑ろてしまいました。なんでものづくりしてるだけでこんな血まみれなるかねξ「真剣になっても、深刻になるな」昔尊敬していた上司に言われた言葉です。どんな事があっても、笑い飛ばして頑張ります。散々バカだの不器用だの言われてどないしょうもない僕らですが、アホウはアホウなりに愚直にやるしかないので、そのスタイルは貫いて頑張ります。長文すんません!これからもお付き合いいただけると幸いです。 もっと見る

  • 物理リターン発送開始

    2022/08/20 13:37

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  •  少し久しぶりの活動報告になってしまい申し訳ありません。 今回日本は2ヶ月半ほど滞在し、日本進出の組織づくりの為の行政への各種届出や申請、日本政策金融公庫を含めた金融機関との面談、古物商免許やその他許認可取得などなど諸々の手続きを終え、先日カンボジアに帰国しました。 丸2年ぶりの一時帰国。日本も同様で大変な状況にある中相応しくない表現かもしれませんが、つい数日前までいたシェムリアップの文字通り地獄のような状況と比べると日本は本当に天国みたいな場所だなぁ‥というのが一時帰国した時にしみじみ感じた、正直な感想でした。 当然日本のように政府からの休業補償や補助金助成金などもない中、文字通り街中の泥をひっくり返した様な工事、毎日何度も何時間も起きる停電・断水、勝手に敷地内に入り電線をぶち切ったりドアやガラスをぶち壊したまま放置していく業者、壊したものを元通りにするのに金銭を要求する業者、修理に来ない業者、来たら来たで別のものを壊して帰る業者、更にその修復に金銭を要求する業者ete.. そんな傍ら、工事をする部屋の隅で黙々とサンプル作りとスタッフトレーニングを続けてきました。 ベストな環境とは言えないかもしれませんが、屋根と最低限の道具さえあればものは作れます。 TwitterなどSNSでは普段起こるこんな出来事をできるだけ笑いに変えて書いているつもりですが、本業以外のトラブルがあまりにも多過ぎて、日に日に余裕が消えていくのが自分でも笑えず、時々痛々しく感じたりもします。 工事にしても現場の人は頑張っていますし、刺すべきは人でなくシステム、といつも言い聞かせてはいますが、わかっていても心身共に余裕のない状態が2年も続く中で、自分が育ってきた常識やロジックとはあまりにもかけ離れた事が起こる毎日につい声を荒げてしまう事も多々あり、あくまでよそ者は自分なのであって、居させてもらっている立場だということをつい忘れてしまい、いつも神経を尖らせ怒っている、そんな事が増えました。  6年間いて色々な事を理解しているつもりでもこんな有様。 時々冷静になって俯瞰し、相手の立場になって物事を考えた時になんだか情けなくなり、反省を重ねる毎日です。 自分は誰かに呼ばれたり、頼まれてカンボジアに来たわけではなく、誰に求められたわけでもなく自分で選んでここにいる。勘違いするなよ。と改めて。2022.02.22.没===強迫性障害とうつ病=== そんなこんなのストレスのせいなのか、単に普段の不摂生がたたったのか、カンボジアにいる間つい放置してしまっていた体調不良をこの日本滞在中にちゃんと検査しておこうと思い病院に診察に行ったところ、本当に胃に穴があいてしまったようです。 その他にも、ある事がきっかけで今まで行かなかった心療内科に行くことになり診てもらったところ、強迫性障害からのうつ病との診断。 おかしかったのは周りでなく自分の方で、気づかぬうちに晴れてめでたくリーガルジャンキーになってしまったのでした。 見るからに商売っ気のなさそうな(失礼)経験豊富そうな年配の先生は、診察一番「まっすぐ歩いてみて」と言った後、少し診ただけで「あぁ‥」と言い、軽い問診後、少し間があった後「長い間しんどかったやろ。よう頑張ったな」と言いました。 信用出来る先生だと思い、強迫観念のこと、スタッフが事故で死んだ時のこと、その後のこと、それから今までのことを話しました。 考えすぎかもしれないけど、僕の話を聞きながら時々ぼーっと遠い目で何かを思い出しているような顔で窓の外を見る先生を見て、勝手に先生の過去に起きたことを想像した。  カウンセリングのような所ではなく、病院なのに、病院や先生に全くメリットがないような事も長々と話をしてくれ「3つだけ約束してくれるか?」「わかりました」というやり取りをした後、「アカンなと思たら何時でも良いから電話しておいでな」と言ってくれました。  前の患者さんの3,4倍の時間を取ってしまっていた事に気づき申し訳なく思いながら、今まで心療内科や精神科なんて行きたくもなかったけれど、良い先生に出会えて本当に良かったし、こんな先生も居るんだなと、どんなきっかけでも行って良かったなと思いながら歩いて帰った。  この先生がこの壺を買うと良いことあるぞ、とか言うと買っちゃってたかも。それくらい。 それは冗談ですが、ここまで露骨に心と身体は本当に繋がっているのだなとつくづく実感しました。 治るものではなく一生付き合っていくしかないとのことで、これから先のことを考える転機になりました。=== 胃潰瘍の方は日本で治療し完治したと思っていたものの、帰国後また痛み出し、日本の医師の「再度痛みだしたら癌の可能性もあるので精密検査を」という言葉を思い出してビビってしまい、つい昨日カンボジアの大きな病院で内視鏡検査を受けて来たところです。 幸い癌はなく、ストレス性の胃腸炎でした(まぁまぁ痛かった)。 日本帰国している間にもスタッフが順番にデング熱やコロナ感染で2-3週間の一時閉鎖を数回(こちらも皆回復し、命に別状はなし)、カンボジアに戻って来てからも早々に水漏れからくる水道管の破裂で元栓が閉まらず数日間水を噴射したまま水道メーターが周りっぱなし…などなど早速地味なトラブルがボディーブローのように積み重なる毎日。 1つ解決しようとすると新たに2つ3つ新たな問題が起きるといういつもの3歩進んで5歩下がる状態で何も進まない状況の中、やっと、やっと諸々の工事箇所の修繕も終わり、ある程度制作に集中できる環境ができました。(工事はまだ続きます) これから時系列が少し前後する形にはなりますが、時間を見つけつつ少しずつ遡ってプロジェクトの進行状況の活動報告を投稿していきます。  すべての進行状況が当初の予定よりも大幅に遅れてしまっており本当にすみません。 現時点で制作したサンプルが300種類を超えてきたところで、数種類に絞っている最終段階です。 こういうのは100や200じゃ意味がないんです。 当初は本当に1000種類くらい作るつもりでいましたが、それが終わる前に潰れてしまうので、どこかで線を引く必要があります。 プロダクト以外のパッケージやカードなども今までタイやベトナムの近隣諸国で作っていたものを全てカンボジア国内生産に移管しました。 現在目標として4月までに物理リターンとバウチャーの発送、ECサイトリニューアル、現地ショップ再オープン、日本での本格販売開始を一斉に同時に行う為フル稼働で作業を進めています。 すぐに送れるものもありますが、バウチャーは日本進出第一弾のプロダクトを含めリニューアルし充実した状態のECサイトすべての商品に使えるようにしたいと思っていますので、もう少しだけお時間見て頂ければ幸いです。===最後に=== 正直なところ、もうあかん。もう、無理や。今度こそもう続けられん。と思う事は毎日のようにあります。 大したことをしていなくてもただ活動場所がカンボジアというだけで取り上げて頂いたりする事もあれば、何かやってるように見えることもあるようですが、僕の場合は単に他の事が何もできず、これしかできないからやっているというのが本当のところです。 正直もっとしたたかにうまくやれば、もっと楽で、早く進む方法って沢山あるのかもしれません。 誰かの為にとか、社会の為にとか、もしかしたら延長線上にはいくらでも良いように言えるのかもしれませんが、正直なところ自分が「好きだから」「やりたいからやっている」としか言いようがなく、そんな自分のエゴ全開のわがままの為に沢山の人を巻き込んでしまっている以上、社会的な何かに結びつけて良いように言うのは少し違うのではないかなと思うようになってきました。少なくとも順番が違う。 できそうだからやるわけでもなく、儲かりそうだからやるわけでもなく、困っている人がいるからやるわけでもなく、好きだから、自分がやりたいからやっている。他のことは関係なく。  とはいえ日本の銀行なんかは日本で何の実績もない自分達には厳しいもので、その結果現実は帰国時未だにアルバイトをしたりと情けない限りです。 でも自分や誰かに嘘をついて物事を都合の良いように曲げて人の支持を集めるよりかは、自分が好きでやっているだけと言い切る方が性に合っています。(だから売れない芸人さんや音楽家なんかについ感情移入してしまいます) ずっと思っている事ですが、多分、自分を犠牲にしての「誰かの為に」は続かない。「誰かのために」が嘘でなくても、限界があります。 時間、お金、労力、限られた資源を、放出し続けないといけないからです。 その先に勝算でもない限り、資源には限りがあります。いつか尽きる。 でも自分の内側から湧き上がってくる気持ちは、尽きることがありません。 自分が情熱を注げる心底好きなことがもし誰かの為のイコールになる瞬間があったら、それこそ何よりもサスティナブルで、継続出来ることなのかなと思います。 好きなことなら、どれだけしんどいことでも、続けられる気がするので。 誰にやれされているわけでなく、自分が選んでそうしているはずなので。 スタッフを含め、一度深く関わった人間くらいは自分の力で幸せにしたいと思っています。 少しずつ身辺整理をしつつ、時間はかかっていてもお世話になった人には順番に恩返しをしていき、少なくとも自分達で決めた線までは何がなんでも実現する。 それには自分の持てる全てをBETして全責任を持ちます。 応援して下さった方々にも同様で、いつかもっと大きなお返しができるようにといつも考えています。 数年前の物件強制立退き以降ずっと問題ばかり起きて何ひとつできていいないのに、充分良いように綺麗事を言ってしまっているか。 コロナが落ち着いてきたとはいえ、正直なところ、状況は一向に良くならないどころか全く希望も見えないというのが正直なところ。 でもただでは転ばないし、このまま終わるつもりは毛頭なく。 出来ること思いつくことを全てやってみて、どんな方法をでもやめなければ先には繋がる。その間に糸口が見えたら即全力で手繰り寄せる。 深夜2時、こんな事を書いていたら世界では戦争が始まってしまいました。 ニュースが気になって仕事が手に付きませんが、今日も生きて、自分の仕事を全うするしかない。 今はとにかく生き残ること、続けること。全部それからだと思っています。 死んだらぜんぶ終わりですから。 もっと見る

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