はじめに ご挨拶

 はじめまして。iriai tempo(イリアイテンポ)の橋永貴郁と申します。

 茨城県つくば市の筑波山麓にある北条という町で、たまり場・地域物産品の販売・ワーキングスペースとしての活用する「iriai tempo」の開店を目指しています。2020年6月に活動をスタートしたところです。古民家「吉沢邸」 少子高齢化で衰退していく街に再び活気を取り戻そうと、これまで北条のまちづくり活動に参加していた8名で会社を設立し、ご縁のあった築100年ほどの古民家を改修し、店舗として活用することになりました。

筑波山麓の田んぼと景色


わたしたちのまち、北条のご紹介

 筑波山麓に位置する北条は、江戸時代には筑波山への参詣道の起点となり、筑波山麓で生産された絹や米、大豆などの物資の集積地として栄えました。昭和初期には映画館や旅館があり、野口雨情の作詞した歌が残る華やかな街でした。

 筑波山は茨城県つくば市にある双耳峰で、標高877mの女体山と標高871mの男体山、最も低い日本百名山として知られます。優美な佇まいは「西の富士 東の筑波」と称されるほどで、高潔さを表して「紫峰」とも呼ばれます。筑波山は神が宿る山である神体山として、古くから尊ばれ、登拝も盛んに行われていました。


 そして筑波山麓地域は、良好な自然が残るエリアでもあります。山頂には冷涼な気候だった時代のブナ林があり、山腹にはアカガシやモミなどの自然林、山裾には里山の雑木林が広がっています。豊かな森が水を育み、清らかな水が流れています。

 筑波山には中腹の斜面の気温が、麓に比べて相対的に高くなる「逆転層」のあることがよく知られています。一般に気温は上方ほど低くなり、100メートル上昇すれば温度は0.5℃から1℃下がりますが、この逆転層は、夜間から早朝にかけてよく晴れた場合には、地表の熱が上空に向け盛んに放熱され、放射冷却で地表付近の気温は低下します。結果として地表から高層にいくにつれて気温が上昇する大気層「逆転層」という気候になります。

 この温暖な気候から、筑波山の西側斜面で古くから行われてきたフクレミカンや果樹栽培、工芸では藍や綿の栽培もされてきました。気候や石灰を含んだ土の特徴に着目した小規模ワイン農家も活躍し、国からワイン特区に認定されました。

 このような恵まれた環境でも過疎化は深刻で、同じ価値観を持った若手が興味は持ってくれても、集れるような場所や情報が少なかったりします。このままでは、地域の衰退は進んでいく一方ではないかと感じてしまいます・・・。筑波山麓北条とつくば市中心市街地のイメージ

 そもそもつくば市は人口が増え発展しているイメージがありますが、周辺部ではつくばエクスプレス沿線の開発による人口の流出が激しく、さらに北条は東日本大震災や翌年の竜巻被害の影響もあり、2004年に約3650人だった人口が2019年には約2940人に…。15年間で約19%も人口減少するほど急激に少子高齢化が進んでいます。

竜巻発生の様子

竜巻通過後の街

 そのような状況を改善しようと、2007年に「北条街づくり振興会」が組織され、継続的にまちづくりをおこなっています。2019年には20~40代の若手メンバー中心に青年部会(通称:みんなの登校日)」を立ち上げ、廃校になった筑波東中学校を活用した「つくばスローマーケット(2019年)」、北条大会議(2020年)の開催、旧北条小学校でのお花見ピクニック(2020年)の企画(新型コロナの影響で中止)など、地域に対する新しい価値の創出や、住民同士や地域内外との結びつきを再び作りだそうと活動をしてきました。

つくばスローマーケット実施時

iriai tempoについて

 「iriai」は「入会(いりあい)」という日本に古くからあるコモンズのことで、共同で管理・利用し、持続的で利他的に維持される場のことです。「tempo」は「店舗」とイタリア語の時を意味する「テンポ」をかけた言葉です。

 「いりあい」と「店舗」が一体になるという発想は、従来の店と客という関係性から、関わる人々が主体的にその場を作り上げていくことをコンセプトにしています。そして、tempoという時間がその土地の文化を育み、地域コミュニティを作り上げていくことを期待し、iriai tempoはスタートしました。


運営メンバー

 合同会社iriai tempoはまちづくり活動を行う青年部会メンバーを中心に、地元北条で農業、食品製造、カフェ、工芸、建築、IT、写真の仕事を行う7名と、代表である大学生の計8名で設立しました。

 8名のメンバーがそれぞれの分野の専門性を活かしながら、空き家となっていた築100年ほどの古民家を使い、たまり場・地域物産品の販売・ワーキングスペースの3要素を併せ持つ店舗として運営する予定です。


古民家の使い方


たまり場

 近隣の人々をはじめ、サイクリストや、筑波山麓観光に来る人などが、ふらっと立ち寄りやすい場所にします。北条や筑波山麓は、様々な団体や会社が活発にイベントなどを行っている地域でもあります。そういった情報を訪れた人に提供し、地域の人と知り合い触れあうことで、また来たいと思える、そして移住先としての検討が進むような温かい場づくりをしていきます。

古民家らしさを全身で感じるたまり場

 地方への移住には地域に知り合いができない、気の合う人がみつからないといった課題がありますが、そういったつながりを求める移住者をたまり場やワークショップといった場を作ることで手助けできると考えています。

iriai tempoの入り口

 地域の人が集うことで地域内での助け合いや情報交換が生まれます。高齢者には生きがいを感じられる場、子育て世代には一緒に子育てをする仲間が見つかる場、こどもたちには遊び場になっていきます。

 また、地域との交流によって、様々な情報や視点が混ざり合うことで、コラボレーションが生まれ、新商品や更なる生産に繋がっていくことを目指しています。


地域物産品の販売

 地元の農家さんのお米や、お味噌、カフェ発のコーヒー豆など、地域の物産品を販売します。生産者さんたちのミニショップが集まる協同組合のような形で、地域の生産者さんたちの販売する場を作ります。また、商品と一緒にQRコードなどを読み取ることで、生産者や商品の特徴、どのようなストーリーがあるのかを紹介する予定です。商品を買って消費するだけではなく、消費者と生産者、地域と繋がることで、より地域を身近に感じられるようにしていきます。

北条の物産品を並べていきます

 また北条や筑波山麓周辺には、竹細工や藍染など若手の工芸作家さんが多く活動しています。古民家をしつらえの場として作品を展示、販売していくことで、地域や歴史、生活と繋がった工芸品の価値を提示します。


ワーキングスペース

 工芸品のしつらえられた古民家にIoTシステムを活用し建物管理をおこないます。古民家や工芸の演出するゆったりした時間と、安定したネットワーク環境の中、コワーキングスペースのようにドロップインや月額料金で利用することができます。

 新型コロナウイルスの影響でリモートワーク化が進み、北条や筑波山麓でも在宅で仕事をする人が少なくないことがわかりました。しかし中心地から離れた地域では家以外で働く環境が整っていないのが現状です。地域で仕事ができる拠点づくりを進めるためにも、リモートワークに柔軟に対応できる場所を作ります。田舎にサードプレイスを作ることで、若者世代の地域への定着に貢献したいと考えています。

ワーキングスペース活用予定の場所を、先日板張りしました

 また、工芸作家さんや様々なものづくりや活動をしている人たちがワークショップや講演などを行うための場所貸しを行います。

なぜクラウドファンディングに挑戦するのか

 わたしたちは今年8月末に「つくばR8地域活性化コンペティション」に採択され、活動をスタートしました。9月に建物の調査や見積もりの実施、10月中旬に街のみなさまや関係者と一緒に「お掃除&建物一部解体ワークショップ」を実施してきました。

お掃除&建物解体ワークショップの集合写真

庭の雑草を力を合わせて抜く

庭掃除後、雑草はなくなり綺麗になりました

木材も参加者さんに切っていただいています

 事業計画は順調に進むと思われた10月末のことでした。

 専門家による詳細な建物調査の結果、上下水道に大きな問題点があることがわかり、その整備のために追加で資金が必要となることがわかりました。しかも、大掛かりな上下水道の問題という難題だったのです。。。

上下水道の問題点

 事業予定地は、ウナギの寝床のように間口に対して奥行きが、南北に長い敷地になっており、北側の県道と南側の市道の二つの道路に隣接しています。母屋は北側の県道沿いにあるのですが、上水の取り出し口が南側にあります。

 上水は敷地南側から隣家との境の側溝の中を20mほど通って北側の母屋まで配管されており、露出している部分もあるため何度も凍結による破裂を繰り返しています。また側溝の底に溜まった土の中を通っているため衛生的ではありません。 

露出された配管

配管は家の隙間、泥の中を通る

 下水に関しては、 現状台所やお風呂からでる生活排水は上水の管が通っているのと同じ側溝に流され、側溝から裏堀、そして川へと処理されることなく流れていくため環境への負荷が大きく、衛生的でありません。
 既存のトイレは単独処理浄化槽につながっていますが、古い方式であることに加え、老朽化のため現在は全く機能していないことが10月の調査で初めてわかりました。加えて、南側道路に隣接する敷地内に、公共の下水道工事が行われた際に引き込まれたと考えられる排水桝が土中深く埋まっているのが見つかりました。

埋まっていた排水桝

 この下水につながる排水桝は上水と同じく敷地南側の端に設置されているため、家屋から直線でも20mほど離れており、高低差が2mあります。この場合、舛布設以前からある現況の長屋門の下をくぐって配管する必要があり、アプローチのコンクリートを一旦壊したり、庭の敷石を剥がしたりする必要があります。(参考:裏掘から建物までの高低差と距離

下水升がなかなか見つからず、設備屋さんに掘り起こしていただきました

上下水道問題の解決方法は?

 二つの方法が考えられます。
①母屋に近い北側の県道を通っている管に接続し直す
②敷地内を20m以上掘り返し既存の南側へ接続させる

 ①の方法が合理的だと考えましたが、下水管が道路の真ん中ではなく道路の反対側である北側に位置しており、工事をするとなるとバスが走っているため道路に交通規制や誘導が必要になります。
 また、下水管と家屋の間に通信会社の配管設備が通っており、この損傷を防ぐために難工事が予測されること。同じ敷地内に排水桝を2つ入れることができないので、既存の排水桝について撤去などの対応を求められる可能性があることがわかりました。
①の選択は、距離は近いものの工事費用が高額なうえ、追加でさらに費用がかかる可能性があり、リスクも大きいため、回避する運びとなりました。

②の水道工事案

 もう一つの選択肢の②は、2mの高低差のある庭の土を掘り返し、アプローチのコンクリートを一旦壊したり、庭の敷石を剥がし地中に配管を埋めることになります。20mほど工事することになりますが、敷地内での工事になるため交通規制など近隣に迷惑になることが少なく、未知数の追加費用がかかる可能性が低いと考えられます。

 以上のことから、②の方法が最善の選択肢であると考え、現在こちらの工事の手配を進めています。

資金の使い道・実施スケジュール

 今回ご支援いただきます支援金の仕様用途は、以下になります。

1)上下水道工事費・・・・・・・・・1,727,000円
・既存上下水道の撤去
・既設升への接続
・庭を掘り返し配管配備
・裏門のコンクリートはがし

2)リターン品作成費用として・・・・233,000円
・コーヒー豆、お味噌、お米など準備費

 総額196万円の必要経費に、クラウドファンディング手数料分+税を上乗せして目標金額としております。

 また、クラウドファンディング実施後の予定は以下の通りです。

 北条の文化や歴史、人の魅力が存分に詰まったiriai tempoにお越しいただけますことを心待ちにしております!

※尚、本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


最後に

 わたしたちは、北条や筑波山麓を楽しみ、仕事をし、お喋りをし、多様な人々が集う、そんな豊かな暮らしをしていける地域を受け継ぎ、未来へ繋げていきたいと思っています。多くの方にご利用いただき、文化や歴史の体験、人同士の交流が起こり、コラボし、また新しいことにチャレンジしていく。iriai tempoが主役ではなく、iriai tempoに集う人が主役となるような流れを何度も何度も繰り返していける場を、メンバー一同で目指していきます。

iriai tempoメンバー(左より松島、橋永、飯村、居島、井上、椎名、矢島、東) 

 また、今回このプロジェクトに取り組めているのは、数十年間かけて先輩方が積み上げてきた街づくりがあるからこそであると感じています。街を愛し、少しずつ進めてきた取り組みが積み重なり、多様な経緯があってはじめて、今回のプロジェクトのスタートが切れる状態です。このような機会はそうそうないですし、そんな千載一遇のチャンスを逃すわけにはいかないと考えています。

筑波大学4年 iriai tempo代表 橋永貴郁 

 私自身はまだまだ至らない点が多々ある未熟者ですが、歴史や伝統を受け継ぎ、街を愛して暮らしてきた先輩方のように、北条での暮らしをより素敵なものにしていきたいと強く想っています。 大好きな街の魅力がぎゅっと詰まった店舗をお届けできるよう、精一杯取り組んで参ります。
 ぜひお力添えいただきたく、ご支援をよろしくお願いいたします!


リターンのご紹介

・カフェ・ポステンのコーヒー豆(スウィートブレンド200gパック)

 北条で郵便局だった古民家を活用したカフェ・ポステン。マスターが焙煎、ブレンドしたオリジナルブレンドのコーヒー豆です。薫り高く、優しい甘みが口の中に広がるコーヒーをご自宅でお楽しみいただけます。 

カフェ・ポステン オーナー 椎名祐一さん

【保存方法】直射日光、高温多湿を避けて保存。4週間以上保存する場合は冷凍保存がおすすめです。


・井上麹店のお味噌(半熟性味噌、熟成味噌500g1パックずつ)

 筑波山地域ジオブランド認定を受けた糀店のお味噌です。北条のお米で作った糀と、筑波山麓の大豆と国産大豆を使用したお味噌で、市販の菌を殺した味噌とは違い、菌が元気に生きています。身体にいいだけでなく、毎日食べても飽きない、味も身体にも優しいお味噌です。 

井上麹店 井上祐也さん

【注意書き】こちらのお味噌は発酵を止めていないため、色が濃くなる場合がございますが、品質には問題ございません。お買い上げ後、冷蔵庫で保管することで色の変化を抑えることができます。


・筑峯学園の筑峯米

 農地基盤整備がされていない田んぼのため、生産には手間がかかりますが、ミネラル豊富な沢の水を使って育てています。コンクリート側溝ではなく、土を掘った水路の田んぼは生物多様性があり、たくさんの生き物がいます。そんな環境で育ったつやつやのお米は豊かな味が感じられます。 

社会福祉法人 筑峯学園障害者支援センター未来 センター長 松島寿樹さん 

【保存方法】直射日光、高温多湿を避けて下さい。冷蔵庫で保存する場合は野菜室がおすすめです。


・みんなの登校日特製Tシャツ 1枚

【素材】綿100%【色】白色
【サイズ展開】S/M/L

 糸に適度な空気をふくませることで、ふっくらドライタッチでざら感が特徴のオープンエンド意図を採用した生地がポイント。首元も縫製には堅牢な2本針のバインダー始末を採用しているため、タフで長く愛用でき、シンプルにさらりと着こなせます。
 何度も着用を重ねることで味が出るエイジングを楽しんでください!

※サイズのお間違えがないようにご注意ください。お間違えの際の返品交換は出来かねます。あらかじめご了承ください。Mサイズ(171㎝着用)Lサイズ(182cm着用)



・北条まちぶら写真散歩

北条で長年愛されるよしや写真館の4代目カメラマン、矢島祐介が北条の見どころを案内しながら、写真撮影のレクチャーをいたします。お散歩とフィルムを通して、北条の街並みをじっくりとお楽しみください。よしや写真館 カメラマン 矢島祐介さん

【持ち物】カメラ、動きやすい服装、運動靴


【ご支援いただくみなさまへのお知らせ】

・全てのコースは税込み、送料込みの価格です。
・CAMPFIREの仕様上、複数コースのご購入が可能です。
・お申し込み後のコース変更は出来ません。
・プロジェクトへご支援後、事情によりイベントに参加できない等の場合も返品は受け付けられません。
・様々なご連絡が行きますので、メールのチェックをお願いいたします。
・本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
・リターンの発送には、1~2か月ほどお時間をいただく可能性がございます。あらかじめご了承ください。
・ご支援をしていただく際に『上乗せ支援』をすることができます。ご都合許す場合は、上乗せでご支援いただけますと大変幸いです。

  • 2021/01/29 12:54

    みなさま、こんにちは。iriai tempoの橋永貴郁です。昨日24時、クラウドファンディングの掲載が終了いたしました。目標額の達成はできませんでしたが、本当に多くの皆様に応援していただいていることを感じました。本プロジェクトへのご支援をいただきました皆様。シェアや拡散のご協力をいただきました...

  • 2021/01/28 18:00

    みなさま、こんにちは。iriai tempoの橋永貴郁です。タイトル通り、最後の御願いになります。あと6時間で、このクラウドファンディングは終了します。この1カ月、本当に多くのみなさまの応援を感じてまいりました。この場をお借りして感謝申し上げます。本当にありがとうございます。昨日、夜9時まで、...

  • 2021/01/26 12:35

    クラウドファンディング終了まで、残り2日です。12月末に公開したのがつい昨日のように感じています。あっという間に1カ月が経過する中で感じたことは、本当に多くのみなさまに応援いただいているということです。多方面にてご支援、ご声援をいただき、本当に嬉しく思っております。改めまして、本当にありがとう...

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