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いわきの「豚まん」で地域を支えたい【企業 ひと 技】

今年から本格的に製造を始めた「豚まん」の販売をさらに拡大し、将来的には新たに加工場、「豚まん工場」を作りたいと考えています。その夢の足がかりとすべく、今回、クラウドファンディングにチャレンジすることになりました!

現在の支援総額

1,576,835

157%

目標金額は1,000,000円

支援者数

220

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2020/12/22に募集を開始し、 220人の支援により 1,576,835円の資金を集め、 2021/02/26に募集を終了しました

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支援者数220

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今年から本格的に製造を始めた「豚まん」の販売をさらに拡大し、将来的には新たに加工場、「豚まん工場」を作りたいと考えています。その夢の足がかりとすべく、今回、クラウドファンディングにチャレンジすることになりました!

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いわきの「豚まん」で地域を支えたい

いわき市平、平窪地区にある中華料理店「華正樓」の吉野康平です。今年から本格的に製造を始めた「豚まん」の販売をさらに拡大し、将来的には新たに加工場「豚まん工場」を作りたいと考えています。その夢の足がかりとすべく、今回クラウドファンディングにチャレンジしました。よろしくお願いします。


華正樓は、37年前、私の父が開業した中華料理店です。私で二代目になります。店の看板商品はスタミナ定食、いわゆる回鍋肉と、地域の野菜を使った様々な料理です。震災と原発事故、台風19号水害、さらにはコロナウイルスの流行と、大きな困難が幾度となく立ちはだかってきましたが、なんとかこの平窪の地で、お店の営業を続けることができています。

今、力を入れているのが「豚まん」の製造と販売です。豚まんの製造のきっかけは、2019年の台風19号水害でした。華正樓は川のそばにあり、店が水没しました。再起を図ろうというとき全国からたくさんの人たちから支援をいただきました。最初は、その支援に対するお礼の気持ちを込めて、豚まんを作ってお送りするというところから製造が始まったんです。

台風19号水害時の店舗。改装前は黄色いカラーリングが目印でした

2020年1月、水害から立ち直り、改装オープン

華正樓の特製「豚まん」

その後、コロナウイルスの感染拡大で、全国の医療従事者が大変な状況に置かれているとき、なんとか自分たちの料理で医療従事者の皆さんを元気づけたいと考え、いわき市内の病院に自家製の豚まんを送りました。それがメディアなどで紹介されるうち、注文がじわじわと増えて、今ではひと月に1000個を超える注文をいただくようになりました。

ですが、お店の通常の営業もありますし、オンラインショップもないため、ひとつひとつ電話や口頭、メールなどで注文を受け、厨房の中で製造しているような状況です。製造に特化した加工場があればもっとたくさんの豚まんを作れますし、またどこかで災害が起きたときにも、支援物資として豚まんをお送りすることがができるようにもなります。

ただ、いきなり加工場を新設するというのも金銭的な負担が大きいため、まずは安定して注文を受けられるようオンラインショップを立ち上げ、情報発信をしたいと考えています。皆さんからのご支援は、「販売・受注体制の再構築」の原資にしたいと思います。そののち「豚まん工場」という夢を実現できればと思い、その夢の足がかりとして、今回のチャレンジに至りました。


<All-in方式>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

もくじ
  ・華正樓の歴史
  ・思いを包み込んだ、豚まん
  ・台風19号水害からの復興
  ・コロナはにくんでも、豚まんはにくまん
  ・みなさんへの返礼品について


華正樓の歴史

華正樓は、今から37年前に、横浜中華街にある名店「華正樓」などで修行していた父が独立して立ち上げた店です。37年前というと、私が3歳の時の開店です。当たり前に店があったので、物心ついた時から、当たり前にこの店を継ぐことを考えてきました。高校卒業と同時に料理の専門学校に通い、その後、都内の中華料理店での修行を経て、15年前に実家に帰ってきました。

父と二人で料理を作っています

修行先は高級中華のお店で、料理に関してはすごく勉強になりました。でも、ずっと調理場にこもりきりで、お客さんの表情は見えませんでした。実家は人の顔が見えます。親父はそんなにお喋りなほうではないので主に母が接客するんですが、この店に戻ってきて、人と人のやりとりのあったかさや、お客さんが信頼してこの店に来てくれているんだということを感じました。

今でも、店の一番人気は親父が作る「スタミナ定食」です。震災後は、市内の生産者との関わりができ、私が中心になって地元食材を使ったメニューを提供するようになり、その取り組みがメディアでも取り上げていただくようになりましたが、一番売れるのはスタミナ定食なんです。親父のスタミナには敵わねえなって、いっつも思わされています。

でも、この豚まんなら、なんとか親父に勝てるかもしれないと密かに思ってるんです。その意味で、この豚まんは、これまでの支援への感謝を表すものであり、医療従事者を励ますために作ったものではあるんですが、自分自身を鼓舞するものでもあるし、親父を超えるためのものでもあります。だから、この豚まんに賭けたいんです。


思いを包み込んだ、豚まん

豚まんはとてもシンプルです。『濃厚あんのもっちり豚まん』がコンセプトで、福島県産の豚肩ロースとバラ肉を大きくカットしてタレに漬け込み、そこに炒めた玉ねぎを合わせるだけです。味付けも醤油とオイスターソースだけ。以前は、竹の子や春雨などを入れた豚まんを作っていたのですが、考えを改めました。とにかく素材の豚肉のうまさで勝負しようと思っています。

使われる野菜は玉ねぎだけ。じっくりと火を通していきます

すべての素材は手ごねです。開店前に仕込みをしています

荒くカットした豚バラと肩ロースが、ごろっと中に包み込まれています

皮の生地は小麦粉から作ります。水ではなくて牛乳を使っているのが特徴です。仕上がりのフワッとした感じが全然違うんです。ですが、牛乳は温度管理が難しく、イースト菌の発酵も加わるので品質がブレないように作るのはすごく気をつかいます。これだけは他の人に任せられず、自分の目の届く範囲でしっかりと作りたいと思っています。これが「自前の加工場」を作りたいと考える大きな理由です。

震災後、地元の食材に目覚めました。上京した時は、缶詰の野菜を使うのが当たり前で、農家や生産者のことなんて考えていませんでした。でも、震災後に農家の白石長利さん(いわき市小川町・ファーム白石代表)に出会い、泣きながらブロッコリーを廃棄したという話を聞きました。

そのとき、料理人の自分に何ができるだろうと、地元の食材について勉強を始めました。学ぶうち、地場の新鮮な野菜のうまさを伝えたい、自分の得意な点心を通じていわきの食材に光を当てたい、それで親父を超えたいという思いが生まれ、今のスタイルにつながっています。


台風19号水害からの復興

豚まんを作るきっかけは、台風19号の水害でした。本当にキツかったですね。あの親父が「もう辞める」と口にしていたほどです。やっとお店のローンを払い終えたばっかりのタイミングだったんです。ラーメン用の醤油も、甜麺醤も、全部流れました。少しずつ注ぎ足してきた調味料です。それが全部流れてしまいました。あの時の親父の落ち込みは、正直、見ていられませんでした。

川の水の高さがそのまま線になって残っています

1階ホール、厨房などには泥水が入り込んでしまいました

たくさんの仲間たちに支えられ、徐々にお店の再建が進みました

ちょうど、店の脇にガレキやゴミを捨てる場所があって、毎日、地元の人たちがそこにものを運んで来るんです。そのついでに、「スタミナまた食べたい」「待ってるよ」って声をかけてくださる方がいらっしゃって。本当にうれしかったですし、力になりました。仲間たちにも支えられました。次第に、地元の人たちの声に応えたいという気持ちがふつふつと湧いてきました。

それから、ちょうど水害のすぐ後に子どもが生まれました。我が子にどんな姿を見せられるだろう。オレもやらなくちゃいけない。今度は、オレが意気消沈してる親父の背中を押して、気持ちを無理やりにでも盛り上げて、店を再生させなくちゃいけないと思うようになりました。

父と肩を並べて料理を作る日々

台風水害から再生し、2020年1月に再オープン

華正樓がオープンしたばかりの頃の写真

この店は、平窪地区の入り口に位置しています。だから、平窪に明かりを灯すためにも頑張ろうと思いました。そこでふと、37年前に華正楼ができた時の親父も同じだったんじゃないか。田んぼしかない、コンビニもない平窪を盛り上げたいって、あの頃の親父も同じ気持ちだったんだなとわかりました。

本当に多くの方々の支援もあり、今年1月2日に再オープンすることができました。その支援の御礼の贈り物として豚まんを作り始めました。支援してくださった人、お世話になった人、お店の再開を祝ってくれた人、そういう方に、少しずつ豚まんを送るようになったんです。


災害を経て、店に対する誇り、愛着も強くなりました


コロナはにくんでも、豚まんはにくまん

しかし、再オープンしてまもなく、新型コロナウイルスの流行が始まりました。緊急事態宣言が出て、いわきでも感染者が確認されました。医療従事者に対する偏見もありました。そこで、これまでの恩返しのつもりで、医療現場に無償で豚まんを届けるということを始めました。

空いた時間を見つけてはパッキングしてくれる母

豚まんは、レンジで温めればすぐに食べられます。すごく喜んでもらえて、次第に、病院の方がお客としてお店に来てくれるようになり、それがまた別のお客様につながったり、メディアに取り上げていただくようになり、大きな反響をいただきました。コロナの休店が開けた5月以降、これまで7000個を超える豚まんを販売することができました。すごく自信につながっています。

豚まんをお送りするときに、一筆、「コロナはにくんでも、豚まんはにくまん」と書き添えました。当時は「こんなこと書いたら怒られるかな」と思ったのですが、なぜかこちらの手紙も大きな話題になり、メディアにも取り上げていただいて、遠方からも注文をいただいています。遠方の皆さんからのご注文や声援も、本当に大きな力を与えてくれました。

豚まんには、このカードを入れてお送りしています

豚まんは、困難を前にした人に、少しでも元気になってもらえたらと思ってお送りしているものですが、先ほども言った通り、自分を鼓舞するものでもありますし、自分に自信をくれたものでもあります。その豚まんをもっと多くの人たちに届けたいと考えるうち、新しい加工場、「豚まん工場」の構想が頭に浮かんできました。

加工場ができれば、自分で品質管理ができますし、ものづくりに集中できます。さらに効率も高めながら豚まんを作ることもできると思います。災害が起きれば、たくさんの豚まんをお送りして、地域を支えることもできるはずです。ですが、今の私たちには金銭的に難しい挑戦になるので、まずは受注体制のテコ入れと、商品の魅力を発信するチャンネルづくりに着手したいと考えています。

今回いただいた支援は、オンラインショップの立ち上げ広報・情報発信の原資として使わせていただく予定です。そこで製造と販売体制を安定化させて力を蓄え、次のステップである「豚まん工場」につながればと思います。皆さまからのご支援、よろしくお願いします。


リターンについて

リターンは、豚まんを中心に組み立てました。やはり、まずはこの豚まんを一人でも多くの方に召し上がっていただきたいと思っています。そして、お店にも来ていただきたいので、お店の食事券もリターンとして付け加えました。水害から立ち上がる、この平窪地区も見ていただきたいと思っています。

また、いわきの食材をふんだんに使った、オリジナルの点心などもリターンに入れました。私はレシピ開発やイベント出店などの仕事もしていて、お店では提供しないものも含め、小ロットでいろいろな点心を製造しています。いわきならではの点心も、この機会に楽しんでいただければと思っています。

気になるものがありましたら、ぜひ、ご支援をお願いいたします。営業時間中は基本的にお店におりますので、どうぞ華正楼にも足をお運びください。


最新の活動報告

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  • 皆様この度はご支援をいただきありがとうございました!発送の準備が整い、順次発送させていただきます!ですが申し訳ないのですが、ありがたいことに沢山の支援者の方に恵まれ、3月中の返礼品を選んでくれた方には間に合わない方も出てくると思います。必ず4月中には送らせていただきますのでご了承くださいませ。尚、プレミアム牛マンの返礼品に関しては8月中の予定ではありましたが納品が早まりそうなのでもう少しお待ちください(^^)明日は加工場の物件を見に行ってきます!とても楽しみです!皆様ご支援本当にありがとうございました!!! もっと見る

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