はじめに・ご挨拶

こんにちは。私は静岡県三島市にある社会福祉法人仁岳会の運営する梅の実保育園で施設長をさせていただいている佐藤と申します。


当園は三島市の中でも近隣を田んぼに囲まれた閑静な場所にある保育所で、秋には黄金色のお米が田んぼ一面を覆っています。

恵まれた自然の環境を保育の中にもふんだんに取り入れ、園内の畑では毎年園児たちと一緒にサツマイモ作りなども行っています。


(園舎とグラウンド)


(第2園庭と畑)

開園当初は一斉保育を主軸に保育を行ってきましたが、保育所保育指針の改訂の数年前から自由保育の携帯へと保育内容を徐々に移行しています。一斉に製作物をしたり、同時にみんなでお絵描きをしたりなどの一斉保育のスタイルから、保育室の中の定位置におもちゃや折り紙などを配置して、子どもたちがやりたい遊びを中心に、子どもたちの自立した成長を支援していけるような保育環境設定を行っています。


このプロジェクトで実現したいこと

私たちがこの企画で実現したいことは、まず子どもたちにとって絵を描くことが、走ったり、虫を探したりすることと同じくらい普段の生活(遊び)の中で気軽に出来る環境を整えてあげることです。

三つ子の魂百まで ということわざがあるように、保育園在園中の幼少期は子どもたちの将来の育ちに大きく影響します。

もしこのプロジェクトをご覧いただいている方の中に、絵を描くことが好きではない人がいれば、その理由は「上手に描けない」からではないでしょうか? 遊びの中で絵を描くことに触れる機会が少なく、学校が始まってから授業で絵を描いて、それに対して成績が付く。その成績が悪ければ自分は絵が上手くないのだと勘違いして、絵を描くことが嫌いになっていく。

きっと同じような経験をされた大人の方少なくはないと思います。

梅の実保育園に通う150名の在園児たちには、絵を描くことへの抵抗のない成長を支援してあげたいと強く感じています。みんなで一斉にお絵描きをして、先生たちがリアクションをとることも大切かもしれませんが、気軽にふらっと黒板に立ち寄って好きな絵を適当に描いてみて、飽きたら他の遊びに移動するような、そんなお付き合いをしていけたらいいなと思います。



私たちの地域のご紹介

私たちの地域(静岡県三島市)は一言でいえば田舎ですが、のどかで自然が豊かです。湧水にも恵まれ、自然の生き物に触れられる機会も多く、また地域の交流も活発です。

(保育園から見える富士山)

2021年の第93回選抜高校野球大会の21世紀枠東海地区候補校に選ばれた三島南高校の野球部の学生さんたちには毎年子どもたちに向けて野球教室を実施していただいています。1月29日には21世紀枠の3校が選出されるようです!がんばれ三島南高校野球部!!


自然の生き物などにも触れる機会が多く、トカゲがいれば捕まえて育ててみたり(オスとメスを捕まえて飼育していたら卵を産みました!)

つばめが園舎に巣を作れば、刺激しないようにカメラを設置して産卵から孵化、巣立っていくまでカメラとipadをつなげてみんなで観察をしたりしています。


プロジェクトを立ち上げた背景

梅の実保育園では数年前から職員の労働環境の改善に取り組んでいます。

賃金面での改善はもとより、働く職員数に余裕を持たせることで、個性豊かな子どもたちにたくさんの時間をかけて接することができるような職場づくりに取り組んでいます。

しかし、職員の労働環境の改善を進める一方で施設の老朽化により修繕が必要な個所が増えてきたりと、電卓の前で考える時間がとても多くなりました。

子どもたちの育ちの為になるような意見については、どんどん職員から意見を出してもらうように話してあるのでチャレンジしてみたいことが沢山リストアップされています。

基本的には毎年度予算を立てて、一つずつ取り組んで行く予定でしたが、もし子どもたちへの取り組みについて応援してくれる人がいれば、もっと早く子どもたちのための環境づくりに取り組めるのではないかと考えたのが今回のクラウドファンディングを始めたきっかけになります。


資金の使い道・実施スケジュール

施工・取付は地元の企業

さんが行ってくれます。

同市内でも多数の保育施設を手掛ける信頼できる企業です。

資金の使い道については下記のとおりです。

①工事費 627,480円 

②クラウドファンディング手数料 69,700円

合計697,000円 となります。



クラウドファンディングが成功しましたら、直ぐに発注をかけさせていただき、来年度4月には完成させたいと考えています。※遅くなる場合には皆様にお知らせいたします。


リターンのご紹介

ご協力をいただいた皆様には心を込めてお礼をさせていただきます。

ただし、保育園の労働環境改善の取り組みとしてお便りの電子化やペーパーレス化に取り組んでおりますので郵送するような制作物のお礼はございません。

ご協力内容によっては保育園オリジナルの年賀状や

ご希望に沿ったアイコンイラストの作成などをご用意しておりますので是非ご覧になってください。

当園の職員紹介のページにあるような似顔絵のアイコン作成も可能です。

最後に

ここまで、当園のクラウドファンディングについてご興味を持っていただき本当にありがとうございます。

私たちは子どもたちにとっての最善の利益を常に考え、これまでも、これからもマンネリ化することのない、楽しくワクワクするような保育環境の提供を子どもたちに行っていきます。

今回のこの取り組みは子どもたちの遊びに必ず大きな変化をもたらします。そして、子どもたちには沢山の協力者の皆様のおかげで今回の取り組みを進められることができたことを説明し、自分の能力やお金は必ずしも自分の為だけではなく、他人のために自分の能力をつかうことで相手がどんな気持ちになるのかをお話ししてあげたいと思います。

保育の中でも普段意識をして取り組んでおりますが、私たちは子どもたちの言動に対して“偉いね”と声をかけることはありません。評価をするような言葉がけは、できることに価値があり、できないことに価値がないと子供が勘違いしてしまうかもしれません。

もし子どもが募金をしていたら、かける言葉は

“募金して偉いね”ではなく“募金してくれてありがとう”です。

A君のことをB君が助けてあげている場面を見たら

“A君助けてあげて偉いね”ではなく“A君を助けてあげてありがとう”と声をかけるべきだと思います。


幼少期のこの時期に最も学ばなければならないことは、他人とともに生きることです。

自分の力を他人のために使うと、どんなことが起きるのか。どんな気持ちになるのか。

その経験を沢山つんでいくことができる保育園でありたいと思います。


“ありがとう”の言葉の大切さを学ぶことができるこの機会をつくっていただいた皆様には大きな感謝を申し上げたいと思います。


本当にありがとうございます。


梅の実保育園 園長

佐藤悟郎


<All-or-Nothing方式の場合>

本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。

  • 2021/04/21 17:34

    巨大黒板の施工工事の大部分が終了しました!施工中に多少の修正箇所はでたものの、子どもたちが絵を描き始めらるところまで完成しました。現在試験的に絵を描き始めておりますが、今後お礼の動画撮影などを踏まえてリターンの作成に取り掛からせていただきます。HP上にも支援者のお名前(ニックネーム)を掲載した...

  • 2021/02/01 15:17

    今回の、クラウドファンディングでの取り組みを静岡新聞さんに取り上げていただきました。社会福祉法人でクラウドファンディングの活用が可能であることは、児童の分野だけではなく高齢や障がいの分野などでの福祉サービスの向上にもつながりますので、多くの人に知ってもらいたいと思います。

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