はじめに

はじめまして!このページを開いてくださってありがとうございます。
私たちは、NPO法人田原未来プロジェクトのみなさんと一緒に謎解きイベントを企画している、高校生チームです。
宮崎県立高千穂高等学校・宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校の生徒有志で活動しています。

私たちはとある校外学習に参加したことをきっかけに高千穂町田原地区とつながり、地元のNPO法人・田原未来プロジェクトが主催する「河内ナゾトキ町探検」の企画に参加することになりました。地域の大人や大学生、学校の先生など、たくさんの方にサポートをしてもらいながら活動しています。

初挑戦だった2019年はお手伝いという形でしたが、第2回は私たち高校生が中心となって昨年5月から準備を進めています!地域の歴史を五感で感じてもらうため、謎解きイベントに合わせた馬車の運行を企画しているので、ぜひみなさんの力をお貸しください!


田原地区に馬車を走らせたい!

謎解きのストーリーは、フィールドワークや地域の方々へのヒアリングを基に考えています。町の歴史を調べる中で出てきたのが、「馬車を呼びたい!」というアイデアです。フィールドワークでは地域の方から「昔このあたりは宿場町で、たくさんの荷馬車が走っていたんだよ」というお話を伺いました。そこから「じゃあ実際に馬車を走らせたら、みんなその頃のことをリアルにイメージできるんじゃない?」というアイデアが出てきたんです。

最初は冗談みたいに言っていましたが、小さな子どもをもつお母さんたちにそのアイデアを話してみると、「馬車が来るなんて素敵!もし馬車に乗れるなら子どもを連れて行きたい!」という声をいただきました。そうして話しているうちに、私たちもだんだん、にぎわっていた頃のように馬車が町を走るところを見てみたくなってきました。

さらに去年からは新型コロナウイルスの影響で、楽しみにしていた行事がなくなったり、おでかけしにくかったり、我慢しないといけなかったことがたくさんあります。そこでもしこの場所で馬車に乗れたら、きっと町の子ども達やおじいちゃん・おばあちゃん達も楽しめるだろうと考えたのです。
サポートをしてくれている地域の大人の人達も、最初は突拍子もないアイデアを受け流していましたが、「本当に馬車を呼べたらすごくおもしろいよね」と、馬車の運行ができる方に協力を呼び掛けてくれています。制作中の謎にも、馬に関する要素をちりばめているところです。

謎解きイベント第2弾「タイムカプセルを探す僕の1日」は、2021年4月3日(土)~4日(日)の開催を予定しています。謎解きの受付は10時半~15時です。受付後は、謎解きやイベント開催期間限定の民家カフェ巡りを楽しみながら、自分達のペースでクリアを目指していただきます。
同時開催の馬車運行は、各日10時より、田原出張所から田原中学校まで、旧街道を馬車で走るデモ走行を行います。そして午後は13時~15時半まで、30分おきに田原中学校のグラウンドで馬車への乗車体験を実施予定です。

今回の謎解きイベントは「高千穂町町民活動支援事業」の助成とチケットの売上によって運営しているのですが、馬車を呼ぶには資金が足りません。楽しい時間をお届けできるよう、私たちも精一杯がんばりますので、どうかみなさんのお力をお貸しください!


私たちの地域のご紹介

今回謎解きイベントを開催するのは、高千穂町田原地区の中の河内という小さな集落です。 高千穂町は神話の里として有名で、県外からも多くの観光客が訪れますが、河内は北の外れにあり、観光客が訪れることもありません。河内の人口は500人ちょっと。昔は宮崎と熊本をつなぐ交通の要所で、商店が何十店舗も連なる宿場町として、現在の高千穂の中心市街地よりも栄えていたそうですが、現在飲食店は1軒もありません。50年前は700人以上いたという田原小学校の児童数も今では50人ほどです。地区内にある田原中学校も、今年の3月で廃校となることが決まっています。町を歩いていても人とすれ違うことはほとんどありません。このままでは町がなくなってしまうかも……そんな状況をなんとかしたい!という思いが私たち高校生にはあります。


「河内ナゾトキ町探検」とは?

そもそも謎解きとは、物語を進めるために主人公になりきって、謎を解いたりアクションを起こしたりしながらエンディングを目指す、参加型のエンターテインメントです。まるでゲームの世界に入り込んでしまったかのようなワクワク感を味わえます。

河内地区では、2019年2月に東京大学大学院の梶谷真司先生を迎え、「哲学対話」というワークショップを実施したことがあります 。「河内でやってみたらおもしろそうなことってなんだろう?」というテーマで東大の大学院生や地域住民、小学生達で対話を行い、出てきたアイデアを基に生まれたのが「河内ナゾトキ町探検」の企画でした。

イベントを企画している田原未来プロジェクトの方から「一緒にやってみない?」と声をかけてもらい、「よくわからないけどおもしろそう!」と2019年の夏に謎の材料を集めるフィールドワークに参加したのが、私たち高校生が関わることになったきっかけです。


地域×謎解きの可能性

そして2019年10月19~20日、第1回河内ナゾトキ町探検「忘れられた女の子をさがせ/町の記憶をとりもどせ」を開催し、2日間で町内外から116人がイベントに参加してくれました!びっくりだったのは、私たち高校生や小学生も含めてボランティアスタッフが総勢65名も集まってくれたことです。来場者数の半分以上のスタッフがいるイベントってなかなかないですよね……!

当日は町のどこを見ても謎解き参加者やスタッフが歩き回っていました。「河内でこんなに人がうろついてるのを初めて見た!」と感動している高校生メンバーもいました。

都市部では若者中心の謎解きイベントですが、今回は0歳から91歳まで幅広い年齢層の人が参加してくれました。普段は飲食店がない河内ですが、地域の方の協力もあり、2日間限定で4つのカフェ(石釜ピザ、ホットサンド、デザート、グリーンカレーなど)とイベント参加者だけが入れるお団子屋さんがオープン。どのお店も大盛況でした!

町の大人と子どもがスタッフとして協力していたり、おじいちゃん・おばあちゃんたちの思い出話に花が咲いたり、この日は町中が笑顔であふれていました。イベントを通して河内の知らなかった歴史や地元の人たちの絆の強さを知ることができ、すばらしい2日間になったと思います。

参加者からは「楽しかった!また参加したい」「田原でこんなことができるなんてすごい!」など、うれしい声をたくさんいただきました。運営側として参加した私たち高校生も、たくさんの人がイベントに参加してくださったことで、「田原ってめっちゃすごい町じゃん!」と初めて本気で思えました。
このイベントをするまで気づけなかった町の魅力に参加者・運営者の双方が気づけたのです。私たちはこの取組に、町の人たちを笑顔にできる、地元のことを好きになれるという大きな可能性を感じました。


高校生の力で、まちの魅力を発信したい

「はやくこんな、なんもない田舎町から出て行きたい」
これは田原地区の中学生がSNSにアップしていた台詞です。何をやるかもよくわかっていないのに協力してくれる人が集まったり、ヨソモノも仲間として自然に受け入れてくれたり、フィールドワークをしていたら庭のミニトマトを差し入れてくれたり……というように、イベントの準備を通じて地域のよさをいくつも知ることができた私たちにとっては、結構ショックな本音でした。

一方でこの投稿は、「多くの子ども達が町の魅力に気づかないまま進学や就職のために外に出て行って、そのまま帰ってこないのかも……」と考えさせられるものでもありました。そういえばイベントをする前は、大人からも「ここはなにもない町だよ」という声がよく聞かれましたし、実際にそう思っているメンバーもいました。
前回のイベントには参加できなかった人もいるし、町の魅力に気づいていない人はまだまだいる。私たちの中で1回のイベントで終わらせたくないという気持ちが強くなってきました。

そこで、今度は私たち高校生が中心になって第2回の謎解き制作に挑戦することにしました!高校生が謎解き制作の中心になることで、より多くの中高生を運営側に巻き込み、イベントの準備に関わる中で地域の魅力を発見してほしいという思いがあります。

現在は、第1回で謎やストーリーを中心になって制作してくれた東京大学院生のみなさんや、謎解き制作のノウハウをもつ社会人の方にWeb会議でアドバイスをもらいながら、準備を進めているところです。


資金の使い道

今回のクラウドファンディングの支援金は、主として馬車運行のために使わせていただきます。

・馬車・馬運搬費
・馬車・馬レンタル費
・馬車運行技術指導費
・技術員旅費 
・クラウドファンディング手数料
・リターンのお届けに関する費用    等


リターンのご紹介

リターンには、謎解きイベント参加権の他、馬車のまちなかデモ走行への乗車権等を設定しています。馬の体力に限界があるため、坂の多いまちなかの走行は1日1回しかできません。デモ走行の席数は非常に限られているため、ぜひクラウドファンディングで支援していただいた方にご乗車いただきたいと考えています。一般の方向けには、田原中学校グラウンドにて、午後から1日6便運行予定です。

イベント参加権・馬車乗車権等の権利は譲渡可能ですので、遠方の方がご支援いただいた場合は、高千穂町近辺の方に代わりに参加していただくことも可能です。ご親族等への特別なプレゼントにもできますので、ぜひ私達のプロジェクトを応援して、当日遊びに来てください!


実施スケジュール

2月25日 クラウドファンディング開始
3月28日 クラウドファンディング終了
4月3~4日 第2回河内ナゾトキ町探検&馬車運行開催
4月中  お礼状発送


最後に~高校生からのメッセージ~

第1回の謎解きイベントで、私たちはまちのおじいちゃん・おばあちゃんたちがあんなに楽しそうにしている姿を初めて見ることができたように思います。

 また参加者のみなさんの笑顔を見たい!
 絶対にイベントを成功させたい!

そんな思いで準備を頑張っています。
このイベントをきっかけに、田原地区のみなさんはもちろん、地域外の人にもまちのよさを知ってもらいたいと考えています。万全の感染症対策して臨みますので、興味をもってくださった方は是非ご参加ください!


<All-in方式の場合>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2021/05/21 09:48

    支援者のみなさま、大変お待たせしました!現在手分けして宛名書き等を行い、順次お礼状を発送しております。また、ご近所の支援者のみなさまには、NPOメンバーが直接お渡しさせていただいています!高校生からのお礼の手紙の他、馬車運行や謎解きイベントの様子をまとめた動画のURLを記載したご案内、オリジナ...

  • 2021/05/10 08:00

    ようやく馬車運行の様子をまとめた動画が完成!7,000円及び10,000円コースのリターンとして制作していたものですが、こちらのコースでご支援いただいた皆様のご厚意で、支援の有無にかかわらずご覧いただけることになりました。You Tubeで限定公開しております。以下のURL(リンク)を知ってい...

  • 2021/05/09 20:02

    ご報告が大変遅くなりましたが、みなさまのご支援のおかげで、無事に馬車運行を実施することができました!4月3日(土)は10時から、田原出張所前から田原中学校までの道のりをデモ走行しました。沿道は梅や菜の花も咲いていて、春爛漫!そんな風景の中、ぱっかぱっかと心地いい音を響かせながら馬車が走る景色は...

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