皆さんはじめまして。私は岩手県陸前高田市でりんごのお世話をしております、吉田司ともうします。早速ですが本題に入ります。今回のお願いは開業と同時に、私がお世話をする米崎りんごの予約販売をクラウドファンディングで行うのでぜひお買い求めください!どうか応援よろしくお願いいたします!」という挑戦です。

1995年に地元の高田高校を卒業し、主にホテルや飲食業・観光関連の仕事をしていました。当時は飲食店での独立を目指していましたが、2011年の東日本大震災においての体験が、生き方や働き方といった人生観を全て変えていきました。自分が死んだら何を遺せるだろうか。物語のはじまりは、支援物資に混じっていたりんごを何気なくかじったときの驚きでした。

【りんご農家になることを決意させた“ふたつの衝撃”】

それはジュースのようにみずみずしく、シャキシャキとして酸味と甘みのバランスが絶妙で、皮まで味がのっているりんご。何よりそれが地元産ということに衝撃を受けました。特産品が海産物の印象が強いこの三陸沿岸で、これほど美味しいりんごがあるなんて。陸前高田市米崎町産のりんご、通称「米崎りんご」との出会いです。しかし、米崎りんごは生産者の高齢化や復興にあたっての宅地化が進み、りんご畑が次々に姿を消していました。そしてふたつ目の衝撃に辿り着きます。震災当時、承継が決まっていた米崎りんごの“30代以下”の担い手は、たった一人だけしかいなかったのです。

調べてみると、陸前高田は東北の中でも比較的温暖で、果樹園は水はけの良い南向きの傾斜地が中心。更に日照時間が長く寒暖差も穏やかで、雪もあまり降らないので霜が降りず、焦って収穫する必要がない…など、果樹生産にとって好条件が揃っていることに加え、「海の見えるりんご畑」という景観が全国の生産地を見ても非常に珍しいことも判明し、稀有な魅力が満載にもかかわらず、現実は産業自体が消えようとしている一歩手前。状況はひっ迫していました。

【現代の生き方を問われる、辿り着いた“米崎りんごの歴史”】

話は遡って130年ほど前、時は明治。歴史は農民ではなく、出稼ぎの大工さんが宮城県から苗を持ち帰ったことから始まります。秋になると三重県のカツオ船団が大船渡や釜石、気仙沼に寄港しており、行商に行くと郷土のお土産として大変喜ばれたそうです。
“りんごを売ったお金で、大晦日は家族揃って、腹いっぱい食べて笑って年を越そう”。
震災で再確認した“家族との他愛もない日常がどんなに幸せであるか”ということ。つまり、米崎りんごのルーツには「家族揃って暮らしていけるように」という願いが込められていたのです。


【先人から受け継いだ文化を進化させ、次の世代に繋ぐ。もっと面白く、尊く。】

話を戻します。40歳で農業の世界に入った私は、特定非営利活動法人LAMPという団体に所属し、前述“たった一人の30代以下の担い手”大和田貴史さんの指導を仰ぎ、”常に色々ある先輩”村上計太さんや地域のベテラン農家さんに鍛えられ、岩手大学農学部主催「いわてアグリフロンティアスクール」にて経営を学び、アグリ管理士を取得することができました。植樹会やマルシェを開催したり、平出祐悟君とWeb絵本を作ったり、小笹秀明君とオンラインでりんご狩り体験も敢行したり。技術が上がって頼もしくなった小松浩之君に、いつも相談にのってくれて、時には激しくブレーキをかけてくれた菅原久美子さん、そして最高の意味で“野放し”にしてくれた代表の松本玄太さんたちと過ごしたLAMPの3年間は、一生忘れることはないでしょう。いよいよです。4月からはLAMPを卒業し「イドバダ・アップル」として開業いたします。

※ちなみにイドバダとは、実家の屋号が方言でなまった言い方です。正式には井戸端。今後、様々な変化があったとしても、先祖代々の屋号は未来の子孫たちに残していきたい、という願いを込めています。

この名前の通り、当面はりんご1本、ひとりで経営を行っていく予定です。正直なところ、秋しか収入がありません。ただ、収入のために年間の農作物を増やし、肝心のりんごの生産管理がおろそかになり、質を落としてしまっては本末転倒です。作って売るだけではなく、今回のクラウドファンディングの目的は「吉田司のファンを作る」ほか、秋季一括の収入を散らすこと。先に販路が決まったら、あとは丹精を込めるだけ。予約購入いただいた方はちょっと畑のりんご達を気にかけていただけるような、みなさんから応援される農家になりたい。最新機器の導入も視野には入れていますが、スマート農業の根底は“人”。そして何より「陸前高田のりんご」を育てること、農業という働き方を進化させ、次の世代に繋ぐこと。それが私の責務だと思っています。


【目指すは「りんごができるまで」を商品化し「陸前高田のりんご」を育てること】

ここまで読んでいただきありがとうございます。
貴重な時間をいただき本当にありがとうございます。

最後に、独立が決まってから、背中を一番強く押されたエピソードをご紹介します。
2019年の夏、東京から農業体験に来てくれた山本カンナさんと、中学生の志歩さん親子。
既に農業高校の体験入学を済ませ、進路もほぼ決めていた志歩さんに、ちょっと気になったことを問いかけます。
「どうして、農業をやってみようと思ったの?」
彼女は目を輝かせながら、前のめりになって答えました。

「だって、“人のいのちをつくる仕事”って、めっちゃかっこよくないですか!?」


色あせることのない無垢なその言葉を胸に、
海の見えるりんご畑から
イドバダ・アップル、開業します。
応援いただけたら、すごく嬉しいです。


【これからのイメージ】

①新たに植樹予定:早生品種「おぜの紅」赤肉品種「なかののきらめき」明治時代の希少品種「国光」  クッキングアップル「ブラムリー」等
②有料オンラインサロン開設、りんご農家の業務日誌を公開
③AI草刈り機“ロボモアMR-300”(和同産業株式会社 花巻市)、
 液体花粉散布可能ドローン”TSV-AH2”(株式会社マルショウ紫波 紫波町)導入予定
④「北限のゆず」植樹予定
⑤公開中のWeb絵本「いち、に、さん、し、り・ん・ご♬」製本化
https://www.youtube.com/watch?v=qG2Up8MEWVo

【その他ご案内】
・リターンの金額はすべて送料込みです。
・「ただただ応援」でお申し込みいただいたお金は、翌年の苗木代ほか農園整備に使用させて頂きます。
・保存方法につきましては、発送時にご案内いたします。
・台風被害を考慮し、晩生(10月後半以降)品種は少なく数量で設定しております。
 ※万が一、壊滅的な被害を被り、りんごが発送できなくなった場合は全額お返しいたします。

【イドバダ・アップル 畑データ】
<代  表>吉田司  昭和51年10月19日生まれ 2児の父。
岩手県立高田高等学校卒業後、盛岡グランドホテル(盛岡)ホテル安比グランド(安代)キャピタルホテル1000(陸前高田)、有限会社菅生(大船渡)、箱根山テラス、特定非営利活動法人LAMP(陸前高田)にて勤務。アグリ管理士(2019岩手大学認定)。妻はヨガインストラクター。
<面  積>岩手県陸前高田市米崎町、和野地区・樋ノ口地区 約6反歩
<栽培品種>サンふじ・早生ふじ・さんさ・紅いわて・北紅・北斗・王林・ジョナゴールド・シナノスイート・シナノゴールド・おぜの紅・ブラムリー・青林・はるか・紅玉・ぐんま名月・炎舞・なかののきらめき・国光
合計19種類※改植したばかりの若木含む

<事務所>0292205 岩手県陸前高田市高田町字大隅93-1
     (一社)トナリノ コワーキングスペース「ヤドカリ」内
<お問い合わせ> idobada4649@gmail.com
※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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