尾州産地とつくる、週に一度の「ONの日のシャツ」

毎日着られるリラックスシャツも必要だけど、大人になったら、ちょっと特別な日に着られるシャツも持っていたい。

でも、年に一度しかクローゼットから出さないような、堅苦しいフォーマルシャツでもなく…。週に一度くらい、「今日はちょっと気合を入れようかな」なんて日に着られる、“良いシャツ”が一着欲しい。

そんな、ちょうどいい「ONの日のシャツ」があったなら——

東海エリアのヒト・モノ・コトをつないできた「大ナゴヤツアーズ」と、愛知が世界に誇る毛織物産地「尾州」が、使い手の「欲しい」をカタチにします!

<「ONの日のシャツ」の5つのこだわり>

(1)堅苦しくなく、ゆるくもない、“きちんと感”。
ベースはクラシックな襟付きシャツ。随所に取り入れたさりげない遊び心が、堅苦しさをやわらげます。フォーマルすぎず、カジュアルすぎず、「ONの日」にふさわしい一着です。

(2)ユニセックスで着られる、4サイズ展開。羽織りとしてもOK!
性別問わず上品に見える、ユニセックスデザイン。4つのサイズ展開から、自分らしいサイズを選んで着こなしてください。羽織りとしても着られるシャツジャケットです。

(3)オールシーズン活躍する、尾州ウールの優秀シャツ。
生地には、尾州の毛織物を代表する「ウール」を使用。肌触りが良く、さらにシワになりにくい。撥水性にも優れた高機能素材です。夏は涼しく冬は暖かく、一年中活躍します。ウールは、正しいお手入れ方法を知ることで、より長持ちします。5年、10年と、経年変化を楽しみながら大切に「育てて」あげてください。

(4)直仕入れだから、ハイクオリティ&リーズナブル。
尾州ウールは、海外ブランドからも指名買いされる“高級毛織物”。産地の協力のもとで直接やりとりするからこそ、品質の高さに対してリーズナブルな価格を実現できました。

(5)デッドストック生地を、“染め”と“織り”の技術で復刻
3万点の中から選んだのは、偶然にも、現在は生産終了した糸を使った生地でした。糸がないなら、“染め”と“織り”で再現するしかない!ということで、職人技によってデッドストック生地を200m復刻させます。今ではめずらしい「ションヘル織機」という低速織機で、ゆっくり丁寧に織り上げる生地。その質の高さは一目瞭然です。

ネイビーとブラウンの2色展開。どちらも性別問わず着られる落ち着いたカラーです。


“作り手”と一緒にはじめる、“使い手”目線のものづくり
「大ナゴヤプロダクツ」はじまります!

「大ナゴヤツアーズ」では年間300回の体験プログラムを開催し、3000人ほどをまち案内しています

こんにちは。今回のプロジェクトリーダーの加藤幹泰(かとうみきやす)です。私は名古屋生まれ名古屋育ちの“なごやっこ”。名古屋を中心とする東海エリアの魅力を体験プログラムとして届ける「大ナゴヤツアーズ」の代表をしています。

“ものづくりのまち”でもある東海圏には、たしかな技術で丁寧な仕事をする作り手たちがたくさんいます。その中で、尾州のものづくりの素晴らしさを知ってもらう体験プログラムを企画し、何度も作り手のもとへと足を運んできました。

“使い手”の「欲しい」をカタチにできる“作り手”が、すぐ近くにいる。それならば、大ナゴヤツアーズが両者の架け橋(=繋ぎ手)となり、「欲しい」からはじまるものづくりにチャレンジしたい。モノを通じ、“まちの魅力を面白がる”人を増やしたい。

そこで生まれたのが、新プロジェクト「大ナゴヤプロダクツ」。その第一弾として、愛知が世界に誇る毛織物産地「尾州」の作り手とタッグを組みました!


世界三大毛織産地「尾州」で生まれる高級毛織物

尾州産地とは、愛知県一宮市〜岐阜県羽島市の周辺地域のこと。尾州は「世界三大毛織物産地」のひとつとされ、その高品質な生地は、世界中の名だたるファッションブランドからも支持されています。

尾州産地の強みは、分業体制によるきめ細かなものづくり。糸が織物となり、さらに衣服になるまでのすべてが、産地で完結するのです。紡績、製織、加工、縫製など、各工程ごとに専門企業が存在し、それぞれに高い技術を培ってきました。

こんなにすごい産地があること、本当に良いものが身近でつくられていることを、もっと知ってもらいたい!ツアーだけではなく実際に“モノ”を手に取ってもらうことで、より多くの人に感動を伝えられるのではないかと考えました。

州の毛織物を地元の人たちにも広めたい!「尾州のカレント」代表 彦坂さん>

彦坂 雄大さん / 尾州のカレント代表

尾州の毛織物の良さを広めるため、繊維企業に所属する若手社員たちによって結成されたのが「尾州のカレント」。今回、コーディネーターとして一緒にプロジェクトを進めてくれたのが、尾州のカレント代表の彦坂さんです。

「これまで産地と直接関わりをもっていたのは、主にアパレルブランドや服飾業界のデザイナー。もっと地元の人たちに尾州のことを知ってもらいたいと思っていました。地域の魅力やものづくりの面白さを知っている大ナゴヤツアーズが、ユーザー目線で欲しいモノをつくりたいという新プロジェクトを立ち上げたのは嬉しい機会です。産地としても、心から“やってみたい”と思えるものづくりに挑戦できます」と彦坂さん。

使い手の「欲しい」を作り手の技術や経験でカタチにするため、ここから、産地とチームを組んで開発がスタートしました。

<“唯一無二”の生地を織り続ける「葛利毛織工業」>

尾州で100年以上の歴史を誇り、昔から変わらない生地づくりをしている織物工場が「葛利毛織工業」です。大ナゴヤツアーズでも度々、工場見学に訪れています。

葛利毛織工業では、昭和7年に導入した「ションヘル織機」という、希少な低速織機を使用した毛織物を生産しています。

ションヘル織機では、糸に負担をかけないよう、手織りのようにゆっくりとヨコ糸を入れていきます。そのため、1分間に3センチ程度しか生地を織ることができません。しかし、繊細な糸に空気を含んだ状態で高密度に織り上げられ、肌触りが良く、強度があり、ストレッチ性のある着心地抜群の生地ができあがるのです。この仕上がりは低速織機ならでは。

葛利毛織がつくる生地は服飾業界でも最高品質生地として知られ、誰もが知る高級ブランドのアイテムにも使わています。スーツに仕立てた場合、20万円以上の値段がつくシロモノ。

葛谷 聰さん / 葛利毛織工業(株)専務取締役

こんな綺麗な生地で、シャツをつくれたら…。そんな想いを葛利毛織 専務取締役の葛谷さんに伝えると、生地探しに協力してもらえることになりました。

“本当に良いもの”に手を伸ばしてもらうため、原価率60%を実現

いくら生地の素晴らしさを伝えても、“使い手”からすれば、高級品にはそう簡単に手を伸ばせません。もっと多くの人が、本当に良いものを着られるきっかけをつくりたい。

そもそも一般的なアパレル製品の場合は、小売店での利益も確保するため原価率は20%〜30%。従来の流通で考えると、購入者の手に渡る時にはいいお値段になってしまいます。

「ONの日のシャツ」は、産地と直接やりとりするからこそ、リーズナブルな価格を実現。また小売店に卸さず直接販売することで原価率60%での販売を可能にしました。

地元でつくられたシャツを着て楽しむことから、産地を応援してもらえたら嬉しいです!


「ON」のシーンにフィットする一着を

ジャケットを羽織るほどかしこまりたくはないけれど、“きちんと感”をまといたい。生活の中で、こんな「ON」の瞬間はありませんか?

「ON」のシチュエーションはたくさんあるのに、「ONの日」に似合うシャツは、意外と探すのが難しいものです。きっちりして見えて、フォーマルすぎず、カジュアルすぎず。上品だけどさりげない遊び心をしのばせた一着をつくりたいと考えました。


高機能で長く着られる、尾州ウールのシャツ

尾州でシャツをつくるなら、やっぱり生地はウールがいい!独自の技術で生産される美しいウール生地は、尾州を代表する毛織物です。

ウールと聞くと、ニットやマフラーなどの冬物をイメージする人も多いかもしれません。しかし実は、ウールは夏は涼しく冬は暖かく、通年に適した高機能素材。シャツにはもってこいの生地なんです!


3万点の中から見つけたデッドストック生地を、復刻生産したい!

「ONの日のシャツ」にぴったりな尾州ウールを探すべく、葛利毛織工業へ。これまでに3万点以上の生地をつくってきた葛利毛織には、高級ウール生地の在庫が豊富に揃っています。その中でも、着心地が良く、シャツに仕立てたときに美しく見えて、機能性も兼ね備えた、理想の生地を選びたい!

たくさんの生地を見ては悩みに悩み…。ふと、目に留まった2つの生地がありました。

ウールならではの程よい艶感。ネイビーとブラウンの、ユニセックスで使える飽きのこないカラー。ずっと触っていたくなるような肌触りの良さ。

「この生地は生産終了していて、今あるぶんで最後なんです」

葛利毛織さんのお話によると、この生地は複数色のワタをミックスした糸からつくられたもの。特殊な設備と技術が必要ですが、尾州でこの糸を生産していた紡績工場が事業を撤退してしまったのです。残っている生地は10メートルのみ。これではサンプル程度しかつくることができません。

「ただ、この生地を復刻できる可能性はあります。チャレンジしてみましょうか?」

染料を微調整しながら白い糸に着色する“染め”の技術。タテ糸とヨコ糸を計算通りに組み合わせる“織り”の技術。葛利毛織さんの職人技によって、ほぼ同じ色・質感の生地を再現できるのだそう!

そこで、プロジェクトに賛同してくれる方からの支援を募り、まずは各色100メートル分の生地を復刻させます。

現段階で残っている10mずつの生地から、ネイビー・ブラウンそれぞれのサンプルが完成!

また、シャツと合わせて着られるボトムスも用意。尾州のカレントのオリジナル商品、「びしゅうのズボン」を、同じ復刻生地でつくります!びしゅうのズボンは、無駄のないすっきりとしたデザインでありながら、ウエストはゴム+紐のため、ストレスなく履けるのが特徴。忙しい朝にもコーディネートに迷わず、重宝するセットアップです。

生地が100メートルあれば、1色につき、シャツ40着・ズボン25着の生産が可能。ネイビーとブラウン、あわせて計200メートルを復刻し、「ONの日のシャツ」とズボンを仕立てます。


一枚着としても、アウターとしても!
高品質・高性能な「ONの日のシャツ」

羽織としても着られるシャツジャケット

前後左右どこから見ても綺麗なシルエット

ベースはクラシックな襟付きシャツ。随所に取り入れたさりげない遊び心が、堅苦しさをやわらげます。ネイビーとブラウン、ユニセックスで着られる2色展開です。シャツの内側には、「大ナゴヤプロダクツ」のオリジナルタグを取り付けます。

ステンカラーの一枚衿で、首回りはすっきりした印象。
一番上までボタンを閉めても苦しくありません。

Yシャツのような袖口のボタンをなくしたことで、シンプルな見た目と軽い着心地に。
裾はまっすぐなラインのスクエアカット。
しなやかな裾の揺れから、ウールの質感も感じられます。
背中のプリーツは片側一点で留めて、上品かつ可愛らしいバックシルエットに。
動くたび、綺麗にドレープがかかります。

胸ポケットではなく、手が入れやすいサイドポケットを採用。
生地と同系色の糸でステッチを施しています。

使い勝手の良い、内ポケット付き。
また、生地の両端にある「耳」の部分を、あえてアクセントとして縫い付けました。

ブラウンのサンプル着用イメージ

<シャツ サイズ展開>
ユニセックスで着られる、4つのサイズ展開を用意しました。

※「着丈」は背中心から裾までの長さです。
※寸法は若干の誤差が生じる場合がございます。

サイズ「1」でのカラー比較

サイズ「3」でのカラー比較

【生地について】
生産:葛利毛織工業(愛知県一宮市木曽川町玉ノ井字宮前1番地)
ウール100%
目付:240g/m

<ズボン サイズ展開>
【タイプ】×【股下の長さ】で計6種類の中から、自分にぴったりの一本を選べます。
【タイプ】スリムフィット・ルーズフィットの2種類。
【股下の長さ】ショート(股下60cm )・ノーマル(股下66cm)・ロング(股下74cm)の3種類。

●サイズ展開 計6種類
・スリムフィット ショート(股下60cm)
・スリムフィット ノーマル(股下66cm)
・スリムフィット ロング(股下74cm)
・ルーズフィット ショート(股下60cm)
・ルーズフィット ノーマル(股下66cm)
・ルーズフィット ロング(股下74cm)

●タイプ比較

※ウエストはゴム+紐の仕様となります。
※寸法は若干の誤差が生じる場合がございます。

スリムフィット・ルーズフィットの比較写真

※写真は男女どちらも、ノーマル(股下66cm)を着用しています。
※モデルが着用している商品は参考イメージのため、使用している生地が異なります。

◎機能
ポケットは右後ろに1つ付きます。

【生地について】
生産:葛利毛織工業(愛知県一宮市木曽川町玉ノ井字宮前1番地)
ウール100%
目付:240g/m


知れば簡単!「育てる」ようなウールのお手入れ方法

「ウールは自分で洗えないのでは?」というのは、よく聞かれる疑問。たしかに、水を含んだウールを強く揉み洗いすると、繊維が絡み合って生地が硬くなる場合があります。ただ、この「フェルト化」という現象は、正しい洗い方を知っていれば防げるのです。

※ドライマーク表記商品のため、基本的にはクリーニングをおすすめします。ご家庭での洗濯は自己責任でお願いいたします。

ウールは使い心地がよく、5年、10年と長く着られる素材。素材と向き合うお手入れ方法を知ることで、より長持ちさせることができます。お気に入りの一着を、ぜひ大切に「育てて」あげてください。


資金の使い道

<シャツとズボンの製作費>
・復刻の生地づくり、デザイン作成、パターン作成、サンプル製作
・機織り→加工→縫製の工程にかかる費用

<ものづくりの工程を「伝える」アーカイブ化>
ものづくりの面白さや身近な産地について興味をもってもらえるよう、オンライン上のアーカイブに情報を残していきます。モノをつくったその先にも、「伝える」ことを続けていきたいです。
・企画から製作までシャツ開発の道のりを記事化
・糸が織物となり衣服になるまでの工程を記事化
・制作秘話やものづくりの面白さを語る、オンライントークイベントを開催

<試着会 開催費(尾州&名古屋)>
実際にシャツに袖を通して質の良さ、こだわりを体感してもらいたい。納得して購入し長く着てもらいたいからこその「試着会」をプロジェクト期間中に開催します。

■尾州会場
会場:尾州のカレント 新見本工場
開催日:6月16(水)~19日(土)13:00~17:00
住所:一宮市西萩原上沼40 木玉毛織内(駐車場あり)

■名古屋会場
会場①:ROWS COFFEE
開催日:6月12日(土)、13日(日)11:00~17:00
    6月20日(日)~22日(火)11:00~17:00
住所:名古屋市西区那古野2-21-5(駐車場はありません)
※国際センター駅より徒歩3分

会場②:TOUTEN BOOKSTORE
開催日:6月27日(日)10:00~18:00
住所:名古屋市熱田区沢上1-6-9(駐車場はありません)
※金山総合駅より徒歩10分

<キャンプファイヤー手数料10%>
支援金の10%はキャンプファイヤー事務局へ手数料としてお支払いします。

リターンについて

●復刻生地でつくるシャツ&ズボン(オンライントークイベント参加権付)

※1色につき、シャツ計40着・ズボン計25着を生産予定です。

※今回のリターンにご用意するアイテムは受注生産のため、原則としてサイズ交換・返品はできません。ご了承ください。万が一、製品到着後に破損や不良があった場合には、返金などできる限りの対応をさせていただきます。

●純粋に応援!オンライントークイベント参加権 3000円
オンライントークイベントでは、「シャツってどうやって開発するものなの?」「製作で苦労したことは?」など、ものづくりの裏側を公開。普段は聞けない“作り手”側の話もたくさん飛び出す予定です!
開催日未定(プロジェクト期間終了後に予定しています)。開催日は追ってご連絡させていただきます。

●復刻生地の生産に立ち会う!葛利毛織工業の工場見学(オンライントークイベント参加権付)4000円
葛利毛織さんの工場見学を開催します。今回の復刻生地の生産現場に立ち会ってもらえます!ガシャンガシャンと轟音が鳴り響くションヘル機をはじめ、世界に誇るものづくりの現場を生で見てもらえます。
開催日:8月21日(土)10:00~12:00
開催場所:葛利毛織工業
住所:一宮市木曽川町玉ノ井字宮前1番地(駐車場はありません)
※名古屋鉄道尾西線「玉ノ井」駅より徒歩3分


実施スケジュール

・5月:企画会議、デザイン会議、パターンづくり、サンプルづくり
・6月:糸染め・撚糸(糸を染めてから、より合わせていきます)
〜6月「サンプル試着会」開催!(尾州&名古屋)〜
・7〜8月:生地製作(タテ糸とヨコ糸を交差させて、糸から布をつくます)
・9月上旬〜中旬:整理加工(不純物を取り除き、蒸気と圧力で艶や風合いをつけます)
・9月下旬:縫製(布を型紙に合わせて裁断し、縫い合わせます)
・10月:シャツ・パンツ完成。随時発送予定


純粋に「着て楽しむ」ことが、魅力の発信につながる

どんなにモノや場所の魅力を伝えても、情報を受け取ってもらって終わり、ではもったいない。実際に手で触れて、身につけて、楽しんでもらうことで、本当の魅力を体感してほしい。地域活性化など、堅い言葉で考えなくてもいい。このプロジェクトに共感してくれるみなさんが、シャツに袖を通し、ただ着たいものを着ることが、魅力の発信につながると思います。“使い手”も“作り手”もともに楽しんでいける、そんな地元の“良い関係性”を築いていけたら最高です。

今回のプロジェクトがうまくいけば、「大ナゴヤプロダクツ」として次のプロジェクトにもチャレンジしたいですね!皆さんのご支援よろしくお願いします。


※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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