東京農業大学の食香粧化学科 「学生コスメ®プロジェクト」は、
地域の6次産業化を通じて、地域活性化に貢献することを目標としています。

今回、その学生が、自然豊かな北海道の生物資源「ハマナス」を使用した「MAWハンドクリーム」を開発しました。しっとり、けれど、べたつかない」そんな使用感のハンドクリームです。

収穫祭の中止や、コロナ禍で中々プロジェクトが進まないなど、1年がかりで開発したハンドクリームです。ご支援よろしくお願いいたします!!

<本プロジェクト関連のメディア掲載実績>

北海道新聞(網走市版):2021年4月21日(水)発行 (詳細はこちら
ラジオ(FMあばしり):2021年4月29日(木)
北海道新聞(全道版):2021年5月1日(土)発行


写真:東京農業大学 世田谷キャンパス

東京農業大学は、1891年に日本で初めて設立された私立の農学校で、今年で創立130年を迎えます。

全国に、世田谷キャンパス厚木キャンパスオホーツクキャンパスと3キャンパスあります。また、これらのキャンパス以外にも、北は北海道、南は沖縄の宮古島まで幅広い地域に、活動の場があり、実学主義という教育理念のもと1万人以上もの学生が学問や研究に励んでいます。

写真:オホーツクキャンパス

私たちの所属するオホーツクキャンパスは、1989年(平成元年)に網走市に開学されました。

このキャンパスには、「北方圏農学科」「海洋水産学科」「食香粧化学科」「自然資源経営学科」の4学科あり、約1500人の学生が在籍します。

北海道のオホーツクキャンパスにいる学生は道外から来る学生も多くいます。
私たちオホーツクキャンパスの学生は遠く北海道まで行き、何を学んでいるのでしょうか・・?

写真:学生コスメプロジェクトの講義の様子

食香粧化学科 は、食品、香料そして化粧品の開発・加工を基礎から応用まで学ぶ学科として日本で初めて誕生しました。北海道という生産資源を生かした、ハーブや薬草などを栽培・収穫するなどの体験実習、それらの機能解析、食品や香粧品の製造実習ができます。

こんな時代だからこそ、自然を相手にした社会に出てからも役に立つ体験ができます。


写真:北海道の自然

皆さんもご存知の通り、北海道は自然豊かです!北海道の広さは、関東地方の2倍以上にもなります。
気候は、シベリア、アラスカ、カナダなどに近く、年間を通して冷涼低温な気候であり約半年間は雪の季節です。自然豊かなそんな北海道では、その地形や気候を活かした沢山の農産物や海産物があり、珍しい動植物も多く、キタキツネなども日常的に見られます。

写真:オホーツクキャンパスのある網走市

私たちの住む網走市は、北海道の北東沿岸に位置し、冬は雪が激しく、なんとマイナス15℃まで冷え込みます!

流氷について学べる博物館であるオホーツク流氷館、網走市周辺の網走国定公園、先住民アイヌの文化や他の北方民族に関する展示が行わている北海道立北方民族博物館があります。

写真:観光名所の網走監獄

網走市で外せないのは、全国的に有名な網走監獄です!
その知名度から、多くの漫画やドラマなどの舞台として活用されています。現在は博物館として実際に館内を見学することができ、その歴史について造詣を深めることができます。

写真:オホーツク海の流氷

網走市の近海には、流氷でも有名なオホーツクの海があり、プランクトンや水産資源も豊富です。
また、流氷の下には「流氷の天使」とも呼ばれているクリオネが生息しています。クリオネの様子は、網走市の流氷館や、世田谷キャンパスに隣接する「食と農の博物館」などで見ることができます。

さらに、近年の温暖化の影響もあってか、普段は見られない魚(シイラやブリなど)も沖合で漁獲されるようになってきており、水産資源の豊富さが際立っています。


網走での主なイベント

(春)春カニ合戦:カニ料理の屋台が並び、投げられたカニをキャッチするメインイベントがあります!農大応援団によるリーダー公開(大根踊りなど)も行っています。
(夏)あばしりオホーツク夏まつり:道の駅周辺で約4000発の花火が打ちあがります!農大生も遊びに行ったり、運営のお手伝いをしています。
(秋)オホーツク網走マラソン2020:オホーツク網走マラソンは地域の方だけでなく、本州や果ては外国人など毎年約3000人もの人が参加するイベントです!幅広い年齢層や出身の方がいるため、農大生もスタッフとして参加しています。
(冬)あばしりオホーツク流氷まつり:氷の雪像やステージでのショー、カヤック引きなど盛り上がるイベントが行われます!


東京農業大学 オホーツクキャンパスの収穫祭

写真:東京農業大学(オホーツクキャンパス)の収穫祭の様子 

昨年は、コロナ禍の影響で中止となりましたが、例年、秋になると東京農業大学のメインイベントである収穫祭があります。オホーツクキャンパスだけでも毎年2万人を超すの地元の方々や農大生の家族、農大OB・OGが来場し、全キャンパスを合わせると累計10万人以上の方に来ていただいております。

オホーツクならではの鮭のつかみ取り体験や、
オホーツク地域のものを使用した商品が販売されるオホーツク農大マルシェがあります。

こんな時だからこそ!遠く北海道・網走市の魅力を知って頂ければと思います。


写真:左上)搾乳、右上)ホタテ、左下・右下)農業

北海道オホーツクキャンパスの周辺地域は、農業や水産業などの一次産業が盛んではあり、繁忙期には、多くの東京農業大学の学生が生産現場に手伝いに行きます。

なんと早い時で、朝0から手伝いに行くことも。。。

例えば、道内でも屈指のホタテのバイトは 、5月の放流を始まりとし8月末まで続き農大生の1大イベントとなっています。鱒浦漁港でのホタテバイトはオホーツクキャンパスにいる農大生の多くが経験します!

その他、春から秋にかけて農家バイト(ビート、じゃがいも、玉ねぎ、キャベツ、ブロッコリー、ニンニク、カボチャ、じゃがいも 、ゴボウ、せんきゅう) 、冬は雪かきバイト流氷船バイト、通年を通して牛引き牧場バイトもあります。

こんな経験は、自然豊かな北海道だからこそできるものだと思います。

これらの活動は、学生と地域方々を強く結びつけてくれます


私たち「学生コスメ®プロジェクト︎」は、東京農業大学の学科主導のプロジェクトの1つです。

地域、業界の方からものづくりを学部1年生の頃から学ぶことができ、これらの活動は将来的な研究活動に大きく役立ちます。

「学生コスメ®プロジェクト」の目的は、自然豊かなオホーツク地域の生物資源を活用してコスメを開発し、商品化に取り組むことで、地域の6次産業化に貢献することです。

これまで、本プロジェクトを加え、熊谷喜八道場、学生ビールプロジェクト、学生ワインプロジェクト、学生アロマプロジェクト、発酵食品プロジェクトが行われてきました。

写真:学生コスメプロジェクト

また、「学生コスメ®プロジェクト」は、『mawワイルドローズローション』や、『クールバスソルト涼』など、こだわりの商品を、地域の皆様の力を借りながら学生自身の手で開発してきました。

今回は、mawシリーズ第二弾となるハンドクリームを開発します。ハンドクリームを通じて、北海道の素晴らしさをお伝えできればと思います。


写真:ハマナス

今回の商品名も入っているMAWとは、アイヌ語で「ハマナス」という意味です。

ハマナスは、東アジア原産のバラ科の植物です。

皇后雅子様のお印であることや、北海道のシンボルである”道花”に指定されています。

また、ハマナスは北日本の浜辺に自生しており、アイヌの人々は病気の予防のために、ハマナスの花を煎じて飲用していたこともあるようです。

ハマナスの”花”は香水に、”果実”はジャムや果実酒に利用されています。しかし、化粧品に使用された例は多くはありません。

写真:製品調整の様子

今回、ハンドクリームは、しっとり、けれど、べたつかない」、そんな使用感に仕上げました。ハマナス果実エキスに加えて、保湿効果のある北海道産のシラカンバ樹液も使用しております。作成したハンドクリームは、北海道産のシラカンバ樹液とハマナス果実エキスを使用しています。シラカンバ樹液には保湿効果、ハマナス果実エキスは美肌効果があります。

写真:MAWハンドクリーム (1本 50g)

<レシピ・製造>
今回の商品化にあたって、北海道芦別市に工場のある株式会社ICE様にご協力いただきます!網走市からは車で約3時間のところにあり、東京農業大学とも所縁のあります。

<デザイン>
ラベルデザインには、ハンドクリームの原材料しても使用している「ハマナス」をあしらっています。

<こんな人に買ってもらいたい、使ってもらいたい>
・東京農業大学のOB/OG
・オホーツク地域に所縁のある人、興味のある人
・生産者(農家・漁師)さんなど、手を使って作業する人


効果・効能

写真)左:ハマナス、右:シラカンバ 

ハマナス果実エキス:美肌効果
ハマナスには、ビタミンCやポリフェノールなどの活性酸素を除去する作用(抗酸化作用)があるといったデータや、コラーゲンを分解してしまうコラゲナーゼを抑制する効果もあります。また、コラーゲンと同様に皮膚の弾力にかかわっているエラスチンを分解するエラスターゼの活性も抑制します。また、シミやそばかすの原因になるメラニンを合成する酵素のチロシナーゼも抑制する効果があります。これらのことから、ハマナス果実エキスには、日焼けによるシミそばかすを防いだり肌のきめを整える美肌効果があるといえます。

シラカンバ樹液:保湿効果
シラカンバ樹液の主な成分はグルコースを始めとする糖類、アミノ酸、タンパク質、カルシウム・マグネシウム・カリウムなどのミネラルです。皮膚の最外層にある角層では適度な水分を保持する「天然保湿因子(NMF)」が大きな役割を担っています。NMFの約40%はアミノ酸で構成されているため、アミノ酸を含むシラカンバ樹液が角層に浸透し、保湿効果が得られます。


プロジェクト期間:2021年5月12日(水)12:00~6月23日(水)23:59
製造開始:2021年7月上旬から
配送予定:2021年10月上旬


今回、クラウドファンディングで募った資金は、リターン品の原材料費・配送代金に加え、地元・網走市のPRを推進するための活動費に充てます。ご支援宜しくお願い致します。


左から)須賀、佐藤、岡田、上條、大谷、長坂

私達は、東京農業大学生物産業学部食香粧化学科学部3年生です。

1年程前より企画化に向けて活動しておりました。

しかし、コロナ禍により、なかなかプロジェクトが進みませんでした。それは、オンラインの会議で話し合いを進めてきましたが、それぞれの意見や考えを言葉だけで言い表すことが難しく、全員の考えをまとめることが大変だったためです。

また、化粧品故に、薬機法などの関係で、ポスター作成など難しい点が多くありました。

数々の困難を超えて、実現した本プロジェクトを通じて、魅力の多い北海道・網走市の良さを化粧品を通じてお伝えできればと思います!ご支援のほどよろしくお願いいたします!!


リーダー:岡田ゆい(東京都出身)
高校時代やりたいことが見つかっていなかった時に東京農大世田谷キャンパスのオープンキャンパスに行きオホーツクキャンパスの紹介ブースを見てここならやりたいことが見つかるかも…!と直感的に感じ進路を決定。ここまで来たからには多くのことに挑戦し吸収しないともったいないと考えプロジェクトに参加。コスメ、旅行、グルメなど様々なことに興味あり(運転免許はないため助手席専門)!

広報:佐藤柚月(北海道出身)
私は化粧品や美容に関することが大好きな大学生です!メイクアップについて学べる学校は全国にありますが、化粧品製造について学ぶことができる大学はこの大学しかなかったため私はオホーツクにやってきました。また、この大学では食品や香りについても学ぶことができ、日々楽しい生活を送っています。このクラウドファンディングを通して、新たに化粧品の製造から販売の一部を知ることができたのでこの経験を今後に生かしていきたいです。

レシピ制作:須賀ほのか(東京都出身)
高校生の頃からコスメの見た目の綺麗さに惹かれてコスメを集めたり、色々なブランドのコスメを調べることが好きで、もっと化粧品のことに詳しくなりたいという思いから北海道にある食香粧化学科に入ることを決めました!実際に自分でコスメを作れたら良いなという思いからプロジェクトに参加しました。今後より化粧品の製造に関わっていきたいと思っています!

レシピ制作:大谷なつみ(埼玉県出身)
私は元々化粧品と食品の二つの分野に興味があり、どちらを勉強するか悩んでいたところ化粧品と食品のどちらも学べる学科が東京農業大学オホーツクキャンパスにあることを知り北海道に行くことを決めました!このコスメプロジェクトを通して商品の作成から販売に至るまでの様々な過程を学びより化粧品について詳しくなりたいと思いました!!

ページ制作:上條遥香(長野県出身)
豊かな自然に囲まれて育ち、小さい頃からハーブやアロマに興味がありました。香りの分野についてもっと詳しく学びたい!北海道でしかできない経験を沢山重ねたい!と思いこの大学に来ました。また、食品・香り・化粧品と幅広い分野について授業で学んだことを生かして実際に自分達で商品開発ができるプロジェクトに魅力を感じました!活動を通して得たことを糧により一層興味・知識を広げていきたいです!

ページ制作:長坂希美(長野県出身)
私は食・香り・化粧品のどれにも興味があり、北海道網走という地にキャンパスがあることにも魅力を感じてこの学科に来ました!学校でも日常生活でも、網走では沢山の貴重な体験ができるためとても楽しいです!より実践的に商品の企画・開発、製造、販売を体験することのできる本プロジェクトでの経験を活かし、今後も地域資源を利用した活動や研究を行っていきたいです!


アドバイザー: 山崎 雅夫 教授(東京農業大学 生物産業学部 食香粧化学科 学科長)

東京農業大学 生物産業学部
食香粧化学科 学科長
山崎雅夫 教授

学生コスメプロジェクトは、地域の天然物(生物資源)を活用した製品化に取り組み、スキルの向上と地域貢献を目的とした、学科の特色ある実学教育プログラムです。女子学生が地域への恩返しを胸に秘め、コロナ禍でもめげずに自ら試作し、処方を決め製品ラベルを作り、売り方やポスターも考えました。どうか商品化に向けて、皆様の温かいご支援をお願い致します。



応援コメント

東京農業大学 学長 江口文陽

東京農業大学生物産業学部(北海道オホーツクキャンパス)の大自然に学ぶ学生は、地域の資源を活用して身近な生活用品や加工食品などの研究開発に取り組んでいます。「こんなものがあれば」、「こうした特徴が発揮できれば」と試行錯誤しながら研究に取り組む学生の姿は将来我が国を支えるものづくりの担い手を想像させてくれます。
「学生コスメ®プロジェクト」は、地域の6次産業化を通じて、地域活性化や産業振興に貢献します。
北海道の大地が生み出した資源「ハマナス」を使用した「MAWハンドクリーム」の更なる発展とその流通展開に私は心から声援を送ります。
東京農業大学は、アントレプレナー(起業家)教育や就農教育を支援して日本の農林水産業とその関連産業の発展を牽引いたします。


網走市長 水谷洋一

網走にいる東京農大の学生たちが、地元の原材料を使ってハンドクリームを製作しました。仕事の手には地元のハンドクリーム。地球に優しいハンドクリームを多くの皆さんに届けたい。そんな、学生たちの夢に力を。皆様のご協力をお願いします。


プロジェクト協力

本プロジェクトは、東京農業大学のアントレプレナーシップ教育の一環として、株式会社農大サポート(東京農業大学の100%出資会社)によるサポートを受けているプロジェクトです。


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