はじめまして!
〈三山株式会社:大阪・天王寺に本社を構え、今年で71年。アパレル縫製用ミシン糸から始まり、ニット用先染糸および副資材の製造・加工・販売・貿易。さらには人工皮革の卸売販売など、衣料品、靴、鞄、生活雑貨における繊維原料から製品までのトータルサポートカンパニーです〉
奈良は広陵町を中心に靴下の工場が沢山あり、国内一大産地です。近隣の大和高田市、香芝市、橿原市、葛城市には200社あまりの靴下の工場が稼働しています。 そんな中、日々お取引させていただく中で、ふとこう思いました。
普段着でもスーツでも最後に靴下を合わせる...というのが基本となると思います。
たまには、靴下から決めて、それに合った服を決める!というのもいいんじゃないでしょうか。
そんな主役になる靴下を提案したいと思い本企画を立案しました。
そこで、
商品のポイントとなるデザインは、以前より教材用の糸を使用いただいてる「大阪文化服装学院(以下OIF)」に協業を打診。主旨に共感し、快諾いただけました。産学協働・実践的教育の成果で評価が高い学校ですが、今回企画を担当するファッション・クリエイター学科 アパレルデザイナーコースの学生は、ニットアパレル企業のデザインコンペでグランプリを獲得するなど、実績も申し分ないメンバーです!
また、
普段の取り組みさせていただいている靴下工場さんとの話の中でも、安価な海外製に押され減少する生産量や繊維従事者の高齢化など繊維業界の疲弊はひしひしと感じており、何か新しいことに取り組まなければならないという思いから工場さんにも積極的に生産協力していただけました。
実際、靴下の一大産地である奈良県の靴下生産量は1980年代後半のピーク時3億5,000万足から2020年コロナの影響もあり8,000万足前半にまで減少しています。
そういった形で、今回
Design = デザイン = 大阪文化服装学院
Material = 素材 = 三山株式会社
Product = 生産 = 奈良県の工場
といったそれぞれが得意な役割を担う形で、産学連携の企画を実現しました!
〈大阪文化服装学院(https://www.osaka-bunka.com/):創立75年の歴史を持つ、西日本最大級のファッション専門学校。「ファッションで社会に貢献する」という経営方針のもと、近年は海外のファッションスクールとの連携を高め、国際的に活躍できる人材の育成に注力。また、世界的にDXへのニーズが高まるなか、デジタルコンテンツへの投資も積極的に行い、「国際感覚」と「デジタルスキル」を融合し、新たな価値を生み出す創造力を養成している。「日本で最も高い成果をあげ、アジアを牽引する発信力を持ち、世界から信頼されるファッション教育機関であり続ける」ことをビジョンに掲げている。〉
まずは、
OIFのファッションクリエイター学科 アパレルデザイナーコースの生徒方へ、原料である糸の説明や靴下づくりについて講義させていただきました。
普段、ニットやカットソーなどメインどころにかかわることが多い生徒の皆さんも、「靴下」という限定されたアイテムの生産方法や柄の出し方、靴下の機械などについては未だ知見も浅く、大変興味を持って聞いていただき、沢山の質問もしていただけました!
その後、4チームに分かれそれぞれデザインを自由に考えていただき。後日、各チームに自分たちで考えたデザインをプレゼンしていただきました。
・ターゲット(細かいインサイトまで。どういった人物像が履いているのか)
・ブランドコンセプト(各デザインに込めたコンセプト)
・特徴 など
それぞれに個性溢れたアイデア・デザインがあり、プレゼンを聞く側の私たちもどんな靴下に仕上がるのかワクワクしました。その各チームのブランド名/デザイン/特徴をご紹介させていただきます。
①type A(福原さんチームデザイン)
「大人になっても冒険を」
ブランドネームの「nave」はイタリアで船という意味。イタリアの探検家コロンブスをオマージュしたデザインとタイムトラベルを感じさせる時計のデザインを組み合わせ、大人っぽさという中にも昔に戻ったような純真で遊び心も忘れない、志ある大人の男性に向けたシックで遊び心を感じるそんなデザインです。
※上記デザインは原案であり、実際の商品デザインとは異なります。
≪メンバー紹介と取り組みを行っての感想≫
「今回メンズの靴下のデザインをしていった中で、ただデザインをするのみでなく売れる為にリサーチをする事が凄く大切な事、どういう人に届けたいか自分たちの想いをしっかり決めることの重要さを学ぶことができました。また、企業の方に向けてプレゼンテーションをし伝えることの難しさやプレゼンテーションがデザインと同じくらいに大切なのも実感しました。こだわってチームのみんなでデザインしたので多くの人に手に取ってもらいたいです!」
②type B(園田さんチームデザイン)
「ー懐かしい思い出と共にー」
足元から明るくなれるような、毎日靴下を履くことが楽しみになれるデザインの提案。
昔懐かしのゲームの世界をデザインに落とし込み、足裏には”GAME OVER”の文字が施されるなど遊び心のある靴下に仕上がりました。
5本指タイプになっており、快適性にも優れています。
※上記デザインは原案であり、実際の商品デザインとは異なります。
≪メンバー紹介と取り組みを行っての感想≫
「最初、ビジネスマン向けということで今までに経験してきたことないターゲット層でデザインを考える前からワクワクしていました。 ただ、リサーチした上でデザインしても私達の年代向けになってしまうという所が難しいところでした。 私達の行いたいデザインと制作する上での葛藤がありみんなで頭を悩ませて考えぬいて出来上がったとても遊び心が満載なデザインで、正直私も欲しい程の出来になって嬉しい気持ちでいっぱいです。」
③ type C(小林さんチーム)
「ー 足元に輝きを ー」
父の日によく贈られる黄色と白の薔薇をモチーフにしたデザイン。花言葉は ”尊敬” 。なんてことない日にもらったとしてもハッピーになれそうです。子供がクレヨンで描いたようなイメージを落ち着いたカラーで表現しました。ブランド名もさながら、カラーリングも足元に輝きを与えてくれる靴下となりました。大切な人のちょっとしたプレゼントにいかがでしょう。
なお、五本指靴下の機械はホールガーメント機を使用しています。
※上記デザインは原案であり、実際の商品デザインとは異なります。
≪メンバー紹介と取り組みを行っての感想≫
「今回メンズの靴下のデザインということでたくさんの男性の生活をリサーチし、私たちのチームは妻と子供と暮らしているお父さんに向けての商品を考えました。そこで家族がお父さんへ感謝を伝えられるものを作りたいなと思いデザインを考えました。子供が描いた絵のようなタッチを表現するのが難しく何度も描き直しましたが、出来上がった靴下は自分たちが思っていた以上に良いものができてとても嬉しいです。この靴下がいつも頑張っているお父さんへ感謝を伝えるきっかけになればいいなと思います。」
③ type D(國土さんチームデザイン)
「NEO chic」
ブランド名はギリシャ語で” ANARKH(アナンケー)=必然 ”を意味する言葉。このブランドをお客様が必然的に選んでしまうような” 新しい日常 ”を提案。
タイダイ染めで地層柄を表現。地層と昨今のワークスタイルを重ね、日々の積み重ねや蓄積によって色や形(形式)が変わるということを表現しています。自然体で、規則性のない自由な発想です。
靴下はショートソックスとレッグカバーのセパレートタイプになっています。
※上記デザインは原画であり、実際の商品デザインとは異なります。
≪メンバー紹介と取り組みを行っての感想≫
「今回メンズのデザインをするのも、 靴下のデザインをするのも実際に商品化するのも、全てが初めての経験でした。 靴下のデザインとなるとデザインできる範囲などが限られてくるのでとても難しかったですが、私達なりに機能性や素材にこだわり、想いを込めてデザインをさせて頂きました。 デザインはワークスタイルで既成概念にとらわれない、仕事にお洒落を取り入れられる上品でシンプルなものにしました。この靴下で、少しでもお洒落な気分を味わって貰えると嬉しいです。」
これまでの活動で感じた点 (三山㈱アパレルマテリアル部 大塚・松田)
昨年から構想していた、大阪文化服装学院の生徒たちとの本コラボ企画はこの度ようやくお披露目することができました。学生たちから溢れ出てきた自由で素敵なデザインをうまく靴下に落とし込むために幾度となく工場とも打合せを行い納得のできる商品となりました。
私たちが取り組む際に決めたのはまず、採算を気にせず学生方のデザインを商品として表現する事。そんな中で機械の構造上表現することが難しいデザインがあったりと試行錯誤を重ねてきました。
価格に関しても若い学生たちでも買えるような値段をなんとか設定し、各生産工場にも協力していただきました。
新型コロナウイルスの影響もあり、予定していた学生たちの靴下工場見学や、十分な交流はできない部分もありましたが沢山の時間をかけ今に至ります。
そういった苦労もありながら完成した商品になります。
「若い才能を秘めた学生方の今後の成長応援」
「厳しいアパレル業界を支える生産工場、職人方への応援」
「ちょっとした日のプレゼントに」
などなど、あなたが「好きなもの」「好きなデザイン」を、応援購入というカタチでいただければ幸いです。
今回、上記のデザイン案をもとにtypeA~Dの4種類をご用意させていただきました。
※商品+支援いただいた方には御礼のメールもお送りさせていただきます。ですのでご購入の際にはお届け先住所、メールアドレスが必須になります。なお、「記載していただいた個人情報は、商品購入の際ののリターンである商品の郵送、お礼メール以外には使用しません。ご本人の同意がなければ第三者に個人情報を提供することもございません。取得した個人情報は管理責任者を定め、紛失や漏洩などが発生しないよう積極的な安全対策を実施いたします。」
●サイズについて
いずれもサイズは25-27cmとなっており、カラーは各1色ずつの展開となっております。
●価格について
各種先着30足はCAMPFIRE特別価格として20%オフ!!
更には4タイプ各1足セットは30%オフ!としております。
その他、「おまかせ割」もご用意させていただいております。
※詳しくは画面右側各リターン商品からご確認ください。
☆ユニークなデザインは足元にインパクトを与えます。
☆大切な方へのプレゼントや学生方、生産工場のためにも応援購入いただけると幸いです。
以上、4種類展開となります。
サイズ:25~27cm
素材:typeA = 表糸素材:綿100%”摩周湖”(高級エジプト超長綿、ガスシルケット加工)
typeA製品混率 綿70%ナイロン30%
typeB~D = 表糸素材:綿100%”サーティラブ”(トルコオーガニック綿)
typeB製品混率 綿65%ポリエステル22%ナイロン10%ポリウレタン3%
typeC製品混率 綿69%ナイロン28%ポリウレタン3%
tupeD製品混率 綿75%ナイロン21%ポリウレタン4%
家庭洗濯:可能
今回靴下に使用した素材は、三山㈱オリジナル素材「摩周湖」(typeAに使用)と「サーティラブ」(typeB~Dに使用)です。
三山株式会社のECサイト 【Miyama online】からの購入が可能です。
URL(https://www.miyama-tex.shop)
《摩周湖》
糸の名前の由来にある「摩周湖」とは北海道川上郡弟子屈町にある湖で、日本で最も透明度が高い湖とされており、アイヌ語ではカムイトー=神の湖と呼ばれる神秘的な場所です。
そういった綺麗で美しい表情を連想させるこの糸は「摩周湖」と名付けられました。
高級なエジプト超長綿を使用し、毛羽立ちを少なくするためにガス焼き加工 + 光沢感を出すためにシルケット加工を施しています。
《サーティラブ》
オーガニックコットン100%を使用した糸です。サスティナブルが問われる現代において、このコットンはトルコオーガニック綿を使用しており、どういった農場でどういった紡績工場でどういった環境で作られたかが特定できるTRACEABLEなコットンです。
三岡繊維株式会社HP:https://www.mitsuoka-seni.com/
ディー.シー.アイ 株式会社 (HP:https://www.kimidori.co.jp 、インスタグラムhttps://www.instagram.com/design_create_interactive/)
奈良で70年染色を行っている会社です。綿、ナイロン、アクリル、エステルへの無地染めの他タイダイ染め、インクジェットプリント等も染料を主体に行っております。また、環境に配慮したコーヒーメーカーと共同で進めているコーヒーかすによるコーヒー染め等も行っております。
昨今のSDGsを意識した車のエアーバッグを回収し染色したものを使って各種バッグ等も作っております。染めの事で何かありましたらお声がけください。
たばり繊維加工有限会社
typeA.C.Dの靴下: 三岡繊維㈱さま
typeBの五本指靴下: ㈱レッグニットクリスさま
インクジェットプリント&タイダイ染:ディー.シー.アイ㈱さま
プリント: たばり繊維加工㈲さま
にご協力いただいております。
開始日:2021年8月23日㈪~
終了日:2021年9月30日㈭
発送日:2021年10月/末予定
最後までページをご覧いただいた方々。誠にありがとうございます。
今回の企画の結果次第では継続して、年数回のコラボ靴下のリリースを計画しています。
糸や靴下のことに興味をもってくれた学生方が増えることで、閉鎖的な国内繊維産業に新たな可能性が生まれると私たちは信じています。実際に今回の取り組みを通じて、学生方の自由で楽しいデザインは緻密に構成されながらもワクワクさせられる。そんな魅力があると感じました。
また、生産協力していただいている工場ではデザインを製品へ昇華するべく、様々なアイデア出しや工夫を行っていただきました。普段、日の目を見ることのない職人技も感じられる製品になっていると思います。
本プロジェクトは靴下、アパレル業界の生産を支える職人の方やニッター、原料・素材、学生方のデザインといった川上~川下までを一貫してモノづくりを行い、靴下という商品を完成させます。そんな、生産~原料~デザインまでを繋ぐ場所として、私たちは「for」というブランド名で靴下企画を行っています。
今回はこの「for」という中でも「gallery」というアートや芸術などとコラボを行う新たな枠での挑戦になります。
糸や靴下のことを知ってもらう。興味を持った子供たちがまたこの業界に入ってきてくれたら、そんな妄想を拡げております。「Think Global , Act Local」でこれからもチャレンジの場を広げていきたいと思いますので応援よろしくお願いします。
◇今回のプロジェクトを通じて、OIFの学生方や工場の方々たくさんの方にご協力していただきました!今後の活動報告には関わりをいただいた方の本プロジェクトに対する「難しかった点、面白かった点、感じた点」などを随時更新していく予定です!そちらもお楽しみいただければと思います。
◆本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。
■ 特定商取引法に関する記載
●販売事業者名: 三山株式会社
●代表者または通信販売に関する業務の責任者の氏名:
「請求があり次第提供致しますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください。」
● 事業者の住所/所在地:〒543-8925 大阪市天王寺区生玉寺町1-10
● 事業者の電話番号:
「請求があり次第提供致しますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください。」
●送料:送料込み
●対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。
●ソフトウェアに係る取引である場合のソフトウェアの動作環境:該当なし
●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。
最新の活動報告
もっと見る本日全タイプ発送完了致しました。
2021/11/17 17:57支援者様ご支援ありがとうございます。大変お待たせいたしました。本日お申込みいただきました全タイプ、全組み合わせの発送が完了いたしました。出荷前に商品と梱包内容を検品し出荷させて頂いておりますが、万が一不良や間違いがございましたら遠慮なくご連絡頂きますよう宜しくお願い致します。この度は暖かいご支援、本当にありがとうございました。三山株式会社 もっと見る
各タイプ発送日ご連絡
2021/10/28 14:02支援者様この度はご購入ありがとうございました。大変お待たせ致しました。TypeA “nave” 10/29明日発送予定となります。佐川便での発送を予定しております。※セット購入のお客様は下記日程でそろい次第の出荷となります。また他3Typeで遅れが発生しており、出荷順でTypeD "ANARKH" 11月8日出荷予定TypeB ”RETRO GLORIOUS” 11月22日出荷予定TypeC ”Shine at your feet” 11月22日~26日出荷予定となります。お待たせして大変申し訳ございません。商品到着まで、今しばらくお待ちいただけますでしょうか。宜しくお願い致します。 もっと見る
【靴下にまつわる豆知識】#3 つま先を閉じる職人技
2021/10/20 19:00【靴下にまつわる豆知識】#3 つま先を閉じる職人技 ※「#1 靴下の編立」「#2 踵(かかと)の形成」をご覧いただいていない方は過去の活動報告よりご確認下さい#2で靴下の踵・つま先の作り方はご説明しましたが、編み上げられた靴下のつま先はまだ空いたままなので縫合する必要があります。それらは大きく分けて2つの方法があります。①リンキング…編み目を1つずつ縫合する方法で、リンキングの機械にはめてゆく作業は職人技そのもの。繊細な作業ながらスピーディーに機械へかけてゆきます。ロッソに比べて繋ぎ目がフラットで肌当たりが少ないのが特徴です。その分作業は大変で工賃が高いです。②ロッソ…リンキングによる縫合方法を機械化した方法で、繋ぎ目はリンキングに比べるとゴロツキが感じられ、蛇行する場合もある。使用される糸使いや、作業者の熟練度によって仕上がりの差が出てきます。どちらの方法も作業者の熟練度・技術が要されます。特にリンキングの針へ編み目をかけていく作業はとても繊細で素人には到底できない所業です。『靴下』というものは、こうした高度な機械と職人さん達のの努力と技術によって出来上がる製品なのです。これまで紹介した技術はほんの一部で、編み方や柄の出し方などまだまだ奥が深く難しいのが靴下だと思います。普段何気なく履いている靴下ですが、よく見てみると技術がいっぱい詰まっているのです。 もっと見る
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